2011年度 埼玉県 千葉県 神奈川県 登録販売者試験
午前 2章 人体の働きと医薬品
(第1問)
膵臓及びその分泌液に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 膵臓は、胃の後下部に位置する細長い臓器で、弱酸性の膵液を十二指腸へ分泌する。
b) 膵液は、ペプシノーゲンのほか、膵液アミラーゼ、リパーゼなどの消化酵素を含んでいる。
c) 膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。
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(第2問)
小腸に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、3箇所の( a )、( b )内及び2箇所の( c )内にはそれぞれ同じ字句が入る。
小腸は管状の臓器で、( a )、( b )、( c )の3部分に分かれる。( a )は、胃から連なるC字型に彎曲した部分である。
小腸のうち( a )に続く部分の、概ね上部2/5が( b )、残り3/5が( c )であるが、明確な境目はない。( b )で分泌される腸液(粘液)に、腸管粘膜上の消化酵素が加わり、消化液として働く。
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(第3問)
胆嚢、肝臓及びその分泌液に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第4問)
大腸に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、3箇所の( a )内及び2箇所の( c )内にはそれぞれ同じ字句が入る。
( a )は、大腸の終末の部分で、肛門へと続いている。通常、糞便は( b )、( c )に滞留し、( a )は空になっている。( c )に溜まった糞便が( a )へ送られてくると、その刺激に反応して便意が起こる。
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(第5問)
呼吸器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 鼻腔内に物理的又は科学的な刺激を受けると、反射的にくしゃみが起きて激しい呼気とともに刺激の原因物を排出しようとする。
b) 鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。鼻汁にはプチアリンが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
c) 咽頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織(白血病の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる最近、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
d) 肺では、肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞機中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。
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(第6問)
循環器系に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第7問)
血球(赤血球、白血球、血小板)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 赤血球は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、血液全体の約40%を占め、赤い血色素(ヘモグロビン)を含む。
b) 白血球は、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物に対する防御を受け持つ細胞であり、形態や機能などの違いにより数種類に細分類される。
c) 白血球のうちリンパ球は、白血球の約5%と少ないが最も大きく、強い食作用を持つ。
d) 血管の損傷部位では、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿蛋白質の一種であるフィブリンが傷口で重合して線維状のフィブリノゲンとなる。
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(第8問)
泌尿器系等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 腎臓は、横隔膜の下、背骨の左右両側に位置する一対の空豆上の臓器で、内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっている。
b) 腎臓は、内分泌腺としての機能があり、骨髄における白血球の産生を促進するホルモンを分泌する。
c) 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
d) 女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。
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(第9問)
目に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 眼瞼(まぶた)は、素早くまばたき運動ができるよう、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷を生じやすい。また、むくみ(浮腫)等、全身的な体調不良(薬の副作用を含む)の症状が現れやすい部位である。
b) 結膜が充血したときは、眼瞼の裏側は赤くならず、結膜自体が乳白色であるため、白目の部分がピンク味を帯びる。
c) 涙腺は上眼瞼の裏側にある分泌腺で、リンパ液から涙液を産生する。
d) 目を使う作業を続けると、眼筋の疲労のほか、遠近の焦点調節を行っている毛様体の疲労や、周期的まばたきが少なくなって涙液の供給不足等を生じ、目のかすみや充血、痛み等の症状(疲れ目)が起こる。
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(第10問)
外皮系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられ、また、病原菌の体内への侵入が妨げられている。
b) 皮膚に物理的な刺激が繰り返されると皮下組織が肥厚して、たこやうおのめができる。
c) 皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥し、皮膚炎や湿疹を起こすことがある。
d) 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するエクリン腺(体臭腺)と、手のひらなどの毛根がないところも含めて全身に分布するアポクリン腺の二種類がある。
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(第11問)
自律神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 概ね、交感神経系は体が食事や休憩等の安息状態となるように働き、副交感神経系は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢をとるように働く。
b) 交感神経の神経伝達物質はアセチルコリン、副交感神経の神経伝達物質はノルアドレナリンである。
c) 交感神経系と副交感神経系は互いに拮抗して働き、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、効果を及ぼす各臓器・器官(効果器)を制御している。
d) 交感神経系が活発になると瞳孔が散大し、副交感神経系が活発になると瞳孔が収縮する。
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(第12問)
薬の働く仕組みに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 医薬品がその薬効をもたらすには、医薬品の有効成分がその作用対象である器官や組織に、ある一定量以上到達する必要がある。
b) 内服薬は、循環血液中に入って薬効をもたらす全身作用のものが多いが、局所作用をもたらすものもある。
c) 外用薬は、適用部位に対する局所作用を目的としているため、循環血液中に入って全身作用をもたらすものはない。
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(第13問)
医薬品の吸収、代謝、排泄に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 点眼薬については、すぐ涙道へ流れてしまい、全身作用をもたらすほど吸収されないので、ショック(アナフィラキシー)等が起こることはない。
b) 消化管で吸収された医薬品の成分は、消化管の毛細血管から血液中に移行し、門脈を経由して肝臓に入る。吸収された医薬品の成分は肝臓を通過する際に酵素の働きにより代謝を受ける。
c) 医薬品の成分は尿による排泄のほか、成分によっては未変化体又は代謝物が胆汁中に分泌され糞便中に混じって排泄されるものもある。
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(第14問)
医薬品の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 内服薬のうち錠剤、カプセル剤等の固形製剤は、腸溶性製剤のような特殊なものを除き、多くの場合、胃で有効成分が溶出する。
b) 点鼻薬の成分は、鼻腔粘膜の下を通る毛細血管から循環血液中に移行しやすく、始めに肝臓で代謝を受ける。
c) 一般用医薬品には、鼻腔粘膜からの吸収による全身作用を目的とする点鼻薬がある。
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(第15問)
医薬品の剤型に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 内用液剤は固形製剤より飲みやすいが、消化管からの吸収が比較的遅い点が特徴である。
b) 内用液剤では苦味やにおいが強く感じられる場合があるので、小児等に用いられる医薬品の場合には、白糖等の糖類を混ぜたシロップ剤とする場合が多い。
c) カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンは、ブタなどの蛋白質であるため、アレルギーを持つ人はカプセル剤の使用を避けるなどの注意が必要である。
d) カプセル剤は、カプセル内に散剤、顆粒剤などを充填できない。
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(第16問)
外用局所に適用する剤型に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 一般的には、適用した部位の状態にあわせて、適用部位を水から遮断する場合等にはクリーム剤を用い、水で洗い流しやすくする場合等では軟膏剤を用いることが多い。
b) 液剤(外用)は、軟膏剤やクリーム剤に比べて、適用した表面が乾きやすいという特長がある一方、適用した部位に直接的な刺激感等を与える場合がある。
c) 貼付剤は、適用した部位に有効成分が一定期間留まるため、薬効の持続が期待できる反面、適用部位においてかぶれなどが起こる場合もある。
d) 噴霧剤は、手指等では塗りにくい部位に用いる場合等に適しており、比較的広範な部位に適用する場合にも用いられる。
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(第17問)
皮膚に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 接触皮膚炎の症状が現れたときは、重篤な症状への移行を防止するため、原因と考えられる医薬品の使用を中止する必要がある。
b) 接触皮膚炎は、いわゆる『肌に合わない』という状態であり、同じ医薬品が触れても発症するか否かはその人の体質によって異なる。
c) 薬疹を引き起こす医薬品は限定されており、同じ医薬品で生じる発疹型は同じである。
d) 薬疹は、医薬品を使用してから1~2週間までの間に起きることが多いが、長期間使用してから生じることもある。
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(第18問)
偽アルドステロン症に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 主な症状として、手足の脱力、血圧上昇等がみられる。
b) 体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われたことに伴う症状である。
c) 体が小柄な人や高齢者において生じやすいとされている。
d) 副腎皮質からのアルドステロン分泌が増えることに伴って現れる症状である。
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(第19問)
医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 医薬品の使用によって生じる消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、突然の吐血・下血あるいは貧血症状(動悸や息切れ等)の検査を受けたときに発見されることもある。
b) 医薬品の使用によって生じる肝機能障害は、医薬品の成分又はその代謝物の肝毒性による中毒性のものと、特定の体質で現れるアレルギー性のもの(医薬品の成分に対する遅延型の過敏反応)がある。
c) 医薬品の使用が原因で血液中の血小板が減少することにより、病気等に対する抵抗力が弱くなり、突然の高熱、悪寒、喉の痛み、口内炎、倦怠感等の症状を生じることがある。
d) 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)は、発症機序の詳細は明確ではないが、関連があるとされる医薬品の種類は限られ、発症を予測することは比較的容易である。
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(第20問)
目に現れる医薬品の副作用に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
( a )作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧( b )が誘発され、眼痛、目の充血とともに急激な視力低下を起こすことがあり、特に( c )がある場合には注意が必要である。
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