2012年度 大阪府 登録販売者試験
午前 3章 主な医薬品とその作用
(第1問)
かぜ薬に関する次のa~dの記述について、正しいものの組合せを下の1~5から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) かぜ薬は、ウィルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くものである。
b) かぜであるからといって必ずしもかぜ薬が選択されるのが最適ではなく、発熱など症状が はっきりしている場合には、解熱鎮痛薬などを選択することが望ましい。
c) エミテンザミドが配合されたかぜ薬は、インフルエンザ又は水痘(水疱瘡)にかかっている 15歳未満の小児への使用を避ける必要がある。
d) かぜ薬との相乗効果を期待して、かぜ薬の服用期間中に、酒類(アルコール)の 摂取を行なうことが望ましい。
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(第2問)
かぜ薬に配合される成分に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から 一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) ケイ酸アルミニウムは、発熱や痛みを和らげることを目的として用いられる。
b) ジヒドロコデインリン酸塩(リン酸ジヒドロコデイン)は、中枢神経系に作用して 咳を抑えることを目的として用いられる。
c) デキストロメトルファン臭化水素酸塩(臭化水素酸デキストロメトルファン)は、 去痰作用を目的として用いられる。
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(第3問)
解熱鎮痛薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) アスピリンはライ症候群の発生との関連性が示唆されていることから、一般用医薬品では、 小児に対してはいかなる場合も使用しないこと。
b) サザピリンはピリン系解熱鎮痛成分であり、ピリン疹と呼ばれるアレルギー症状を もたらすことがある。
c) 解熱鎮痛成分(生薬成分を除く。)による胃腸障害を低減させることを目的として、 酸化マグネシウムが配合されている場合がある。
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(第4問)
次のa~dの記述について、正しいものの組合せを下の1~5から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 『アスピリン喘息』は、アスピリン特有の副作用であり、アスピリン以外の 解熱鎮痛成分では生じない。
b) 化学的に合成された解熱鎮痛成分に共通して、まれに重篤な副作用として ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死症、喘息を生じることがある。
c) 末梢でのプロスタグランジンの産生抑制は、腎機能に障害があると、 その症状を悪化させるおそれがある。
d) プロスタグランジンには、胃酸の分泌を調節する働きはない。
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(第5問)
眠気を促す薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) ブロモバレリル尿素(ブロムワレリル尿素)は脳の興奮を抑え、痛み等を感じる感覚を 鈍くする作用を示す。
b) ブロモバレリル尿素(ブロムワレリル尿素)を含む催眠鎮静薬は、胎児障害の可能性 がないため、妊婦の睡眠障害の緩和に適している。
c) 抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の場合、目が覚めたあとも、注意力の低下や 判断力の低下等を起こすことがある。
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(第6問)
カフェインに関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 脳に軽い抑制状態を引き起こす作用を示す。
b) 作用は弱いものの、反復して摂取すると習慣になりやすい性質がある。
c) 胎盤関門を通過して胎児に到達すると、胎児の心拍数を増加させる可能性がある。
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(第7問)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に配合される成分に関する次のa~dの記述について、 正しいものの組合せを下の1~5から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 塩酸メクリジン(メクリジン塩酸塩)は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長い。
b) スコポラミン臭化水素酸塩水和物(臭化水素酸スコポラミン)は、抗ヒスタミン成分 と比べて作用の持続時間は長い。
c) アミノ安息香酸エチルは、乗物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として、 配合されている場合がある。
d) ジプロフィリンなどのキサンチン系成分は、脳の働きを抑制し、平衡感覚の混乱による めまいを軽減させることを目的として、配合されている場合がある。
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(第8問)
次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) レイヨウカクは、緊張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。
b) 抑肝散(よくかんさん)は、小児の疳を適応症とする漢方処方製剤である。
c) 小建中湯(しょうけんちゅうとう)は、体質虚弱で疲労しやすく、血色がすぐれない人における、 腹痛、動悸、手足のほてり、冷え、頻尿及び多尿などのいずれかを伴う、小児虚弱体質、 夜泣きなどに適するとされている。
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(第9問)
鎮咳去痰薬に配合される成分とその作用の関係が正しいものの組合せを 下の1~5から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 成分:コデインリン酸塩水和物(リン酸コデイン)
作用:抗炎症作用
b) 成分:リゾチーム塩酸塩(塩化リゾチーム)
作用:鎮咳作用
c) 成分:メチルエフェドリン塩酸塩(塩酸メチルエフェドリン)
作用:気管支拡張作用
d) 成分:カルボシステイン
作用:去痰作用
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(第10問)
口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)に関する次のa~cの記述の正誤について、 正しい組合せを下表から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症 による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とする。
b) アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、炎症を生じた粘膜組織の 修復を促す作用を期待して配合される場合がある。
c) ポビドンヨードなどのヨウ素系殺菌消毒成分が配合されたものでは、まれにショック (アナフィラキシー)を生じることがある。
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(第11問)
胃の薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する 中和作用が低下することが考えられる。
b) 消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、 吐き気等の症状を緩和することを目的とする。
c) アルジオキサ(アラントインと水酸化アルミニウムの複合体)は、胃粘液の分泌を促す、 胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する、荒れた胃粘膜の修復を促す作用を期待して配合されている場合がある。
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(第12問)
胃の薬に配合される成分に関する次のa~dの記述について、正しいものの組合せを 下の表の1~5から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) ジメチルポリシロキサン(別名ジメチコン)は、中和反応によって胃酸の働きを弱める。
b) センブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を用いた生薬で、苦味による 健胃作用を期待して用いられる。
c) ケイヒは、クスノキ科のシナニッケイ又はその他同族植物の樹皮及び周皮の一部を除いたものを 用いた生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。
d) リパーゼは、アセチルコリンの働きを抑え、過剰な胃液の分泌を抑える。
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(第13問)
腸の薬に配合される成分に関する次のa~dの記述について、正しいものの組合せを 下の表の1~5から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) ケツメイシ(マメ科エビスグサの種子)やゲンノショウコ(フクロソウ科ゲンノショウコの全草)は、 整腸作用を期待して配合されている場合がある。
b) 次硝酸ビスマス等のビスマスを含む成分については、1週間以上継続して使用しないことと されている。
c) タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、牛乳に含まれる蛋白質(カゼイン)から 精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
d) ヒマシ油は、誤飲した防虫剤(ナフタレンを含む)をすみやかに体外に排除させる時に用いられる。
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(第14問)
瀉下成分として配合されるものを次の1~5から一つ選び、その番号を解答用紙に 記入しなさい。
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(第15問)
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する次の記述について、a~cの( )に入れるべき字句の正しい 組合せを下表から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
急な胃腸の痛みは、主として胃腸の過剰な動き(痙攣)によって生じる。消化管の運動は( a )神経系 の刺激によって亢進し、また、( a )神経系は胃液分泌の亢進にも働く。そのため、( b )等の成分が、 ( a )神経の伝達物質である( c )と受容体の反応を妨げることで、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪) を鎮めること(鎮痛鎮痙)のほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられる。
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(第16問)
浣腸薬の使用に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 注入剤の薬液は冷やしてから使用すると、不快感を生じることが少ない。
b) 一般に、直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、 妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けることが望ましい。
c) グリセリンが配合された浣腸薬は、排便時に血圧低下が生じないので、体力の衰えている 高齢者や心臓に基礎疾患がある人に使用することが望ましい。
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(第17問)
次のa~dの記述について、正しいものの組合せを下の1~5から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 動悸とは、心臓の拍動が弱く若しくは遅くなり、又は脈が乱れ、それが不快に感じられることをいう。
b) 気つけとは、心臓の働きの低下による一時的なめまい、立ちくらみ等の症状に対して、意識をはっきりさせたり、活力を回復させる効果のことである。
c) センソは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、強心作用のほか、 末梢血管の拡張による血圧下降、興奮を鎮める等の作用があるとされる。
d) ジャコウは、シカ科のジャコウジカ又はその近縁動物の雄のジャコウ腺分泌物を 乾燥したもので、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の 作用があるとされる。
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(第18問)
次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 高密度リポ蛋白質(HDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶリポ蛋白質であり、 低密度リポ蛋白質(LDL)は、末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運ぶリポ蛋白質である。
b) 高コレステロール改善薬の使用は、食事療法、運動療法の補助的な位置づけである。
c) 高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする 医薬品ではない。
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(第19問)
貧血用薬(鉄製剤)に関する次のa~dの記述について、正しいものの組合せを下の1~5から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 不足した鉄分を補充することを目的として、フマル酸第一鉄、溶性ピロリンサン第二鉄、可溶性含糖酸化鉄が配合されている場合がある。
b) 補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている 場合がある。
c) 服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、鉄の吸収が良くなる。
d) 貧血の症状がみられる以前から予防的に使用することが望ましい。
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(第20問)
鎮咳去痰薬に関する次の記述について、a~cの( )に入れるべき字句の正しい組合せを 下表から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
・ ノスカピンは、( a )鎮咳成分とも呼ばれる。
・ ジプロフィリンは、気管支の( b )に直接作用して、気管支を拡張させる。
・ グアイフェネシンは、気道粘膜からの分泌を( c )し、痰の切れを良くする。
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(第21問)
次の外用痔疾用薬に 含まれている成分とその配合目的に関する記述について、正しいものの組合せを下の1~5から一つ選び、その番号を 解答用紙に記入しなさい。
a) ヒドロコルチゾン酢酸エステル(酢酸ヒドロコルチゾン)は、肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待して配合される。
b) 塩酸テトラヒドロゾリン(テトラヒドロゾリン塩酸塩)は、炎症や痒みを緩和する作用を期待して配合される。
c) アラントインは、組織修復作用を期待して配合される。
d) クロルヘキシジン塩酸塩(塩酸クロルヘキシジン)は、局所の感染を防止する作用を期待して配合される。
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(第22問)
泌尿器用薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) カゴソウは、シソ科のウツボグサの花穂であり、利尿作用が期待される。
b) 猪苓湯(ちょれいとう)は、尿量が減少し、尿が出にくく、排尿痛あるいは残尿感がある人に適するとされる。
c) ウワウルシ(ツツジ科のクマコケモモの葉)は、経口的に摂取した後、尿中に排泄される 分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。
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(第23問)
婦人薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 女性ホルモン成分は、吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが考えられ、 母乳を与える女性では使用を避けることが望ましいとされている。
b) トウキ(セリ科のトウキ又は近縁植物の根)は、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を 緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
c) 加味逍遥散(かみしょうようさん)は、まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。
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(第24問)
アレルギー用薬に配合される成分に関する次のa~cの記述の正誤について、 正しい組合せを下表から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) ヒスタミンの働きを抑える作用を示す成分(抗ヒスタミン成分)として、 メキタジンが配合される場合がある。
b) プソイドエフェドリン塩酸塩(塩酸プソイドエフェドリン)は、他のアドレナリン作動成分 に比べて中枢神経系に対する作用が弱いため、副作用として不眠や神経過敏が現れることはない。
c) ベラドンナは、その根茎や根に、副交感神経系の働きを抑える作用を示すアルカロイドを 豊富に含む。
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(第25問)
鼻炎用点鼻薬に配合される成分とその作用の関係に関する記述について、正しいものの組合せを 下の1~5から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) ナファゾリン塩酸塩(塩酸ナファゾリン)は、抗ヒスタミン作用を期待して用いられる。
b) クロモグリク酸ナトリウムは、抗アレルギー作用を期待して用いられる。
c) ベンゼトニウム塩化物(塩化ベンゼトニウム)は、抗コリン作用を期待して用いられる。
d) リドカインは、局所麻酔作用を期待して用いられる。
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(第26問)
眼科用薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 点眼の際には、容器の先端を眼瞼(まぶた)につけて、薬液が確実に目の中に入るように 注意しながら1滴ずつ正確に点眼することとされている。
b) イプシロン-アミノカプロン酸は、その抗菌作用による防腐効果を期待して、 点眼薬の添加物(防腐剤)として配合されている。
c) 硫酸亜鉛は、眼粘膜の蛋白質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を 期待して用いられる。
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(第27問)
皮膚に用いる薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) アクリノール水和物(アクリノール)は、結核菌やウイルスに対して優れた殺菌消毒作用を示す。
b) イオウは、角質軟化作用を示し、併せて抗菌、抗真菌作用も期待され、にきび用薬に 配合されている場合がある。
c) 塩化カルプロニウム(カルプロニウム塩化物)は、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果 を期待して用いられる。
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(第28問)
外皮用薬に用いられる次のa~dの成分のうち、非ステロイド性抗炎症成分に該当するものの 正しい組合せを下の1~5から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) クロタミトン
b) デキサメタゾン
c) フェルビナク
d) ピロキシカム
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(第29問)
みずむし・たむし用薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 塩酸アモロルフィンは、皮膚糸状菌のDNA合成を阻害することにより、その増殖を抑える。
b) ミコナゾール硝酸塩(硝酸ミコナゾール)は、イミダゾール系の抗真菌薬と呼ばれ、 副作用としてかぶれ、腫れ、刺激感等が現れることがある。
c) 湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合、まずは抗真菌成分が配合された 医薬品を使用すべきである。
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(第30問)
歯痛薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 塩化セチルピリジニウムは、齲蝕(むし歯)を生じた部分における最近の繁殖を抑えることを 目的として用いられる殺菌消毒成分である。
b) フェノールは齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して 痛みを鎮めることを目的として用いられる局所麻酔成分である。
c) サンシシはアカネ科のクチナシの果実を用いた生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。
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(第31問)
口内炎に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、患部からの細菌感染を防止する ことを目的として配合される。
b) シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を用いた生薬で、組織修復促進作用や抗菌作用を期待して 口内炎用薬に用いられる。
c) 口内炎の再発を繰り返す場合、ベーチェット病などの可能性も考えられるので、 医療機関を受診することが望ましい。
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(第32問)
禁煙補助剤に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 喫煙を完全に止めたうえ使用することとされている。
b) 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛み、唾液を多く分泌させながら使用することが 望ましいとされている。
c) ニコチン離脱症状を軽減しながら、徐々にその使用量を減らしていく必要があるため、 使用期間は6ヶ月以上を目安とし、長期間に渡って使用することが望ましい。
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(第33問)
ビタミン成分に関する次のa~cの記述の正誤について、 正しいものの組合せを下の1~5から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) ビタミンA主薬製剤は、レチノール酢酸エステル(酢酸レチノール)、パンテノール、 肝油等が主薬として配合された製剤である。
b) ビタミンD主薬製剤は、骨歯の発育不良、くる病の予防、また妊娠・授乳期、発育期、老年期の ビタミンDの補給に用いられる。
c) ビタミンB1は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
d) ビタミンB2の摂取により、尿が黄色くなることがある。
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(第34問)
滋養強壮保護薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) アスパラギン酸ナトリウムは、軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び 修復する働きがあるとされる。
b) グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や 疲労時の栄養補給を目的として配合されている場合がある。
c) 十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)は、病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血に適する とされるが、胃腸の弱い人では、不向きとされる。
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(第35問)
漢方処方製剤に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 患者の証(体質及び症状)及び陰陽五行説は、漢方の考え方として重要である。
b) 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3か月未満 の乳児には使用しないこととされている。
c) 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、にきびに適するとされるが、胃腸の弱い人では食欲不振、胃部不快感の 副作用が現れやすい等、不向きとされる。
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(第36問)
次の記述に該当する生薬を下の1~5から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
キンポウゲ科のハナトリカブトの塊根であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。 血液循環が高まることによる利尿作用を示すほか、鎮痛作用を示すが、プロスタグランジンの産生を抑えない ことから、胃腸障害の副作用は示さない。
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(第37問)
消毒薬に関する次の記述について、a~cの( )に入れるべき字句の正しい組合せを 下表から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
( a )などの塩酸系殺菌消毒成分は、強い( b )により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。 また、( c )の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスが発生するため、混ざらないように注意する必要がある。
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(第38問)
殺虫剤・忌避剤に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) フェニトロチオンはピレスロイド系殺虫成分である。
b) メトキサジアゾンは不可逆的にコリンエステラーゼと結合することにより殺虫作用を示す。
c) ディートを含有する忌避剤(医薬品及び医薬部外品)は、生後6ヶ月未満の乳児への使用を 避けることとされている。
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(第39問)
尿糖・尿蛋白検査薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 尿蛋白を検査する場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、 激しい運動の直後は避ける必要がある。
b) 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で弱酸性~中性に傾くと、 正確な検査結果が得られなくなることがある。
c) 尿糖・尿蛋白検査薬は、尿中の糖や蛋白質の有無を調べるものであり、その結果をもって 直ちに疾患の有無や種類を判断することはできない。
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(第40問)
妊娠検査薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組合せを下表から一つ選び、 その番号を解答用紙に記入しなさい。
a) 尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものである。
b) 尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、 検査操作を行う場所の室温が極端に高い又は低い場合には、正確な検査結果が得られないことがある。
c) 検体としては、早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、 かえって正確な結果が得られないこともある。
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