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登録販売者試験対策合格NAVI

2015年度 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 登録販売者試験
午前 3章 主な医薬品とその作用

(第1問)
かぜ薬に含まれる主な配合成分に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。

番号解答
小児が使用するためにかぜ薬を販売する場合は、解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンや生薬成分のみからなる製品の選択を提案することが重要である。
血栓のある人(脳梗塞、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)や血栓を起こすおそれのある人にトラネキサム酸を含む製品を使用する場合は、治療を行っている医師に相談するなどの対応が必要である。
解熱鎮痛成分による胃腸障害の軽減を目的として、ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素が配合されていることがある。
リゾチーム塩酸塩は、炎症を生じた鼻粘膜や喉の組織の修復に寄与するほか、痰の粘り気を弱め、また、気道粘膜の線毛運動を促進して痰の排出を容易にする作用を示す。
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(第2問)
解熱鎮痛薬に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) 解熱鎮痛薬は、腹痛を含む痙攣性の内臓痛に対しては効果が期待できるが、月経痛(生理痛)に対しては効果が期待できない。

b) アセトアミノフェンは、中枢作用による解熱・鎮痛効果は期待できない。

c) アスピリンは、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。

d) イブプロフェンは、出産予定日12週以内の妊婦については、服用しないこととされている。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第3問)
かぜ薬に配合される次の成分のうち、くしゃみや鼻汁を抑える目的で配合される成分を1つ選びなさい。

番号解答
アスピリン
クロルフェニラミンマレイン酸塩
アセトアミノフェン
ブロムヘキシン塩酸塩
トラネキサム酸
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(第4問)
眠気を促す薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

a) 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、睡眠改善薬の使用が効果的である。

b) ジフェンヒドラミン塩酸塩などの抗ヒスタミン成分を含有する医薬品の服用後は、自動車の運転等に従事させてはならない。

c) 飲酒とともにアリルイソプロピルアセチル尿素を含む催眠鎮静薬を服用すると、その薬効が減弱するおそれがあるため、服用時には飲酒を避ける必要がある。

d) 医薬品の販売等に従事する専門家は、入眠障害、熟眠障害等の症状が慢性的に続いている人に対しては、睡眠改善薬を増量するよう説明すべきである。

番号abcd
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(第5問)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) 抗コリン成分は、眠気を促すほかに、目のかすみや異常なまぶしさを引き起こすことがある。

b) スコポラミン臭化水素酸塩は、肝臓で徐々に代謝されるため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用持続時間が長い。

c) メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用発現が早く、持続時間が短い。

d) ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第6問)
鎮咳去痰薬に配合されるコデインリン酸塩に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。

番号解答
交感神経を刺激して気管支を拡張させる作用により、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的に用いられる。
作用本体であるコデインはモルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性がある成分であり、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる。
妊娠中に服用すると、一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られている。
副作用として、胃腸運動の低下による便秘が現れることがある。
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(第7問)
咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) 半夏厚朴湯は、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、のどのつかえ感に適している。

b) 柴朴湯は、副作用として、頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等の膀胱炎様症状が現れることがある。

c) 麦門冬湯は、気管支炎、気管支喘息等に用いられ、水様痰の多い人に適している。

d) 麻杏甘石湯は、構成生薬としてマオウを有しているが、高血圧や糖尿病の診断を受けた人が使用しても症状を悪化させるおそれはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第8問)
口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中に含み、噛まずにゆっくり溶かして使用することが重要である。

b) 噴射式の液剤を使用する場合は、咽頭部に行き渡るように息を吸いながら噴射する必要がある。

c) うがい薬(含嗽薬)の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。

d) 口腔咽喉薬やうがい薬(含嗽薬)は、局所的な作用を目的とする医薬品であり、全身的な影響を生じることはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第9問)
ヨウ素系殺菌消毒成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

a) ヨウ素系殺菌消毒成分の口腔内使用が、甲状腺ホルモン産生に影響を与えることはほとんどないことから、バセドウ病や橋本病患者に対しても影響なく使用できる。

b) 妊娠中に摂取されたヨウ素は、血液-胎盤関門を通過しないため、胎児に影響を与えるおそれはない。

c) ポビドンヨードが配合されたうがい薬(含嗽薬)では、使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。

d) ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分によって殺菌作用が増強されるため、そうした食品を摂取した直後の使用や混合は避ける。

番号abcd
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(第10問)
胃腸薬に含まれる成分のうち、胃粘膜保護・修復作用を期待して配合される成分として、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) スクラルファート

b) ロートエキス

c) ジメチコン

d) トロキシピド

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第11問)
腸に関する病態及びその薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

a) 腸の異常を生じる要因は、腸自体やその内容物によるものだけでなく、腸以外の病気等が自律神経系を介して腸の働きに異常を生じさせる場合もある。

b) 瀉下薬には、腸管を刺激したり、糞便のかさや水分量を減らす働きがある成分が含まれている。

c) 整腸薬には、腸内細菌の数やバランスに影響を与えたり、腸の活動を促す成分が主として配合されている。

d) 整腸薬のうち、人体に対する作用が緩和なものは、医薬部外品として製造販売されている製品がある。

番号abcd
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(第12問)
次の腸の薬に含まれる成分とその作用の関係について、誤っているものを1つ選びなさい。

番号解答
(成分)次硝酸ビスマス---(作用)腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる。
(成分)ベルベリン---(作用)抗菌作用により、腸内細菌のバランスを正常に近づける。
(成分)沈降炭酸カルシウム---(作用)腸管内の異常発酵によって生じた有害な物質を吸着する。
(成分)ヒマシ油---(作用)分解物が主に大腸を刺激する。
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(第13問)
ブチルスコポラミン臭化物が配合されている胃腸鎮痛鎮痙薬を使用する際に特に注意が必要な人として、誤っているものを1つ選びなさい。

番号解答
排尿困難の症状がある人
心臓病の診断を受けた人
乗物又は機械類の運転を行う人
白内障の診断を受けた人
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(第14問)
胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分とは異なるため、眼圧上昇作用は見られない。

b) メチルベナクチジウム臭化物の副作用として、口渇や便秘が見られる。

c) 生薬では、ケシ科エンゴサクの塊茎であるエンゴサクが、鎮痛鎮痙作用を目的として配合される場合がある。

d) オキセサゼインは、短期間では効果が得られないので、長期にわたって使用することが推奨されている。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第15問)
浣腸薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

a) 浣腸薬は、繰り返し使用することで直腸の感受性が高まり、効果が強くなる。

b) 浣腸薬を便秘以外のときに直腸内容物の排除を目的として用いることは、適当でない。

c) グリセリンが配合された浣腸薬は、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるとの報告がある。

d) 炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤は、直腸内で徐々に分解して水素ガスの微細な気泡を発生することで、直腸を刺激する作用を期待して用いられる。

番号abcd
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(第16問)
次の駆虫薬に配合される成分とその作用の関係について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) 成分:サントニン
 作用機序:回虫の自発運動を抑える。

b) 成分:カイニン酸
 作用機序:回虫に痙攣を起こさせる。

c) 成分:ピペラジンリン酸塩
 作用機序:蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑える。

d) 成分:パモ酸ピルビニウム
 作用機序:アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第17問)
強心薬に配合される成分に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。

番号解答
センソは、皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示すため、センソが配合された医薬品を服用する際は、噛まずに服用することとされている。
ジャコウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬である。
ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬である。
ロクジョウは、強心作用のほか、強壮作用もあるとされる。
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(第18問)
高コレステロール改善薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい

a) 高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善だけでなく、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和効果も期待できる医薬品である。

b) 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがある。

c) パンテチンは、高密度リポタンパク質(HDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、低密度リポタンパク質(LDL)産生を高める作用がある。

d) 医薬品の販売等に従事する専門家は、リボフラビンの摂取により、尿が黄色くなった場合には、ただちに使用を中止し、医師の診察を受けるよう、購入者へ説明すべきである。

番号abcd
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(第19問)
貧血用薬に関する次の記述について、(  )に入れるべき字句の正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

 貧血用薬には、ヘモグロビン産生に必要な( a )のほか、正常な赤血球の形成に働く( b )や葉酸が配合されている場合がある。また、( c )は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。

番号abc
ビタミンB6ビタミンB12ビタミンC
ビタミンB6ビタミンB2ビタミンA
ビタミンB6ビタミンB2ビタミンC
ビタミンB1ビタミンB12ビタミンA
ビタミンB1ビタミンB2ビタミンC
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(第20問)
循環器用薬に関する次の記述に合致する成分を下欄から1つ選びなさい。

 心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされ、軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し越えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。
 小児において心疾患によるこれらの症状があるような場合は、医師の診療を受けることが優先されるべきであり、15歳未満の小児向けの製品はない。

番号解答
コウカ
ユビデカレノン
ヘプロニカート
イノシトールヘキサニコチネート
ルチン
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(第21問)
外用痔疾用薬に配合される成分に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) リドカインは、知覚神経に作用して刺激の伝達を可逆的に遮断することで、痔に伴う痛みや痒みを和らげる。

b) カンフルは、ステロイド性抗炎症成分であり、痔による炎症や痒みを和らげる。

c) アラントインは、痔による肛門部の創傷の治癒を促す作用を示す。

d) セチルピリジニウム塩化物は、粘膜表面に不溶性の膜を形成することで、粘膜の保護や止血作用を示す。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第22問)
婦人薬に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。

番号解答
妊娠中の女性ホルモン成分の摂取による胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要がある。
膣粘膜や外陰部に適用された女性ホルモン成分は、適用部位から吸収されて循環血液中に移行するが、乳汁中には移行しないため、母乳を与える女性に使用される。
サフランは、鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合される場合がある。
ジオウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
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(第23問)
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)に配合される成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

a) クロルフェニラミンマレイン酸塩は、主に肥満細胞からのヒスタミンの遊離を妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。

b) セレギリン塩酸塩を服用中の患者が、プソイドエフェドリン塩酸塩の配合された鼻炎用内服薬を使用した場合、体内でのプソイドエフェドリンの代謝が促進されて、作用が減弱するおそれがある。

c) 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。

d) 抗コリン成分は、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることで、鼻汁分泌やくしゃみを抑える作用がある。

番号abcd
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(第24問)
点眼薬を使用する際の注意点に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) 点眼の際に容器の先端がまぶたやまつげに触れると、薬液の汚染を生じる原因となるため、触れないように注意しながら点眼する。

b) 点眼後は、数秒間、まぶたを閉じて目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的である。

c) 点眼薬の容器に記載されている使用期限は、開封後冷所保存した状態における期限を示したものである。

d) 点眼薬では、目の充血やかゆみ、腫れ等の局所性の副作用が現れることはあるが、全身性の副作用が現れることはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第25問)
皮膚に用いる殺菌消毒成分に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) ポビドンヨードは、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対する効果はない。

b) ベンザルコニウム塩化物は、石鹸との混合によって殺菌消毒効果が増強されてしまうので、石鹸で洗浄した後に使用する場合には、石鹸を十分に洗い流す必要がある。

c) クロルヘキシジングルコン酸塩は、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。

d) マーキュロクロムは、ヨードチンキと混合することで殺菌作用が低下する。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第26問)
ステロイド性抗炎症成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

a) ステロイド性抗炎症成分は、副腎髄質ホルモンと共通する化学構造を持つ。

b) 外用の場合は、末梢組織における炎症を抑える作用を示し、痒みや発赤などの皮膚症状を抑える。

c) 外用に伴う副作用として、細菌や真菌、ウイルスによる皮膚感染を引き起こすことがある。

d) ステロイド性抗炎症成分を主な成分とする外皮用薬は、広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎に適用される。

番号abcd
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(第27問)
非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。

番号解答
ウフェナマートは、皮膚の炎症によるほてりや痒み等の緩和を目的として用いられる。
インドメタシンは、喘息を起こしたことがある人では使用を避ける必要がある。
フェルビナクを主要成分とする外用剤は、抗炎症作用の他に、殺菌作用も有しているため、化膿している患部へも使用される。
ケトプロフェンを使用中又は使用後しばらくの間は、塗布部が紫外線に当たるのを避ける必要がある。
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(第28問)
抗菌作用及び抗真菌作用を有する成分に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) スルファジアジンは、細菌のDNA合成を阻害する。

b) 硫酸フラジオマイシンは、細菌の細胞壁合成を阻害する。

c) ミコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。

d) シクロピロクスオラミンは、主に皮膚糸状菌の呼吸や代謝を妨げることにより、その増殖を抑える。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第29問)
抗真菌薬の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

a) 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、軟膏又はクリームが適するとされる。

b) 液剤は、有効成分の浸透性が低いため、患部に対する刺激は弱い。

c) 湿疹とみずむし等の初期症状は類似していることが多く、湿疹に抗真菌作用を有する成分を使用すると、かえって湿疹の悪化を招くことがある。

d) 皮膚が厚く角質化している部分には、液剤が適している。

番号abcd
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(第30問)
次の皮膚又は毛髪に用いる薬に配合される成分に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) サリチル酸は、角質成分を溶解することにより、角質を軟化させる。

b) 尿素は、角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質を軟化させる。

c) エストラジオール安息香酸エステルは、男性ホルモンの一種であり、脱毛を抑制する。

d) カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第31問)
歯や口中に用いる薬に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) セチルピリジニウム塩化物は、齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断し、痛みを鎮めることを目的として使用される。

b) アラントインは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して使用される。

c) 銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して使用される。

d) 外用の口内炎用薬を使用した直後に、口腔咽喉薬、含嗽薬を使用すると、より効果的である。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第32問)
禁煙補助剤に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

a) ニコチン置換療法は、ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。

b) 脳梗塞・脳出血等の急性期脳血管障害の基礎疾患がある人は、使用を避ける必要がある。

c) 咀嚼剤を噛みすぎて、唾液が出過ぎたときは、飲み込まずにティッシュ等に吐き出すこととされている。

d) 非喫煙者では、一般にニコチンに対する耐性がないため、禁煙補助剤の使用により、吐きけ、めまい、腹痛などの症状が現れやすいことから、誤って使用されることのないよう注意する必要がある。

番号abcd
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(第33問)
滋養強壮保健薬に配合されるビタミン成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

a) トコフェロールコハク酸エステルは、主に目の乾燥感や夜盲症の症状の緩和に使用される。

b) エルゴカルシフェロールは、過剰摂取した場合、高カルシウム血症、異常石灰化の症状が現れることがある。

c) ピリドキシン塩酸塩は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。

d) ナイアシンは、歯ぐきからの出血、鼻出血の予防に用いられる。

番号abcd
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(第34問)
次の漢方処方製剤のうち、インターフェロン製剤で治療を受けている人に対して使用を避ける必要があるものを1つ選びなさい。

番号解答
麻黄湯
桂枝湯
半夏厚朴湯
芍薬甘草湯
小柴胡湯
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(第35問)
生薬に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) サイコは、セリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬で、抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられる。

b) ボウフウは、セリ科のボウフウの根及び根茎を基原とする生薬で、主に心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を期待して用いられる。

c) レンギョウは、モクセイ科のレンギョウ又はシナレンギョウの果実を基原とする生薬で、鎮痛、抗菌等の作用を期待して用いられる。

d) サンザシは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第36問)
殺虫剤に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

a) 殺虫剤使用に当たっては、いくつかの殺虫成分を順番に使用していくと、殺虫作用に対する抵抗性が生じるため、同じ成分を長期間連用する方がよい。

b) ジクロルボスは、有機リン系殺虫成分であり、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と可逆的に結合してその働きを阻害する。

c) ペルメトリンの殺虫作用は、神経細胞に直接作用して、神経伝達を阻害することによるものである。

d) 有機塩素系殺虫成分は、残留性や体内蓄積性の問題から、現在ではオルトジクロロベンゼンのみが、ウジ、ボウフラの防除目的で使用されている。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第37問)
衛生害虫に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

a) ハエの防除の基本は、ウジの防除であり、ウジの防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。

b) ボウフラの防除では、水系に殺虫剤を投入するため、生態系に与える影響を考慮する必要がある。

c) ゴキブリ防除で燻蒸処理を行う場合は、3週間位後に、もう一度燻蒸処理を行い、孵化した幼虫を駆除する必要がある。

d) シラミは、散髪や洗髪、入浴による物理的方法では防除できないため、医薬品による防除が必須である。

番号abcd
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(第38問)
消毒薬に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。

番号解答
日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、原液を水で希釈して用いることとなっている。
エタノールは、粘膜刺激性があるため、粘膜面や目の回り、傷がある部分への使用は避ける。
次亜塩素酸ナトリウムは、吐瀉物や血液等が床等にこぼれたときの殺菌消毒に適しているが、有機物の影響を受けやすいので、殺菌消毒の対象物を洗浄した後に使用した方が効果的である。
アルカリ性の消毒薬が誤って目に入った際は、症状をすみやかに軽減するため、中和剤を使用するのが効果的である。
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(第39問)
尿糖・尿タンパク検査薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

a) 尿糖検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、尿タンパク検査の場合、食後2~3時間を目安に採尿を行う。

b) 採尿する際は、出始めの尿を採取して検査することが望ましい。

c) 検査薬は、尿に浸す時間が短いと正確な検査結果が得られないので、長い時間尿に浸す必要がある。

d) 検査結果が陰性となった場合でも、何らかの症状がある場合は、再検査するか医療機関を受診するなどの対応が必要である。

番号abcd
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(第40問)
妊娠検査薬に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。

番号解答
妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、検査の時期としては月経予定日が過ぎて概ね4週目以降の検査が推奨されている。
一般的な妊娠検査薬は、冷蔵庫内に保管されていると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。
高濃度のタンパク尿や糖尿の場合、非特異的な反応が生じて擬陽性を示すことがある。
経口避妊薬や更年期障害治療薬などのホルモン剤を使用している人では、妊娠していなくても検査結果が陽性となることがある。
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