2014年度 北海道 青森県 岩手県 宮城県 山形県 秋田県 福島県 登録販売者試験
午後 2章 人体の働きと医薬品
(第1問)
皮膚の機能に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層からなり、表皮は最も外側にある角質層と生きた表皮細胞の層に分けられる。
b) 汗腺から汗を分泌し、その蒸発時の気化熱を利用して体温を下げる。
c) 体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように血管が開き、体外へより多くの熱を排出する。
d) 皮膚の色はメラニン色素によるものであり、皮膚組織が太陽光の紫外線によって損傷を受けるとメラニン色素の産生が阻害されて、皮膚組織は白色を呈する。
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(第2問)
肝臓の機能に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) コレステロールやアルブミンは、肝臓において産生される。
b) 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられる。
c) 肝臓は脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等を貯蔵することが出来るが、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンは貯蔵することが出来ない。
d) 肝臓は、必須アミノ酸を生合成することができる。
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(第3問)
泌尿器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 泌尿器系とは、血液中の老廃物を、尿として体外へ排泄するための器官系である。
b) 腎小体で濾過されたブドウ糖やアミノ酸等は、尿細管で再吸収される。
c) 健康な状態であっても、尿には、糞便と同様に、細菌等の微生物が含まれる。
d) 膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。
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(第4問)
目に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 角膜と水晶体の間は、涙液で満たされ、角膜に一定の圧を生じさせている。
b) わずかな光でも敏感に反応する視細胞が光を感じる反応には、ビタミンDが不可欠である。
c) 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が上昇し(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。
d) 散瞳を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作は避けなければならない。
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(第5問)
腎臓及び副腎の機能に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第6問)
中枢神経系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 中枢神経系は脳と延髄から構成されており、延髄には、呼吸中枢、心臓中枢等がある。
b) 脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を血液脳関門という。
c) 医薬品の副作用による精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限られており、通常の用法・用量では発生しない。
d) 医薬品の副作用によって、無菌性髄膜炎の症状を生じた場合には、早期に原因医薬品の使用を中止すれば、予後は比較的良好である場合が多いが、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されている。
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(第7問)
胆嚢・胆汁酸塩の機能に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 胆嚢は胆汁酸の合成、貯蔵、濃縮、分泌のすべてを行う事が出来る。
b) 胆汁酸は、コレステロールから生合成される。
c) 胆嚢から分泌される胆汁酸塩は脂質の消化を容易にし、また、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
d) 脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(リパーゼ)の作用によって分解を受けるが、小腸から吸収されると再び脂質に再形成される。
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(第8問)
耳の機能に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 聴覚情報と平衡感覚を感知する器官で、外耳、中耳、内耳からなる。
b) 小さな子供の耳管は太く短く、走行は水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が入りやすく感染が起こりやすい。
c) 蝸牛は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分であり、前庭は、体の回転や傾きを感知する部分である。
d) 鼓室の内部では、独立した2つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、内耳へ伝導する。
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(第9問)
筋組織に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 筋組織は筋細胞と結合組織からできている。
b) 骨格筋の筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見える。
c) 心筋は、不随意筋であり、筋線維には横縞模様がない。
d) 骨格筋は体性神経系(運動神経)によって支配されるのに対して、心筋及び平滑筋は自律神経系によって支配されている。
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(第10問)
薬の吸収・代謝・排泄に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 循環血液中に移行した医薬品成分は、体内を循環するうちに徐々に代謝を受けて、体外へ排泄されやすい脂溶性の物質に変化する。
b) 鼻腔粘膜を介して吸収された薬物は、初めに肝臓で代謝を受けない。
c) 含嗽薬(うがい薬)は、咽頭粘膜を通して全身に行きわたることは少ないが、アレルギー反応は微量の抗原でも生じるため、アレルギー性副作用を生じることがある。
d) 血液中の有効成分の多くは、未変化体又は代謝物の形で腎臓から尿中に排泄されるので、腎機能の低下した人では薬効が低下し、副作用が増強される。
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(第11問)
効果器とその効果器に対する自律神経系の働きに関する以下の組み合わせのうち、正しいものはどれか。
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(第12問)
大腸の働きに関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 大腸内には、多数の腸内細菌が存在し、腸管内の食物繊維を発酵分解する。
b) 大腸粘膜から分泌されるラクターゼは、便塊を粘膜上皮と分離しやすく滑らかにする。
c) 腸内細菌は、血液凝固に必要なビタミンKを産生している。
d) 通常、糞便中の組成の大部分は食物の残滓であり、残りは水分、腸壁上皮細胞の残骸、腸内細菌の死骸からなっている。
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(第13問)
肝機能障害に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 黄疸とは、ビリルビンが胆汁中に排出されず血液中に滞留することによって、皮膚は黄色く、白眼は充血する病態である。
b) 主な症状は、全身の倦怠感、黄疸、発熱、発疹などである。
c) 軽度の場合、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査で初めて判明することが多い。
d) 医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。
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(第14問)
医薬品の副作用として現れる間質性肺炎に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第15問)
血液に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 白血球は、細菌、ウイルス等の異物に対する防御を受け持つ細胞で、形態や機能等の違いにより、数種類に細分類される。
b) リンパ球は、細菌やウイルス等の異物を認識するB細胞リンパ球と、それらに対する抗体を産生するT細胞リンパ球からなる。
c) 血小板は、損傷した血管からの血液の流出を抑える仕組みにおいて、重要な役割を担っている。
d) リンパ液が循環するリンパ系は、血管系とは半ば独立した循環系として存在する。
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(第16問)
白血球の役割に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) リンパ球は、白血球の約60%を占め、感染が起きた組織に遊走して集まり、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解する。
b) 好中球は、白血球の約1/3を占め、免疫反応を担う細胞である。
c) ステロイド性抗炎症薬や抗癌薬の投与は好中球の減少をきたし、易感染性をもたらすことが知られている。
d) 単球は、白血球の中で最も大きい細胞で、強い食作用を示す。
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(第17問)
膵臓に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 膵液は、胃で酸性となった内容物を中和している。
b) 膵液に含まれる酵素には、炭水化物及びタンパク質を分解する酵素はあるが、脂質を分解する酵素は含まれていない。
c) 膵臓は、消化酵素を分泌する消化腺であるとともに、ホルモンを分泌する内分泌腺でもある。
d) 膵臓は、胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を胃へ分泌する。
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(第18問)
呼吸器系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 肺自体には、肺を動かす筋組織があり、自力で膨らんだり縮んだりして呼吸運動が行われている。
b) 鼻腔の入り口にある鼻毛は、空気中の塵や埃を吸い込まないようにフィルターの役目を担っている。
c) 咽頭は、喉頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、発声器としての役割もある。
d) 咽頭は鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。
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(第19問)
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 38℃以上の高熱を伴った発疹・発赤、火傷様の水疱等が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。
b) 発生頻度は、人口100万人当たり年間1~6人と報告されている。
c) 発生の可能性がある医薬品の種類が少なく、発症の予測は容易である。
d) 原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。
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(第20問)
次の1~5で示される消化酵素のうち、胃のタンパク質を消化する酵素はどれか。
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