2013年度 埼玉県 千葉県 神奈川県 登録販売者試験
午後 3章 主な医薬品とその作用
(第1問)
次のかぜ薬の配合成分とその目的とする作用のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) 配合成分:エテンザミド
目的:発熱を鎮め、痛みを和らげる
b) 配合成分:メキタジン
目的:中枢神経系に作用して、咳を抑える
c) 配合成分:臭化水素酸デキストロメトルファン
目的:くしゃみや鼻汁を抑える
d) 配合成分:グアヤコールスルホン酸カリウム
目的:痰の切れを良くする
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(第2問)
かぜ薬に配合される成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) トラネキサム酸は、体内での炎症物質の産生を抑えることで炎症の発生を抑え、腫れを和らげると考えられている。
b) グリチルリチン酸二カリウムの作用本体であるグリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。
c) ブロメラインは、鶏卵の卵白から抽出した蛋白質であるため、鶏卵アレルギーがある人では、使用を避ける必要がある。
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(第3問)
アスピリンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害は少ないとされ、空腹時に服用できる製品もある。
b) 一般用医薬品では、小児(15歳未満)に対してはいかなる場合も使用しないこととなっている。
c) 医療用医薬品では、血栓ができやすい人に対する血栓予防薬の成分としても用いられている。
d) アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では生じない。
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(第4問)
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) 薏苡仁湯(よくいにんとう)は、関節痛、筋肉痛に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
b) 疎経活血湯(そけいかっけつとう)は、下肢の痙攣性疼痛、急な腹痛や胃痙攣の痛み等のような、急激に起こる筋肉の痙攣を伴う疼痛に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
c) 釣藤散(ちょうとうさん)は、中年以降の人又は血圧が高めの人における慢性の頭痛に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
d) 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)は、みぞおちが膨満して手足が冷えやすい人における、頭痛及び頭痛に伴う吐き気、しゃっくりに適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
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(第5問)
抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人を対象としたものである。
b) 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害については、ホルモンのバランスや体型の変化等によるものであり、睡眠改善薬の適用対象となる症状ではない。
c) 15歳未満の小児が使用すると、神経過敏や興奮などの副作用が起きやすいため、使用を避ける必要がある。
d) 目が覚めたあとに、注意力の低下や寝ぼけ様症状、判断力の低下等の一時的な意識障害、めまい、倦怠感を起こすことがある。
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(第6問)
眠気を促す薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 生薬成分のみからなる鎮静薬は、複数の鎮静薬の併用や、長期連用に適している。
b) 神経質、精神不安、不眠等の症状の改善を目的として用いられる漢方処方製剤は、いずれも比較的長期間(1ヶ月位)服用されることがある。
c) アルコールを摂取してブロムワレリル尿素を含有する催眠鎮静薬を服用すると、その効き目が低下するため、服用する場合は飲酒を避ける必要がある。
d) 不眠に関して、基本的に、一般用医薬品を使用して対処することが可能であるのは、特段の基礎疾患がない人で、ストレスや疲労、又は睡眠リズムの乱れによる一時的な不眠、寝つきが悪い場合である。
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(第7問)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) ジメンヒドリナートは、塩酸ジフェンヒドラミン(ジフェンヒドラミン塩酸塩)の一般名で、専ら乗物酔い防止薬に配合されるキサンチン系成分である。
b) 塩酸ジフェニドール(ジフェニドール塩酸塩)は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
c) アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として配合されている場合がある。
d) 臭化水素酸スコポラミン(スコポラミン臭化水素酸塩)は、肝臓で代謝されにくいため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は長い。
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(第8問)
鎮咳去痰薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) リン酸ジヒドロコデイン(ジヒドロコデインリン酸塩)は、その作用本体であるジヒドロコデインがモルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性がある成分であり、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる。
b) 塩酸メチルエフェドリン(メチルエフェドリン塩酸塩)は、交感神経系を刺激して気管支を収縮させる作用を示す。
c) グアイフェネシンは、痰の中の粘性蛋白質に作用してその粘りけを減少させ、痰の切れを良くする。
d) カンゾウエキスは、グリチルリチン酸による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの分泌を促す等の作用も期待される。
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(第9問)
咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる次の漢方処方製剤のうち、構成生薬としてマオウを含むものの正しい組合せはどれか。
a) 柴朴湯(さいぼくとう)
b) 麦門冬湯(ばくもんどうとう)
c) 五虎湯(ごことう)
d) 神秘湯(しんぴとう)
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(第10問)
一般用医薬品の口腔咽喉薬・含嗽薬の一般的な注意事項に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) トローチ剤は、有効成分が速やかに行き渡るよう、噛み砕いて使用される。
b) 噴射式の液剤では、息を吐きながら噴射すると、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡らないおそれがあるため、息を吸いながら噴射することが望ましい。
c) 用時水で希釈又は溶解して使用する含嗽薬は、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。
d) 含嗽薬は、使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。
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(第11問)
次の漢方処方製剤のうち、激しい咳の緩解を目的に用いられるものはどれか。
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(第12問)
胃の薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) ウルソデオキシコール酸は、中和反応によって胃酸の働きを弱めること(制酸)を目的として配合される。
b) ゲンチアナは、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
c) 乾燥水酸化アルミニウムゲルは、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
d) ジメチルポリシロキサン(別名ジメチコン)は、消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として配合される。
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(第13問)
止瀉薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) 次没食子酸ビスマスは、腸粘膜の蛋白質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめることにより、腸粘膜を保護することを目的として配合されている場合がある。
b) 炭酸カルシウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として配合される。
c) 塩酸ロペラミド(ロペラミド塩酸塩)は、食あたりや水あたりによる下痢の症状に用いられることを目的としており、食べ過ぎ・飲み過ぎによる下痢、寝冷えによる下痢については適用対象ではない。
d) タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、牛乳に含まれる蛋白質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
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(第14問)
次の漢方処方製剤のうち、胃の不調を改善する目的で用いられるものはどれか。
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(第15問)
一般用医薬品の浣腸薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 浣腸薬は、便秘の場合に排便を促すことを目的として、直腸内に適用されるほか、便秘以外のときに直腸内容物の排除を目的として用いられる。
b) 浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性の低下が生じて効果が弱くなる。
c) ソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
d) グリセリンが配合された浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。
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(第16問)
動悸、息切れに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) 体の不調による動悸、息切れは、女性では貧血や更年期に生じるホルモンバランスの乱れなどによって起こることがある。
b) 動悸や息切れは、正常な健康状態でも、激しい運動をしたり、興奮したときなどに起こる。
c) 息切れとは、心臓の働きの低下による一時的なめまい、立ちくらみ等の症状のことである。
d) 動悸は、心臓から十分な血液が送り出されないと体の各部への酸素の供給が低下するため、呼吸運動によって取り込む空気の量を増やすことでそれを補おうとして起こる。
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(第17問)
強心薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) レイヨウカクは、シカ科のマンシュウアカジカ等の雄の幼角を用いた生薬で、強心作用の他、強壮、血行促進等の作用があるとされる。
b) ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄のジャコウ腺分泌物を乾燥したもので、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高める等の作用があるとされる。
c) インヨウカクは、フタバガキ科のリュウノウジュの樹幹の空隙に析出する精油の結晶を用いた生薬で、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。
d) ジンコウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ等の殻内肉組織中に形成される球状の塊を粉末にしたもので、鎮静作用等を期待して用いられる。
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(第18問)
コレステロールに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る
コレステロールの産生及び代謝は、主として( a )で行われる。コレステロールは水に( b )物質であるため、血液中では血漿蛋白質と結合したリポ蛋白質となって存在する。リポ蛋白質は比重によっていくつかの種類に分類されるが、そのうち( c )は、コレステロールを( a )から末梢組織へと運ぶリポ蛋白質である。
一方、( d )は、末梢組織のコレステロールを取り込んで( a )へと運ぶリポ蛋白質である。このように、2種類のリポ蛋白質によって、( a )と末梢組織の間をコレステロールが行き来しているが、血液中の( c )が多く、( d )が少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。
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(第19問)
高コレステロール改善薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。
b) 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、高密度リポ蛋白質(HDL)を増加させる効果を目的として用いられる。
c) パンテチンは、末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
d) リノール酸は、悪心(吐き気)、胃部不快感等の消化器系の副作用が現れることがある。
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(第20問)
貧血症状と鉄製剤の働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 鉄欠乏性貧血とは、赤血球に含まれる色素、ヘモグロビンの生合成に必要な鉄分が不足して生じる貧血である。
b) 鉄製剤服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、コーヒー等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が良くなる。
c) 体の成長が著しい年長乳児や幼児、月経血損失のある女性、鉄要求量の増加する妊婦・母乳を与える女性では、鉄欠乏状態を生じやすい。
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(第21問)
循環器用薬に配合されるユビデカレノンに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する( a )の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際に( b )とともに働く。
( c )の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる。
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(第22問)
痔の薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) 酸化亜鉛は、粘膜表面に不溶性の膜を形成することにより、粘膜の保護・止血を目的として用いられる。
b) 酢酸ヒドロコルチゾンは、痔による肛門部の炎症や痒みを和らげる成分として用いられる。
c) カイカは、シソ科のコガネバナの根を用いた生薬で、主に抗炎症作用を期待して用いられる。
d) アラントインは、血管収縮作用による止血効果を期待して用いられる。
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(第23問)
婦人薬の適用対象となる体質・症状及び女性ホルモン成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 不定愁訴とは、体のどの部位が悪いのかはっきりしない訴えで、全身の倦怠感や疲労感、微熱感などを特徴とする。
b) 膣粘膜又は外陰部に適用された女性ホルモン成分は、適用部位から吸収されるが、循環血液中に移行することはない。
c) 女性ホルモン成分の長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性がある。
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(第24問)
アレルギー用薬及び鼻炎用内服薬に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
内服のアレルギー用薬は、蕁麻疹や湿疹、かぶれ及びそれらに伴う皮膚の痒み又は鼻炎に用いられ、( a )成分を主体として配合されている。
鼻炎用内服薬は、( a )成分に、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状の緩和を目的として、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる( b )成分や鼻汁分泌やくしゃみを抑える( c )成分等を組み合わせて配合されている。
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(第25問)
鼻炎及び鼻炎用点鼻薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 急性鼻炎は、鼻腔内に付着したウイルスや細菌が原因となって生じる鼻粘膜の炎症で、かぜの随伴症状として現れることが多い。
b) 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎であり、蓄膿症などの慢性のものは対象となっていない。
c) 鼻粘膜が腫れてポリープ(鼻茸)となっている場合には、一般用医薬品を長期連用することにより、回復が期待できる。
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(第26問)
次の眼科用薬の配合成分(ビタミン類)とその配合目的のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) 配合成分:パルミチン酸レチノール
配合目的:視力調整等の症状を改善する
b) 配合成分:フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム
配合目的:角膜の乾燥を防ぐ
c) 配合成分:パントテン酸カルシウム
配合目的:結膜充血の症状を改善する
d) 配合成分:塩酸ピリドキシン
配合目的:目の疲れ等の症状を改善する
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(第27問)
外皮用薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) 軟膏剤は、その薬剤を容器から直接指に取り、患部に塗布したあと、また指に取ることを繰り返すと、容器内に雑菌が混入するおそれがあるため、いったん手の甲などに必要量を取ってから患部に塗布することが望ましい。
b) パップ剤は、同じ部位に連続して貼付しても、かぶれ等を生じにくい。
c) エアゾール剤は、患部に十分な薬剤が浸透するように、至近距離から連続して3秒以上噴霧することが望ましい。
d) 噴霧剤は、吸入によりめまいや吐き気等を生じることがあるので、できるだけ吸入しないよう、また、周囲の人にも十分注意して使用する必要がある。
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(第28問)
殺菌消毒薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) アクリノールは、黄色の色素で、真菌、結核菌、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。
b) ヨウ素は、アルカリ性になると殺菌力が増強されるため、石鹸等と併せて使用する。
c) マーキュロクロムは、ヨードチンキと混合すると不溶性沈殿を生じて殺菌作用が低下する。
d) エタノールを創傷面の殺菌・消毒に用いる場合は、皮膚刺激性が弱いため、脱脂綿やガーゼに浸し、患部に貼付して使用する。
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(第29問)
外皮用薬の漢方処方製剤である紫雲膏の適応症状に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) ひび、あかぎれ、火傷
b) 打ち身、捻挫
c) 痔核による疼痛、肛門裂傷
d) 急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)
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(第30問)
みずむし・たむし用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 一般的に、湿潤している患部には液剤が適し、皮膚が厚く角質化している部分には、軟膏又はクリームが適すとされる。
b) クロトリマゾールは、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
c) ウンデシレン酸は、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
d) みずむし・たむし用薬を2週間位使用しても症状が良くならない場合には、別のみずむし・たむし用薬に切り換えるとよい。
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(第31問)
毛髪用薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) 毛髪用薬は、脱毛の防止、育毛、ふけや痒みを抑えること等を目的として、頭皮に適用する医薬品である。
b) 塩化カルプロニウム(カルプロニウム塩化物)は、末梢組織において抗コリン作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
c) 安息香酸エストラジオールは、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して用いられる。
d) カシュウは、ウコギ科トチバニンジンの根を用いた生薬で、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
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(第32問)
歯痛薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) 歯痛薬は、歯の齲蝕(むし歯)による歯痛を応急的に鎮めることを目的としている。
b) ユーカリ油は、冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して配合されている場合がある。
c) クレオソートは、抗炎症作用を期待して用いられる。
d) サンシシは、アカネ科のクチナシの花を用いた生薬で、殺菌消毒作用を期待して用いられる。
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(第33問)
禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
口腔内が( a )になるとニコチンの吸収が( b )するため、口腔内を( a )にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。
ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を( c )させるおそれがある。
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(第34問)
保健薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 医薬品の滋養強壮保健薬は、体調の不調を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善又は予防等を目的とするものである。
b) 医薬部外品の保健薬の効能・効果の範囲には、滋養強壮のほか、神経痛、筋肉痛、関節痛、しみ・そばかす等のような特定部位の症状の改善が含まれる。
c) 医薬部外品の保健薬の配合成分は、人体に対する作用が緩和なものに限られるが、配合されるビタミン成分の1日最大量は規定されていない。
d) 生薬成分であるゴオウ、ゴミシ、ジオウ、ロクジョウの配合については、医薬品においてのみ認められている。
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(第35問)
ビタミンB群に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) ビタミンB1は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素であり、摂取により、尿が黄色くなることがある。
b) ビタミンB2は、下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、摂取により、ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。
c) ビタミンB6は、蛋白質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。
d) ビタミンB12は、赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つために重要な栄養素であり、シアノコバラミン、塩酸ヒドロキソコバラミン等として、貧血用薬等に配合されている。
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(第36問)
滋養強壮保健薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素であり、筋肉の収縮、血液凝固、神経機能にも関与する。
b) システインは、髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがある。
c) アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、筋肉や脳、心臓、目、神経等、体のあらゆる部分に存在し、細胞の機能が正常に働くために重要な物質である。
d) グルクロノラクトンは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、ビタミンE等と組み合わせて配合されている場合がある。
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(第37問)
漢方の特徴・基本的な考え方に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) 漢方薬は、処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。
b) 漢方処方製剤は、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用が起きることはない。
c) 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合、生後3ヶ月未満の乳児にも使用することができる。
d) 漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。
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(第38問)
消毒薬の殺菌消毒成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して比較的広い殺菌消毒作用を示す。
b) エタノールは、微生物の蛋白質を変性させ、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。
c) 次亜塩素酸ナトリウムは、有機物の影響を受けやすいので、殺菌消毒の対象物を洗浄した後に使用した方が効果的である。
d) トリクロルイソシアヌル酸は、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
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(第39問)
殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a) ディートを含有する忌避剤は、生後6ヶ月未満の乳児については、1日2回の使用限度を守って使用する必要がある。
b) プロポクスルは、コリンエステラーゼと不可逆的に結合してその働きを阻害することによって殺虫作用を示すものである。
c) ジフルベンズロンは、昆虫の脱皮時の新しい外殻の形成を阻害して、幼虫の正常な脱皮をできなくする。
d) フェノトリンを含有する殺虫剤には、シラミの駆除を目的として人体に直接適用されるものもある。
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(第40問)
一般用検査薬を用いた尿糖・尿蛋白検査及び妊娠検査に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 尿糖・尿蛋白検査薬は、尿中の糖や蛋白質の有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに疾患の有無や種類を判断することはできない。
b) 尿蛋白を検査する場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とする。
c) 妊娠検査薬は、妊娠の早期判定の補助として尿中のエストラジオールの有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することはできない。
d) 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日の概ね1週間前の検査が推奨されている。
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