2018年度 茨城県 栃木県 群馬県 新潟県 山梨県 長野県 登録販売者試験
午前 2章 人体の働きと医薬品
(第1問)
胆嚢及び肝臓に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてタンパク質として蓄えられる。
b) 腸管内に排出されたビリルビン(胆汁色素)は、腸管内に生息する常在細菌(腸内細菌)によって代謝されて、糞便を茶褐色にする色素となる。
c) アルコールは、胃や小腸で吸収され、肝臓へと運ばれて一度アセトアルデヒドに代謝されたのち、さらに代謝されて酢酸となるが、二日酔いの症状は、この酢酸の毒性によるものと考えられている。
d) 腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、小腸で再吸収されて肝臓に戻される。
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(第2問)
大腸に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 通常、糞便は上行結腸、横行結腸に滞留し、直腸は空になっている。
b) 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生している。
c) 大腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛(柔突起ともいう)に覆われてビロード状になっている。
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(第3問)
呼吸器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 肺胞は粘液層や線毛によって保護されていない。
b) 咽頭は、喉頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、軟骨の突起した部分がいわゆる「のどぼとけ」である。
c) 肺は、肺自体の筋組織により呼吸運動を行っている。
d) 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。
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(第4問)
心臓及び血管系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 心臓の内部は上部左右の心室、下部左右の心房の4つの空洞に分かれており、心室で血液を集めて心房に送り、心房から血液を拍出する。
b) 心臓から拍出された血液を送る血管を動脈、心臓へ戻る血液を送る血管を静脈という。
c) 心臓が弛緩したときの血圧を最大血圧、心臓が収縮したときの血圧を最小血圧という。
d) 動脈は弾力性があるが、血漿中の過剰なコレステロールが血管の内壁に蓄積すると、その弾力性が損なわれてもろくなる。
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(第5問)
脾臓及びリンパ系に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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(第6問)
泌尿器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 腎臓には、心臓から拍出される血液の1/5~1/4が流れており、血液中の老廃物の除去のほか、水分及び電解質(特にナトリウム)の排出調節が行われている。
b) 副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内にカリウムを貯留し、塩分と水の排泄を促す作用がある。
c) 尿は血液が濾過されて作られるため、糞便とは異なり、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しない。
d) 女性は尿道が長いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染が生じることは少ない。
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(第7問)
耳に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 蝸牛は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。
b) 蝸牛の内部はリンパ液で満たされているが、前庭の内部は空洞である。
c) 中耳は外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。
d) 小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。
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(第8問)
目に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 強膜の充血では白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなる。
b) 涙腺は上眼瞼の裏側にある分泌腺で、リンパ液から涙液を産生する。
c) 水晶体の前には虹彩があり、瞳孔を散大・縮小させて眼球内に入る光の量を調節している。
d) 涙液は、リゾチーム、免疫グロブリンを含み、角膜や結膜を感染から防御する。
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(第9問)
外皮系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第10問)
骨格系及び筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われる。
b) 骨の関節面は弾力性に富む柔らかな骨髄に覆われ、これが衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしている。
c) 平滑筋は、収縮力が強い随意筋であるが、疲労しやすい。
d) 不随意筋は自律神経系に支配されている。
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(第11問)
自律神経系の働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 副交感神経の節後繊維の末端から放出される神経伝達物質はノルアドレナリンである。
b) 概ね、交感神経系は体が食事や休憩等の安息状態となるように働き、副交感神経系は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢をとるように働く。
c) 副交感神経系が交感神経系より優位に働いたとき、気管及び気管支は収縮する。
d) 交感神経系が副交感神経系より優位に働いたとき、膀胱では排尿筋が収縮する。
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(第12問)
脳や神経系の働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 中枢神経系は脳と脊髄から構成されている。
b) 小児は、血液脳関門が発達しており、大人に比べ、医薬品の成分が循環血液中から脳の組織に移行しにくい。
c) 延髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを延髄反射と呼ぶ。
d) 脳における細胞同士の複雑かつ活発な働きのため、脳において、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%、血液の循環量は心拍出量の約15%と多い。
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(第13問)
薬の有効成分の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 内服薬の消化管吸収では、主に大腸から有効成分が吸収される。
b) 眼の粘膜に適用する点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収され、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことがある。
c) 有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合、加齢等により皮膚が乾燥すると、有効成分が浸潤・拡散しにくくなる。
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(第14問)
薬の体内での働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 循環血液中に移行した医薬品の有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。
b) 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液(細胞質という)中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。
c) 医薬品の有効成分の血中濃度と薬効は比例関係にあり、薬効が頭打ちになることはない。
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(第15問)
医薬品の剤形及び適切な使用方法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 錠剤(内服)は、口中で噛み砕いて服用してはならないが、腸溶錠は例外的に噛み砕いてもよい。
b) シロップ剤は粘りがあって容器に残りやすいので、残った部分を水ですすいで、すすぎ液も飲むなどの工夫が必要である。
c) カプセル剤は、水なしで服用するとカプセルの原材料であるゼラチンが喉や食道に貼り付くことがある。
d) 軟膏剤とクリーム剤は、有効成分が適用部位に留まりやすいという特徴があり、一般的には、適用部位を水から遮断したい場合にはクリーム剤を用いることが多い。
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(第16問)
薬が働く仕組みに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 内服した医薬品が全身作用を現すまでには、消化管からの吸収、代謝と作用部位への分布という過程を経る。
b) 内服薬は全身作用を示すものが多いが、膨潤性下剤や生菌製剤等のように、有効成分が消化管内で作用するものもあり、その場合に現れる作用は局所作用である。
c) 医薬品の薬効と副作用を理解するには、薬物動態に関する知識が不可欠である。
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(第17問)
医薬品の副作用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第18問)
医薬品の副作用として現れる中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 最初に報告した医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれる。
b) 両眼に現れる急性結膜炎は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日~1日程度先行して生じることが知られている。
c) 原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。
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(第19問)
消化器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 消化性潰瘍は、胆嚢や膵臓の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。
b) 小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、イレウス様症状(腸閉塞様症状)の発症のリスクが高い。
c) 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、異物の注入による不快感、排便直後の立ちくらみなどがある。
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(第20問)
医薬品の副作用として現れる間質性肺炎に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a) 息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳、発熱等の症状が現れる。
b) 通常の肺炎と異なり、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。
c) 症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)に移行することがある。
d) 医薬品の使用開始から1~2日程度で起きることが多い。
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