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登録販売者試験対策合格NAVI

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午後 2章 人体の働きと医薬品

(第1問)
胆嚢、肝臓に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 胆汁に含まれるビリルビン(胆汁色素)は、赤血球中のヘモグロビンが分解されてできた老廃物である。

b) 腸内に放出された胆汁塩酸の大部分は、再吸収されずに排泄される。

c) 肝臓に蓄えられたグリコーゲンは、血糖値が下がったときなど、必要に応じてブドウ糖に分解されて血液中に放出される。

d) 肝臓は、ビタミンA、D等の脂溶性ビタミンは貯蔵するが、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンは貯蔵しない。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第2問)
膵臓に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 膵臓は、胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を空腸へ分泌する。

b) 膵液は弱酸性である。

c) 膵臓は、膵液アミラーゼやリパーゼなど、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化する酵素の配給を担っている。

d) 膵臓は、グルカゴンを血液中に分泌する。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第3問)
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 咽頭は、咽頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、軟骨の突起した部分がいわゆる『のどぼとけ』である。

b) 扁桃は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。

c) 鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。

d) 肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。

番号abcd
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(第4問)
アルブミンに関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 アルブミンは、血液の( a )を保持する(( b )が血管から組織中に漏れ出るのを防ぐ)働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を( c )する。

番号abc
pH血漿成分受けにくく
pH血球受けやすく
浸透圧血漿成分受けやすく
浸透圧血球受けやすく
浸透圧血漿成分受けにくく
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(第5問)
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 腎小体では、原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。

b) 膀胱内の尿には、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しない。

c) 副腎は左右の腎臓の上部にそれぞれ附属し、3層構造からなる。

d) 副腎髄質では、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があるアルドステロンが産生・分泌される。

番号abcd
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(第6問)
リンパ系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) リンパ液は、心臓の働きによって循環している。

b) リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルス等は、リンパ節で免疫反応によって排除される。

c) リンパ管には逆流防止のための弁がなく、リンパ液は双方向に流れている。

d) 組織液は、組織中の細胞に酸素や栄養分を供給して二酸化炭素や老廃物を回収したのち、そのほとんどは毛細血管で吸収されて血液に還元されるが、一部はリンパ管へ入ってリンパ液となる。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第7問)
目に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 結膜は、眼瞼(まぶた)の裏側と眼球前方の強膜(白目の部分)とを結ぶように覆って組織を保護している。

b) 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、近くの物を見る時には扁平になり、遠くの物を見る時には丸く厚みが増す。

c) 涙腺は上眼瞼の裏側にある分泌腺で、血漿から涙液を産生する。

d) 涙液分泌がほとんどない睡眠中や、涙液の働きが悪くなったときには、滞留した老廃物に粘液や脂分が混じって眼脂(目やに)となる。

番号abcd
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(第8問)
耳に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。

b) 中耳は、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、蝸牛からなる。

c) 前庭の水平・垂直方向の加速度を感知する部分を半規管という。

d) 乗物酔い(動揺病)は、乗物に乗っているときに反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第9問)
外皮系に関する記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
メラニン色素の量は、皮膚の色に影響を与えているが、毛の色には影響を与えない。
角質層は、線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されている。
皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥し、皮膚炎や湿疹を起こすことがある。
発汗には、体温調節のための発汗と精神的緊張による発汗があるが、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じる。
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(第10問)
筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 筋組織は、筋細胞(筋線維) とそれらをつなぐ結合組織からなり、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される。

b) 心筋は、意識的にコントロールできない筋組織(不随意筋) である。

c) 平滑筋は、筋繊維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる。

d) 血管壁には、平滑筋が分布している。

番号abcd
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(第11問)
脳や神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 脳における細胞同士の複雑かつ活発な働きのため、脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多い。

b) 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。

c) 延髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを末梢反射と呼ぶ。

d) 末梢神経系は、随意運動、知覚等を担う自律神経系と、呼吸や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働きている機能を担う体性神経系に分類される。

番号abcd
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(第12問)
医薬品の吸収に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 全身作用を目的とする医薬品では、その有効成分が消化管等から吸収されて、循環血液中に移行することが不可欠である。

b) 坐剤の有効成分は、直腸内壁の粘膜から吸収されるため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。

c) 医薬品成分の消化管からの吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用による影響を受けない。

d) 含嗽薬(うがい薬)は、唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることはない。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第13問)
医薬品の代謝及び排泄に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 循環血液中に存在する医薬品の有効成分の多くは、未変化体又は代謝物の形で腎臓から尿中に排泄される。

b) 消化管で吸収された医薬品の有効成分は、血液中に移行し全身循環に入る前に、脾臓を通過するため、まず脾臓に存在する酵素の働きにより代謝を受けることになる。

c) 医薬品の有効成分の血中濃度は、ある時点でピーク(最高血中濃度)に達し、その後は低下していくが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためである。

d) 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくく、医薬品の効き目が過剰に現れることがある。

番号abcd
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(第14問)
医薬品の剤型及び適切な使用方法に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) カプセル剤は、容易に服用できるようにカプセルの原材料としてゼラチンが用いられており、水なしで服用する。

b) 経口液剤は固形製剤に比べ、飲み込みやすいが、消化管からの吸収は遅い。

c) 外用液剤は、軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が乾きやすいという特徴がある。

d) 散剤を服用するときは、飛散を防ぐため、あらかじめ少量の水(又はゆるま湯)を口に含んだ上で服用したり、何回かに分けて少しずつ服用するなどの工夫をするとよい。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第15問)
医薬品の副作用に関する記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
医薬品の使用が原因で血液中の白血球(好中球)が減少し、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなり、進行すると重症の細菌感染を繰り返し、致命的となることもある。
偽アルドステロン症は体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われることによって生じる病態である。
副交感神経系を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、前立腺肥大等の基礎疾患がない人でも、排尿困難や尿閉等の症状が現れることがある。
医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。
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(第16問)
医薬品の使用によって引き起こされる皮膚粘膜眼症候群に関する記述の正誤について、正し組み合わせはどれか。

a) 最初に報告した医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれる。

b) 38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。

c) 発症機序の詳細が明確にされているため、発症を予測することが容易である。

d) 一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがあり、皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器官等に障害が残ったりする重篤な疾患である。

番号abcd
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(第17問)
医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる、不眠、不安、震え(振戦)、興奮等の症状を生じることがある。

b) 光線過敏症は、医薬品が触れた部分の皮膚にのみ生じ、全身へ広がって重篤化することはない。

c) 医薬品の使用によって発症する不整脈は、代謝機能の低下によって発症リスクが高まることがある。

d) 無菌性髄膜炎は、過去に比較的軽度の症状で回復した人であれば、原因となる医薬品を再度使用することで再び発症しても、急激に症状が進むおそれはない。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第18問)
呼吸器系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 間質性肺炎を発症すると、肺胞と毛細血管の間のガス交換率が低下して血液に酸素を十分に取り込むことができず、体内は低酸素状態となる。

b) 間質性肺炎は、気管支や肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものであり、その症状は、かぜや気管支炎の症状との区別が容易である。

c) 喘息は、内服薬のほか、坐剤や外用薬でも誘発されることがある。

d) 医薬品の使用によって発症する喘息は、合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。

番号abcd
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(第19問)
目に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇して視覚障害を生じることがある。

b) 眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐き気・嘔吐等の症状が現れることがある。

c) 抗アドレナリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧が上昇し(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。

d) 瞳の拡大(散瞳)を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作は避ける必要がある。

番号abcd
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(第20問)
消化器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 消化性潰瘍とは、医薬品の副作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられた状態である。

b) 消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。

c) 小児や高齢者のほか、普段から下痢傾向のある人は、医薬品の副作用によるイレウス様症状の発症のリスクが高いとされている。

d) イレウス様症状では、腹痛等の症状のために水分や食物の摂取が抑制され、嘔吐がない場合でも脱水状態となることがある。

番号abcd
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