2014年度 奈良県 登録販売者試験
午後 3章 主な医薬品とその作用
(第1問)
かぜ及びかぜ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) かぜは、単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。
b) かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除く効果を持っている。
c) インフルエンザは、かぜと同様、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。
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(第2問)
次のかぜ薬の配合成分のうち、痰の切れを良くする目的で配合されるものとして、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) ブロムヘキシン塩酸塩
b) エチルシステイン塩酸塩
c) メキタジン
d) エテンザミド
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(第3問)
かぜ薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) グリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。
b) ジヒドロコデインリン酸塩は、依存性がない成分である。
c) リゾチーム塩酸塩は、鶏卵アレルギーがある人に対しては、使用を避ける。
d) くしゃみや鼻汁を抑えることを目的として、ブロメラインが配合される。
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(第4問)
解熱鎮痛薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) サザピリンは、ピリン系の解熱鎮痛成分である。
b) イブプロフェンは、消化管粘膜の防御機能を高めるため、消化管に広範に炎症を生じる疾患の既往歴がある人への使用に適している。
c) アセトアミノフェンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。
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(第5問)
解熱鎮痛成分であるアスピリンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分で生じる可能性はない。
b) アスピリンは、一般用医薬品では、小児に対してはいかなる場合も使用しないこととなっている。
c) アスピリンは、医療用医薬品としては、血栓ができやすい人に対する血栓予防薬の成分としても用いられている。
d) アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害が起こりにくいとされている。
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(第6問)
睡眠障害とその改善薬(催眠鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 加味帰脾湯、抑肝散などの漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているので、比較的長期間(1ヶ月位)服用されることが多い。
b) ブロムワレリル尿素を含有する催眠鎮静薬とアルコールを摂取すると、その薬効が低下するおそれがあるため、服用する場合は飲酒を避ける必要がある。
c) 睡眠障害が慢性的に続く場合は、鬱病等の精神神経疾患や、何らかの身体疾患に起因する不眠、又は、催眠鎮静薬の使いすぎによる不眠等の可能性も考えられるため、医療機関を受診させるなどの対応が必要である。
d) ジフェンヒドラミン塩酸塩は、慢性的に不眠症状がある人への使用に適している。
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(第7問)
次の人体への作用のうち、カフェインの持つ作用として、誤っているものを1つ選びなさい。
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(第8問)
鎮暈薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) アリルイソプロピルアセチル尿素は、不安や緊張などの心理的な要因による乗り物酔いへの影響を和らげることを目的として配合される。
b) ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
c) メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが速く持続時間が短い。
d) スコポラミン臭化水素酸塩は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分である。
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(第9問)
小児の疳を適応症とする製剤(小児鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 小児鎮静薬は、一般的に、生薬成分を中心に配合されているが、それは作用が穏やかで小さな子供に使用しても副作用がないためである。
b) レイヨウカクは、緊張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。
c) 主な漢方処方製剤としては、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、小建中湯があり、いずれも構成生薬としてカンゾウを含む。
d) 小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫などの症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品である。
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(第10問)
鎮咳成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) ハンゲは、中枢性の鎮咳作用を示す生薬成分である。
b) コデインリン酸塩は、胃腸の運動を亢進させる作用を示すため、副作用として下痢が現れることがある。
c) ジメモルファンリン酸塩は、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える成分である。
d) デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる。
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(第11問)
鎮咳去痰薬の配合成分のメチルエフェドリン塩酸塩に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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(第12問)
口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 含嗽薬は、用時水で希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。
b) 噴射式の液剤は、息を吸いながら噴射する。
c) 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。
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(第13問)
うがい薬(含嗽薬)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用により銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
b) 炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている場合がある。
c) クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬は、口腔内に傷やひどいただれのある人にも使用することができる。
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(第14問)
胃に作用する薬の配合成分とその目的とする作用との関係について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) 【成分】ウルソデオキシコール酸 【作用】消化
b) 【成分】ロートエキス 【作用】胃液分泌抑制
c) 【成分】炭酸水素ナトリウム 【作用】消泡
d) 【成分】テプレノン 【作用】健胃
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(第15問)
次の腸の薬の配合成分のうち、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある成分として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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(第16問)
胃腸に作用する薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) 一般用医薬品には、様々な胃腸の症状に幅広く対応できるよう、制酸、胃粘膜保護、健胃、消化、整腸、鎮痛鎮痙、消泡等、それぞれの作用を目的とする成分を組み合わせた製品もある。
b) 健胃薬は、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にすることを目的とする医薬品である。
c) 健胃薬、消化薬、整腸薬には、医薬部外品として製造販売されている製品はない。
d) 消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐き気等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
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(第17問)
浣腸薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜から出血しているときに使用すると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。
b) 浣腸薬は、流産・早産を誘発するおそれはないため、妊婦又は妊娠していると思われる女性でも使用を避ける必要はない。
c) グリセリンは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
d) 浣腸薬は、直腸内に適用される医薬品であるため、経口薬とは異なり、繰り返し使用しても感受性の低下は生じない。
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(第18問)
駆虫薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 複数の駆虫薬を併用すると駆虫効果が高まる。
b) 腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。
c) 空腹時に使用することとされているものが多い。
d) 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫、蟯虫及び条虫(いわゆるサナダ虫など)である。
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(第19問)
循環器用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) イノシトールヘキサニコチネートは、代謝されるとビタミンEとなり、末梢の血液循環を改善する作用を示す。
b) ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
c) 生薬成分であるコウカには、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。
d) ユビデカレノンは、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる。
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(第20問)
高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) ビタミンEは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用がある。
b) パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。
c) 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を促す働きがあるとされる。
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(第21問)
貧血用薬(鉄製剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
b) 鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充し、造血機能の回復を図る医薬品である。
c) 服用の前後にビタミンCを含む清涼飲料水を摂取すると、ビタミンCと鉄が反応して鉄の吸収が悪くなる。
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(第22問)
次の外用痔疾用薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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(第23問)
婦人薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) トウキは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和する作用を期待して配合されている。
b) サンソウニンは、利尿作用を期待して配合されている。
c) コウブシは、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合されている。
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(第24問)
次の内服アレルギー用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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(第25問)
次の記述は、鼻炎用点鼻薬に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
鼻炎用点鼻薬は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を( a )させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的としており、( b )等の( c )成分が主体となっている。
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(第26問)
次の鼻炎用内服薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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(第27問)
次の眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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(第28問)
次の眼科用薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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(第29問)
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) ポビドンヨードは、徐々にヨウ素が遊離して殺菌作用を示すように工夫されたものである。
b) マーキュロクロムは、皮膚浸透性が高く、通常の使用においても水銀中毒を生じることがある。
c) オキシドールは、殺菌作用の持続性に乏しく、また組織への浸透性も低い。
d) アクリノールは、真菌、結核菌、ウイルスに対して効果がある。
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(第30問)
外皮用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) バシトラシンは、代表的な抗菌成分の1つである。
b) クロラムフェニコールは、代表的な抗真菌成分の1つである。
c) サリチル酸は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、用いられる。
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(第31問)
次のみずむし・たむし用薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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(第32問)
毛髪用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) チクセツニンジンは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
b) エストラジオール安息香酸エステルは、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して、配合されている場合がある。
c) カシュウは、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
d) カルプロニウム塩化物は、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
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(第33問)
歯槽膿漏薬の配合成分とその目的とする作用との関係について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) 【成分】アラントイン 【作用】組織修復
b) 【成分】銅クロロフィリンナトリウム 【作用】止血
c) 【成分】セチルピリジニウム塩化物 【作用】殺菌消毒
d) 【成分】カルバゾクロム 【作用】抗炎症
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(第34問)
外用薬として用いられる口内炎用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴うことのある口内炎、舌炎の緩和を目的として口腔内局所に適用される。
b) ステロイド性抗炎症成分が配合されている場合には、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。
c) シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を用いた生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。
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(第35問)
次の一般用医薬品の禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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(第36問)
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがある。
b) コンドロイチン硫酸は、軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがある。
c) ガンマ-オリザノールは、ビタミンCの吸収を助ける作用がある。
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(第37問)
次の漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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(第38問)
次の記述に当てはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。
体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹、皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。
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(第39問)
次の殺虫剤の配合成分のうち、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合し、その働きを阻害することによって殺虫作用を示す成分として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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(第40問)
次の妊娠検査薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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