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登録販売者試験対策合格NAVI

2012年度 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 登録販売者試験
午前 2章 人体の働きと医薬品

(第1問)
消化器系に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 消化管は、口腔から( a )まで続く管で、平均的な成人で全長約9mある。飲食物はそのままの形で栄養分として利用できず、消化管で吸収される形に分解する必要があるが、これを消化という。消化には、消化腺から分泌される消化液による( b )と、咀嚼(食物を噛み、口腔内で粉砕すること)や消化管の運動による( c )とがある。

番号abc
肛門受動的消化能動的消化
大腸化学的消化機械的消化
大腸受動的消化能動的消化
肛門化学的消化機械的消化
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(第2問)
胃に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されている。

b) 胃の内容物の滞留時間は、脂質分の多い食品の場合には比較的短く、炭水化物主体の食品の場合には比較的長い。

c) 胃粘膜の表面には、無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲンなどを分泌している。

d) 胃酸は、胃内をアルカリ性に保って内容物が腐敗や発酵を起こさないようにする役目も果たしている。

番号abcd
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(第3問)
小腸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 小腸は、十二指腸、空腸、回腸の3部分からなり、それぞれ明確な境目がある。

b) 十二指腸には、膵管と胆管の開口部があり、それぞれ膵液と胆汁を腸管内へ送り込んでいる。

c) 小腸全体の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛(柔突起ともいう)に覆われてビロード状になっている。

d) 炭水化物と蛋白質は、消化酵素の作用によってそれぞれ単糖類、アミノ酸に分解されて吸収される。

番号abcd
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(第4問)
膵臓に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 胃の後下部に位置する細長い臓器で、( a )の膵液を分泌する。
 膵液は、( b )を分解する膵液アミラーゼ、( c )を分解するリパーゼなど、多くの消化酵素を含んでいる。

番号abc
弱アルカリ性デンプン脂質
弱酸性蛋白質デンプン
弱アルカリ性脂質デンプン
弱酸性デンプン脂質
中性脂質蛋白質
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(第5問)
胆汁に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、( a )の消化を容易にし、また、( b )の吸収を助ける。腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、小腸で再吸収されて( c )に戻される。

番号abc
蛋白質水溶性ビタミン肝臓
炭水化物脂溶性ビタミン腎臓
蛋白質水溶性ビタミン腎臓
脂質水溶性ビタミン胆嚢
脂質脂溶性ビタミン肝臓
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(第6問)
肝臓に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 肝臓は、体内で最も大きい臓器であり、横隔膜の直下に位置する。

b) 肝臓に蓄えられたグリコーゲンは、血糖値が下がったときなど、必要に応じてブドウ糖に分解されて血液中に放出される。

c) アルコールの場合、胃や小腸で吸収されるが、肝臓へと運ばれて一度酢酸に代謝されたのち、さらに代謝されてアセトアルデヒドとなる。

d) 肝臓では、必須アミノ酸を生合成することができる。

番号abcd
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(第7問)
大腸・肛門に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 大腸には内壁粘膜に絨毛があり、腸の内容物が腸管内を通過する際、水分とナトリウムやカリウム等の電解質を吸収する。

b) 大腸内では、腸内細菌による発酵で、糞便の臭気の元となる物質やメタン、二酸化炭素等のガスが生成される。

c) 通常、糞便の成分の大半は食物の残滓で、水分は約5%に過ぎない。

d) 肛門周囲は、静脈が細かい網目状に通っていて、それらの血管が鬱血すると痔の原因となる。

番号abcd
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(第8問)
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。

b) 咽頭の前壁には扁桃があり、粘膜表面が凹凸している。

c) 咽頭は、鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。

d) 肺は、それ自体の筋組織により呼吸運動を行っている。

番号abcd
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(第9問)
血液に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) アルブミンの多くは、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。

b) 赤血球は骨髄で産生されるが、赤血球の数が少なすぎたり、赤血球中のヘモグロビン量が欠乏すると、血液は酸素を十分に供給できず、疲労や血色不良などの貧血症状が現れる。

c) 血管が損傷すると、損傷部位に血小板が粘着、凝集して傷口を覆う。

d) 好中球は、白血球の分類の中で最も大きく、強い食作用を持ち、マクロファージ(貪食細胞)と呼ばれる。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第10問)
脾臓及びリンパ系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 古くなって柔軟性が失われた赤血球は、脾臓内の網目構造に引っかかり、脾臓の組織に存在するマクロファージ(貪食細胞)によって壊される。

b) リンパ液の流れは、心臓のようにポンプの働きをする器官によるものである。

c) リンパ管には逆流防止のための弁がある。

d) リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルス等は、リンパ節で免疫反応によって排除される。

番号abcd
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(第11問)
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a) 尿細管では、原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。

b) ビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する。

c) 副腎皮質では、アドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌され、副腎髄質では、アルドステロンが産生・分泌される。

d) 膀胱の出口にある膀胱排尿筋が緩むと、同時に膀胱壁の括約筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。

番号abcd
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(第12問)
目に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 眼瞼は、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷を生じやすい。また、むくみ(浮腫)等、全身的な体調不良(薬の副作用を含む)の症状が現れやすい部位である。

b) 角膜と水晶体の間は、組織液(房水)で満たされ、角膜に一定の圧(眼圧)を生じさせている。

c) 視細胞が光を感じる反応にはビタミンCが不可欠であるため、ビタミンCが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。

d) 涙液は、起きている間も睡眠中も絶えず分泌されており、涙液が過剰分泌されたときに、眼脂(目やに)を生ずる。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第13問)
外皮系に関する記述について、正しいものはどれか。

番号解答
皮下組織の下に線維芽細胞とその細胞で産生された線維性の蛋白質からなる結合組織の層の真皮がある。
皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥し、皮膚炎や湿疹を起こすことがある。
汗腺には腋窩か(わきのした)などの毛根部に分布するエクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺の二種類がある。
メラニン色素は、真皮の最下層にあるメラニン産生細胞で産生されている。
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(第14問)
脳や神経系の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。

b) 脊髄は、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。

c) 末梢神経系は、随意運動、知覚等を担う自律神経系と、呼吸や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う体性神経系に分類される。

d) 副交感神経の神経伝達物質はアドレナリンとノルアドレナリンである。

番号abcd
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(第15問)
薬の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 内服薬の吸収は、主として胃でなされる。

b) 全身作用を目的としない内服薬の中には、消化管内を通過する間に結果的に吸収され、循環血液中に移行した医薬品の成分によって好ましくない作用(副作用)を生じるものがある。

c) 坐剤は肛門から挿入すると直腸内で溶ける。直腸内壁の粘膜は薄く、その下を静脈が豊富に通っており、有効成分が容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。

d) 皮膚に適用する医薬品は局所的な効果を目的としており、アレルギー性の副作用は適用部位以外の皮膚にまで現れることはない。

番号abcd
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(第16問)
薬の代謝、排泄に関する記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
循環血液中に移行した医薬品の成分は、主として肝細胞内の酵素系の働きで代謝を受ける。
複数の医薬品を併用したときは、血液中の血漿蛋白質の量が増加する。
医薬品成分の体外への排泄は、尿による排泄のほか、未変化体又は代謝物が胆汁中に分泌され、糞便中に混じって排泄されるものもある。
医薬品の成分が乳汁中に移行する場合には、代謝を受けないまま移行することが多い。
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(第17問)
医薬品の剤型に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 口腔内崩壊錠は、口の中で唾液によって比較的速やかに溶けるため、固形物を飲み込むことが困難な高齢者や乳幼児も、口の中で溶かした後に唾液と一緒に飲み込むことができる。

b) 顆粒剤は、粒の表面がコーティングされているため、噛み砕いて水などで喉に流し込む必要がある。

c) 内用液剤は、予め有効成分が液中に溶けたり、分散したりしているため、服用した後比較的速やかに消化管から吸収される点が特長である。

d) 軟膏剤とクリーム剤は、適用した部位の状態にあわせて、適用部位を水から遮断する場合等にはクリーム剤を用い、水で洗い流しやすくする場合等では軟膏剤を用いることが多い。

番号abcd
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(第18問)
全身的に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) ショック(アナフィラキシー)は、発症してから進行が非常に速い(2 時間以内)ことから、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要がある。

b) 中毒性表皮壊死症は、同症について最初に報告をした医師の名前にちなんでスティーブンス・ジョンソン症候群とも呼ばれる。

c) 偽アルドステロン症とは、体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われたことに伴う症状である。

d) 医薬品の使用が原因で、血液中の白血球(好中球)が減少し、病気等に対する抵抗力が弱くなり、突然の高熱、悪寒、喉の痛み、口内炎、倦怠感等の症状を生じることがある。

番号abcd
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(第19問)
体の局所に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 消化性潰瘍は、医薬品の作用により胃や十二指腸の粘膜が障害され、組織が損傷した状態であり、胸やけ、吐き気、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状を生じる。

b) イレウス様症状は、小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、発症のリスクが高いとされている。

c) 間質性肺炎は、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱等が、医薬品の使用から1~2 週間程度の間に起こるが、これらの症状は、かぜ、気管支炎等の症状との区別は容易である。

d) 喘息は、原因となる医薬品を使用して短時間で症状が現れるが、原因となるのは内服薬だけであり、坐薬や外用薬で誘発されることはない。

番号abcd
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(第20問)
体の局所に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品を適正に使用した場合であっても、動悸(心悸亢進)や一過性の血圧上昇、顔のほてり等の症状が現れたときは、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、状態によっては医師の診療を受けることが望ましい。

b) 医薬品の使用によって起こる排尿困難・尿閉の症状は、男性に限らず女性においても報告されている。

c) 薬疹はあらゆる医薬品で起こる可能性があり、同じ医薬品であれば生じる発疹型は決まっている。

d) 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧上昇が誘発されることがあるので、緑内障がある場合には注意が必要である。

番号abcd
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