2011年度 福井県 滋賀県 京都府 兵庫県 和歌山県 登録販売者試験
午前 3章 主な医薬品とその作用
(第1問)
かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分とその目的とする作用について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 配合成分:エテンザミド
作用:去痰作用
b) 配合成分:セミアルカリプロティナーゼ
作用:抗炎症作用
c) 配合成分:塩酸クロペラスチン(クロペラスチン塩酸塩)
作用:鎮咳作用
d) 配合成分:ブロメライン
作用:解熱作用
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第2問)
かぜ薬(総合感冒薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称である。
b) ウイルスを体内から取り除く作用がある。
c) 重篤な副作用は、解熱鎮痛成分(生薬成分を除く。)が配合されていることによるものが多い。
d) 塩酸ブロムヘキシン(ブロムヘキシン塩酸塩)は、くしゃみや鼻汁を抑えることを目的として配合されている。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第3問)
次の記述に最も適する漢方処方製剤はどれか。
かぜのひき始めにおける諸症状、頭痛、肩こり、筋肉痛、手足や肩の痛みに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることが知られている。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第4問)
かぜ薬に含まれる成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) フマル酸クレマスチン(クレマスチンフマル酸塩)は、くしゃみや鼻汁を抑えることを目的として配合されれいる。
b) 塩化リゾチーム(リゾチーム塩酸塩)は、鼻粘膜や喉の炎症を生じた組織の修復に寄与するほか、痰の粘りけを弱める作用を示すとされる。
c) ノスカピンは、モルヒネと同じ基本構造を持つため、依存性がある。
d) 塩酸メチルエフェドリン(メチルエフェドリン塩酸塩)は、抗コリン作用によって鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、配合される。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第5問)
解熱鎮痛成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) アスピリンは、ライ症候群の発生との関連性が示唆されているため、一般用医薬品では、15歳未満の小児に対してはいかなる場合も使用しないこととなっている。
b) サザピリンはピリン系解熱鎮痛成分であり、ピリン疹と呼ばれるアレルギー症状をもたらすことがある。
c) アセトアミノフェンは、中枢性の作用によって解熱・鎮痛をもたらすほか、抗炎症作用も期待できる。
d) イソプロピルアンチピリンは、解熱や鎮痛の作用が比較的強いが、抗炎症作用は弱いとされる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第6問)
イブプロフェンに関する記述について、誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第7問)
眠気を促す薬とその成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 加味帰脾湯(かみきひとう)は、虚弱体質で血色の悪い人における、不眠症、精神不安、神経症、貧血に適すとされる。
b) 生薬成分のみからなる鎮静薬であれば、複数の鎮静薬の併用や、長期連用を避ける必要はない。
c) 塩酸ジフェンヒドラミン(ジフェンヒドラミン塩酸塩)は、脳内におけるヒスタミンの刺激を増強して、眠気を促す。
d) アリルイソプロピルアセチル尿素は、反復して摂取すると依存を生じるおそれがある。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第8問)
一般用医薬品に配合されるカフェインに関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして( a )mg、1日摂取量では( b )mgが上限とされている。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第9問)
鎮暈薬(乗り物酔い防止薬)の配合成分とその分類について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 配合成分:ジプロフィリン
分類:抗ヒスタミン成分
b) 配合成分:テオクル酸プロメタジン
分類:中枢神経系を興奮させる成分
c) 配合成分:臭化水素酸スコポラミン(スコポラミン臭化水素酸塩)
分類:抗コリン成分
d) 配合成分:アミノ安息香酸エチル
分類:局所麻酔成分
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第10問)
鎮暈薬(乗り物酔い防止薬)として使用される塩酸ジフェニドールに関する記述について、誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第11問)
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)とその成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) ゴオウ、ジャコウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。
b) 小児鎮静薬を一定期間または一定回数服用させても症状の改善がみられない場合は、漫然と使用を継続せず医療機関を受診させることが望ましい。
c) カンゾウは、血液の循環を促す作用を期待して配合される。
d) 小児鎮静薬は、作用が穏やかで小さな子供に使用しても副作用がないので積極的に使用すべきである。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第12問)
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) ゴミシは、ユリ科のジャノヒゲまたはその同属植物の根の膨大部を用いた生薬で、鎮咳、去痰、滋養強壮等の作用を期待して用いられる。
b) シャゼンソウは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を用いた生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
c) ナンテンジツは、バラ科のヤマザクラまたはその同属植物の樹皮を用いた生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
d) キョウニンは、バラ科のアンズの種子を用いた生薬で、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示すとされる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第13問)
口腔咽喉薬や含嗽薬に関する記述について、誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第14問)
次の胃腸薬の使用にあたって注意すべき事項の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか
胃腸薬配合成分
塩酸セトラキサート(セトラキサート塩酸塩)
ロートエキス3倍散
沈降炭酸カルシウム
水酸化マグネシウム
a) 血栓のある人では、治療を行っている医師等に相談することが望ましい。
b) 胃腸鎮痛鎮痙薬との併用を避ける必要がある。
c) 便秘や下痢の症状があらわれることがある。
d) 母乳を与えている女性では、母乳が出にくくなることがある。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第15問)
胃腸に作用する薬に用いられる成分とその目的とする作用について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 配合成分:ゲファルナート
作用:胃液分泌抑制作用
b) 配合成分:塩酸ピレンゼピン(ピレンゼピン塩酸塩)
作用:消化作用
c) 配合成分:合成ヒドロタルサイト
作用:制酸作用
d) 配合成分:デヒドロコール酸
作用:利胆作用
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第16問)
次の腸の薬として用いられる成分のうち、大腸を刺激して排便を促すことを目的として用いられるのはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第17問)
駆虫薬に関する記述について、誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第18問)
心臓の働きおよび強心薬とその成分に関する記述について、誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第19問)
高コレステロール改善薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) パンテチンは、肝臓におけるコレステロール代謝を正常化する働きがあるとされ、高密度リポ蛋白質(HDL)の分解を促し、低密度リポ蛋白質(LDL)を増加させる効果を期待して用いられる。
b) リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあるが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではない。
c) 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
d) ビタミンEは、血中コレステロール以上に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第20問)
コレステロールに関する記述について、正しいもいのはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第21問)
貧血用薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 鉄製剤は、消化器系への副作用がないので、鉄分の吸収が高い食前に服用することが望ましい。
b) マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分である。
c) 鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。
d) 硫酸銅は、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で配合される。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第22問)
痔および痔の薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 痔瘻は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたものである。
b) 裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に、『切れ痔』(または『裂け痔』)と呼ばれる。
c) 外用痔疾用薬は局所に適用されるものであるので、全身的な影響を生じることはない。
d) 内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的なものである。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第23問)
泌尿器用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 日本薬局方収載のウワウルシは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のある人に用いられる。
b) 八味地黄丸(はちみじおうがん)は、疲れやすく、四肢が冷えやすく、尿量減少または多尿で、ときに口渇がある人における、下股痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目等に適すとされる。
c) 六味丸(ろくみがん)は、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
d) 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は、構成生薬としてカンゾウを含む。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第24問)
女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる次の漢方処方製剤のうち、カンゾウを含有するものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第25問)
アレルギー用薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 塩酸ジフェンヒドラミン(ジフェンヒドラミン塩酸塩)は、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがある。
b) 抗ヒスタミン成分としてブロメラインが用いられる。
c) 塩酸ピリドキシン(ピリドキシン塩酸塩)は、アドレナリン作動成分として配合され、副作用として、めまいや頭痛、排尿困難が現れることがある。
d) 鼻炎用内服薬では、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、ベラドンナ総アルカロイドが配合されることがある。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第26問)
アレルギー用薬に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2か所の( c )内にはどちらも同じ字句が入る。
アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した( a )によって( b )が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質である( c )やプロスタグランジン等の物質が遊離する。アレルギー用薬はこの( c )の働きを抑える作用を示す成分を主体として配合されている。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第27問)
鼻炎用点鼻薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用すると、かえって鼻づまりがひどくなりやすい。
b) 急性鼻炎または副鼻腔炎による諸症状のうち、鼻づまり等の緩和を目的として使用されるが、アレルギー性鼻炎には使用されない。
c) スプレー式鼻炎用点鼻薬は、噴霧後に鼻汁とともに流れ出る場合があるので、使用前に鼻をよくかんでおく必要がある。
d) 塩化ベンゼトニウム(ベンゼトニウム塩化物)は、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌に対する殺菌消毒作用のほか、ウイルスにも有効である。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第28問)
点眼薬に使用されるメチル硫酸ネオスチグミン(ネオスチグミンメチル硫酸塩)の配合目的について、正しいものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第29問)
次の点眼薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか
成分
スルファメトキサゾール
マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)
グリチルリチン酸二カリウム
タウリン
a) スルファメトキサゾールは、サルファ剤によるアレルギー症状を起こしたことがある人では、使用を避けることが望ましい。
b) マレイン酸クロルフェニラミンは、鼻炎用点鼻薬と併用した場合に、眠気が現れることがある。
c) グリチルリチン酸二カリウムは、末梢血管を拡張させて血流を改善する効果を期待して配合される。
d) タウリンは、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合される。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第30問)
次の胃腸鎮痛鎮痙薬に用いられる成分のうち、消化管の粘膜および平滑筋に対する麻酔作用が主たる効果として期待されるものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第31問)
殺菌消毒薬に用いられる成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) ヨードチンキは、ヨウ素をポリビニルピロリドン(PVP)に結合させて水溶性とし、徐々にヨウ素が遊離して殺菌作用を示すように工夫されたものである。
b) オキシドールは、有機水銀の一種であるが通常の使用において水銀中毒を生じることはない。
c) エタノールは、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は避ける必要がある。
d) 塩酸クロルヘキシジン(クロルヘキシジン塩酸塩)は、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第32問)
肌の角質化、かさつき等を改善する外皮用薬の配合成分とその特徴について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 配合成分:イオウ
特徴:皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。
b) 配合成分:サリチル酸
特徴:角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。
c) 配合成分:白色ワセリン
特徴:頭皮の落屑(ふけ)を抑える効果を期待して、毛髪用薬に配合されている場合がある。
d) 配合成分:尿素
特徴:抗菌、抗真菌、抗炎症作用を期待して、にきび用薬等に配合されている場合がある。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第33問)
頭皮・毛根に作用する毛髪用薬の配合成分とその特徴について、誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第34問)
歯痛薬(外用)・歯槽膿漏薬の配合成分とその目的とする作用について、誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第35問)
滋養強壮保健薬の配合成分とその目的とする作用について、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 配合成分:ヘスペリジン
作用:ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける。
b) 配合成分:アスパラギン酸ナトリウム
作用:軟骨成分を形成および修復する働きがある。
c) 配合成分:ガンマ-オリザノール
作用:米油および米胚芽油から見出され、抗酸化作用を示す。
d) 配合成分:コンドロイチン硫酸ナトリウム
作用:肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがある。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第36問)
滋養強壮保健薬に用いられるビタミン成分に関する記述について、誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第37問)
衛生害虫の防除に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) ハエの防除の基本はウジの防除であり、ウジの防除としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。
b) トコジラミは、体長が非常に小さいので、電気掃除機での吸引による駆除はできない。
c) 屋内塵性ダニに殺虫剤を散布する場合には、湿度がダニの増殖の要因になるため、水で希釈するものの使用は避け、エアゾール、粉剤が用いられることが望ましい。
d) ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しやすい殻で覆われているため、燻蒸処理を一度行えば十分な殺虫効果が期待できる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第38問)
次の外皮用薬として用いられる抗炎症成分のうち、ステロイド性抗炎症成分はどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第39問)
消毒薬の誤用、事故等による中毒への対処に関する記述について、誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第40問)
次の殺虫剤に用いられる成分のうち、有機リン系殺虫成分はどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認