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登録販売者試験対策合格NAVI

2014年度 兵庫県 登録販売者試験
午前 3章 主な医薬品とその作用

(第1問)
かぜ及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) かぜは単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、主にウイルスが鼻や喉等に感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。

b) かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑え、体内から取り除くもので、総合感冒薬とも呼ばれる。

c) インフルエンザ(流行性感冒)は、かぜと同様、ウイルスの呼吸器感染によるものであり、感染力は強いが重症化することはない。

d) インフルエンザの流行期において、小児用かぜ薬を販売する場合には、解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンや生薬成分のみからなる製品の選択を提案することが重要である。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第2問)
かぜ薬に配合される成分とその配合目的の組み合わせはについて、誤っているものはどれか。

番号解答
【成分】グアヤコールスルホン酸カリウム  【配合目的】痰の切れを良くする
【成分】ジフェンヒドラミン塩酸塩   【配合目的】発熱を鎮め、痛みを和らげる
【成分】チペピジンヒベンズ酸    【配合目的】咳を抑える
【成分】ブロメライン        【配合目的】炎症による腫れを和らげる
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(第3問)
かぜ薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) ブロムヘキシン塩酸塩は、痰の切れを良くすることを目的としている。

b) リゾチーム塩酸塩は、抗コリン作用によって鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的としている。

c) ノスカピンは、咳を抑えることを目的として用いられる。

d) トラネキサム酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。

番号abcd
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(第4問)
痛みや発熱が起こる仕組み、解熱鎮痛薬の働きに関する記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
プロスタグランジンは、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。
解熱鎮痛薬は、痛みや発熱の原因となっている病気や外傷自体を治すことができる。
腹痛を含む痙攣性の内臓痛については、一部の漢方処方製剤を除き、解熱鎮痛の効果は期待できない。
月経痛(生理痛)は、月経そのものが起こる過程にプロスタグランジンが関わっていることから、解熱鎮痛薬の効能・効果に含まれる。
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(第5問)
解熱鎮痛成分に関する記述について、正しいものはどれか。

番号解答
アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害が起こりにくい。
アセトアミノフェンは、解熱、鎮痛、抗炎症作用が期待できる。
サザピリンは、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。
ピリン系の解熱鎮痛成分として、アスピリンやサザピリンがある。
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(第6問)
解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 解熱鎮痛成分(生薬成分を除く。)による胃腸障害を軽減させることを目的として、水酸化アルミニウムゲル等の制酸成分が配合されている場合がある。

b) 鎮静作用がある生薬成分として、カノコソウが配合されている場合がある。

c) 発熱によって消耗されやすいビタミンの補給を目的として、メトカルバモールが配合されている場合がある。

d) 鎮痛作用を高める効果を期待して、無水カフェインが配合されている場合がある。

番号abcd
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(第7問)
主たる有効成分としてジフェンヒドラミン塩酸塩が配合されている睡眠改善薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ジフェンヒドラミン塩酸塩は、脳内におけるヒスタミンの作用を抑えることにより眠気を促す。

b) 15歳未満の小児では、神経過敏や中枢興奮等の副作用が起きやすいため、使用を避ける必要がある。

c) 慢性的な不眠症状がある人を対象とするものである。

d) 目が覚めたあとは、注意力の低下や寝ぼけ様症状、判断力の低下等の一時的な意識障害、めまい、倦怠感を起こすことはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第8問)
眠気を促す薬とその成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ブロムワレリル尿素は、胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦は使用を避けるべきである。

b) 生薬成分のみからなる鎮静薬であれば、複数の鎮静薬の併用や、長期連用をしてもよい。

c) 寝つきが悪いときの処置として、ジフェンヒドラミン塩酸塩を含む睡眠改善薬とアルコールの併用が推奨される。

d) 不眠に関して、一般用医薬品を使用して対処することが可能なのは、特段の基礎疾患がない人における、ストレス、疲労、時差ぼけ等の睡眠リズムの乱れが原因の一時的な不眠や寝つきが悪い場合である。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第9問)
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 乳汁中には移行しないので、授乳期間中の女性が服用してもその母乳を飲む乳児に影響はない。

b) 脳に軽い興奮状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を一時的に抑える効果がある。

c) 胃液の分泌を亢進させる作用があり、胃潰瘍の診断を受けた人は、服用を避ける必要がある。

d) 作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質がある。

番号abcd
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(第10問)
鎮暈薬に用いられる成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ジプロフィリンは、不安や緊張等の心理的な要因を和らげることを目的として配合される鎮静成分である。

b) ジメンヒドリナートは、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。

c) メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く、持続時間は短い。

d) ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第11問)
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良等の改善を目的とする医薬品である。

b) 小児の疳は、乾という意味もあるとも言われ、痩せて血が少ないことから生じると考えられており、鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。

c) 古くから伝統的に用いられており、作用が穏やかで小さな子供に使っても副作用はない。

d) カンゾウは、主として健胃作用を期待して用いられ、配合量は比較的少ないことが多いが、他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸も含め、その総量が継続して多くならないよう注意されるべきである。

番号abcd
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(第12問)
鎮咳去痰薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) ノスカピン塩酸塩は、モルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性を有する麻薬性鎮咳成分である。

b) メチルエフェドリン塩酸塩は、気管支拡張作用により、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。

c) グアイフェネシンは、気道粘膜からの分泌を促進させることにより、痰の切れを良くする目的で用いられる。

d) リゾチーム塩酸塩、トラネキサム酸、グリチルリチン酸二カリウム等が気道の炎症を和らげることを目的として配合されている場合がある。

番号abcd
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(第13問)
咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬としてカンゾウを含まないものはどれか。

番号解答
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
柴朴湯(さいぼくとう)
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
神秘湯(しんぴとう)
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(第14問)
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、バセドウ病や橋本病等の甲状腺疾患の診断を受けた人では、その治療に悪影響(治療薬の効果減弱等)を生じるおそれがある。

b) クロルヘキシジングルコン酸塩が配合されたうがい薬については、口腔内に傷やひどいただれのある人では、強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。

c) ベンゼトニウム塩化物は、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として用いられる。

d) グリセリンは、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として用いられる。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第15問)
止瀉薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 木クレオソートは、殺菌作用のほか、局所麻酔作用もあるとされる。

b) ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、食あたりや水あたりによる下痢の症状に用いられることを目的としている。

c) 腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として、沈降炭酸カルシウムが配合されている場合がある。

d) タンニン酸アルブミンに含まれるタンニンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。

番号abcd
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(第16問)
胃腸鎮痛鎮痙薬の使用及び医療機関への受診勧奨に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 痛みが次第に強くなる、原因不明の痛みが30分以上続く等の場合には、医師の診療を受けるまでの当座の対処として、一般用医薬品の胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することが望ましい。

b) 血尿を伴って側腹部に痛みが生じた時は、腎臓や尿路の病気が疑われ、これらについて胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することは適当ではない。

c) 下痢に伴う腹痛については、胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することが適当である。

d) 小児では、内臓に異常がないにもかかわらず、へその周りに激しい痛みが繰り返し現れることがあり、長時間頻回に腹痛を訴えるような場合には、医療機関に連れて行く等の対応が必要である。

番号abcd
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(第17問)
駆虫成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。

b) カイニン酸は、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。

c) リン酸ピペラジンは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。

d) パモ酸ピルビニウムは、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第18問)
強心薬の配合成分等に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ロクジョウは、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬で、強心作用の他、強壮、血行促進等の作用があるとされる。

b) センソは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧低下、興奮を静める等の作用があるとされる。

c) リュウノウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。

d) ゴオウは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第19問)
高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用される。

b) 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。

c) ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。

d) パンテチンは、LDL等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、HDL産生を高める作用があるとされる。

番号abcd
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(第20問)
貧血用薬(鉄製剤)及びその配合成分に関する記述について、正しいものはどれか。

番号解答
鉄製剤を服用すると便が白くなることがある。
貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬(鉄製剤)を使用することは適当でない。
コバルトは、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で配合されている場合がある。
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(第21問)
循環器用薬に配合されるユビデカレノンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 肝臓や心臓等の臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分である。

b) コエンザイムQ10とも呼ばれる。

c) 心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる。

d) 小児において心疾患による動悸、息切れ、むくみの症状があるような場合に適用される。

番号abcd
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(第22問)
循環器用薬及び配合される成分に関する記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
ヘプロニカートは、ビタミンEと組み合わせて用いられる場合が多い。
高血圧や心疾患に伴う諸症状に使用される一般用医薬品は、体質の改善又は症状の緩和ではなく、いずれも疾患そのものの治療を目的として用いられる。
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)は、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人、だらだら出血が長引いている人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすいため、不向きとされる。
ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
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(第23問)
痔及び痔疾用薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、直腸粘膜にできた内痔核は自覚症状が少ない。

b) 痔瘻は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じた状態である。

c) 止血成分であるメチルエフェドリン塩酸塩が配合された座剤については、交感神経系に対する刺激作用によって、糖尿病や高血圧を悪化させるおそれがある。

d) 外用痔疾用薬の中には、局所麻酔成分としてヒドロコルチゾン酢酸エステルを含むものがある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第24問)
婦人薬及び女性に現れる特有な諸症状に関する記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
内服で用いられる婦人薬は、比較的作用が穏やかで、ある程度長期連用することによって効果が得られるとされる。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害がないものの月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え症、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復に適するとされる。
温清飲(うんせいいん)は、体力中等度で皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹、皮膚炎に適すとされる。
月経痛について、年月の経過に伴って次第に増悪していくような場合や大量の出血を伴う場合には、子宮内膜症等の病気の可能性がある。
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(第25問)
内服のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( a )内は、どちらも同じ字句が入る。

 内服アレルギー用薬は、蕁麻疹や湿疹、かぶれ及びそれらに伴う皮膚の痒み又は鼻炎に用いられる内服薬の総称で、( a )成分を主体として配合されている。
 また、( a )成分に、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状の緩和を目的として、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる( b )成分や鼻汁分泌やくしゃみを抑える( c )成分等を組み合わせて配合されたものを鼻炎用内服薬という。

番号abc
抗コリンアドレナリン作動抗ヒスタミン
抗ヒスタミン抗コリンアドレナリン作動
アドレナリン作動抗ヒスタミン抗コリン
抗ヒスタミンアドレナリン作動抗コリン
アドレナリン作動抗コリン抗ヒスタミン
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(第26問)
鼻に用いる薬の配合成分とその目的とする作用に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) フェニレフリン塩酸塩は、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による鼻アレルギー症状を緩和する。

b) ケトチフェンは、ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和する。

c) テトラヒドロゾリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。

d) リドカインは、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第27問)
点眼薬の使用にあたっての一般的な注意事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 点眼薬は、通常、無菌的に製造されているため、別の人との共用も何ら支障がない。

b) コンタクトレンズをしたままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されていない限り行うべきでない。

c) 点眼後は、数秒間まぶたを閉じて、薬液を結膜嚢内に行き渡らせる。その際、目頭を軽く押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされる。

d) 1滴の薬液量は、結膜嚢の容積より小さいため、一度に数滴点眼すると効果的である。

番号abcd
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(第28問)
点眼薬に用いられる配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、アセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。

b) ビタミンンEは、アミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与していることから、目の疲れ等の症状を改善する効果を期待して用いられる。

c) パンテノールは、自律神経系の伝達物質の産生に重要な成分であり、目の調節機能の回復を促す効果を期待して用いられる。

d) クロルフェニラミンマレイン酸塩は、鼻炎用点鼻薬と併用した場合には、眠気が現れることがあるため、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。

番号abcd
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(第29問)
殺菌消毒成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) アクリノールは、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。

b) クロルヘキシジン塩酸塩は、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用がある。

c) ポビドンヨードは、ヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたもので、皮膚刺激性が強く、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は避ける必要がある。

d) レゾルシンは、細菌や真菌類のタンパク質を変性させることにより殺菌消毒作用を示す。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第30問)
フェルビナクに関する記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
鎮痛等を目的として、筋肉痛、関節痛、打撲等に用いられる。
皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示す。
殺菌作用はないため、皮膚感染症に対しては効果がない。
抗ヒスタミン成分として配合される。
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(第31問)
抗真菌作用を有する配合成分に関する記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
エコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させる。
テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる。
ウンデシレン酸は、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げる。
ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。
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(第32問)
肌の角質化、かさつき等を改善する外皮用薬の配合成分とその特徴について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 配合成分:白色ワセリン
 特徴:頭皮の落屑(ふけ)を抑える効果を期待して、毛髪用薬に配合されている場合がある。

b) 配合成分:サリチル酸
 特徴:角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。

c) 配合成分:イオウ
 特徴:皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。

d) 配合成分:尿素
 特徴:抗菌、抗真菌、抗炎症作用を期待して、にきび用薬等に配合されている場合がある。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第33問)
歯槽膿漏薬(内服薬)に含まれている成分と配合目的に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して、銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合がある。

b) 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、血液の凝固機能を正常に保つ働きがあるビタミンEが配合されている場合がある。

c) 毛細血管を強化し、炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して、ビタミンCが配合されている場合がある。

d) 歯周組織の血行を促す効果を期待して、ビタミンK1が配合されている。

番号abcd
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(第34問)
ニコチンを含む禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 使用期間は6カ月を目途とし、1年を超える使用は避けることとされている。

b) 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料等を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。

c) 顎の関節に障害がある人では、使用を避ける必要がある。

d) 噛むことにより、口腔内でニコチンが放出され、口腔粘膜から吸収されて循環血液中に移行する。

番号abcd
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(第35問)
滋養強壮保健薬に配合されるビタミン成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ビタミンAは、赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つために重要な栄養素である。

b) ビタミンB6は、体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素であり、血流を改善させる作用もある。

c) ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウムの再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。

d) ビタミンB2は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第36問)
消毒薬及び殺菌消毒成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 有機塩素系殺菌消毒成分は、金属腐食性が極めて高い。

b) 次亜塩素酸ナトリウムは、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。

c) 酸性の消毒薬が誤って目に入った場合、アルカリで中和した後、流水で十分に(15分間以上)洗眼する。

d) 消毒薬は成分や濃度にかかわらず、すべて医薬品としてのみ製造販売されている。

番号abcd
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(第37問)
衛生害虫の防除に関する記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しやすい殻で覆われているため、燻蒸処理を一度行えば十分な殺虫効果が期待できる。
トコジラミは、体長が比較的大きい(成虫で約8mm)ので、電気掃除機で吸引することによる駆除も可能である。
屋内塵性ダニは、一定程度まで生息数を抑えれば保健衛生上の害は生じないので、増殖させないということを基本に防除が行われることが重要である。
ハエの防除の基本は、ウジの防除であり、ウジの防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。
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(第38問)
妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 絨毛細胞が腫瘍化している場合には、妊娠していなくてもヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が分泌され、検査結果が陽性となることがある。

b) 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。

c) 尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、温度の影響を受けることがある。

d) 検体としては、尿中hCGが検出されやすい就寝前の尿が向いている。

番号abcd
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(第39問)
皮膚に用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 軟膏剤は、その薬剤を容器から直接指に取り、患部に塗布したあと、また指に取ることを繰り返すと、容器内に雑菌が混入するおそれがあるため、いったん手の甲などに必要量を取ってから患部に塗布することが望ましい。

b) パップ剤は、患部やその周囲に汗や汚れ等が付着した状態で貼付すると有効成分の浸透性が低下するほか、剥がれやすくもなるため十分な効果が得られない。

c) スプレー剤は、使用上の注意に従い、患部から十分離して噴霧し、また、連続して噴霧する時間は3秒以内とすることが望ましい。

d) エアゾール剤は、吸入によりめまいや吐き気等を生じることがあるので、できるだけ吸入しないよう十分注意して使用する必要がある。

番号abcd
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(第40問)
口内炎及び口内炎用薬に配合される成分に関する記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
口内炎は、口腔粘膜に生じる炎症で、口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて、ときに口臭を伴う。
疱疹ウイルスの口腔内感染による場合や、医薬品の副作用として口内炎を生じる場合もある。
シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、組織修復促進、抗菌等の作用を期待して用いられる。
口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待してセチルピリジニウム塩化物が配合されている場合がある。
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