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登録販売者試験対策合格NAVI

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午前 2章 人体の働きと医薬品

(第1問)
人体の構造に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

番号解答
消化器系とは、飲食物を消化して生命を維持していくため必要な栄養分として吸収し、その残滓を体外に排出する器官系である。
血管系は開放循環系であるのに対して、リンパ系は閉鎖循環系である。
中枢神経系は脳と脊髄から構成される。
骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。
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(第2問)
消化器系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 胃の粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲンなどを分泌している。

b) 食物の胃内の滞留時間は、脂質分の多い食品の場合には比較的短く、炭水化物主体の食品の場合には比較的長い。

c) 胆嚢は、膵臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。

d) 脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(リパーゼ)の作用によって分解を受けるが、小腸粘膜の上皮細胞で吸収されると脂質に再形成され、乳状脂粒(リポタンパク質の一種でカイロミクロンとも呼ばれる)となる。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第3問)
呼吸器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 肺は、胸部の左右両側に1対あり、肺自体が自力で拡張・収縮して呼吸運動が行われている。

b) 肺では、肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。

c) 咽頭は、鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。

d) 喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管といい、そこから肺の中で複数に枝分かれする部分を気管支という。

番号abcd
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(第4問)
循環器系に関する以下の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

番号解答
心臓の内部は4つの空洞に分かれており、心室で血液を集めて心房に送り、心房から血液を拍出する。
血小板は、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物に対する防御を受け持つ細胞である。
赤血球は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、血液全体の約40%を占め、赤い血色素(ヘモグロビン)を含む。
脂質(中性脂肪、コレステロール等)は、血漿中のタンパク質と結合してリポタンパク質を形成して血漿中に分散しており、血液の粘稠性は、主として血中脂質量により決まる。
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(第5問)
泌尿器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 腎小体は、糸球体とその外側を包み込む袋状のボウマン嚢から成る。

b) 腎臓には内分泌腺としての機能もあり、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する。

c) 膀胱の出口にある排尿筋が緩むと、同時に膀胱壁の膀胱括約筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。

d) 女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。

番号abcd
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(第6問)
目に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 透明な角膜や水晶体には血管が通っており、その血管から直接的に栄養分や酸素が供給される。

b) 眼球は、黒目の部分のみ透明な角膜が覆っており、その他の部分は強膜という乳白色の比較的丈夫な結合組織が覆っている。

c) 結膜とは、眼瞼の裏側と眼球前方の強膜(白目の部分)とを結ぶように覆って組織を保護している薄い透明な膜である。

d) 視細胞には、わずかな光でも敏感に反応する細胞があるが、光を感じる反応にはビタミンKが不可欠であるため、ビタミンKが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第7問)
鼻及び耳に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 鼻腔と副鼻腔を連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。

b) 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。

c) 中耳にある鼓室の内部では、互いに連結した微細な3つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、音を内耳へ伝導する。

d) 内耳にある前庭は、水平・垂直方向の加速度を感知する半規管と、体の回転や傾きを感知する耳石器官に分けられる。

番号abcd
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(第8問)
外皮系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 表皮にある角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。

b) 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するエクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺の二種類がある。

c) メラニン色素は、皮下組織の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。

d) 真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質(コラーゲン、フィブリリン、エラスチン等)からなる結合組織の層で、皮膚の弾力と強さを与えている。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第9問)
以下のうち、骨の機能として、誤っているものを一つ選びなさい。

番号解答
臓器の保護機能
体躯の運動機能
グリコーゲンの貯蔵機能
造血機能
身体の支持機能
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(第10問)
筋組織に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 筋組織は、筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からなり、その機能や形態によって、骨格筋か平滑筋のいずれかに分類される。

b) 骨格筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる。

c) 意識的にコントロールできない筋組織を不随意筋といい、骨格筋がこれに該当する。

d) 筋組織は神経からの指令によって収縮するが、随意筋は体性神経系で支配されるのに対して、不随意筋は自律神経系に支配されている。

番号abcd
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(第11問)
副交感神経系が活発になったときの効果器とその反応の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 【効果器】心臓
 【反応】心拍数増加

b) 【効果器】気管、気管支
 【反応】収縮

c) 【効果器】胃
 【反応】胃液分泌亢進

d) 【効果器】膀胱
 【反応】排尿抑制

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第12問)
医薬品に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

番号解答
錠剤、カプセル剤等の固形剤の場合、腸溶性製剤のような特殊なものを除き、胃で有効成分が溶出するものが大部分を占める。
鼻腔粘膜の下には毛細血管が豊富なため、点鼻薬の成分は循環血液中に移行しやすく、全身性の副作用を生じることがある。
皮膚に適用する医薬品(塗り薬、貼り薬等)は、適用部位に対する局所的な効果を目的とするものであっても、アレルギー性の副作用は、適用部位以外にも現れることがある。
膨潤性下剤は、有効成分が消化管内で作用するものであり、その場合に現れる作用は全身作用である。
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(第13問)
薬の剤形の特徴に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

番号解答
錠剤のように固形状に固めず、小さな粒状にしたものを顆粒剤といい、錠剤を飲み込むことが困難な人にとっては錠剤よりも服用しやすい。
口腔内崩壊錠は、水分摂取が制限されている場合でも、口の中で溶かした後に、唾液と一緒に容易に飲み込むことができる。
チュアブル錠は、水なしでも服用できる。
軟膏剤は、一般的には、患部が乾燥していたり患部を水で洗い流したい場合に用いることが多い。
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(第14問)
ショック(アナフィラキシー)及びアナフィラキシー様症状に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一種である。

b) ショック(アナフィラキシー)は、医薬品の場合、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では起きる可能性が低い。

c) ショック(アナフィラキシー)は、一旦発症すると病態は急速に悪化することが多く、適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、致命的な転帰をたどることがある。

d) アナフィラキシー様症状という呼称は、初めて使用した医薬品で起きる場合を含み、その原因がアレルギーかどうかはっきりしない場合に用いられる。

番号abcd
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(第15問)
中毒性表皮壊死融解症に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 38℃以上の高熱を伴って広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められ、かつ、口唇の発赤・びらん、眼の充血等の症状を伴う病態である。

b) 症例の多くが、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)の進展型とみられる。

c) 発症しても死に至るほどの重篤な皮膚症状ではないため、致命的な転帰をたどることはない。

d) 原因医薬品の使用開始後1 ヶ月以上経ってから発症することがほとんどである。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第16問)
医薬品の副作用として生じる肝機能障害に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

番号解答
医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。
軽度の肝障害の場合、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査(肝機能検査値の悪化)で初めて判明することが多い。
原因と考えられる医薬品を漫然と使用し続けると、不可逆的な病変(肝不全)を生じ、死に至ることもある。
黄疸とは、ヘモグロビンが胆汁中へ排出されず血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白目が黄色くなる病態である。
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(第17問)
医薬品の使用により呼吸器系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織が炎症を起こしたものである。

b) 間質性肺炎は、必ず高熱を伴う。

c) 喘息は、原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じる。

d) 喘息は、内服薬のほか坐薬や外用薬でも誘発されることがある。

番号abcd
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(第18問)
医薬品の副作用として生じる接触皮膚炎及び光線過敏症に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 接触皮膚炎は、化学物質や金属等に皮膚が反応して起こる、強い痒みを伴う発疹・発赤、腫れ、刺激感、水疱・ただれ等の激しい炎症症状である。

b) 接触皮膚炎の発症部位は、医薬品の接触部位に限定されない。

c) 光線過敏症の症状は、貼付剤の場合、原因となる貼付剤を剥がせば発症することはない。

d) 接触皮膚炎は、通常は1週間程度で症状は治り、再びその医薬品に触れても再発しない。

番号abcd
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(第19問)
薬疹に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

番号解答
皮膚以外に、眼の充血や口唇・口腔粘膜に異常が見られることがある。
医薬品の使用後1~2日で起きることが多い。
あらゆる医薬品で起きる可能性がある。
医薬品を使用した後に現れた発疹・発赤等の痒み等の症状に対して、一般の生活者が自己判断で対症療法を行うことは、原因の特定を困難にするおそれがあるため、避けるべきである。
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(第20問)
医薬品の使用により循環器系に現れる副作用に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

番号解答
鬱血性心不全とは、全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して、種々の症状を示す疾患である。
医薬品を適正に使用すれば、動悸(心悸亢進)や一過性の血圧上昇、顔のほてりを生じることはない。
不整脈の種類によっては失神(意識消失)を起こすこともある。
不整脈は、代謝機能の低下によってその発症リスクが高まることがあるので、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用等に留意するべきである。
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