2017年度 富山県 石川県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 登録販売者試験
午後 2章 人体の働きと医薬品
(第1問)
人体の構造に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
ヒトの体は、( a )が集まって構成されており、関連する働きを持つ( a )が集まって( b )を作り、複数の( b )が組み合わさって一定の形態を持ち、特定の働きをする( c )が形成される。
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(第2問)
唾液に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第3問)
咽頭及び食道に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が反射的に閉じることにより、飲食物が喉頭や気管に流入せずに食道へと送られる。
b) 食道には、消化液の分泌腺がある。
c) 嚥下された飲食物は、重力によって胃に落ち込むのでなく、食道の運動によって胃に送られる。
d) 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。
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(第4問)
膵臓に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 膵臓は、胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を十二指腸へ分泌する。
b) 膵液は酸性で、胃で弱アルカリ性となった内容物を中和する。
c) 膵臓では、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化する酵素の供給は担っていない。
d) 膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。
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(第5問)
栄養分の代謝及び貯蔵に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
小腸で吸収された( a )は、血液によって肝臓に運ばれて( b )として蓄えられる。( b )は、( a )が重合してできた高分子多糖で、血糖値が下がったときなど、必要に応じて( a )に分解されて血液中に放出される。皮下組織等に蓄えられた( c )も、一度肝臓に運ばれてからエネルギー源として利用可能な形に代謝される。
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(第6問)
大腸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、小腸と同様に内壁粘膜に絨毛がある。
b) 大腸では消化はほとんど行われない。
c) 大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。
d) 通常、糞便の成分の大半は食物の残滓で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸(15~20%)や腸内細菌の死骸(10~15%)が含まれ、水分は約5%に過ぎない。
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(第7問)
呼吸器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 呼吸器系は、呼吸を行うための器官系で、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなり、鼻腔から気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道といい、そのうち、咽頭・喉頭までの部分を上気道という。
b) 呼吸器は常時外気と接触する器官であり、様々な異物、病原物質の侵入経路となるため、幾つもの防御機構が備わっている。
c) 鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。鼻汁は、鼻から吸った空気に湿り気を与えたり、粘膜を保護するため、必要な場合に分泌され、常には分泌されない。
d) 肺には肺を動かす筋組織があるため、自力で膨らんだり縮んだりすることによって、拡張・収縮して呼吸運動が行われている。
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(第8問)
循環器系に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第9問)
血漿成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
( a )は、血液の浸透圧を保持する(血漿成分が血管から組織中に漏れ出るのを防ぐ)働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする。
( b )は、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担うため、そういったものは免疫( b )とも呼ばれる。
( c )は、血漿中のタンパク質と結合してリポタンパク質を形成し、血漿中に分散している。
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(第10問)
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 腎臓は、横隔膜の下、背骨の左右両側に位置する一対の空豆状の臓器で、内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっている。
b) 副腎は、左右の腎臓の上部にそれぞれ附属し、皮質と間質の2層構造からなる。
c) 膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。
d) 男性では、膀胱の真下に尿道を取り囲むように前立腺があり、加齢とともに前立腺が縮小し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがある。
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(第11問)
目に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 角膜と水晶体の間は、組織液(房水)で満たされ、角膜に一定の圧(眼圧)を生じさせている。角膜や水晶体には血管が通っていて、血液によって栄養分や酸素が供給される。
b) 角膜に射し込んだ光は、角膜、房水、水晶体、硝子体を透過しながら屈折して網膜に焦点を結ぶ。
c) 遠近の焦点調節は、主に水晶体の厚みを変化させることによって行われている。水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、遠くの物を見るときには丸く厚みが増し、近くの物を見るときには扁平になる。
d) 目の充血は血管が拡張して赤く見える状態であるが、結膜の充血では白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなる。
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(第12問)
鼻と耳に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第13問)
外皮系に関する記述のうち、正しいものはどれか。
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(第14問)
骨格系と筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 成長が停止した後は、骨の破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われなくなる。
b) 骨の関節面は弾力性に富む柔らかな軟骨層(関節軟骨)に覆われ、これが衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにする。
c) 骨格筋と平滑筋は、収縮力が強く、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋である。
d) 筋組織は神経からの指令によって収縮するが、体性神経系(運動神経)で支配されるものと自律神経系に支配されるものがある。
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(第15問)
脳や神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 脳の下部には、自律神経系、ホルモン分泌等の様々な調節機能を担っている部位(視床下部など)がある。
b) 血液脳関門は、脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能のことをいい、脳の血管は末梢の血管に比べて物質の透過に関する選択性が高い。
c) 自律神経系は、交感神経系と副交感神経系からなっていて、概ね、交感神経系は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢をとるように働き、副交感神経系は体が食事や休憩等の安息状態をとるように働く。
d) 医薬品の成分が体内で薬効又は副作用をもたらす際は、自律神経系への作用や影響は重要でない。
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(第16問)
粘膜から吸収される医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 一般用医薬品として使用されている点鼻薬については、全身作用を目的としたものはなく、鼻腔粘膜への局所作用を目的としているため、その成分が循環血液中に入ることはない。
b) 坐剤には、肛門から医薬品を挿入することにより、直腸内で溶解させ、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させることを目的とするものがある。
c) 医薬品によっては、適用部位の粘膜に刺激等の局所的な副作用を生じることがある。
d) 眼の粘膜に適用する点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることはない。
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(第17問)
全身作用を目的とする内服薬の消化管吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 内服薬のほとんどは、その有効成分が消化管から吸収されて循環血液中に移行し、全身作用を現す。
b) 錠剤、カプセル剤等の固形剤の場合、消化管で吸収される前に、錠剤等が消化管内で崩壊して、有効成分が溶け出さなければならないが、腸溶性製剤のような特殊なものを除き、肝臓で有効成分が溶出するものが大部分である。
c) 有効成分は、主に大腸で吸収される。
d) 有効成分によっては消化管の粘膜に障害を起こすものもあるため、食事の時間と服用時期との関係が、各医薬品の用法に定められている。
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(第18問)
次の記述は、医薬品の剤形に関するものである。これに該当する剤形は選択肢のどれか。
この剤形は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしで服用することができる。固形物を飲み込むことが困難な高齢者や乳幼児、水分摂取が制限されている場合でも、口の中で溶かした後に、唾液と一緒に容易に飲み込むことができる。
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(第19問)
副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 医薬品は、十分注意して適正に使用された場合でも、副作用を生じることがある。
b) 一般に、重篤な副作用は発生頻度が低く、多くの患者はもちろん、医薬品の販売等に従事する専門家にとっても遭遇する機会は極めてまれである。しかし、副作用の早期発見・早期対応のためには、医薬品の販売等に従事する専門家が副作用の症状に関する十分な知識を身に付けることが重要である。
c) 厚生労働省が作成した「重篤副作用疾患別対応マニュアル」が対象とする重篤副作用疾患の中には、一般用医薬品によって発生する副作用も含まれており、医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等への積極的な情報提供や相談対応に、本マニュアルを積極的に活用することが望ましい。
d) 一般用医薬品による副作用は、長期連用のほか、不適切な医薬品の併用や医薬品服用時のアルコール飲用等が原因で起きる場合がある。
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(第20問)
薬疹に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 限られた少数の医薬品でのみ起きる可能性があり、同じ医薬品でも生じる発疹の型は人によって様々である。赤い大小の斑点(紅斑)、小さく盛り上がった湿疹(丘疹)のほか、水疱を生じることもある。
b) 蕁麻疹は強い痒みを伴うが、それ以外の薬疹の場合は痒みがないか、たとえあったとしてもわずかなことが多い。皮膚以外に、眼の充血や口唇・口腔粘膜に異常が見られることもある。
c) 薬疹はアレルギー体質の人や以前に薬疹を起こしたことがある人で生じやすいが、それまで薬疹を経験したことがない人であっても、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがある。
d) 医薬品を使用した後に発疹・発赤等が現れた場合は、薬疹の可能性を考慮すべきである。重篤な病態への進行を防止するため、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止し、痒み等の症状に対しては、まずは一般の生活者が自己判断で対症療法を行う。
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