2015年度 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 登録販売者試験
午前 2章 人体の働きと医薬品
(第1問)
人体の構造と働きに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( a )、( b )内はいずれも同じ字句が入る。
ヒトの体は、( a )が集まって構成されており、関連する働きを持つ( a )が集まって( b )を作り、複数の( b )が組み合わさって一定の形態を持ち、特定の働きをする器官が形成される。
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(第2問)
消化器系と酵素に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第3問)
喉頭に関する記述のうち、正しいものはどれか。
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(第4問)
血球とその特徴に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 【血球】単球
【特徴】リンパ節、脾臓等のリンパ組織で増殖し、細菌、ウイルス等の異物を認識したり、それらに対する抗体を産生する。
b) 【血球】赤血球
【特徴】脾臓で産生されるが、数が少なすぎたり、ヘモグロビン量が欠乏すると、貧血症状が現れる。
c) 【血球】好中球
【特徴】白血球の約60%を占め、感染が起きた組織に遊走して集まり、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解する。
d) 【血球】リンパ球
【特徴】白血球の約5%と少ないが最も大きく、強い食作用を持ち、血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができる。
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(第5問)
泌尿器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 腎臓には、内分泌腺としての機能はない。
b) 腎小体では、血液中の老廃物が濾過され、原尿として尿細管へ入る。
c) 副腎皮質では、アルドステロンが産生・分泌される。
d) 尿のほとんどは水分で、ホルモンは含まない。
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(第6問)
目に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 眼球の外側は、正面前方付近(黒目の部分)のみ透明な角膜が覆い、その他の部分は結膜という乳白色の比較的丈夫な結合組織が覆っている。
b) 涙腺は、涙液を分泌する涙道と、涙液を鼻腔に導出する涙器からなる。
c) 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁平になる。
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(第7問)
耳に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
b) 耳介は、軟骨組織が皮膚で覆われたもので、外耳道の軟骨部に連なっている。
c) 前庭は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。
d) 内耳は、鼓膜、耳小骨、耳管からなる。
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(第8問)
外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 皮膚は、表皮、真皮、内皮の3層構造からなる。
b) 表皮は、最も外側にある角質層と生きた表皮細胞の層に分けられる。
c) 真皮には、毛細血管や知覚神経の末端は通っていいない。
d) メラニン色素は、表皮の最上層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、皮膚を潤いのある柔軟な状態に保つ。
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(第9問)
骨格系及び筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 骨には、身体各部の支持機能、臓器保護機能、運動機能、造血機能などの機能がある。
b) 有機質(タンパク質及び多糖体)は骨に硬さを与え、無機質は骨の強靭さを保つ。
c) 骨格筋の疲労は、運動を続けることでエネルギー源として蓄えられているグリコーゲンが減少し、酸素や栄養分の供給不足が起こるとともに、グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する現象である。
d) 骨格筋は、自律神経系に支配されているのに対して、平滑筋及び心筋は体性神経系(運動神経)で支配されている。
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(第10問)
中枢神経系に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行( a )。このように、脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を( b )という。
脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して( c )を介さずに刺激を返す場合があり、これを( d )と呼ぶ。
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(第11問)
下表は、各臓器・器官(効果器)に対する交感神経系の働きについて示している。( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
【効果器】胃
【交感神経系】( a )
【効果器】気管支
【交感神経系】( b )
【効果器】肝臓
【交感神経系】( c )
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(第12問)
末梢神経系に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
通常、交感神経系と副交感神経系は、互いに( a )して働き、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、効果器を制御している。交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、汗腺を支配する交感神経を除き、( b )であり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質( c )である。
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(第13問)
医薬品の有効成分の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 一般に、消化管からの吸収は、濃度の低い方から高い方へ受動的に拡散していく現象である。
b) 有効成分によっては消化管の粘膜に障害を起こすものもあるため、食事の時間と服用時期との関係が、各医薬品の用法に定められている。
c) 内服以外の用法で使用される医薬品には、適用部位から有効成分を吸収させて、全身作用を発揮させることを目的とするものがあるが、その例として坐剤があげられる。
d) 眼の粘膜に適用する点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、場合によっては点眼する際には目頭の鼻涙管の部分を押さえることによって、有効成分が鼻に流れるのを防ぐ必要がある。
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(第14問)
医薬品の代謝、排泄に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 代謝とは、物質が体内で化学的に変化することである。
b) 肝機能が低下した人では医薬品を代謝する能力が低いため、正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量がより少なくなる。
c) 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が促進され、血中濃度が下がりやすい。
d) 有効成分と血漿タンパク質との複合体は腎臓で濾過されないため、有効成分が長く循環血液中に留まる。
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(第15問)
医薬品の剤型、適切な使用方法に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 錠剤のように固形状に固めず、小さな粒状にしたものを散剤、粉末状にしたものを顆粒剤という。
b) カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンは、ブタ等のタンパク質を主成分としているため、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人は使用を避ける等の注意が必要である。
c) 錠剤(内服)は、胃や腸で崩壊し、有効成分が溶出することが薬効発現の前提となるので、例外的な場合を除いて、口中で噛み砕いて服用してはならない。
d) 経口液剤は、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後、消化管から吸収されにくいという特徴である。
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(第16問)
全身的に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一種である。
b) 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。
c) 医薬品により生じる肝機能障害のうち、黄疸とは、グリコーゲンが胆汁中へ排出されず血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白目が黄色くなる病態である。
d) 医薬品の使用が原因で血液中の血小板が減少し、鼻血、歯ぐきからの出血、手足の青あざ(紫斑)等の症状が現れることがある。
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(第17問)
消化器系に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( b )内はいずれも同じ字句が入る。
医薬品の副作用により胃や十二指腸の粘膜組織が傷害され、その一部が粘膜筋版を超えて欠損する状態を( a )という。
腸管自体は閉塞していなくても、医薬品の作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられると、激しい腹痛やガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。これを( b )という。( b )は、小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、発症のリスクが( c )
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(第18問)
循環器系に現れる医薬品の副作用等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 鬱血性心不全とは、全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して、種々の症状を示す疾患である。
b) 心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすい。
c) 不整脈とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態である。
d) 高血圧や心臓病等、循環器系疾患の診断を受けている人は、心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性が高い医薬品を使用してはならない。
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(第19問)
泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
副交感神経系の機能を( a )する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が( b )され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。これが進行すると、尿意があるのに尿が全く出なくなったり(尿閉)、下腹部が膨満して激しい痛みを感じるようになる。これらの症状は、( c )報告されている。
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(第20問)
皮膚に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 接触皮膚炎は、いわゆる『肌に合わない』という状態であり、同じ医薬品が触れても発症するか否かはその人の体質によって異なる。
b) 接触皮膚炎は、通常は1週間程度で症状は治まるが、再びその医薬品と接触すると再発する。
c) 薬疹は、医薬品を使用してから1~2週間までの間に起き、長期間使用してから生じることはない。
d) 薬疹は、皮膚以外に眼の充血や口唇・口腔粘膜に異常が見られることがある。
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