2016年度 奈良県 登録販売者試験
午後 3章 主な医薬品とその作用
(第1問)
かぜ及びかぜ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) かぜとよく似た症状が現れる疾患は多数あり、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。
b) かぜ薬は、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図るだけでなく、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものである。
c) ウイルスによるかぜは、生体に備わっている免疫機構によってウイルスが消滅すれば自然に治癒する。
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(第2問)
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 桂枝湯は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に適すとされる。
b) 小青竜湯は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
c) 小柴胡湯は、インターフェロン製剤で治療を受けている人では、間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まる。
d) 葛根湯は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
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(第3問)
解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 解熱鎮痛薬の連用により頭痛が常態化することがあるので注意を要する。
b) 解熱鎮痛薬とは、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではなく、病気や外傷が原因で生じている発熱や痛みを緩和するために使用される医薬品(内服薬)の総称である。
c) 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を促す成分が配合されている。
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(第4問)
解熱鎮痛薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) イブプロフェンは、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎又はクローン氏病の既往歴がある人において、それらの疾患の再発を招くおそれがある。
b) 現在では、サザピリンが一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分となっている。
c) アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では発現しない。
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(第5問)
眠気を促す薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
b) 酸棗仁湯は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているため、必ず1ヶ月以上継続して服用する必要がある。
c) 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬の適用対象である。
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(第6問)
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 脳に軽い興奮状態を引き起こす作用がある。
b) 胃液分泌亢進作用があり、その結果、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。
c) 腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収促進作用がある。
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(第7問)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長い。
b) ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。
c) 抗コリン成分であるスコポラミン臭化水素酸塩は、肝臓での代謝が遅いため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は長い。
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(第8問)
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていないため、生後1ヶ月の乳児に使用しても問題はない。
b) 小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良等の改善を目的とする医薬品である。
c) 主な漢方処方製剤としては、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、小建中湯がある。
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(第9問)
次の鎮咳去痰薬に配合されるコデインリン酸塩に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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(第10問)
口腔咽喉薬・含嗽薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 含嗽薬は、使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。
b) 口腔咽喉薬・含嗽薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるが、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて全身的な影響を生じることがある。
c) 咽頭の粘膜に付着したアレルゲンによる喉の不快感等の症状を鎮めることを目的として、抗ヒスタミン成分が配合されている場合がある。
d) セチルピリジニウム塩化物、デカリニウム塩化物は、芳香による清涼感を目的として、配合されている。
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(第11問)
健胃薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) センブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
b) リュウタンは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化補助成分として配合される場合もある。
c) オウレン末は、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、止瀉薬としても用いられる。
d) ケイヒは、クスノキ科のシンナモムム・カッシアの樹皮又は周皮の一部を除いたものを基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。
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(第12問)
胃腸薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料での服用が適当である。
b) 過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えるロートエキスやピレンゼピン塩酸塩が配合されている場合がある。
c) スクラルファート等のアルミニウムを含む成分については、透析療法を受けている人では使用を避ける必要がある。
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(第13問)
腸に関する病態及びその薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 腸の異常を生じる要因は、腸自体やその内容物によるものだけでなく、腸以外の病気等が自律神経系を介して腸の働きに異常を生じさせる場合もある。
b) 整腸薬には、腸内細菌の数やバランスに影響を与えたり、腸の活動を促す成分が主として配合されている。
c) 整腸薬のうち、人体に対する作用が緩和なものは、医薬部外品として製造販売されている製品がある。
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(第14問)
瀉下成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) マルツエキスは、瀉下薬としては比較的作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられる。
b) ヒマシ油は、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促す。
c) ビサコジルは、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらす。
d) 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることにより、糞便中の水分量を減らす作用がある。
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(第15問)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もある。
b) エンゴサクやシャクヤクは、鎮痛鎮痙作用を期待して配合されている場合がある。
c) パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用がないため、眼圧を上昇させる作用を示さない。
d) アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
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(第16問)
駆虫薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) サントニンは、服用後、一時的に物が黄色く見えたり、耳鳴り、口渇が現れることがある。
b) ピペラジンリン酸塩は、ノルアドレナリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
c) カイニン酸は、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
d) パモ酸ピルビニウムは、空腹時に服用するよりも、脂質分の多い食事の後に服用した方が効果的である。
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(第17問)
強心薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) ジャコウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬である。
b) センソは、皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示すため、センソが配合された医薬品を服用する際は、噛まずに服用することとされている。
c) ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬である。
d) ロクジョウは、強心作用のほか、強壮作用もあるとされる。
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(第18問)
高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) リボフラビンを摂取後、尿が黄色くなるのは、副作用であり、直ちに服用を中止しなければならない。
b) ビタミンEは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。
c) パンテチンには、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
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(第19問)
貧血用薬(鉄製剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 服用すると便が黒くなることがあるが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではない。
b) 服用の前後30分に緑茶や柿等の飲食物を摂取すると、タンニン酸によって、鉄の吸収が良くなる。
c) 鉄の吸収は、満腹時より空腹時のほうが高いとされている。
d) 特段の基礎疾患等がなく鉄の欠乏を生じる主な要因としては、食事の偏り(鉄分の摂取不足)が考えられ、貧血用薬(鉄製剤)の使用による対処と併せて、食生活の改善が図られることが重要である。
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(第20問)
次の循環器用薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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(第21問)
痔の薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) カンフルは、ステロイド性抗炎症成分であり、痔による炎症や痒みを和らげる。
b) セチルピリジニウム塩化物は、粘膜表面に不溶性の膜を形成することで、粘膜の保護や止血作用を示す。
c) リドカインは、知覚神経に作用して刺激の伝達を可逆的に遮断することで、痔に伴う痛みや痒みを和らげる。
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(第22問)
泌尿器用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 尿量増加(利尿)作用を期待して、カゴソウが配合されている場合がある。
b) 猪苓湯は、体力に関わらず、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。
c) 竜胆瀉肝湯は、構成生薬としてカンゾウを含んでいる。
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(第23問)
女性に現れる症状及び婦人薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) 婦人薬は、月経及び月経周期に伴って起こる症状を中心として、女性に現れる特有な諸症状の緩和と、保健を主たる目的とする医薬品である。
b) 女性ホルモン成分は、その摂取による胎児の先天性異常の発生は報告されていないため、妊婦又は妊娠していると思われる女性でも使用できる。
c) 女性ホルモン成分の長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性もある。
d) 月経の約10~3日前に現れ、月経終了と共に消失する頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑鬱などの精神症状を主体とするものを、月経前症候群という。
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(第24問)
アレルギー及びアレルギー用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) 皮膚症状が治まると喘息が現れるというように、種々のアレルギー症状が連鎖的に現れる場合は、一般用医薬品によって一時的な対処を図るよりも、医療機関で総合的な診療を受けた方がよい。
b) 一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎等による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものはない。
c) 一般用医薬品のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)は、一時的な症状の緩和に用いられるが、5~6日間使用して症状の改善がみられない場合は、長期連用する必要がある。
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(第25問)
歯や口中に用いる薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) アラントインは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して使用される。
b) アミノ安息香酸エチルは、齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断し、痛みを鎮めることを目的として使用される。
c) 銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して使用される。
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(第26問)
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) ナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が収縮しなくなり、逆に血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまりがひどくなりやすい。
b) スプレー式鼻炎用点鼻薬は、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用する前に鼻をよくかんでおく必要がある。
c) クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対して有効である。
d) 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎の他、蓄膿症等の慢性のものも対象となっている。
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(第27問)
眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 点眼の際に容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れると、雑菌が薬液に混入して汚染を生じる原因となるため、触れないように注意しながら1滴ずつ正確に点眼する。
b) 通常、ソフトコンタクトレンズは、水分を含みにくいので、装着したまま防腐剤を含む点眼薬を点眼しても問題はない。
c) 1滴の薬液量は、結膜嚢の容積より小さいため、一度に数滴点眼する方が効果的である。
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(第28問)
眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) スルファメトキサゾールは、すべての細菌に対して効果があるが、ウイルスや真菌の感染に対する効果はない。
b) 緑内障と診断された人に、ナファゾリン塩酸塩が配合されている点眼薬を使用すると、眼圧の上昇を招き、緑内障を悪化させたり、その治療を妨げるおそれがある。
c) ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを活性化する作用がある。
d) コンドロイチン硫酸ナトリウムは、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。
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(第29問)
殺菌消毒薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) アクリノールとオキシドールは、いずれも連鎖球菌、黄色ブドウ球菌等の化膿菌に対する殺菌消毒作用を示す。
b) ヨードチンキは、皮膚刺激性が弱く、粘膜(口唇等)や目の周りの部位に使用できるが、化膿している部位への使用は避けるべきである。
c) クロルヘキシジン塩酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
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(第30問)
皮膚に用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) スプレー剤及びエアゾール剤は、できる限り至近距離から噴霧することが望ましい。
b) 外皮用薬は、表皮の角質層が固いほうが有効成分が浸透しやすくなることから、入浴前に用いるのが効果的とされる。
c) スプレー剤及びエアゾール剤は、強い刺激を生じるおそれがあるため、目の周囲や粘膜(口唇等)への使用は避けることとされている。
d) 貼付剤は、患部やその周囲に汗や汚れ等が付着した状態でも、十分な効果が得られる。
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(第31問)
みずむしに用いる薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) みずむしに用いられる液剤は、軟膏に比べて有効成分の浸透性が低く、患部に対する刺激が弱い。
b) 湿疹とみずむし等の初期症状は、類似していることが多く、湿疹に抗真菌作用を有する成分を使用すると、かえって湿疹の悪化を招くことがある。
c) オキシコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
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(第32問)
毛髪用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a) カルプロニウム塩化物は、適用局所において抗コリン作用を示し、頭皮の血管を拡張し、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
b) エストラジオール安息香酸エステルは、男性ホルモンの一種であり、脱毛抑制効果を期待して用いられる。
c) ヒノキチオールは、抗菌、抗炎症等の作用を期待して用いられる。
d) カシュウは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
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(第33問)
口内炎及び口内炎用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) ステロイド性抗炎症成分が配合された口内炎用薬は、長期連用を避ける必要がある。
b) 医薬品の副作用として口内炎が生じることはない。
c) 口内炎の発生の仕組みは必ずしも解明されていないが、栄養摂取の偏り、ストレスや睡眠不足、唾液分泌の低下、口腔内の不衛生などが要因となって生じることが多いとされる。
d) 口内炎は、口腔粘膜に生じる炎症で、口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。
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(第34問)
禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛み唾液を多く分泌させながら使用することが望ましいとされている。
b) ニコチンは、交感神経系を興奮させる作用を示すため、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
c) 咀嚼剤は、大量に使用しても禁煙達成が早まるものでなく、かえってニコチン過剰摂取による副作用のおそれがある。
d) うつ病と診断されたことのある人では、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、使用を避ける必要がある。
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(第35問)
滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) ビタミンB1主薬製剤は、リボフラビン酪酸エステル等が主薬として配合された製剤で、口角炎、口唇炎に用いられる。
b) ビタミンB6は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。
c) アミノエチルスルホン酸は、タウリンとも呼ばれ、肝臓機能を改善する働きがある。
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(第36問)
次の記述に当てはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。
体力中等度以上で、濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸虚弱で冷え症の人では、胃部不快感等の副作用が現れやすいなど、不向きとされている。
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(第37問)
一般用医薬品に用いられる生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
b) ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
c) サイコは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬で、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を期待して用いられる。
d) ボウフウは、セリ科のボウフウの根及び根茎を基原とする生薬で、発汗、解熱、鎮痛、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
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(第38問)
消毒薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
b) ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム、トリクロルイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
c) クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類だけでなくウイルスに対しても広い殺菌消毒作用を示す。
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(第39問)
衛生害虫及びその防除に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) ゴキブリの卵は、医薬品の成分が浸透しやすい殻で覆われているため、燻蒸処理を一度行えば、十分な殺虫効果が期待できる。
b) ハエの防除の基本は、ウジの防除であり、ウジの防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。
c) 屋内塵性ダニは、完全に駆除することは困難であるため、増殖させないということを基本に防除が行われることが重要である。
d) トコジラミは、シラミの一種ではなくカメムシ目に属する昆虫で、ナンキンムシとも呼ばれ、床や壁の隙間、壁紙の裏、畳の敷き合わせ目、ベッド等に潜伏する。
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(第40問)
尿糖・尿タンパク検査に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a) 尿中のタンパク値に異常を生じる要因としては、腎炎やネフローゼ等がある。
b) 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で酸性側に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
c) 尿糖・尿タンパク同時検査の場合、早朝尿(起床直後の尿)を検体とするが、尿糖が検出された場合には、食後(2~3時間)の尿について改めて検査して判断する必要がある。
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