2017年度 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 登録販売者試験
午前 1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
(第1問)
医薬品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 人体に対して使用されない医薬品は、人の健康に影響を与えることはない。
b) 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較し、保健衛生上のリスクが相対的に低いため、市販後の有効性、安全性に関する情報の収集は不要とされている。
c) 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡り、そのすべてが解明されているわけではない。
d) 医薬品医療機器等法では、健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、医薬品に変質や異物の混入があってはならない旨を定めている。
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(第2問)
医薬品の副作用に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
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(第3問)
小児等への医薬品の使用に際して注意すべき事項に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長いため、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。
b) 小児は血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。
c) 乳児は医薬品の影響を受けやすく、一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先される。
d) 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。
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(第4問)
健康食品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 食品は、身体構造や機能に影響する効果を表示することはできないが、例外的に栄養機能食品については、各種ビタミン、ミネラルに対して栄養機能の表示ができる。
b) 医薬品の誤った使用法により健康被害が生じることがあるが、健康食品でも誤った使用法により健康被害が生じることがある。
c) 機能性表示食品は、安全性や効果を科学的データによって担保し、疾病リスクの低減や疾病の治癒に役立つ旨を表示するものである。
d) 健康食品は、医薬品医療機器等法において、特定の保健機能の表示が許可された食品であると定義されている。
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(第5問)
医薬品のリスク評価に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 医薬品の投与量が、治療量上限を超えると、効果よりも有害反応が強く発現する。
b) 医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量の和で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。
c) 医薬品の投与量が少量でも、発がん作用や胎児毒性が生じる場合がある。
d) 新規に開発される医薬品のリスク評価において動物実験で医薬品の安全性が確認されると、ヒトを対象とした臨床試験が行われる。
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(第6問)
以下のうち、医薬品と食品の関係について、誤っているものを一つ選びなさい。
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(第7問)
高齢者に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が弱く現れやすい。
b) 高齢者であっても基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、どの程度副作用を生じるリスクが増大しているかを年齢のみから一概に判断することは難しい。
c) 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化する場合がある。
d) 医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として65歳以上を「高齢者」としている。
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(第8問)
妊婦、妊娠していると思われる女性又は授乳婦に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られているが、通常の使用の範囲であれば母乳を介して乳幼児に悪影響を及ぼすことはないとされている。
b) 妊婦は、体の不調を起こしやすいため、一般用医薬品を積極的に使用する必要がある。
c) 便秘薬を使用した場合、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがある。
d) 妊娠前後の一定期間に、通常の用量を超えてビタミンA含有製剤を摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。
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(第9問)
スモン訴訟に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
スモン訴訟は、( a )として販売されていた( b )を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
1979年、スモン訴訟等を契機として( c )が創設された。
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(第10問)
クロイツフェルト・ヤコブ病(以下「CJD」という。)及びCJD訴訟に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
b) CJDは、ウイルスの一種であるプリオンが原因とされる。
c) CJDは、プリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
d) CJD訴訟を契機として医薬品・医療機器等安全性情報報告制度が創設された。
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(第11問)
ヒト免疫不全ウイルス(以下「HIV」という。)及びHIV訴訟に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
HIV訴訟は、( a )患者が、HIVが混入した原料( b )から製造された( c )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
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(第12問)
一般用医薬品の使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 一般用医薬品を一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられないときは、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。
b) 登録販売者は、一般用医薬品と医療機関で交付された薬剤を併用しようとする人に対して、その薬剤を処方した医師や調剤を行った薬剤師に併用の可否を相談するよう説明する必要がある。
c) 医療機関で治療を受けている疾患の種類や程度によっては、その疾患が一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与える要因となることがある。
d) 慢性疾患による特定の症状がある人であっても、医療機関での治療を特に受けていない場合は、積極的に一般用医薬品を使用する必要がある。
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(第13問)
医薬品のプラセボ効果に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用による強い作用を生じることをプラセボ効果という。
b) プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもあるが不確実である。
c) プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、副作用はない。
d) プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化が関与して生じると考えられている。
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(第14問)
医薬品の品質に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
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(第15問)
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 一般用医薬品は、購入者の誤解や認識不足のために適正に使用されないことがある。
b) 「多く飲めば早く効く」と考えて、定められた用量を超える量の一般用医薬品を服用した場合には、有害事象につながる危険性が高くなる。
c) 医薬品を繰り返し乱用すると、慢性的な臓器障害等を生じるおそれがある。
d) 医薬品の販売に従事する専門家においては、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な購入者等には慎重に対処する必要がある。
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(第16問)
アレルギーに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 内服薬だけでなく外用薬でもアレルギーが引き起こされることがある。
b) 医薬品の有効成分はアレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となり得るが、基本的に薬理作用がない添加物はアレルゲンとはならない。
c) 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態では、医薬品がアレルゲンになりやすくなり、アレルギーを生じることがある。
d) 医薬品を使用してアレルギーを起こしたことがある人は、その原因となった医薬品の使用を避ける必要がある。
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(第17問)
セルフメディケーション及び一般用医薬品を用いた対処に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
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(第18問)
医薬品の相互作用及び副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 相互作用は、医薬品が体内で代謝される過程でのみ起こる。
b) 副作用や相互作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確である場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品が選択されることが望ましい。
c) 相互作用を回避するには、通常、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品の使用を控えなければならない。
d) かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、アレルギー用薬では、成分や作用が重複することがないため、これらの薬効群に属する医薬品は併用することができる。
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(第19問)
登録販売者による一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 購入者が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することが重要である。
b) 家庭における常備薬として購入する場合など、購入者がすぐに使用する必要に迫られていない場合、販売時のコミュニケーションや情報提供は必要ない。
c) 情報提供は、説明した内容が購入者にどう理解され、行動に反映されているか、実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まる。
d) 医薬品を使用するのは、情報提供を受けている当人であるかどうかを把握する必要がある。
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(第20問)
医薬品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
a) 医薬品は、その目的とする効果に対して副作用が生じる危険性が最小限となるよう、使用する量や使い方が定められている。
b) 一般用医薬品のリスク区分は、市販後に変更されることがある。
c) 医薬品に対しては製造販売後安全管理基準として Good Post-marketing Study Practice(GPSP)が制定されている。
d) 小児に対する用量が定められていない一般用医薬品を小児に服用させる場合は、成人の用量を減らして与えることが推奨されている。
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