2013年度 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 登録販売者試験
午前 3章 主な医薬品とその作用
(第1問)
かぜ薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) グリチルリチン酸二カリウムは、医薬品では1日摂取量がグリチルリチン酸として200mgを超えないように用量が定められている。
b) 塩酸メチルエフェドリン(メチルエフェドリン塩酸塩)は、アドレナリン作動成分であり、依存性があることに留意する必要がある。
c) セミアルカリプロティナーゼ及びブロメラインは、いずれも蛋白質分解酵素であるが、フィブリノゲンやフィブリンを分解する作用があるのは、セミアルカリプロティナーゼのみである。
d) トラネキサム酸は、体内での炎症物質の産生を抑えることで炎症の発生を抑え、鼻粘膜やのどの腫れを和らげると考えられているが、血液凝固異常(出血傾向)の症状がある人では、出血傾向を悪化させるおそれがある。
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(第2問)
かぜ及びかぜ薬に関する記述について、誤っているものはどれか。
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(第3問)
化学的に合成された解熱鎮痛成分に関する次の記述について、誤っているものはどれか。
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(第4問)
解熱鎮痛薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む。)には、血液を凝固しやすくさせる作用がある。
b) イブプロフェンは、アスピリン等に比べて胃腸への影響が少なく、抗炎症作用も示すことから、頭痛、月経痛、腰痛等に使用されることが多いが、一般用医薬品では小児向けの製品はない。
c) シャクヤクは、ボタン科のシャクヤク又はその近縁植物の根を用いた生薬で、鎮痛鎮痙作用、鎮静作用を示し、内臓の痛みにも用いられる。
d) エテンザミドは、痛みの伝わりを抑える働きが中心である他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みの発生を抑える働きが非常に強く、予期せぬ作用の増幅が懸念されることから、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合してはならないとされている。
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(第5問)
眠気を促す薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬の場合、目が覚めた後も、注意力の低下や寝ぼけ様症状、判断力の低下等の一時的な意識障害、めまい、倦怠感を起こすことがある。
b) 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、一時的な睡眠障害の緩和の他、慢性的な不眠症状や妊娠中に生じる睡眠障害についても適用対象である。
c) 柴胡加竜骨牡蠣湯は、構成生薬としてカンゾウを含み、虚弱体質で神経が昂る人における神経症、不眠症に適するちされるが、胃腸の弱い人では不向きとされている。
d) ブロムワレリル尿素については、胎児障害の化膿性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けることが望ましい。
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(第6問)
カフェインに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
安全使用の観点から留意すべき作用としては、胃液の分泌を( a )させる作用や心筋を( b )させる作用がある。また、眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして( c )mgが上限とされている。
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(第7問)
乗物酔い防止薬に関する次の記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 塩酸ジフェニドール(ジフェニドール塩酸塩)は、抗ヒスタミン成分と共通する化学構造や薬理作用は持っておらず、専ら抗めまい成分として使用される。
b) ジプロフィリンなどのキサンチン系と呼ばれる成分は、不安や緊張などの心理的な要因を和らげ、それらに起因する乗り物酔いの症状を軽減することを目的とした鎮静成分である。
c) 塩酸メクリジン(メクリジン塩酸塩)は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長く、専ら乗物酔い防止薬に配合されている。
d) 臭化水素酸スコポラミン(スコポラミン臭化水素酸塩)は、消化管からよく吸収され、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすいとされるが、肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は短い。
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(第8問)
鎮咳去痰薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) リン酸コデイン(コデインリン酸塩)は、依存性がある成分であり、麻薬性鎮咳成分と呼ばれる。また、主な副作用として下痢が現れることがある。
b) 塩酸メチルエフェドリン等のアドレナリン作動成分は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示す。
c) 鎮咳去痰薬には解熱成分が配合されており、発熱を鎮める効果も期待できる。
d) マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)等の抗ヒスタミン成分は、気道粘膜での粘液分泌を促進させ、痰を出やすくする目的で配合される場合がある。
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(第9問)
次の記述は、鎮咳薬又は去痰薬に配合される、ある生薬成分について説明したものである。最も当てはまる成分として正しいものはどれか。
当生薬成分の摂取により、糖尿病の検査値に影響を生じることがあるため、1日最大配合量が原生薬として1.2g以上を含有する製品では、使用上の注意において、成分及び分量に関連する注意として、その旨が記載されている。
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(第10問)
口腔咽喉薬やうがい薬(含嗽薬)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) ヨウ素系殺菌消毒成分は、口腔内に使用されてもヨウ素が体内に吸収されることはなく、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼすことはない。
b) 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがある為、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。
c) ミルラは、カンラン科のミルラ又はその同属植物の全木から得られる樹脂、精油成分で、咽頭粘膜をひきしめる作用(収斂作用)のほか、抗菌作用も期待して用いられる。
d) ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると殺菌作用が増強されるため、ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬では、そうした食品を摂取した直後の使用や混合は避けることが望ましい。
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(第11問)
胃の薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 総合胃腸薬は、制酸と健胃のように相反する作用を期待するものが配合されている場合もあるが、胃腸の状態によりそれらの成分に対する反応が異なり、総じて効果がもたらされると考えられる。
b) 制酸成分のうち、アルミニウムを含む成分については、透析療法を受けている人では使用を避ける必要がある。
c) 合成ヒドロタルサイトは、カルシウムを含む制酸成分であり、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の被膜を形成して保護する作用もあるとされる。
d) オウバク、オウレン等生薬成分が配合された健胃薬の服用にあたり、その味や香りが気になる場合、散剤をオブラートで包んで服用しても効果に影響はない。
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(第12問)
次の胃粘膜保護・修復成分のうち、血栓のある人や血栓を起こすおそれのある人が使用する場合、その適否について、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談することが望ましいものはどれか。
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(第13問)
腸の薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 整腸成分として、ビフィズス菌等の生菌成分のほか、ケツメイシ、ゲンノショウコ、アセンヤク等の生薬成分が用いられることもある。
b) ヒマシ油は、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。
c) ビスマスを含む成分は、収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用を持つとされる。
d) 細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる塩化ベルベリンは、通常の腸管内に生息する腸内細菌に対して抗菌作用を示すことはない。
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(第14問)
瀉下薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第15問)
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) ロートエキスについては、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が遅くなる(除脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、使用期間中の授乳を避ける必要がある。
b) 塩酸パパベリン(パパベリン塩酸塩)は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされるが、胃液分泌を抑える作用は見出されない。
c) 急な胃腸の痛みは、主として胃腸の過剰な働き(痙攣)によって生じ、消化管の運動は、交感神経系の刺激によって亢進する。
d) オキセサゼインは、局所麻酔作用の他、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。
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(第16問)
駆虫薬に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
パモ酸ピルビニウムは、( a )の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされ、その服用により尿や糞便が( b )着色することがある。水に溶けにくい為、消化管からの吸収は( c )とされている。
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(第17問)
強心薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) センソが配合された丸薬、錠剤等の内服固形製剤は、口中で噛み砕いてから服用することとされている。
b) 強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整え、動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。
c) センソを含有する一般用医薬品は、センソとしての1日用量が10mg以下となるよう用法・用量が定められている。
d) ロクジョウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧低下、興奮を静める等の作用があるとされる。
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(第18問)
高コレステロール改善薬及び貧血用薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 高コレステロール改善成分である大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、水溶性物質であるため、悪心、胃部不快感等の消化器系の副作用が現れることがある。
b) パンテチンは、肝臓におけるコレステロール代謝を正常化する働きがあるとされ、低密度リポ蛋白質(LDL)や高密度リポ蛋白質(HDL)の分解を促す効果を期待して用いられる。
c) 鉄分の吸収は空腹時の方が高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するために、貧血用薬(鉄製剤)は食後に服用することが望ましいとされる。
d) 銅はヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つことから、貧血用薬には、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合される場合がある。
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(第19問)
循環器用薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)は、構成生薬としてダイオウを含み、本剤を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要がある。
b) 高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する一般用医薬品は、症状の緩和のみならず、高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものである。
c) ユビデカレノンは、コエンザイムQ10とも呼ばれ、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。
d) ヘプロニカートは、代謝されてパントテン酸が遊離し、その働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされ、ビタミンCと組み合わせて用いられる場合が多い。
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(第20問)
下記の成分を含む痔の薬(坐剤)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
1個(1.75g)中
プレドニゾロン酢酸エステル:1mg
リドカイン:60mg
アラントイン:20mg
ビタミンE酢酸エステル(酢酸トコフェロール):50mg
a) 上記のプレドニゾロン酢酸エステルの含有量であれば、長期連用を避ける必要はない。
b) リドカインは、皮膚や粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の伝達を不可逆的に遮断する作用を示す局所麻酔成分である。
c) アラントインは、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して用いられる組織修復成分である。
d) ビタミンE酢酸エステルは、肛門周囲の末梢血管を収縮させることによる止血効果を期待して配合されている。
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(第21問)
泌尿器用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 日本薬局方収載のカゴゾウは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。
b) 牛車腎気丸(ごんしゃじんきがん)は、胃腸が弱く下痢しやすい人、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では不向きとされる。
c) 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は、構成生薬としてカンゾウを含み、比較的体力があり、下腹部の筋肉が緊張する傾向がある人における、排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)の症状に適するとされる。
d) ウワウルシは、経口的に摂取した後、尿中に未代謝物と分解代謝物が排出されるが、分解代謝物には抗菌作用はない。
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(第22問)
婦人薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 女性ホルモン成分が配合された婦人薬には、膣粘膜又は外陰部に適用されるものがあり、これらの成分は循環血液中に移行せず、適用部位にとどまり局所的に薬効を示す。
b) エストラジオールが配合された婦人薬は、長期連用により血栓症を生じるおそれがある。
c) センキュウは、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられるが、血流不全を起こしやすいため、血色不良や冷えの症状を有する人には不向きである。
d) 五積散(ごしゃくさん)は、構成生薬としてマオウを含む為、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
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(第23問)
アレルギー用薬に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、( a )や口渇、( b )等の副作用が現れることがある。鼻炎用内服薬では、、( c )を刺激して鼻粘膜の血管を( d )させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、アドレナリン作動成分が配合されている場合がある。
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(第24問)
アレルギー用薬に関する記述について、誤っているものはどれか。
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(第25問)
鼻炎用点鼻薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎であり、蓄膿症などの慢性のものは対象となっていない。
b) 塩酸テトラヒドロゾリン(テトラヒドロゾリン塩酸塩)が配合された点鼻薬を過度に使用すると、鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が拡張して鼻づまりがひどくなりやすい。
c) 塩化ベンザルコニウム(ベンザルコニウム塩化物)は、陰性界面活性成分で、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌に対する殺菌消毒作用を示すが、結核菌や真菌類、ウイルスには効果がない。
d) クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示すが、抗ヒスタミン成分によりその作用が抑制されるため、両者を組み合わせて使用することは適当でない。
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(第26問)
眼科用薬に関する記述について、誤っているものはどれか。
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(第27問)
点眼薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) メチル硫酸ネオスチグミン(ネオスチグミンメチル硫酸塩)は、毛様体におけるアセチルコリンの働きを抑えることで、目の調節機能を改善する効果を持つ。
b) 硫酸亜鉛は、眼粘膜の水分と結合して皮膚を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して配合されている場合がある。
c) スルファメトキサゾールは、抗菌作用と抗ウイルス作用を期待して、細菌やウイルス感染による結膜炎などの化膿性の症状の改善に用いられる。
d) クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない結膜炎等にたいしては無効であり、2日間使用して症状の改善がみられなければ、アレルギー以外の原因が考えられる。
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(第28問)
皮膚に用いる薬のうち、きず口等の殺菌消毒成分に関する次の記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) マーキュロクロムは、ヨードチンキと混合すると殺菌作用が増強され、副作用が生じやすくなる。
b) アクリノールは、赤色の色素で、連鎖球菌や黄色ブドウ球菌などの化膿菌、真菌に対する殺菌消毒作用を示す。
c) ヨウ素の殺菌力はアルカリ性になると低下するため、石鹸等と併用する場合には、石鹸分をよく洗い落としてから使用する事が望ましい。
d) オキシドールの殺菌作用は、過酸化水素水の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果であり、作用の持続性は乏しく、組織への浸透性も低い。
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(第29問)
一般的な創傷への対応に関する記述について、正しいものはどれか。
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(第30問)
皮膚に用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) アトピー性皮膚炎は、非ステロイド性抗炎症成分を配合した一般用医薬品を長期間、継続して使用することにより、寛解に向けた十分な対応が可能である。
b) ヒドロコルチゾンの好ましくない作用として、末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染が現れることがある。
c) ウフェナマートは、湿疹や皮膚炎、かぶれ、あせも等による皮膚症状の緩和を目的として用いられる非ステロイド性抗炎症成分である。
d) 温感刺激成分を主薬とする貼付剤は、その効果を高めるため、貼付部位をコタツや電気毛布等の保温器具で温めるのがよい。
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(第31問)
皮膚に用いる薬に関する記述について、誤っているものはどれか。
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(第32問)
歯や口中に用いる薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか、
a) 歯痛薬の殺菌消毒成分であるフェノールは、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないよう注意が必要である。
b) カルバゾクロムは、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して外用薬に配合されるが、内服で用いると副作用が現れやすいため、内服薬には配合されない。
c) 歯痛薬は、歯の齲蝕(むし歯)による歯痛を応急的に鎮めるとともに、齲蝕の修復を行うことを目的とする一般用医薬品である。
d) 茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)は、口内炎に適するとされる漢方処方製剤であり、構成生薬としてダイオウを含み、まれに重篤な副作用として肝機能障害が起こるとされる。
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(第33問)
禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) ニコチンは、交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
b) 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛んで唾液を多く分泌させ、ニコチンを唾液とともに飲み込むことにより本来の効果を発揮する。
c) インスリン製剤を使用している人が禁煙補助剤を使用した場合、ニコチンがインスリンの血糖降下作用に拮抗して、効果を妨げるおそれがある。
d) 禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めた状態で使用するものではなく、使用しながら徐々に喫煙量を減らしていくものであり、禁煙達成には時間を要するため、6ヶ月以上の使用が推奨されている。
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(第34問)
滋養強壮保健薬に用いられるビタミン成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) ビタミンB1は、脂質からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、腸管運動を抑制する働きもある。ビタミンB1主薬製剤は、塩酸チアミン等が主薬として配合された製剤であり、神経痛、下痢、脚気等の症状の緩和に用いられる。
b) リン酸リボフラビンナトリウムが主薬として配合された製剤の摂取により、尿が黄色くなることがある。
c) 一般用医薬品におけるビタミンB6の1日分量は4000国際単位が上限となっており、妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性及び妊娠を希望する女性では、過剰摂取に留意する必要がある。
d) コレカルシフェロールが主薬として配合された製剤の過剰摂取により、高カルシウム血症を発症することがあり、この初期症状として、便秘、嘔吐、食欲減退、多尿等が現れる。
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(第35問)
次の記述は、滋養強壮保健薬のある成分の作用を説明したものである。最もあてはまる成分名はどれか。
髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働き、また、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドと直接反応して代謝を促す働きがあるとされる。
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(第36問)
漢方処方製剤・生薬製剤に関する次の記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブトの塊根であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つほか、鎮痛作用を示すが、アスピリン等と異なり、胃腸障害等の副作用は示さない。
b) 肥満症に用いられる漢方処方製剤については、どのような肥満症にも適するものであり、生活習慣の改善は重要ではない。
c) 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)は、構成生薬としてカンゾウを含み、にきびに適すとされるが、胃腸の弱い人では食欲不振、胃部不快感の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
d) サイシンは、ウマノスズクサ科のウスバサイシン又はケイリンサイシンの果実を用いた、鎮痛、鎮咳、利尿等の作用を有する生薬であるが、その根及び根茎には、腎障害を引き起こすとされるアリストロキア酸が含まれている。
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(第37問)
消毒薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対す殺菌消毒作用はない。
b) 手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬のうち、器具等の殺菌・消毒を併せて目的とする製品については、医薬品としてのみ製造販売されている。
c) 殺菌・消毒成分の原末や濃厚液を誤って飲み込んだ場合には、自己判断で安易に吐き出させることは避けるべきである。
d) イソプロパノールは、ウイルスに対する不活性効果がエタノールよりも高い。
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(第38問)
衛生害虫に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) ゴキブリの燻蒸処理により、成虫とともに卵にも医薬品成分が浸透し、殺虫することが可能である。
b) シラミの医薬品による防除方法として、殺虫成分のペルメトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。
c) ツツガムシが生息する可能性がある場所に立ち入る際には、専ら忌避剤による対応が図られるが、忌避剤の使用だけに頼らず、なるべく肌の露出を避けるなどの防御方法を心がけることが重要である。
d) クロルピリホスメチルは、コリンエステラーゼと不可逆的に結合してその働きを阻害することにより殺虫作用を示し、人が高濃度又は大量に曝露した場合、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。
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(第39問)
次の殺虫成分に関する記述について、誤っているものはどれか。
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(第40問)
一般用検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 妊娠検査薬は、検体が高濃度の蛋白尿の場合、非特異的な反応により擬陽性を示すことがあるが、糖尿の場合は、高濃度でも擬陽性を示すことはない。
b) 尿糖・尿蛋白検査薬の検査結果に影響を与える要因の1つとして、食事等の影響があり、通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
c) 尿糖の検査を行う場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。
d) 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、通常、実際に妊娠が成立してから4週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としている。
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