2017年度 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 登録販売者試験
午前 2章 人体の働きと医薬品
(第1問)
口腔に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 歯頚(歯肉線のあたり)を境に口腔に露出する部分を歯冠という。
b) 歯の齲蝕がエナメル質に達すると、神経が刺激されて、歯がしみたり痛みを感じるようになる。
c) 舌の表面には、味蕾という無数の小さな突起があり、味覚を感知する部位である舌乳頭が分布している。
d) 口腔内は唾液によってpHがほぼ中性に保たれ、酸による歯の齲蝕を防いでいる。
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(第2問)
小腸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 十二指腸には、膵臓からの膵管と胆嚢からの胆管の開口部がある。
b) 小腸のうち十二指腸に続く部分の、概ね上部40%が回腸、残り約60%が空腸である。
c) 十二指腸の上部を除く小腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛(柔突起ともいう)に覆われてビロード状になっている。
d) 炭水化物は多糖類に、タンパク質はアミノ酸に分解されて小腸から吸収される。
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(第3問)
胆嚢、肝臓に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、脂質の消化を容易にし、また、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
b) 胆汁に含まれるビリルビン(胆汁色素)は、赤血球中のヘモグロビンが分解されて生じた老廃物で、腸管内に生息する常在細菌(腸内細菌)によって代謝されると、糞便を茶褐色にする色素となる。
c) 小腸で吸収されたグリコーゲンは、血液によって肝臓に運ばれてブドウ糖として蓄えられる。
d) 肝臓は、大きい臓器であり、胸骨の後方に位置する。
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(第4問)
大腸、肛門に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なカルシフェロールを産生している。
b) 通常、糞便の成分の大半は食物の残滓で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸や腸内細菌の死骸、水分が含まれる。
c) 通常、糞便は直腸に滞留している。
d) 直腸粘膜と皮膚の境目になる部分には歯状線と呼ばれるギザギザの線がある。
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(第5問)
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 咽頭の後壁には扁桃があり、粘膜表面は平滑である。
b) 咽頭は、喉頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、軟骨の突起した部分がいわゆる「のどぼとけ」である。
c) 肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。
d) 喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管支という。
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(第6問)
循環器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) リンパ管には、逆流防止のための弁がある。
b) リンパ液の流速は、血流に比べて緩やかである。
c) 脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった白血球を濾し取って処理することである。
d) 組織液(組織中の細胞と細胞の間に存在する体液)は、組織中の細胞に酸素や栄養分を供給して二酸化炭素や老廃物を回収したのち、そのほとんどがリンパ管へ入ってリンパ液となるが、一部は毛細血管で吸収されて血液に還元される。
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(第7問)
血液に関する記述のうち、正しいものはどれか。
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(第8問)
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 腎臓には内分泌腺としての機能があり、骨髄における白血球の産生を促進するホルモンを分泌する。
b) 副腎は、左右の腎臓の上部にそれぞれ附属し、皮質と髄質の2層構造からなる。
c) 尿は血液が濾過されて作られるため、糞便とは異なり、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しない。
d) 男性では、加齢とともに前立腺が萎縮し、排尿困難等を生じることがある。
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(第9問)
目に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
眼球を上下左右斜めの各方向に向けるため、( a )本の眼筋が眼球側面の( b )につながっている。
目を使う作業を続けると、眼筋の疲労のほか、遠近の焦点調節を行っている( c )の疲労や、涙液の不足等により、目のかすみや充血、痛み等の症状が起こる。
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(第10問)
鼻、耳に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 鼻腔は、薄い板状の軟骨と骨でできた鼻中隔によって左右に仕切られている。
b) 鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎という。
c) 副鼻腔は、線毛のない粘膜で覆われている。
d) 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。
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(第11問)
外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 皮膚に物理的な刺激が繰り返されると皮下組織が肥厚して、たこやうおのめができる。
b) メラニン色素は、皮下組織の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
c) 真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質(コラーゲン等)からなる結合組織の層である。
d) 皮脂腺は腺細胞が集まってできており、脂分を蓄えて死んだ腺細胞自身が分泌物(皮脂)となって毛穴から排出される。
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(第12問)
骨格系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 骨膜で産生される造血幹細胞から赤血球、白血球、血小板が分化する。
b) 骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。
c) 骨組織を構成する無機質は、塩化カルシウムやシュウ酸カルシウム等の石灰質からなる。
d) 骨の関節面は弾力性に富む柔らかな軟骨層(関節軟骨)に覆われている。
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(第13問)
中枢神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 脳は、記憶、情動、意志決定等の働きを行っており、脳の下部には、自律神経系、ホルモン分泌等の様々な調節機能を担っている部位(視床下部など)がある。
b) 脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%である。
c) 脳は脊髄と、延髄でつながっている。
d) 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。
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(第14問)
自律神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 汗腺を支配する副交感神経線維の末端では、ノルアドレナリンが伝達物質として放出される。
b) 副交感神経系が活発になると、唾液の分泌が亢進する。
c) 交感神経系が活発になると、排尿筋が収縮する。
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(第15問)
医薬品の有効成分の吸収・代謝に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 錠剤、カプセル剤等の固形剤では、多くの場合、有効成分は胃で溶出せず、腸で溶出する。
b) 加齢等により皮膚のみずみずしさが低下すると、塗り薬の有効成分が浸潤・拡散しやすくなる。
c) 消化管で吸収された有効成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行し、その血液は全身循環に入る前に門脈を経由して膵臓に入る。
d) 多くの有効成分は血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成し、この複合体を形成している有効成分の分子は薬物代謝酵素の作用によって代謝される。
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(第16問)
医薬品の剤形、適切な使用方法に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 口腔内崩壊錠は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしで服用することができる。
b) チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形であり、水なしでも服用できる。
c) 経口液剤は、固形製剤よりも飲みやすく、服用後、消化管からの吸収が比較的遅いという特徴がある。
d) 一般的には、適用する部位の状態に応じて、適用部位を水から遮断したい場合にはクリーム剤を用い、患部が乾燥していたり患部を水で洗い流したい場合等には軟膏剤を用いることが多い。
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(第17問)
偽アルドステロン症に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
体内に( a )と水が貯留し、体から( b )が失われることによって生じる病態であり、( c )からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらずこのような状態となることから、偽アルドステロン症と呼ばれている。
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(第18問)
呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 間質性肺炎を発症すると、体内は低酸素状態となり、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱等の症状を呈する。
b) 間質性肺炎は、原因となる医薬品の使用開始後、1~2日程度で起きることが多い。
c) 喘息は、原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴(息をするとき喉がゼーゼー又はヒューヒュー鳴る)及び呼吸困難を生じる。
d) 喘息は、坐薬や外用薬により誘発されることはない。
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(第19問)
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 皮膚粘膜眼症候群は、最初に報告をした医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれる。
b) 皮膚粘膜眼症候群の発症機序の詳細は不明である。
c) 中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられている。
d) 中毒性表皮壊死融解症は、原因医薬品の使用開始後1年以上経ってから発症することが多い。
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(第20問)
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 血液中の血小板が減少し、鼻血、歯ぐきからの出血、手足の青あざ(紫斑)や口腔粘膜の血腫等の内出血、経血が止まりにくい(月経過多)等の症状が現れることがある。
b) 消化性潰瘍では、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。
c) 小児や高齢者のほか、普段から下痢傾向のある人は、イレウス様症状(腸閉塞様症状)の発症のリスクが高い。
d) 光線過敏症の症状は、医薬品が触れた部分に限定され、全身に広がって重篤化することはない。
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