2017年度 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 登録販売者試験
午後 3章 主な医薬品とその作用
(第1問)
かぜ薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) トラネキサム酸は、炎症の発生を抑え、腫れを和らげることを目的として配合されるが、凝固した血液を溶解されにくくする働きもある。
b) ブロムヘキシン塩酸塩は、鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげることを目的として配合されている。
c) クレマスチンフマル酸塩は、発熱を鎮め、痛みを和らげることを目的として配合されている。
d) ベラドンナ総アルカロイドは、抗コリン作用によって鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として配合されている。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第2問)
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第3問)
かぜ薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 咳を抑える成分の中には、依存性があるものがある。
b) セミアルカリプロティナーゼには、痰粘液の粘り気を弱めて痰を切れやすくする働きがある。
c) 鎮痛作用を期待して生薬成分のセンキュウ、コウブシが配合される場合がある。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第4問)
グリチルリチン酸に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 医薬品ではグリチルリチン酸としての1日摂取量が100mgを超えないよう用量が定められている。
b) 防腐剤として一般食品や医薬部外品にも用いられている。
c) 大量に摂取した場合、副作用として、手足の脱力、筋肉痛、むくみ(浮腫)、喉の渇き等の症状を生じることがある。
d) 化学構造がステロイド性抗炎症成分に類似していることから、抗炎症作用を示すと考えられている。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第5問)
解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) アスピリン、カフェイン、エテンザミドの組み合わせは、作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して配合され、それぞれの頭文字から「ACE処方」と呼ばれる。
b) インフルエンザにかかっている15歳未満の小児に対しては、サリチルアミドの使用を推奨する。
c) 出産予定日12週以内の妊婦は、イブプロフェンを服用することができる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第6問)
以下の神経の興奮・緊張緩和を期待して配合される生薬とその基原植物の薬用部位との関係が誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第7問)
眠気防止薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) カフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量は500mgが上限とされている。
b) かぜ薬やアレルギー用薬などによる眠気を抑えるための使用が推奨される。
c) 成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、小児用の眠気防止薬はない。
d) 眠気防止薬は、一時的に精神的な集中を必要とするときに、疲労を解消し、睡眠が不要になることを目的として使用される。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第8問)
抗ヒスタミン成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 抗ヒスタミン成分は、脳内におけるヒスタミンによる刺激を低下させることにより眠気を促す。
b) 小児が抗ヒスタミン成分を含む医薬品を服用した場合、大人と比べて神経過敏が生じやすい。
c) トリメブチンマレイン酸塩は、抗ヒスタミン成分として点眼薬に配合されている。
d) 抗ヒスタミン成分は、抗コリン作用も示すため、胃酸過多や胸やけの症状が現れやすい。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第9問)
鎮咳去痰薬の成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩は、母乳に移行するため、授乳中の人は服用しないか、授乳を避ける必要がある。
b) デキストロメトルファンフェノールフタリン塩は、トローチ剤やドロップ剤に配合されることはない。
c) カルボシステインは、粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くする。
d) ノスカピンは、気管支を拡張させることを目的として用いられる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第10問)
鎮咳去痰薬に配合される去痰作用のある生薬として、正しいものの組み合わせはどれか。
a) キョウニン
b) シャゼンソウ
c) ナンテンジツ
d) バクモンドウ
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第11問)
鎮咳去痰薬に配合される生薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) セキサンは、ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
b) オンジは、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。
c) キキョウは、キキョウ科のキキョウの根を基原とする生薬で、痰又は痰を伴う咳に用いられる。
d) ゴミシは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬で、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示す。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第12問)
ヨウ素系殺菌消毒成分に関する正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 摂取されたヨウ素の一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に移行するとともに、乳汁中にも移行するため、妊娠中や母乳を与える女性では注意が必要である。
b) 口腔粘膜の荒れ、しみる、灼熱感、悪心(吐きけ)、不快感の副作用が現れることがある。
c) 口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性があることから、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患の診断を受けた人では、使用する前にその適否について、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第13問)
以下の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適するものはどれか。
体力中等度以上で、熱感と口渇が強いものの喉の渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸虚弱で冷え症の人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第14問)
胃腸に作用する薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第15問)
瀉下成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸で分解され、分解生成物が大腸を刺激して瀉下作用をもたらす。
b) センノシドは、腸内容物に水分が浸透しやすくする作用があり、糞便中の水分量を増して柔らかくすることによる瀉下作用を期待して用いられる。
c) ビサコジルは、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促すほか、結腸での水分の吸収を抑えて、糞便のかさを増大させる働きもあるとされる。
d) 構成生薬にダイオウを含む漢方処方製剤は、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避けることとされている。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第16問)
以下の胃腸に作用する薬に配合される生薬のうち、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第17問)
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) パパべリン塩酸塩は、眼圧を上昇させる作用を示すことが知られている。
b) ロートエキスは、母乳中に移行して乳児の脈が遅くなる(徐脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。
c) 原因不明の腹痛に安易に胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することは好ましくない。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第18問)
抗コリン成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 縮瞳による目のかすみや異常な眩しさ、頭痛を生じることがある。
b) 排尿困難の症状がある人や心臓病の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがある。
c) 重大な事故につながるおそれがあるため、抗コリン成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第19問)
駆虫薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) サントニンは、そのほとんどが肝臓で代謝されずに腎臓で排泄されるため、腎臓病の診断を受けた人では、腎障害を悪化させるおそれがある。
b) パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
c) ピペラジンリン酸塩は、アドレナリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
d) カイニン酸は、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第20問)
強心成分として配合される生薬とその基原の関係が正しいものの組み合わせはどれか。
a) 【生薬名】ゴオウ
【基原】ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石
b) 【生薬名】センソ
【基原】ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物
c) 【生薬名】ジャコウ
【基原】ウマ科のジャコウウマの雄の麝香腺分泌物
d) 【生薬名】ロクジョウ
【基原】ウシ科のサイカレイヨウ(高鼻レイヨウ)等の角
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第21問)
高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用される。
b) 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
c) ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第22問)
循環器用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) ヘプロニカートは、ピルビン酸が遊離し、そのピルビン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
b) ユビデカレノンは、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。
c) コウカには、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。
d) ルチンは、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第23問)
貧血に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第24問)
痔及び痔疾用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 痔疾用薬のうち注入軟膏は、その成分が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入ることはない。
b) 内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的なものである。
c) 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、クロタミトンのような組織修復成分が用いられることがある。
d) 直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、直腸粘膜にできた内痔核は自覚症状が少ない。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第25問)
痔の薬の配合成分とその配合目的の関係が正しいものの組み合わせはどれか。
a) 【成分】アラントイン
【目的】殺菌消毒
b) 【成分】酸化亜鉛
【目的】粘膜の保護・止血
c) 【成分】ビタミンE
【目的】末梢血管の血行改善
d) 【成分】カンフル
【目的】組織修復
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第26問)
以下の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適するものはどれか。
体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第27問)
婦人薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) トウキは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
b) グルクロノラクトンは、滋養強壮作用を目的として配合されている場合がある。
c) エストラジオールは、乳汁中には移行しないため、母乳を与える女性も使用してよい。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第28問)
蕁麻疹に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( a )内はいずれも同じ字句が入る。
蕁麻疹については、アレルゲン(抗原)との接触以外に、皮膚への物理的な刺激等によって( a )が( b )から遊離して生じるものも知られている。また、食品が傷むと( a )に類似した物質が生成することがあり、そうした食品を摂取することによって生じる蕁麻疹もある。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第29問)
アレルギー用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 医療機関でモノアミン還元酵素阻害剤を処方されて治療を受けている人が、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬を使用した場合、体内でのプソイドエフェドリンの代謝が妨げられて、副作用が現れやすくなるおそれが高い。
b) ジフェンヒドラミンを含む成分については、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。
c) 辛夷清肺湯は、体力中等度以上で、濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第30問)
鼻に用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 点鼻薬は局所(鼻腔内)に適用されるものであるが、成分が鼻粘膜を通っている血管から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。
b) スプレー式鼻炎用点鼻薬は、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用前に鼻をよくかんでおく必要がある。
c) 抗アレルギー成分は、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しては無効であり、3日間使用して症状の改善がみられないような場合には、アレルギー以外の原因による可能性が考えられる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第31問)
眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) ヒアルロン酸ナトリウムは、有効成分としてではなく、添加物(粘稠化剤)として用いられ、コンドロイチン硫酸ナトリウムと結合することにより、その粘稠性を高める。
b) クロモグリク酸ナトリウムは、洗眼薬として用時水に溶解し、結膜嚢の洗浄・消毒に用いられる。
c) サルファ剤は、ウイルスや真菌の感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられる。
d) パンテノールは、自律神経系の伝達物質の産生に重要な成分であり、目の調節機能の回復を促す効果を期待して用いられる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第32問)
外皮用薬の殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) オキシドールの作用は、二酸化塩素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果である。
b) ヨウ素の殺菌力は、アルカリ性になると低下するため、石鹸と併用する場合には、石鹸分をよく洗い落としてから使用するべきである。
c) ベンザルコニウム塩化物は、石鹸との混合によって殺菌消毒効果が低下するので、石鹸で洗浄した後に使用する場合には、石鹸を十分に洗い流す必要がある。
d) エタノールは、アルコール分が微生物のタンパク質を変性させ、一般細菌類、ウイルスには殺菌消毒作用を示すが、真菌類には効果がない。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第33問)
非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) フェルビナクには、殺菌作用があり、皮膚感染症にも効果があるため、みずむし、たむし等又は化膿している患部への使用が推奨されている。
b) ケトプロフェンが配合された外皮用薬を使用している間及び使用後も当分の間は、天候にかかわらず、戸外活動を避ける必要がある。
c) 皮膚が弱い人がインドメタシン含有の貼付剤を使用する際には、あらかじめ1~2cm角の小片を腕の内側等の皮膚の薄い部位に半日以上貼ってみて、皮膚に異常を生じないことを確認することが推奨されている。
d) ウフェナマートの副作用として、冷刺激感、冷感、湿潤感が現れることがある。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第34問)
頭皮・毛根に作用する配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) カルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
b) カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基源とする生薬で、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
c) ヒノキチオールは、ヒノキ科のタイワンヒノキ等から得られた粉末成分で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
d) チクセツニンジンは、ウコギ科のトチバニンジンの根茎を、通例、湯通ししたものを基原とする生薬で、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第35問)
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として、局所麻酔成分であるセチルピリジニウム塩化物が用いられる。
b) サンシシは、アカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。
c) 齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えることを目的として、殺菌消毒成分であるオイゲノールが用いられる。
d) カミツレは、冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して用いられる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第36問)
ビタミン成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) ビタミンEは、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。
b) ビタミンAは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
c) ビタミンB1は、下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされている。
d) ビタミンB2は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第37問)
禁煙補助剤の使用を避ける必要がある者の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) うつ病と診断されたことのある人
b) 母乳を与える女性
c) 3ヶ月以内の心筋梗塞発作がある人
d) 脳梗塞・脳出血等の急性期脳血管障害がある人
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第38問)
消毒薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 次亜塩素酸ナトリウムは、金属腐食性があるとともに、プラスチックやゴム製品を劣化させる。
b) ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、揮発性で引火しやすく、また、広範囲に長時間使用する場合には、蒸気の吸引にも留意する必要がある。
c) 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。
d) ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩は、有機塩素系殺菌消毒成分であり、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第39問)
衛生害虫の防除に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) シラミの医薬品による防除の方法では、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。
b) 燻蒸処理を行う場合、ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しやすく、一度で十分な殺虫効果を示すため、もう一度燻蒸処理を行う必要はない。
c) 室内の換気を改善するとともに、湿度を上げることも、ダニの大量発生の防止につながる。
d) ハエの防除の基本は、幼虫(ウジ)の防除であるが、厨芥(生ごみ)がビニール袋に入っているなどして薬液が浸透しない場合は、主に成虫の防除を行うことになる。
ヒント表示 解説表示 解答確認
(第40問)
妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 採尿のタイミングとして、尿中のhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)が検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないことがある。
b) 高濃度のタンパク尿や糖尿の場合、非特異的な反応が生じて擬陰性を示すことがある。
c) 絨毛細胞が腫瘍化している場合には、妊娠していなくてもhCGが分泌され、検査結果が陽性となることがある。
ヒント表示 解説表示 解答確認