2012年度 茨城県 栃木県 群馬県 新潟県 山梨県 長野県 登録販売者試験
午前 2章 人体の働きと医薬品
(第1問)
口腔に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 歯冠の表面は、セメント質で覆われ、体で最も硬い部分となっている。
b) 歯は、歯髄によって上下の顎の骨に固定されている。
c) 舌は、味覚を感知するほか、咀嚼された飲食物を撹拌して、唾液と混和させる働きがある。
d) 唾液は、殺菌・抗菌物質を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌の作用がある。
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(第2問)
消化酵素に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) プチアリンは、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する。
b) ペプシノーゲンは、胃酸によって、脂質を消化する酵素であるペプシンとなる。
c) エレプシンは、半消化された蛋白質をアミノ酸に分解する。
d) 膵液アミラーゼは、脂質を分解する。
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(第3問)
食道又は胃に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 食道は、喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く管状の器官であり、消化液の分泌腺を持つ。
b) 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。
c) 胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収に重要な役割を果たしている。
d) 胃の内容物の滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的長く、脂質分の多い食品の場合には比較的短い。
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(第4問)
膵臓に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第5問)
肝臓における生体物質の産生に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
胆汁酸やホルモンなどの生合成の出発物質となるコレステロール、( a )等の血液凝固因子、アルブミン等、生命維持に必須な役割を果たす種々の生体物質は、肝臓において産生される。また、肝臓では、( b )を生合成することができる。
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(第6問)
腸内細菌に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。
b) 大腸の粘膜上皮細胞は、腸内細菌が食物繊維を分解して生じる栄養分を、その活動に利用している。
c) 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生している。
d) 腸管内に排出されたビリルビンは、腸管内に生息する腸内細菌によって代謝されて、糞便を茶褐色にする色素となる。
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(第7問)
次のアミノ酸のうち、全てが必須アミノ酸の組み合わせはどれか。
a) フェニルアラニン
b) イソロイシン
c) アスパラギン酸
d) メチオニン
e) トリプトファン
f) システイン
g) スレオニン
番号 | 解答 |
---|
| ( a , b , c ) |
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| ( b , d , e ) |
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| ( c , d , g ) |
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| ( d , e , f ) |
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| ( e , f , g ) |
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(第8問)
心臓に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 肺でガス交換が行われた血液は、心臓の右側部分(右心房、右心室)に入り、そこから全身に送り出される。
b) 心臓の内部は、上部左右の心室、下部左右の心房の4つの空洞に分かれている。
c) 心房で血液を集めて心室に送り、心室から血液を拍出する。
d) 心室には、血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁があり、拍動と協調して交互に開閉する。
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(第9問)
血漿に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 血漿中のグロブリンは、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けやすくする。
b) 血漿は、90%以上が水分からなり、アルブミン、グロブリン等の蛋白質のほか、微量の脂質、糖質、電解質を含む。
c) 血漿の水分量や赤血球の量は、血液の粘稠性にほとんど影響を与えない。
d) 中性脂肪やコレステロールは、血漿中の蛋白質と結合してリポ蛋白質を形成し、血漿中に分散している。
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(第10問)
鼻又は耳に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 鼻腔上部の粘膜にある特殊な神経細胞を嗅細胞と呼ぶ。嗅細胞は、においに非常に鋭敏であり、順応を起こしにくい。
b) 副鼻腔は、線毛を有し粘液を分泌する細胞でできた粘膜で覆われていることから、副鼻腔内に入った埃は線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。
c) 鼓室は、耳管によって鼻腔や咽頭と通じている。小さな子供では、耳管が短くて水平に近く、鼻腔からウイルスや細菌の感染が起こりやすい。
d) 乗り物酔いは、乗り物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
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(第11問)
皮膚又は骨に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 角質層の成分であるセラミドは、細胞膜が丈夫な線維性の蛋白質である。
b) 真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性の蛋白質からなる結合組織の層である。
c) 骨組織は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の無機質のみで構成される。
d) 骨は、成長が停止した後も一生を通じて破壊(吸収)と修復(形成)が行われている。
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(第12問)
筋組織に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 筋組織は、筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からなる。
b) 消化管壁、血管壁には、平滑筋が分布している。
c) 不随意筋は、体性神経系に支配されている。
d) 心筋は、随意筋であり、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。
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(第13問)
副交感神経系が活発になっているときの作用として、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 腸の運動低下
b) 唾液分泌亢進
c) 心拍数減少
d) 末梢血管の収縮
e) 排尿抑制
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(第14問)
薬の代謝及び排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 腎機能が低下した人では、正常な人に比べて、医薬品の成分が循環血液中に存在する時間が遷延し、効き目が強すぎたり、副作用を生じやすくなる。
b) 肝機能が低下した人では、正常な人に比べて、循環血液中に到達する医薬品の成分の量が少ないため、効き目が弱く、副作用を生じにくくなる。
c) 医薬品の成分は、体内を循環するうちに代謝を受けて、分解されたり、体内の他の物質が結合するなどして、その作用を失う、あるいは体外へ排出されやすい水溶性の物質に変化する。
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(第15問)
薬の使用方法に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) トローチは、水又はぬるま湯とともに飲み込むとよい。
b) 錠剤(内服)は、水なしで服用すると、喉や食道に張り付いてしまうことがあり、粘膜を傷めるおそれがある。
c) クリーム剤は、有効成分が適用部位に止まりやすいことが特長で、一般的に、適用部位を水から遮断する場合に用いることが多い。
d) 内用液剤は、苦味やにおいが強く感じられる場合があるので、小児に用いる場合は、白糖等を混ぜたシロップ剤とする場合が多い。
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(第16問)
薬の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 皮膚に適用する医薬品は、多くの場合、有効成分が皮膚から浸透して作用し、浸透する量は皮膚の状態、傷の有無や程度などによって影響を受ける。
b) 坐剤は、肛門から挿入すると直腸内で溶け、有効成分が容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。
c) 内服薬は、有効成分が消化管から吸収された後、循環血液中に入って薬効をもたらす全身作用のものが多いが、消化管内で作用するものもある。
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(第17問)
副作用として現れる肝機能障害に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 肝機能障害が疑われた時点で、原因と考えられる医薬品の使用を中止せず、漫然と使用し続けた場合には、不可逆的な病変(肝不全)に至ることがある。
b) 自覚症状がみられず、健康診断等の血液検査(肝機能検査値の悪化)で初めて判明する場合がある。
c) 主な症状の一つである黄疸とは、ヘモグロビンが胆汁中へ排出されず血液中に滞留して、皮膚や白目が黄色くなる現象である。
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(第18問)
偽アルドステロン症に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 複数の医薬品の飲み合わせや、食品との相互作用で起こることがある。
b) 体内にカリウムが貯留し、体から塩分(ナトリウム)が失われたことに伴う症状である。
c) 症状が進行すると、筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣等を生じる。
d) 体が小柄な人や高齢者において生じやすいとされる。
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(第19問)
精神神経系に現れる副作用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第20問)
皮膚に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 医薬品を使用した後に発疹・発赤等の症状が現れた場合には、まず薬疹の可能性が考慮されるべきである。
b) 薬疹は、皮膚以外に、目の充血や唇・口腔粘膜の異常が見られることがある。
c) 光線過敏症は、医薬品が触れた部分の皮膚にのみ生じ、正常な皮膚との境目がはっきりしているのが特徴である。
d) 接触皮膚炎は、原因となった医薬品との接触がなくなれば、通常は1週間程度で症状が治まるが、再びその医薬品と接触すると再発する。
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