登録販売者は、薬剤師に次ぐ薬のスペシャリスト。薬事法で認められた公的資格だから不況にも強い資格です。

登録販売者試験対策合格NAVI

2013年度 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 登録販売者試験

(第1問)
医薬品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 人体に対して使用されない医薬品は、人の健康に影響を与えるおそれはない。

b) 薬事法では、健康被害の発生の可能性の有無に関わらず、医薬品は異物等の混入、変質等があってはならない旨を定めている。

c) 一般用医薬品には、製品に添付されている文書(添付文書)や製品表示に必要な情報が記載されている為、一般の生活者において、効能、効果や副作用等について誤解を生じることはない。

d) 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較すればリスクは相対的に低いと考えられる。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第2問)
副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) WHO(世界保健機関)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化する為に、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」とされている。

b) 医薬品の副作用被害やいわゆる薬害は、十分注意して医薬品が使用されていれば防ぐことが可能である。

c) 通常は、一般用医薬品の使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先される。

d) 我が国では、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法で、「許可医薬品が適正な使用目的に従い適正に使用された場合においてもその許可医薬品により人に発現する有害な反応」を、医薬品の副作用と定義している。

番号abcd
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(第3問)
医薬品によるアレルギーに関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
アレルギーは、一般的にあらゆる物質によって起こり得るものであるため、医薬品の薬理作用等とは関係なく起こり得るものである。
アレルギーには、体質的・遺伝的な要素がある。
普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、思わぬアレルギーを生じることがある。
アレルギーは、外用薬で引き起こされることはない。
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(第4問)
一般用医薬品を販売する際の登録販売者の行為に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品の適正な使用が図られるよう、購入者に対し、購入者の理解力や医薬品を使用する状況等に即した説明をした。

b) 必要以上の大量購入を行おうとする不審な購入者が来店したが、事情を尋ねることなく、本人の希望どおりに販売した。

c) 一般用医薬品には習慣性や依存性はないので、青少年に対して医薬品の説明を行わず販売した。

d) 小児への使用を避けるべき医薬品を購入しようとしている者がおり、購入目的を尋ねたところ、10歳の子供に服用させるとのことであったので、半分にして飲ませるよう説明した。

番号abcd
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(第5問)
医薬品と酒類(アルコール)に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 アルコールは主として( a )で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、その代謝機能が( b )いることが多い。その結果、アセトアミノフェンなどでは、通常よりも代謝( c )なる。

番号abc
肝臓高まってされにくく
肝臓高まってされやすく
肝臓低下してされにくく
腎臓高まってされやすく
腎臓低下してされにくく
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(第6問)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
国はHIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療・研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取組みを推進してきている。
HIV訴訟とは、白血病患者がHIVが混入した血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
HIV訴訟では、製薬企業は提訴されなかった。
HIV訴訟の和解を踏まえ、血液製剤の安全対策として、薬事行政組織の再編、情報公開の推進、健康危機管理体制の確立等は行われたが、検査や献血時の問診の充実は図られなかった。
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(第7問)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 CJDは、細菌でもウイルスでもない( a )の一種である( b )が原因とされ、( b )が脳の組織のに感染し、次第に( c )に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。

番号abc
真菌カンジタ認知症
蛋白質プリオン髄膜炎
蛋白質カンジタ認知症
真菌プリオン髄膜炎
蛋白質プリオン認知症
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(第8問)
以下のうち、一般用医薬品の役割として誤っているものはどれか。

番号解答
重度な疾病の治療
健康の維持・増進
生活の質(QOL)の改善・向上
健康状態の自己検査
衛生害虫の防除
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(第9問)
高齢者の医薬品使用に関する以下の記述のうち、正しい組み合わせはどれか。

a) 高齢者であっても基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概にどの程度副作用を生じるリスクが増大しているかを判断することは難しい。

b) 高齢者の場合、一般用医薬品については定められた用量より少ない用量から使用することで、必ずリスクの軽減につながる。

c) 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって、基礎疾患の症状が悪化する場合がある。

d) 医薬品の使用上の注意等において『高齢者』という場合には、おおよその目安として75歳以上を指す。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第10問)
妊婦、妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性(授乳婦)の医薬品使用に関する以下の記述のうち、正しい組み合わせはどれか。

a) 一般用医薬品においては、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難である為、妊婦の使用については『相談すること』としているものが多い。

b) 医薬品の種類を問わず、授乳婦の体に吸収された医薬品の成分は、乳汁中に移行することはない。

c) ビタミンE含有製剤のように、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされているものがある。

d) 便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第11問)
医薬品の使用上の注意等において用いられる年齢区分に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 おおよその目安として、乳児とは( a )、幼児とは( b )、小児とは( c )をいう。

番号abc
1歳未満7歳未満15歳未満
1歳未満5歳未満15歳未満
3歳未満7歳未満12歳未満
3歳未満5歳未満12歳未満
3歳未満5歳未満15歳未満
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(第12問)
スモン訴訟に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 スモン訴訟とは、( a )として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症(スモン)に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う( b )を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。スモン訴訟等を契機として、( c )が創設された。

番号abc
抗菌剤下痢医薬品副作用被害救済制度
抗菌剤便秘感染等被害救済制度
整腸剤下痢医薬品副作用被害救済制度
抗菌剤便秘医薬品副作用被害救済制度
整腸剤下痢感染等被害救済制度
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(第13問)
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者から医薬品の使用状況にかかる情報をできる限り引き出し、可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身につけるべきである。

b) 一般用医薬品は、一般の生活者がその選択や使用を判断する主体であり、医薬品の販売等に従事する専門家は、生活者の自己選択に対し、静観するという姿勢で臨むことが基本となる。

c) 情報提供を受ける購入者が医薬品を使用する本人で、現に症状等がある場合には、その人の状態や様子全般から得られる情報は、状況把握につながる重要な手がかりとなる。

d) 購入者がすぐに医薬品を使用する状況にない場合には、購入者に対して、実際に使用する際に、販売時になされた情報提供の内容を思い起こしながら、改めて添付文書等に目を通すよう促す必要はない。

番号abcd
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(第14問)
小児等の医薬品使用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が低い。

b) 小児は、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすいため、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。

c) 乳児においては、基本的には医師の診療を受けることよりも、一般用医薬品による対処が優先されることが望ましい。

d) 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第15問)
医薬品のプラセボ効果に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。

b) プラセボ効果は不確実であり、それを目的として医薬品が使用されるべきではない。

c) プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なもの(副作用)はない。

d) プラセボ効果は主観的な変化であり、客観的に測定可能な変化として現れることはない。

番号abcd
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(第16問)
医薬品と他の医薬品や食品との相互作用に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
複数の医薬品を併用した場合、医薬品の作用が増強することがあるが、作用が減弱することはない。
カフェインを含む医薬品とコーヒーを一緒に服用しても、カフェインの過剰摂取となることはない。
かぜ薬、解熱鎮痛薬、アレルギー用薬では、成分や作用が重複することは少ないため、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避ける必要はない。
相互作用を回避するには、通常、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならない。
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(第17問)
セルフメディケーションに関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
セルフメディケーションの主役は、一般の生活者である。
登録販売者は、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。
一般用医薬品で対処可能な症状の範囲は、医薬品を使用する人によって変わってくるものであり、乳幼児では、通常の成人の場合より、その範囲は広くなる。
WHO(世界保健機関)によれば、セルフメディケーションとは、『自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする』こととされている。
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(第18問)
医薬品の品質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品は、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。

b) 医薬品に配合されている成分(有効成分及び添加物成分)は、光(紫外線)によって品質の劣化(変質・変敗)を起こすことはない。

c) 医薬品は、適切な保管・陳列がなされていなければ、経年変化による品質の劣化は起こらない。

d) 医薬品の外箱等に記載されている『使用期限』は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。

番号abcd
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(第19問)
医療機関での治療と一般用医薬品の使用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医療機関で治療を受けている疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与える要因となることがある。

b) 登録販売者は、一般用医薬品を購入しようとする者に、同時に使用できない薬剤が医療機関等から交付されている場合には、その交付されている薬剤の使用を中止するよう説明すべきである。

c) 一般用医薬品を一定期間若しくは一定回数使用して症状が悪化した場合であっても、医療機関を受診して医師の診断を受ける必要はない。

d) 医療機関での治療は特に受けていない場合であっても、医薬品の種類や配合成分によっては、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第20問)
サリドマイドに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) サリドマイドは、催眠鎮静成分として承認され、その鎮静作用を目的として、胃腸薬にも配合された。

b) サリドマイド訴訟とは、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生時に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。

c) サリドマイドの光学異性体(S体)は、血管新生を妨げる作用がある。

d) サリドマイドによる薬害事件を契機として、市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。

番号abcd
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(第21問)
消化器系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 消化液に含まれる消化酵素の作用によって飲食物を分解することを化学的消化という。

b) 唾液には、デンプンを分解する消化酵素が含まれる。

c) 食道には、消化液の分泌腺がある。

d) 嚥下された飲食物は、食道の運動によってではなく、重力によって胃に落ち込む。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第22問)
胃に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
ペプシノーゲンは、胃酸によって、蛋白質を消化する酵素であるペプシンとなる。
胃酸は、胃の内容物の発行を促進する。
胃液分泌と粘液分泌のバランスが崩れると、胃液により胃の内壁が損傷を受けて胃痛等の症状を生じる。
胃内の滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的短く、脂質分の多い食品の場合には比較的長い。
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(第23問)
小腸に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、結腸の3部分に分かれる。

b) 十二指腸の上部を除く小腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛(柔突起ともいう)に覆われてビロード状になっている。

c) 小腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。

d) 炭水化物と蛋白質は、消化酵素の作用によってそれぞれ単糖類、アミノ酸に分解されて吸収される。

番号abcd
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(第24問)
膵臓に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
膵臓は、膵液を十二指腸へ分泌する。
膵液は、酸性である。
膵液には、炭水化物を消化する酵素は含まれていない。
膵臓は、消化腺であるが、内分泌腺ではない。
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(第25問)
胆嚢及び肝臓に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 胆汁は、胆嚢で産生される。

b) 胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、脂質の消化を容易にし、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。

c) 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、ビタミンB6、やB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。

d) 必須アミノ酸は、肝臓で生合成される。

番号abcd
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(第26問)
呼吸器系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 鼻腔の入り口(鼻孔)にある鼻毛は、空気中の塵、埃等を吸い込まないようにするフィルターの役目を果たしている。

b) 咽頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。

c) 肺は、自力で拡張・収縮している。

d) 肺胞は、粘液層や線毛によって保護されており、侵入してきた異物や細菌は線毛運動によって排出される。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第27問)
心臓及び血管系に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
心臓の左側部分(左心房・左心室)は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。
血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の静脈で測定され、心臓が収縮したときの血圧を最大血圧という。
静脈にかかる圧力は比較的高いため、静脈の血管壁は動脈よりも厚い。
四肢を通る静脈では、一定の間隔をおいて内腔に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達して血液の逆流を防いでいる。
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(第28問)
血液に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 脂質(中性脂肪、コレステロール等)は、血漿中の蛋白質と結合してリポ蛋白質と結合してリポ蛋白質を形成し、血漿中に分散している。

b) 標高の高い土地での生活や重度の喫煙など、酸素が少ない環境で長期間過ごすと、血液中の赤血球の割合が減少する。

c) 白血球は、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物に対する防御に関与し、感染や炎症等が起きると全体の数が増加する。

d) 血小板は、血管の損傷部位に粘着、凝集して傷口を覆い、血液の流出を抑える。

番号abcd
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(第29問)
泌尿器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 腎小体では、血液中の老廃物が濾過される。

b) 腎臓には、内分泌腺としての機能はない。

c) 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。

d) 女性は尿道が短い為、細菌等が侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。

番号abcd
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(第30問)
目に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 目は、視覚情報の受容器官で、明暗、色及びそれらの一、時間的な変化(動き)を感じとる眼球と眼瞼、結膜、涙器、眼筋等からなる。顔面の左右に1対あり、物体の遠近感を認識することができる。
 角膜と水晶体の間は、( a )で満たされ、角膜に一定の圧(眼圧)を生じさせている。水晶体の前には虹彩があり、( b )を散大・縮小させて( c )を調節している。

番号abc
リンパ液毛様体遠近の焦点
房水瞳孔眼球内に入る光の量
リンパ液瞳孔遠近の焦点
房水毛様体遠近の焦点
房水毛様体眼球内に入る光の量
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(第31問)
外皮系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それらの微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられ、また、病原菌の体内への侵入が妨げられている。

b) 皮膚の色は、表皮や真皮に沈着したメラニン色素によるものである。

c) 皮脂腺は、腺細胞が集まってできており、脂分を蓄えて死んだ腺細胞自身が分泌物(皮脂)となって毛穴から排出される。

d) 汗腺には、腋窩(わきのした)等の毛根部に分布するエクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺の二種類がある。

番号abcd
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(第32問)
末梢神経系に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。

 末梢神経系は、その機能に着目して、随意運動、知覚等を担う( a )と、呼吸や血液循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う( b )に分類される。( b )のうち、( c )は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢をとるように働く。

番号abc
体性神経系自律神経系副交感神経系
自律神経系体性神経系交感神経系
体性神経系自律神経系交感神経系
自律神経系交感神経系副交感神経系
体性神経系交感神経系自律神経系
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(第33問)
医薬品の吸収に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
内服薬の吸収は、主に小腸で行われるが、成分によっては消化管の粘膜に障害を起こすものもあるため、食事と服用の時期の関係は医薬品の用法に定められているものがある。
鼻腔粘膜から吸収される医薬品は、主に局所作用を目的としているが、全身性の副作用が生じることがある。
点眼薬や含嗽薬(うがい薬)は、体内に吸収される量が微量であるので、アレルギー性の副作用は起こらない。
皮膚に適用する医薬品(塗り薬、貼り薬等)は、使用する部位の面積(使用量)や使用回数などによっては、全身作用が現れることがある。
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(第34問)
薬の吸収から排泄までの過程に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 消化管で吸収された医薬品の成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行し、門脈を経由して肝臓に入る。

b) 一般的に、血漿蛋白質と複合体を形成している医薬品成分の分子は、形成していないものよりも、酵素が作用しやすく代謝されやすい。

c) 医薬品の成分によっては、尿による排泄のほか、未変化体又は代謝物が胆汁中に分泌され、糞便中に混じって排泄されるものである。

d) 血漿蛋白質と複合体を形成している分子は、腎臓で濾過され、排泄される。

番号abcd
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(第35問)
医薬品の剤型に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
錠剤(内服)は、医薬品が飛び散らずに服用できる点や、医薬品がもつ苦味や刺激性を口中で感じることなく服用できる点が主な特徴である。
口腔内崩壊錠は、口の中の唾液によって比較的速やかに溶けるため、固形物を飲み込むことが困難な高齢者や乳幼児も、口の中で溶かした後に唾液と一緒に飲み込むことができる。
顆粒剤は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤型である。
内用液剤は、予め有効成分が液中に溶けたり、分散したりしているため、服用した後比較的速やかに消化管から吸収される点が特徴である。
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(第36問)
医薬品によるショック(アナフィラキシー)及びアナフィラキシー様症状に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ショック(アナフィラキシー)は、医薬品の成分に対する遅延型の過敏反応(アレルギー)である。

b) ショック(アナフィラキシー)は、以前にその医薬品の使用によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では、起きるリスクが低い。

c) ショック(アナフィラキシー)の症状は、顔や上半身の紅潮・熱感、皮膚の痒み等であり、適切な対応が遅れれば致命的な転帰をたどるおそれがある。

d) アナフィラキシー様症状とは、ショック(アナフィラキシー)と同様の症状が現れるが、その原因がアレルギーかどうかはっきりしないときの呼称である。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第37問)
中毒性表皮壊死症に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 全身が広範囲にわたって赤くなり、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められる。

b) 原因と考えられる医薬品の服用後、数時間以内に発症することが多く、2週間以上経ってから起こることはない。

c) ライエル症候群とも呼ばれる。

d) 発症後、皮膚症状が軽快した後は、目や呼吸器官等に障害が残ることはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第38問)
黄疸に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 ( a )が( b )中へ排出されず( c )中に滞留して、皮膚や白目が黄色くなる現象を黄疸という。

番号abc
ヘモグロビン尿血液
ビリルビン尿胆汁
トロンビン胆汁血液
ヘモグロビン尿胆汁
ビリルビン胆汁血液
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(第39問)
精神神経系に現れる副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品の作用によって中枢神経系が刺激され、物事に集中できない、落ち着きがなくなる、不眠、不安、震え(振戦)、興奮の症状を生じることがある。

b) 精神神経障害は、医薬品の多量服用や長期連用、適用外の乳幼児への使用等の不適正な使用がなされた場合に限り発症する。

c) 無菌性髄膜炎は、早期に原因となった医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、比較的予後は良好であることがほとんどであるが、重篤な中枢神経系の後遺症が残った事例も報告されている。

d) 無菌性髄膜炎は、医薬品の使用により、過去に比較的軽度の症状を発症した人であれば、再度の使用により再び発症することはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第40問)
医薬品の副作用症状に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 偽アルドステロン症は、副腎皮質から分泌されるアルドステロンが増えることにより生じる。

b) 消化性潰瘍では、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状を生じる場合がある。

c) イレウス様症状(腸閉塞様症状)が悪化すると、腸管内に貯留した消化液が逆流し、激しい嘔吐などの症状が現れるおそれがある。

d) 喘息は、外用薬により誘発されることはない。

番号abcd
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(第41問)
一般用医薬品の添付文書に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
添付文書は、医薬品の有効性・安全性等に係る知見、使用に係る情報に基づき、定期的に改訂がなされる。
添付文書の販売名の上部に、添付文書の必読及び保管に関することが記載されている。
販売名に薬効名が含まれているような場合には、添付文書中の薬効名の記載が省略されることがある。
添付文書中の製品の特徴は、必須記載ではない。
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(第42問)
一般用医薬品(外用鎮痛消炎薬)の添付文書に記載されている成分と『次の人は使用(服用)しないこと』に関する以下の関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 成分:インドメタシン
 使用しないこと:『ぜんそくを起こしたことがある人』

b) 成分:フェルビナク
 使用しないこと:『次の医薬品によるアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人:チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート』

c) 成分:ケトプロフェン
 使用しないこと:『次の添加物によるアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人:オキシベンゾン』

d) 成分:ピロキシカム
 使用しないこと:『本剤によるアレルギー症状を起こしたことがある人』

番号abcd
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(第43問)
一般用医薬品の添付文書に記載される内容に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 『してはいけないこと』には、守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。

b) 『相談すること』には、その医薬品を使用する前に、その使用の適否について専門家に相談した上で適切な判断がなされることが望ましい内容が記載されているが、使用後の副作用等に関する専門家への相談については記載されていない。

c) 使用上の注意は、『してはいけないこと』、『相談すること』及び『その他の注意』から構成され、適正使用の為に重要と考えられる項目が前段に記載されている。

d) 添付文書には、その医薬品の薬理作用等から予想される身体への影響であっても、容認される軽微なものについては、特に記載されていない。

番号abcd
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(第44問)
一般用医薬品の添付文書に関する以下の記述について、正しい成分はどれか。

 メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、添付文書の『してはいけないこと』の項に、『6歳未満の小児は使用(服用)しないこと』の内容が記載されている。

番号解答
イブプロフェン
サザピリン
オキセサゼイン
アミノ安息香酸エチル
アセトアミノフェン
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(第45問)
一般用検査薬の添付文書に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 一般用検査薬では、1回の検査結果のみで確定診断はできないので、判定が陽性であれば再検査を行い、その後速やかに医師の診断を受ける旨が記載されている。

b) 一般用検査薬では、検査結果が陰性であっても何らかの症状がある場合は、再検査するか又は医師に相談する旨等が記載されている。

c) 一般用検査薬では、一般の生活者が自ら判断できる症状、用途等が示されている。

d) 一般用の妊娠検査薬では、使用者が一般の人であるので検出感度は記載されていない。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第46問)
以下の成分のうち、一般用医薬品の添付文書の『相談すること』の欄に、『次の診断を受けた人』の項目で『肝臓病』と記載されている成分として、誤っているものはどれか。

番号解答
サントニン
アスピリン
エテンザミド
マオウ
ブロメライン
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(第47問)
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 散剤は、変質しやすいため、冷蔵庫内に保管されるのが望ましい。

b) 医薬品を旅行に持って行く場合は、医薬品の品質を保持するために、必要最低限の量を他の容器に移し替えて携帯することが望ましい。

c) 眼科用薬は、家族以外の人と共用しないこととされている。

d) 家庭における誤飲事故等を避けるため、医薬品は食品と区別して、保管されることが重要である。

番号abcd
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(第48問)
一般用医薬品の製品表示に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
使用期限の表示について、適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品においては法的な表示義務がある。
保管に関する注意事項は、添付文書以外に容器や包装にも記載されている。
1回服用量中0.1mlを超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。
外箱における添加物成分の記載については、アレルギーの原因となり得ることが知られているもの等、安全対策上重要なものを記載し、『(これら以外の)添加物成分は、添付文書をご覧ください』としている場合がある。
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(第49問)
医薬品又は医療機器の緊急安全性情報に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品又は医療機器について、予期せぬ重大な副作用等の重要かつ緊急な情報伝達が必要な場合に配布される。

b) 都道府県からの指示に基づいて、製造販売元の製薬企業等からその医薬品又は医療機器を取り扱う医薬関係者に対して直接配布される。

c) A4サイズの黄色地の印刷物である。

d) 一般用医薬品についての緊急安全性情報は、医薬関係者に対して8週間以内に配布される必要がある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第50問)
(独)医薬品医療機器総合機構の『医薬品医療機器情報提供ホームページ』に掲載されている情報に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 『使用上の注意』の改訂情報

b) 緊急安全性情報

c) 医薬品の製品回収に関する情報

d) 新医薬品(新一般用医薬品を含む)の承認情報

番号abcd
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(第51問)
薬事法第77条の4の2第2項の規定に基づく医薬品の副作用等報告に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) この副作用等の報告を行う者として、医薬品の販売に従事している登録販売者も対象となっている。

b) 報告する副作用は、医薬品との因果関係が明確なもののみを対象としている。

c) 安全対策上必要があると認められるときは、医薬品の誤用による健康被害も報告の対象となる。

d) 報告の必要性を認めた場合においては、4週間以内に報告書を厚生労働省に送付することとされている。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第52問)
薬事法第77条の4の2第2項の規定に基づく医薬品の副作用等報告に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 情報の正確性を確保するため、報告様式の記入欄すべてに記入がなされる必要がある。

b) 報告様式は、(独)医薬品医療機器総合機構の『医薬品医療機器情報提供ホームページ』より入手できる。

c) 報告書の送付は、必ず郵送またはFAXによることとされている。

d) 報告者に対しては、安全性情報受領確認書が交付される。

番号abcd
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(第53問)
医薬品副作用被害救済制度に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
救済給付業務に必要な費用のう、給付費については、その2分の1相当額は製薬企業から年度ごとに納付される拠出金が充てられ、残りの2分の1相当額は国庫補助により賄われている。
医薬品の不適正な使用による健康被害についても補給対象に含まれる。
医療機関での治療を要さずに寛解したような軽度の健康被害についても、給付対象に含まれている。
無承認無許可医薬品の使用による健康被害については、救済制度の対象から除外されている。
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(第54問)
医薬品副作用被害救済制度における給付の種類と請求の期限の関係について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 給付の種類:遺族年金
 請求期限:請求期限なし

b) 給付の種類:医療手当
 請求期限:請求に係る医療が行われた日の属する月の翌月の初日から2年以内(平成20年5月1日以後に行われた医療については5年以内)

c) 給付の種類:障害年金
 請求期限:医薬品の副作用により一定程度の障害の状態にあると診断を受けた時から2年以内(平成20年5月1日以降に診断を受けたものについては5年以内)

d) 給付の種類:医療費
 請求期限:医療費の支給の対象となる費用の支払いが行われたときから2年以内(平成20年5月1日以後に行われた費用の支払いについては5年以内)

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第55問)
一般用医薬品に対して実施された安全対策に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句はどれか。なお、3か所の( )内はどれも同じ字句が入ります。

 ( )による間質性肺炎については、1991年4月以降、使用上の注意に記載されていたが、その後、( )とインターフェロン製剤の併用例による間質性肺炎が報告されたことから、1994年1月、インターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。しかし、それ以降も慢性肝炎患者が( )を使用して間質性肺炎を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、1996年3月、関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布が暗示された。

番号解答
大柴胡湯(だいさいことう)
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
小柴胡湯(しょうさいことう)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
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(第56問)
医薬品の適正使用のための啓発活動及び薬物乱用防止に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 毎年10月17日~23日の1週間を『薬と健康の週間』として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。

b) 医薬品の適正使用の重要性等に関しては、認識や理解が必ずしも十分とはいえない小中学生には積極的に啓発すべきではない。

c) 毎年6月20日~7月19日までの1ヶ月間、国、自治体、関係団体等により、『ダメ。ゼッタイ。』普及運動が実施されている。

d) 一般用医薬品の乱用をきっかけとして、違法な薬物の乱用につながることはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第57問)
製薬企業における副作用等の情報収集及び報告制度に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品の販売に従事する登録販売者は、薬事法第77条の3第2項により、製薬企業等が行う医薬品の適正な使用のための必要な情報の収集に協力するよう努めなければならないこととされている。

b) 医薬品の使用によるものと疑われる、使用上の注意から予測できない重篤な副作用が発生した場合、薬事法第77条の4の2第1項に基づく製薬企業から厚生労働大臣への副作用等の報告の期限は、製薬企業がその発生を知ったときから30日以内となっている。

c) ダイレクトOTC及びスイッチOTCは、承認後の使用成績に関する調査が製薬企業に求められており、再審査制度が適用される。

d) 血液製剤等の生物由来製品を製造販売する企業に対しては、当該製品又は当該製品の原料又は材料による感染症に関する最新の論文や知見に基づき、当該企業が製造販売する生物由来製品の安全性について評価し、その成果を定期的に国へ報告する制度が導入されている。

番号abcd
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(第58問)
医薬品PLセンターに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 消費者が、医薬品又は( a )に関する苦情(健康被害以外の損害も含まれる)について( b )元の企業と交渉するに当たって、公平・中立な立場で申立ての相談を受け付け、交渉の仲介や調整・あっせんを行い、( c )によらずに迅速な解決に導くことを目的としている。

番号abc
医療機器製造販売裁判
医療機器製造紛争処理
医薬部外品製造紛争処理
医薬部外品製造裁判
医薬部外品製造販売裁判
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(第59問)
一般用医薬品に対して実施された安全対策に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。

 ( a )含有医薬品については、2000年5月米国において、女性が食欲抑制剤として使用した場合に、出血性脳卒中の発生リスクとの関連性が高いとの報告がなされ、米国食品医薬品庁(FDA)より、米国内における( a )含有医薬品の自主的な販売中止が要請された。
 我が国では食欲抑制剤として承認されていないことなどから、同年11月、直ちに販売を中止する必要はないものとして、心臓病の人や脳出血の既往がある人等は使用しないよう注意喚起を行っていた。しかし、2003年8月までに、( a )が配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告され、それらの多くが用法・用量の( b )使用又は禁忌とされている高血圧症患者の使用によるものであった。そのため、厚生労働省より関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分への速やかな切替えにつき指示がなされた。

番号ab
塩酸フェニルプロパノールアミン範囲を超えた
塩酸フェニルプロパノールアミン範囲内の
塩酸プソイドエフェドリン範囲を超えた
塩酸プソイドエフェドリン範囲内の
塩酸メチルエフェドリン範囲を超えた
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(第60問)
胃の薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
健胃薬に配合される生薬成分は独特の味や香りを有し、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にする作用があるとされる。
制酸薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐き気等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤としては、安中散、人参湯(理中丸)、平胃散、六君子湯があるが、これらはいずれも構成生薬としてカンゾウを含む。
ゲファルナート、ソファルコン、テプレノン、塩酸セトラキサートは、胆汁の分泌の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
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(第61問)
かぜ薬に配合される成分とその副作用に関する以下の組み合わせについて、正しい組み合わせはどれか。

a) 成分:塩化リゾチーム(リゾチーム塩酸塩)
 副作用:間質性肺炎

b) 成分:ブロメライン
 副作用:出血傾向悪化

c) 成分:カフェイン
 副作用:メトヘモグロビン血症

d) 成分:アスピリン
 副作用:胃腸障害

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第62問)
強心薬に配合される成分とその作用に関する以下の関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 成分:ジャコウ
 作用:呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高める

b) 成分:リュウノウ
 作用:鎮静

c) 成分:ロクジョウ
 作用:強壮。血行促進

d) 成分:ゴオウ
 作用:末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を鎮める

番号abcd
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(第63問)
ポビドンヨードが配合された含嗽薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
ポビドンヨードは、炎症を和らげる目的で配合されている。
甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。
まれにショック(アナフィラキシー)、アナフィラキシー様症状のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。
銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
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(第64問)
腸の薬に配合される成分とその作用に関する以下の関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 成分:塩酸ロペラミド(ロペラミド塩酸塩)
 作用:瀉下

b) 成分:ヒマシ油
 作用:整腸

c) 成分:タンニン酸アルブミン
 作用:瀉下

d) 成分:アクリノール
 作用:止瀉

番号abcd
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(第65問)
かぜの症状の緩和に用いられる漢方処方製剤とその適用の関係について、正しい組み合わせはどれか。

a) 漢方処方製剤:麻黄湯(まおうとう)
 適用:かぜのひき始めで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛い場合に適すとされるが、体の虚弱な人は使用を避ける必要がある。

b) 漢方処方製剤:葛根湯(かっこんとう)
 適用:くしゃみや鼻汁・鼻閉(鼻づまり)等の鼻炎症状、薄い水様の痰を伴う咳、気管支炎、気管支喘息等の呼吸器症状に適すとされるが、体の虚弱な人では不向きとされる。

c) 漢方処方製剤:小柴胡湯(しょうさいことう)
 適用:かぜのひき始めから数日たって症状が少し長引いている状態で、疲労感があり、食欲不振、吐き気がする場合に適すとされるが、体の虚弱な人には不向きとされる。

d) 漢方処方製剤:小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
 適用:胃腸虚弱で神経質の人におけるかぜのひき始めに適するとされる。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第66問)
ユビデカレノンに関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
肝臓や心臓などの臓器に多く存在する。
エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける。
別名ルチンとも呼ばれる。
副作用として、胃部不快感、食欲減退、吐き気、下痢、発疹・痒みが現れることがある。
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(第67問)
リン酸コデイン(コデインリン酸塩)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 痰の切れを良くする成分である。

b) 長期連用や大量摂取によって倦怠感や虚脱感、多幸感が現れることがあり、薬物依存につながるおそれがある。

c) 副作用として便秘が現れることがある。

d) 妊娠中に摂取された場合、吸収された成分の一部が胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られている。

番号abcd
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(第68問)
外用痔疾用薬に関する以下の記述のうち、正しい組み合わせはどれか。

a) 痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として、局所麻酔成分のアラントインが用いられる場合がある。

b) 痔に伴う痒みを和らげることを目的として、抗ヒスタミン成分のアミノ安息香酸エチルが配合されている場合がある。

c) 痔による肛門部の炎症や痒みを和らげる成分として、ステロイド性抗炎症成分の酢酸ヒドロコルチゾンが配合されている場合がある。

d) 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、冷感刺激を生じさせるカンフルが配合されている場合がある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第69問)
以下の胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分のうち、抗コリン成分の組み合わせはどれか。

a) 塩酸オキシフェンサイクリミン(オキシフェンサイクリミン塩酸塩)

b) 塩酸パパベリン(パパベリン塩酸塩)

c) オキセサゼイン

d) 臭化メチルベナクチジウム

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第70問)
強心薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。

b) 一般に、強心薬を5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因、例えば、呼吸器疾患、貧血、高血圧症、甲状腺機能の異常等のほか、精神神経系の疾患も考えられる。

c) 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、急進作用が期待される生薬は含まれず、主に尿量増加(利尿)作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼とする。

d) センソは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、微量で強い強心作用を示す。

番号abcd
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(第71問)
貧血用薬(鉄製剤)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 硫酸コバルトは、消化管内で鉄が吸収されやすい状態(ヘム鉄)に保つことを目的に配合される。

b) 主な副作用として、悪心(吐き気)、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢等の胃腸障害が知られている。

c) マンガンは、糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、硫酸マンガンは、エネルギー合成を促進する目的で配合される。

d) 鉄製剤を服用すると便が赤くなることがある。

番号abcd
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(第72問)
以下の成分とその作用の関係について、正しい組み合わせはどれか。

a) 成分:塩酸ブロムヘキシン(ブロムヘキシン塩酸塩)
 作用:抗炎症作用

b) 成分:トラネキサム酸
 作用:殺菌消毒作用

c) 成分:カルボシステイン
 作用:去痰作用

d) 成分:塩酸メトキシフェナミン(メトキシフェナミン塩酸塩)
 作用:気管支拡張作用

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第73問)
胃の薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 制酸成分を主体とする胃腸薬は、炭酸飲料等の酸度の高い食品と一緒に服用してもその作用に影響はない。

b) ウルソデオキシコール酸は、胎児毒性の可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けることが望ましい。

c) 塩酸ピレンゼピンは、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示すが、消化管以外では一般的な抗コリン作用のため、排尿困難、動悸、目のかすみの副作用を生じることがある。

d) 胃粘膜保護・修復成分であるアルジオキサ、スクラルファートは、ナトリウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第74問)
漢方処方製剤に関する以下の記述について、正しいものはどれか。

 大便が硬くて便秘傾向がある人における、痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘の症状に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、悪心・嘔吐、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。通常、構成生薬としてダイオウを含む。まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られている。

番号解答
芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
牛舎腎気丸(ごしゃじんきがん)
六味丸(ろくみがん)
乙字湯(おつじとう)
八味地黄丸(はちみじおうがん)
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(第75問)
解熱鎮痛薬に関する以下の記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
解熱鎮痛薬は、痛みや発熱の原因となっている病気や外傷自体を治すものではなく、発熱や痛みを鎮めるため使用される医薬品(内服薬)の総称である。
イソプロピルアンチピリンは、解熱や鎮痛の作用が比較的強いが、抗炎症作用は弱いとされ、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。
エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが中心である他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みの伝わりを抑える働きが優位であるとされている。
アセトアミノフェンは、主として中枢性の作用によって解熱・鎮痛をもたらすと考えられているが、抗炎症作用も期待できる。
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(第76問)
鎮暈薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 塩酸ジフェニドール(ジフェニドール塩酸塩)は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用の他、内耳への血流を改善する作用を示す。

b) 塩酸メクリジン(メクリジン塩酸塩)は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが速く持続時間が短い。

c) アリルイソプロピルアセチル尿素が配合されている場合は、不安や緊張などの心理的な要因による乗物酔いへの影響を和らげることを目的としている。

d) 臭化水素酸スコポラミン(スコポラミン臭化水素酸塩)は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分である。

番号abcd
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(第77問)
腸の薬に関する以下の記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
整腸薬、瀉下薬では、医薬部外品として製造販売されている製品もあるが、それらは人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められている。
ピコスルファートナトリウムは、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらす。
センナ及びセンノシドが配合された瀉下薬については、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避けることが望ましい。
酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促す。
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(第78問)
高コレステロール改善薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) リノール酸は、末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑えることを主な目的として配合される。

b) パンテチンは、肝臓におけるコレステロール代謝を正常化する働きがある。

c) ビタミンEは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用がある。

d) 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。

番号abcd
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(第79問)
かぜ薬に配合される医薬品成分の注意点に関する以下の記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
塩酸プソイドエフェドリン(プソイドエフェドリン塩酸塩)は、不眠や神経過敏が現れることがある。
イブプロフェンは、胃・十二指腸潰瘍の既往歴のある人では再発を招くおそれがある。
ビタミンB2は、尿が黄色くなることがある。
フマル酸クレマスチン(クレマスチンフマル酸塩)は、排尿困難の症状がある人では症状の悪化を招くおそれがある。
ノスカピンは、依存性がある。
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(第80問)
婦人薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって胎児の先天異常の発生が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、女性ホルモン成分の使用を避ける必要がある。

b) 強壮作用を期待して、モクツウが配合されている場合がある。

c) ジオウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和する作用を期待して用いられる。

d) 血行を促進する作用を目的として、ビタミンB6が配合されている場合がある。

番号abcd
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(第81問)
以下の女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる主な漢方処方製剤のうち、カンゾウを含まないものはどれか。

番号解答
温清飲(うんせいいん)
加味逍遥散(かみしょうようさん)
五積散(ごしゃくさん)
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
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(第82問)
内服のアレルギー用薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
ジフェンヒドラミンを含む成分については、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。
メキタジンについては、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。
アレルギー症状を予防するために、症状が現れる前から一般用医薬品のアレルギー用薬を使用することは適当でない。
蕁麻疹や鼻炎等のアレルギー症状に対する医薬品は、基本的に根本的な治療を目的として使用される。
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(第83問)
漢方に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 陰病とは、実際に使用するエネルギーが少ないため臓器の機能が低下している状態であり、陽病とは、実際に使用するエネルギーが多いため臓器の機能が亢進している状態をいう。

b) 漢方薬は、生薬が一定の規則によって組み合わせて構成されたものであり、その性質からみて、処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。

c) 漢方処方製剤は、用法用量において適齢年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。

d) 漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。

番号abcd
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(第84問)
皮膚に用いる薬の成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
ヨウ素の殺菌力は酸性になると低下するため、石鹸等と併用する場合には、石鹸分をよく洗い落としてから使用することが望ましい。
塩酸クロルヘキシジン(クロルヘキシジン塩酸塩)は、一般細菌類、真菌類、結核菌に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
デキサメタゾンは、分子内に副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)と共通する化学構造を持たない非ステロイド性抗炎症成分である。
塩酸ブテナフィン(ブテナフィン塩酸塩)は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。
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(第85問)
毛髪用薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
脱毛は男性ホルモンの働きが過剰であることも一因とされているため、女性ホルモン成分の一種である安息香酸エストラジオールが配合されている場合がある。
カシュウは、ウコギ科の生薬で、血行促進、抗炎症等の作用を期待して用いられる。
塩化カルプロニウム(カルプロニウム塩化物)は、末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
ヒノキチオールは、ヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
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(第86問)
目の調節機能を改善する配合成分に関する以下の記述について、正しいものはどれか。

 コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。

番号解答
塩酸エフェドリン(エフェドリン塩酸塩)
硝酸ナファゾリン(ナファゾリン塩酸塩)
マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)
メチル硫酸ネオスチグミン(ネオスチグミンメチル硫酸塩)
アズレンスルホン酸ナトリウム
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(第87問)
漢方処方製剤に関する以下の記述について、正しいものはどれか。

 色白で疲れやすく、汗をかきやすい傾向のある人における、肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)、関節痛、むくみの症状に適すとされる。構成生薬としてカンゾウを含む。
 まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎が起こることが知られている。

番号解答
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
大柴胡湯(だいさいことう)
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(第88問)
眼科用薬や目の症状に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 人工涙液は、目の洗浄、眼病予防に用いられるもので、主な配合成分として涙液成分の他、抗炎症成分、抗ヒスタミン成分等が用いられる。

b) コンタクトレンズをしたままでの点眼は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズに関わらず、添付文書に使用可能と記載されていない限り行わないことが望ましい。

c) 視力の異常、目(眼球、眼瞼等)の外観の変化、目の感覚の変化等の症状が現れた時、目以外の病気による可能性もあるが、脳が原因であることはない。

d) 眼科用薬に共通する主な副作用のうち、全身性の副作用として、皮膚に発疹、発赤、痒みが現れることがある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第89問)
次の漢方処方製剤のうち、アレルギー症状に用いられるものとして誤っているものはどれか。

番号解答
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
消風散(しょうふうさん)
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
十味敗毒湯(じゅうみばいどくとう)
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(第90問)
次の皮膚に用いられる医薬品成分のうち、抗菌作用を有するものとして正しいものはどれか、

番号解答
マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)
ニコチン酸ベンジル
塩酸イソチペンジル(イソチペンジル塩酸塩)
ジフェニルイミダゾール
クロラムフェニコール
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(第91問)
殺菌消毒作用を示すものとその説明の関係について、正しい組み合わせはどれか。

a) 成分:クレゾール石鹸液
 説明:結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。

b) 成分:トリクロルイソシアヌル酸
 説明:有機塩素系殺菌消毒成分で、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。

c) 成分:エタノール
 説明:結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。

d) 成分:サラシ粉
 説明:強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強い為、通常人体の消毒には用いられない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第92問)
歯痛及び歯槽膿漏薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、グルコン酸クロルヘキシジンが配合されている場合がある。

b) 塩酸ジブカイン(ジブカイン塩酸塩)は、齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として用いられる。

c) 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、血液の凝固機能を正常に保つ働きがある塩化リゾチーム(リゾチーム塩酸塩)が配合されている場合がある。

d) グリチルリチン酸二カリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用の他、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して配合されている。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第93問)
尿糖検査薬、尿蛋白検査薬及び泌尿器系に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
尿糖の検査の場合、原則として食前(1~2時間)の尿を検体とする。
泌尿器系の機能が正常に働いていて、また、血糖値が正常であれば、糖分や蛋白質は腎臓の尿細管においてほとんどが排出される。
尿蛋白の検査の場合、原則として食後(1~2時間)の尿を検体とする。
通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で尿が中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
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(第94問)
禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 禁煙補助剤(咀嚼剤)は、1度に2個以上の使用は避ける必要がある。

b) 禁煙補助剤(咀嚼剤)は、菓子のガムのように噛むことにより唾液が多く分泌され、ニコチンを唾液と共に飲み込んで使用することが、副作用の軽減につながる。

c) ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。

d) 脳梗塞・脳出血等の急性期脳血管障害、重い心臓病等の基礎疾患がある人(3ヶ月以内の心筋梗塞発作がある人、重い狭心症や不整脈と診断された人)では、循環器系に重大な悪影響を及ぼすおそれがあるため、使用を避ける必要がある。

番号abcd
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(第95問)
妊娠検査薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。

b) 検体としては、尿中hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)が検出されやすい就寝直前の尿が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある。

c) 高濃度の蛋白尿や糖尿の場合、非特異的な反応が生じて擬陽性を示すことがある。

d) 尿中のhCGの検出反応は、検出感度が安定しており、温度の影響を受けることはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第96問)
外用薬として用いられる口内炎用薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を用いた生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。
口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴うことのある口内炎、舌炎の緩和を目的として口腔内局所に適用される。
患部からの細菌感染を防止することを目的として、アズレンスルホン酸ナトリウムが配合されている場合がある。
口腔内を清浄にしてから使用することが重要であり、口腔咽喉薬、含嗽薬などを使用する場合には、十分な間隔を置くことが望ましい。
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(第97問)
次の殺虫剤に含まれる成分に関する記述について、正しいものはどれか。

番号解答
ピリプロキシフェンは、有機リン系殺虫成分である。
プロポクスルは、オキサジアゾール系殺虫成分である。
ジフルベンズロンは、有機塩素系殺虫成分である。
メトキサジアゾンは、カーバメイト系殺虫成分である。
フェノトリンは、ピレスロイド系殺虫成分である。
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(第98問)
滋養強壮保健薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) アスパラギン酸ナトリウムは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分である。

b) ビタミンD主薬製剤は、トコフェロール又はコハク酸トコフェロールが主薬として配合された製剤で、骨歯の発育不良、くる病の予防、また、妊娠・授乳期、発育期、老年期のビタミンDの補給に用いられる。

c) 皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける栄養素として、ナイアシン(ニコチン酸等)、ビタミンB5(パントテン酸カルシウム等)、ビオチンが配合されている場合がある。

d) 滋養強壮保健薬は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものではなく、また、滋養強壮の効果が高まるものでもない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第99問)
鼻炎用点鼻薬に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の適切な組み合わせはどれか。

 鼻炎用点鼻薬は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を( a )させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的としており、( b )等の( c )成分が主体となっている。

番号abc
拡張塩酸ジフェニルピラリンアドレナリン作動
拡張塩酸フェニレフリン抗ヒスタミン
収縮塩酸ジフェニルピラリンアドレナリン作動
収縮塩酸ジフェニルピラリン抗ヒスタミン
収縮塩酸フェニレフリンアドレナリン作動
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(第100問)
許可の種類と許可行為の範囲に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
卸売販売業者は、業として一般の生活者に対して直接医薬品の販売を行うことは認められていない。
店舗販売業者が、配置による販売又は授与の方法で医薬品を販売等しようとする場合には、別途、配置販売業の許可を受ける必要がある。
配置販売業と店舗販売業では、医薬品を開封して分割販売すること(いわゆる『量り売り』)は禁止されているが、薬局では、特定の購入者の求めに応じて分割販売することができる。
分割販売する場合には、薬事法第50条の規定に基づく容器等への記載事項、薬事法第52条の規定に基づく添付文書等への記載事項について、それぞれ表示または記載されなければならない。
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(第101問)
薬局に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
調剤を実施する薬局は、医療法上、医療提供施設として位置づけられている。
医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院又は診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。
薬局開設者は、保健衛生上支障を生ずるおそれがないよう、その薬局に勤務するその他の従業者を監督する等、薬局の業務につき、必要な注意をしなければならず、管理者に対して必要な意見を述べなければならないこととされている。
都道府県知事は、医薬品の調剤及び販売又は授与の業務を行う体制が整っていないときには、許可を与えないことができる。
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(第102問)
店舗販売業に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 店舗販売業者は、当該店舗に薬剤師が従事していれば、一般用医薬品以外の医薬品の販売を行うことができる。

b) 店舗販売業者は、一般用医薬品のうち、第一類医薬品については、薬剤師により販売又は授与させなければならないこととされている。

c) 店舗販売業者は、その店舗を、自ら実地に管理し、又はその指定する者に実地に管理させなければならないこととされている。

d) 店舗販売業の許可は、その店舗の所在地の都道府県知事のみが与えることができる。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第103問)
配置販売業に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 薬事法第30条第1項において、配置販売業の許可は、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県ごとに、その都道府県知事が与えることとされている。

b) 薬事法第32条において、配置販売業者又はその配置員は、医薬品の配置販売に従事しようとするときは、その氏名、配置販売に従事しようとする区域その他厚生労働省令で定める事項を、あらかじめ、配置販売業者又はその配置員の住所地の都道府県知事に届け出なければならないこととされている。

c) 薬事法第31条の2第1項において、配置販売業者は、その業務に係る都道府県の区域を、自ら管理し、又は当該都道府県の区域内において配置販売に従事する配置員のうちから指定したものに管理させなければならないこととされている。

d) 薬事法第33条第1項において、配置販売業者又はその配置員は、配置しようとする区域の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならないとされている。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第104問)
以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品の容器又は被包は、その医薬品の使用方法を誤らせやすいものであってはならないこととされており、これに触れる医薬品は、販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で製造し、輸入し、若しくは陳列してはならないとされている。これは、製造販売元の製薬企業、製造業者のみに適用され、薬局及び医薬品の販売業においては適用されない。

b) 日本薬局方とは、薬事法第41条の規定に基づいて、厚生労働大臣が医薬品の性状及び品質の適正を図る為、薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、保健医療上重要な医薬品について、必要な規格・基準及び標準的試験法等を定めたものである。

c) 厚生労働大臣が基準を定めて指定する医薬品以外の医薬品は、品目ごとに、品質、有効性及び安全性について審査等を受け、その製造販売について厚生労働大臣の承認を受けたものでなければならない。

d) 医薬品の製造販売業は、薬局開設者、医薬品の販売業者等に対して医薬品の販売を行うことができない。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第105問)
医薬品と食品に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
外形上、食品として販売等されている製品であっても、その成分本質、効能効果の標榜内容等に照らして医薬品とみなされる場合には、無承認無許可医薬品として、取締りの対象となる。
医薬品の範囲に関する基準(昭和46年6月1日付け薬発第476号厚生省薬務局長通知『無承認無許可医薬品の指導取締りについて』の別紙)では、医薬品に該当する要素として、服用時期、服用間隔、服用量等の医薬品的な用法用量の記載があること(調理のために使用方法、使用量等を定められている場合を除く。)が示されている。
無承認無許可医薬品の摂取によって重篤な健康被害が発生した事例も知られており、厚生労働省や都道府県等では、因果関係が完全に解明されていなくとも、秘匿一般に対して注意を喚起して健康被害の拡大防止を図る為、製品名を公表している。
特定保健用食品と栄養機能食品を総称して『特別用途食品』という。
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(第106問)
医薬部外品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬部外品のうち、かつては医薬品であったが医薬品部外品へ移行された製品群については、一般の生活者が購入時に容易に判断することができ、また、実際に製品を使用する際に必要な注意が促されるよう、各製品の容器や包装等に識別表示がなされることとされている。

b) 医薬部外品である殺虫剤の効能効果の範囲は、殺鼠、殺虫、ねずみ・蚊・はえの駆除または防止である。

c) 医薬部外品の販売については、医薬部外品販売業の許可が必要な場合がある。

d) 医薬部外品は、その効能効果が予め定められてた範囲内であって、成分や用法等に照らして人体に対する作用が緩和であることを要件として、医薬品的な効能効果を表示・標榜することが認められている。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第107問)
一般用医薬品と医療用医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 一般用医薬品は、薬事法第25条第1号において『医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しいものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの』と規定されている。

b) 人体に直接使用されない検査薬において、検体の採取に身体への直接のリスクを伴うもの(例えば、血液を検体とするもの)は、一般用医薬品としては認められていない。

c) 効能効果の表現に関しては、医療用医薬品は通常、診断疾患名で示されている。

d) 医師等の管理・指導の下で患者が自己注射や自己採血等を行う医薬品は、医療用医薬品として製造販売等されている。

番号abcd
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(第108問)
医薬品と化粧品に関する以下の記述の正誤については、正しい組み合わせはどれか。

a) 人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことを目的とするものは化粧品に含まれない。

b) 化粧品の成分本質(原材料)については、医薬品の成分を配合してはならないこととされており、配合が認められることはない。

c) 化粧品を業として製造販売する場合には、製造販売業の許可が必要であり、通常、品目ごとの承認を得る必要はない。

d) 医薬品について化粧品的な効能効果を表示・標榜することは、過度の消費や乱用等の不適正な使用を助長するおそれがあり、承認された効能効果に含まれる場合を除き、適当でないとされている。

番号abcd
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(第109問)
毒薬又は劇薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 毒薬については、それを収める直接の容器又は被包に、白地に黒枠をとって、当該医薬品の品名及び『毒』の文字が黒字で記載されていなければならない。

b) 毒薬又は劇薬を、一般の生活者に対して販売又は譲渡する際には、当該医薬品を譲り受ける者から、品名、数量、使用目的、譲渡年月日、譲受人の氏名、住所及び職業が記入され、署名又は記名押印された書類(一定の条件を満たす電子的ファイルに記録したものも含む)の交付を受けなければならない。

c) 毒薬又は劇薬を。14歳以下の者に交付することは禁止されている。

d) 毒薬又は劇薬については、営業所管理者が薬剤師である卸売販売業者以外の医薬品の販売業者は、開封して、販売等してはならないとされている。

番号abcd
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(第110問)
次の記述は、薬事法第36条の3第1項で規定される第一類医薬品の定義の条文の一部である。( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 その( a )等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれがある医薬品のうちその使用に関し特に注意が必要なものとして( b )が指定するもの及びその製造販売の承認の申請に際して第十四条第八項第一号に該当するとされた医薬品であって当該申請に係る承認を受けてから厚生労働省令で定める期間を経過( c )

番号abc
作用厚生労働大臣したもの
作用薬事・食品衛生審議会しないもの
副作用厚生労働大臣したもの
副作用厚生労働大臣しないもの
副作用薬事・食品衛生審議会したもの
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(第111問)
一般用医薬品のリスク区分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 一般用医薬品の製造販売を行う製薬企業において、各製品の外箱等に、当該医薬品が分類されたリスク区分ごとに定められた事項を記載することが義務付けられている。

b) 薬局開設者、店舗販売業者、卸売販売業者及び配置販売業者は、一般用医薬品を陳列する場合には、厚生労働省令で定めるところにより、第一類医薬品、第二類医薬品又は第三類医薬品の区分ごとに陳列しなければならないとされている。

c) 第一類医薬品、第二類医薬品又は第三類医薬品への分類については、安全性に関する新たな知見や副作用の発生状況等を踏まえ、適宜見直しが図られている。

d) 第三類医薬品は、保健衛生上のリスクが比較的低い一般用医薬品であり、副作用等により身体の変調・不調が起こるおそれはない。

番号abcd
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(第112問)
医薬品の情報提供等に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 店舗販売業者が第一類医薬品を販売し、又は授与する場合には、その店舗において『第一類医薬品を販売し、又は授与する場合には、厚生労働省令で定めるところにより、医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師をして、厚生労働省令で定める事項を記載した書面を用いて、その適正な使用のために必要な情報を提供させなければならない。』と薬事法に規定されている。

b) 第二類医薬品に分類された医薬品のうち、特定の使用者(小児、妊婦等)や相互作用に関して使用を避けるべき注意事項があり、それに該当する使用がなされた場合に重大な副作用を生じる危険性が高まる成分、又は依存性・習慣性がある成分が配合されたものについては、薬剤師又は登録販売者による積極的な情報提供の機会がより確保されるよう、陳列方法を工夫する等の対応が求められる。

c) 店舗販売業者がその店舗において『第二類医薬品又は第三類医薬品を販売し、又は授与する場合には、医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者をして、その適正な使用のために必要な情報を提供させるよう努めなければならない。』と薬事法に規定されている。

d) 店舗販売業者は、その店舗において一般用医薬品を購入しようとする者から相談があった場合には、医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者をして、その適正な使用のために必要な情報を提供させなければならないが、その店舗において購入された一般用医薬品を使用する者から相談があった場合は、その限りではない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第113問)
次の事項のうち、一般用医薬品の直接の容器又は被包に記載が義務付けられていないものはどれか。

番号解答
製造業者の氏名又は名称及び住所
一般用医薬品のリスク区分を示す識別表示
誤って人体に散布、噴霧等された場合に健康被害を生じるおそれがあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(殺虫剤等)における『注意-人体に使用しないこと』の文字
重量、容量又は個数等の内容量
日本薬局方に収載されている医薬品以外の医薬品における有効成分の名称及びその分量
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(第114問)
医薬品の容器又は被包などへの記載事項に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品の直接の容器又は被包(この問いにおいて、『容器等』という)が小売のために包装されている場合において、薬事法で定められた容器等への記載が、外部の容器又は被包(この問いにおいて、『外箱等』という)を透かして容易に見ることができないときには、その外箱等にも同様の事項が記載されていなければならないこととされている。

b) 医薬品は、その添付文書、容器等及び外箱等に、用法用量その他及び取扱い上必要な注意等が記載されていなければならないこととされている。

c) 当該医薬品に関し虚偽又は誤解を招くおそれのある事項については、医薬品に添付する文書、その容器等、外箱等のいずれにも、記載されていてはならない。

d) 容器等への記載については、見やすい場所にされていなければならず、かつ、邦文でされていなければならない。

番号abcd
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(第115問)
次の記述は、薬事法第66条第1項及び第3項の条文である。( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、( a )であると( b )であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。
 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器に関して( c )を暗示し、又はわいせつにわたる文書又は図画を用いてはならない。

番号abc
明示的暗示的決められた用法以外
明示的暗示的堕胎
明示的暗示的化粧品的な用法
正確不正確決められた用法以外
正確不正確堕胎
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(第116問)
一般用医薬品の販売広告に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
一般用医薬品の販売広告において、使用前・使用後を示した図画・写真等を掲げることは、虚偽又は誇大な広告とみなされることはない。
医薬品の安全性について最大級の表現をすることは、一般用医薬品を使用する者を安心させるために必要なため、不適当とみなされることはない。
天然成分を使用している医薬品において、『天然成分を使用しているので副作用がない』旨、広告することは、虚偽誇大な広告に該当するおそれはない。
一般用医薬品の販売広告は、薬局、店舗販売業又は配置販売業において販売促進のために用いられるチラシやダイレクトメール(電子メールを含む)、POP広告等も含まれる。
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(第117問)
医薬品の販売等に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品を懸賞や景品として授与することは、不当景品類及び不当表示防止法の限度内であれば認められている。

b) 配置販売業の販売形態は通常、先用後利(購入者の居宅に医薬品を予め預けておき購入者がこれを使用した後でなければ代金請求権を生じない販売形態)であるが、現金売りを行うことも可能である。

c) 店舗販売業において、許可を受けた店舗以外の場所(出張所、連絡所等)に医薬品を貯蔵又は陳列し、そこを拠点として販売等に供するような場合は、許可を受けた店舗を管轄する都道府県知事へ事前に届け出なければならない。

d) 購入者がその購入した医薬品を業として他者に提供することが推定される場合において、購入者の求めるままに医薬品を販売すると、医薬品の無許可販売に便宜を与えることにつながるおそれがある。

番号abcd
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(第118問)
次のうち、都道府県知事が命じることができる処分として、誤っているものはどれか。

番号解答
医薬品を業務上取り扱う者(薬局開設者、医薬品の販売業者を含む。)に対し、無承認無許可医薬品について、廃棄、回収その他公衆衛生上の危険の発生を防止するに足りる措置を採るべきことを命じること。
薬局開設者又は医薬品の販売業者が禁錮以上の刑に処せられた時は、その許可を取り消し、又は期間を定めてその業務の全部若しくは一部の停止を命ずること。
薬局の管理者又は店舗管理者若しくは区域管理者について、その者に薬事に関する法令又はこれに基づく処分に違反する行為があったとき、又はその者が管理者として不適当であると認めるときに、その薬局開設者又は医薬品の販売業者に対して、その管理者の変更を命ずること。
配置販売業の配置員が、その業務に関し、薬事に関する法令又はこれに基づく処分に違反する行為があったときに、その配置販売業者に対して、その配置員の解雇を命ずること。
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(第119問)
次の記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
一般用医薬品の広告において、商品名を連呼する音声広告や、生活者の不安をあおって購入を促す広告等、医薬品が不必要な人にまで使用を促したり、安易な使用を促すおそれがあるものについては、保健衛生上の観点から必要な監視指導が行われている。
薬局開設者又は店舗販売業者は、当該薬局又は店舗を利用する為に必要な情報を、当該薬局又は店舗の見やすい位置に掲示しなければならないこととされている。
医薬品の組み合わせ販売において、在庫処分等の目的で組み合わせを行うことは、購入者が様々な医薬品があることを知ることができ、今後の医薬品購入の選択肢が増えるため、勧められている。
業務上毒薬又は劇薬を取り扱う者は、それらを他の物と区別して貯蔵、陳列しなければならず、特に毒薬を貯蔵、陳列する場所については、かぎを施さなければならないとされている。
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(第120問)
一般用医薬品の添付文書に記載されている以下の標識的マークが意味する項目として、正しいものを下から一つ選びなさい。

机と人のマーク

※ 現在、弊社のシステムエラーにより、標識的マークを添付できなくなっておりますので、文字にて代用しております。ご迷惑をおかけしますが、ご了承お願い申し上げます

番号解答
相談すること
してはいけないこと
使用上の注意
効能・効果
用法・用量
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