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登録販売者試験対策合格NAVI

2016年度 奈良県 登録販売者試験
午前 2章 人体の働きと医薬品

(第1問)
肝臓に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、ビタミンB6やB12 等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。

b) ヘモグロビンが分解して生じたアンモニアは、肝臓で代謝されるが、肝機能障害や胆管閉塞などを起こすとアンモニアが循環血液中に滞留して、黄疸を生じる。

c) アミノ酸が分解された場合等に生成するアンモニアは、肝臓において酢酸へと代謝される。

d) アルコールによる二日酔いの症状は、肝臓で代謝されて生じた中間代謝物である尿素の毒性によるものと考えられている。

番号abcd
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(第2問)
目に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

a) 水晶体の前には虹彩があり、瞳孔を散大・縮小させて眼球内に入る光の量を調節している。

b) わずかな光でも敏感に反応する視細胞が、光を感じる反応には、ビタミンDが不可欠である。

c) 結膜は、眼瞼(まぶた)の裏側と眼球前方の強膜(白目の部分)とを結ぶように覆って組織を保護している。

d) 角膜と水晶体の間は、涙液で満たされ、角膜に一定の圧を生じさせている。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第3問)
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 鼻腔内に物理的又は化学的な刺激を受けると、反射的にくしゃみが起きて激しい呼気とともに刺激の原因物を排出しようとする。

b) 咽頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織が集まってできており、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。

c) 喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管といい、そこから肺の中で複数に枝分かれする部分を気管支という。

d) 肺胞の壁は非常に薄くできていて、周囲を毛細血管が取り囲んでおり、この壁を介してガス交換が行われる。

番号abcd
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(第4問)
大腸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 大腸の腸内細菌は、生体の細胞膜の酸化予防や過酸化脂質の抑制に必要なビタミンK等を産生している。

b) 腸内細菌による発酵で、糞便の臭気の元となる物質やメタン、二酸化炭素等のガスが生成される。

c) 大腸は、栄養分の吸収に重要な器官であるため、内壁の表面積を大きくする構造を持つ。

d) 大腸では、水分とナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質の吸収が行われている。

番号abcd
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(第5問)
外皮系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

a) 皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層からなり、表皮は最も外側にある角質層と生きた表皮細胞の層に分けられる。

b) 皮膚の色は、メラニン色素によるものであり、皮膚組織が太陽光の紫外線によって損傷を受けるとメラニン色素の産生が阻害されて、皮膚組織は白色を呈する。

c) 皮膚の主な機能は、身体の維持と保護、体水分の保持、熱交換、外界情報の感知である。

d) 汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺の2種類があり、アポクリン腺は手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布する。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第6問)
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB6の吸収に重要な役割を果たしている。

b) ペプシノーゲンは、胃酸によってタンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。

c) 小腸の運動によって、内容物が消化液(膵液、胆汁、腸液)と混和されながら大腸へと送られ、その間に消化と栄養分の吸収が行われる。

d) 十二指腸の彎曲部には、膵臓からの膵管と胆嚢からの胆管の開口部があって、それぞれ膵液と胆汁を腸管内へ送り込んでいる。

番号abcd
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(第7問)
循環器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 体液(血液やリンパ液)を体内に循環させ、酸素、栄養分等を全身の組織へ送り、老廃物を排泄器官へ運ぶための器官系である。

b) 血小板は、損傷した血管からの血液の流出を抑える仕組みにおいて重要な役割を担っている。

c) リンパ液の流れは、主に骨格筋の収縮によるものであり、流速は血流に比べて緩やかである。

d) 体内で発生した温熱が、血液の循環によって、体表、肺、四肢の末端等に分配され、全身の温度をある程度均等に保つのに役立っている。

番号abcd
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(第8問)
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。

b) 腎臓は、内分泌腺としての機能をもち、骨髄における赤血球の産生を促進させるホルモンを分泌する。

c) 腎臓に入る動脈は、細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった糸球体を形成する。

d) 腎臓には、心臓から拍出される血液の1/5~1/4が流れており、血圧を一定範囲内に保つ役割を担っている。

番号abcd
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(第9問)
口腔に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 歯冠の表面は、エナメル質で覆われ、体で最も硬い部分となっている。

b) 舌の表面には、舌乳頭という無数の小さな突起があり、味覚を感知する部位である味蕾が分布している。

c) 唾液は、リゾチーム等の殺菌・抗菌物質を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用がある。

d) 唾液によって口腔内は、pHがアルカリ性に保たれ、酸による歯の齲蝕を防いでいる。

番号abcd
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(第10問)
耳に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 聴覚情報と平衡感覚を感知する器官で、外耳、中耳、内耳からなる。

b) 小さな子供の耳管は、太く短く、走行は水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が入りやすく感染が起こりやすい。

c) 蝸牛は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分であり、前庭は、体の回転や傾きを感知する部分である。

番号abc
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(第11問)
筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 筋組織は、筋細胞と結合組織からできている。

b) 筋組織は、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類され、このうち骨格筋は運動器官とされている。

c) 平滑筋は、随意筋である。

d) 骨格筋の筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様が見える。

番号abcd
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(第12問)
医薬品の吸収・代謝・排泄に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 肝臓の機能が低下した人では、正常な人に比べて医薬品の効き目が過剰に現れることがある。

b) 鼻腔粘膜を介して吸収された薬物は、初めに肝臓で代謝を受けることなく、全身に分布する。

c) 医薬品の成分によっては、未変化体又は代謝物として、腎臓から尿中へ、肝臓から胆汁中へ、又は肺から呼気中へ排出される。

d) 循環血液中に移行した医薬品成分は、体内を循環するうちに徐々に代謝を受けて、体外へ排泄されやすい脂溶性の物質に変化する。

番号abcd
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(第13問)
医薬品の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 内服薬のうち、錠剤、カプセル剤等の固形剤は、腸溶性製剤のような特殊なものを除き、胃で有効成分が溶出するものが大部分である。

b) 点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことがある。

c) 坐剤は、内服の場合よりも全身作用がゆっくり現れる。

番号abc
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(第14問)
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)及び中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症のいずれもが、発生は非常にまれであるとはいえ、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。

b) 中毒性表皮壊死融解症の症例の多くは、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられている。

c) 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる。

d) 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症はいずれも、発症機序が解明されており、発症を予測することは可能となっている。

番号abcd
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(第15問)
皮膚に現れる副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

a) 接触皮膚炎は、いわゆる「肌に合わない」という状態であり、同じ医薬品が触れても発症するか否かはその人の体質によって異なる。

b) 接触皮膚炎の症状が現れたときは、重篤な病態への進行を防止するため、原因と考えられる医薬品の使用を中止する。

c) 光線過敏症が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、患部は洗浄せずそのままの状態で、白い生地や薄手の服で遮光し、速やかに医師の治療を受ける必要がある。

d) 以前、薬疹を経験したことがある人は、再度同種の医薬品を使用しても、副作用を生じることはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第16問)
泌尿器系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 腎障害によって現れる症状としては、浮腫、発熱、倦怠感、発疹等がある。

b) 排尿困難は、前立腺肥大等の基礎疾患がない場合にも現れることがある。

c) 膀胱炎様症状としては、頻尿、排尿時の疼痛、残尿感等がある。

番号abc
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(第17問)
副作用として現れる症状に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 偽アルドステロン症は、体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われることによって生じる病態である。

b) 間質性肺炎は、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)等の症状を呈する。

c) 無菌性髄膜炎は、多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁等の症状が現れる。

d) 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって、眼圧が上昇し、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。

番号abcd
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(第18問)
副作用として現れるショック(アナフィラキシー)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

a) うがい薬は、咽頭粘膜ではほとんど吸収されないため、アナフィラキシーが起こることはない。

b) 発症後の進行が非常に遅いことが特徴である。

c) 適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難を生じることがある。

d) アナフィラキシー様症状という呼称は、初めて使用した医薬品で起きる場合等を含み、その原因がアレルギーかどうかはっきりしない場合に用いられる。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第19問)
脳や神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 通常、交感神経系と副交感神経系は、互いに拮抗して働き、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、効果を及ぼす各臓器・器官(効果器)を制御している。

b) 脳の下部には、自律神経系、ホルモン分泌等の様々な調節機能を担っている部位(視床下部等)がある。

c) 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合がある。

番号abc
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(第20問)
医薬品の剤形に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a) 錠剤(内服)は、胃や腸で崩壊し、有効成分が溶出することが薬効発現の前提となるため、例外的な場合を除いて、口中で噛み砕いて服用してはならない。

b) 口腔内崩壊錠は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしで服用することができる。

c) カプセル剤は、水なしで服用するとカプセルの原材料であるゼラチンが喉や食道に貼り付くことがある。

d) チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形であり、水なしで服用することができる。

番号abcd
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