2013年度 東京都 登録販売者試験
午後 3章 主な医薬品とその作用
(第1問)
次のかぜ及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) かぜは、原因のほとんどはウイルスの感染であるが、その他、細菌の感染や、まれに冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因による場合もある。
b) かぜとよく似た症状が現れる疾患には、肺炎、急性肝炎等があるので注意が必要である。
c) 総合感冒薬は、ウイルスの増殖を抑えて体内から取り除くことにより、かぜの諸症状の緩和を図るものである。
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(第2問)
次のかぜ薬(総合感冒薬)に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 塩酸ブロムヘキシン(ブロムヘキシン塩酸塩)は、鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげることを目的として用いられる。
b) マレイン酸カルビノキサミン(カルビノキサミンマレイン酸塩)は、抗ヒスタミン作用により、くしゃみや鼻汁分泌を抑えることを目的として用いられる。
c) 塩酸クロペラスチン(クロペラスチン塩酸塩)は、痰の切れを良くすることを目的として用いられる。
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(第3問)
次の解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 解熱鎮痛薬は、痛みや発熱を一時的に和らげる対症療法ではなく、その原因を根本的に解消することを目的としている。
b) 解熱鎮痛薬を連用することによって、かえって頭痛が常態化することがある。
c) 解熱鎮痛薬は、頭痛の症状が現れないうちに予防的に使用することが適切である。
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(第4問)
次の解熱鎮痛薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では生じない。
b) アリルイソプロピルアセチル尿素は、依存性がある成分であることに留意する必要がある。
c) イブプロフェンは、解熱・鎮痛作用の他に抗炎症作用も示す。
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(第5問)
次の鎮痛の目的で用いられる漢方処方のうち、構成生薬としてマオウを含むものはどれか。
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(第6問)
次の鎮暈薬に用いられる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) アミノ安息香酸エチルは、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として用いられる。
b) 臭化水素酸スコポラミンは、中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させることを目的として用いられる。
c) ジメンヒドリナートは、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑えることを目的として用いられる。
d) ジプロフィリンは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげることを目的として用いられる。
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(第7問)
次の小児の疳及び小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 小児では、特段身体的な問題がなく、基本的な欲求が満たされていても、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状が現れることがある。
b) ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、緊張や興奮を鎮め、また血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。
c) 柴胡加竜骨牡蠣湯は、構成生薬としてカンゾウを含む為、副作用として偽アルドステロン症を生じるおそれがある。
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(第8問)
次の鎮咳去痰薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) フマル酸クレマスチン(クレマスチンフマル酸塩)は、延髄の咳嗽中枢に作用し咳を抑えることを目的として用いられる。
b) 塩酸トリメトキノール(トリメトキノール塩酸塩)は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させることを目的として用いられる。
c) リン酸ジヒドロコデイン(ジヒドロコデインリン酸塩)は、副作用として、下痢が現れることがある。
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(第9問)
次の口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) トローチ剤やドロップ剤は、噛み砕いて飲み込んでしまうと効果は期待できない。
b) 用時水で希釈して使用するうがい薬(含嗽薬)は、濃度が高いほど高い効果が期待できる。
c) 噴射式の液剤は、薬液が確実に届くよう、息を吸いながら噴射することが望ましい。
d) うがい薬(含嗽薬)の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌効果が薄れやすい。
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(第10問)
香りによる健胃作用を期待して用いられる生薬(芳香性健胃生薬)として正しいものはどれか。
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(第11問)
次の胃の薬に用いられる成分とその配合目的との関係のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 成分:銅クロロフィリンナトリウム
目的:荒れた胃粘膜の修復を促す。
b) 成分:塩酸ピレンゼピン(ピレンゼピン塩酸塩)
目的:味覚や嗅覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促す。
c) 成分:炭酸水素ナトリウム
目的:中和反応によって胃酸の働きを弱める。
d) 成分:テプレノン
目的:副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑える。
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(第12問)
次の止瀉薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) アクリノールは、収斂作用により、腸粘膜を保護し、炎症を鎮めることを目的として用いられる。
b) 塩酸ロペラミド(ロペラミド塩酸塩)は、腸管の運動を低下させる作用を示すため、胃腸鎮痛鎮痙薬の併用は、避ける必要がある。
c) 塩化ベルベリン(ベルベリン塩化物)は、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。
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(第13問)
次の瀉下薬に用いられる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) センノシドは、腸内容物に水分が浸透しやすくすることにより、糞便を軟らかくする目的で用いられる。
b) ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)は、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらす目的で用いられる。
c) マルツエキスは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促す目的で用いられる。
d) 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで、糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促す目的で用いられる。
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(第14問)
次の胃腸鎮痛鎮痙薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) オキセサゼインは、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で用いられる。
b) ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなるおそれがある。
c) 塩酸パパベリン(パパベリン塩酸塩)は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示す。
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(第15問)
次の浣腸薬及び浣腸薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれあか。
a) 浣腸薬は一般に、直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けることが望ましい。
b) ビサコジルは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する目的で用いられる。
c) グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用すると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こしたり、腎不全を起こすおそれがある。
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(第16問)
次の駆虫薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫である。
b) 複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、副作用が現れやすくなる。
c) 駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すために併用する瀉下薬として、ヒマシ油を用いるのが良い。
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(第17問)
次の貧血用薬(鉄製剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 月経過多、消化性出血、痔及び子宮筋腫等、出血性の疾患による慢性的な血液の損失が原因で貧血症状が起きている場合には、これらの基礎疾患の治療が優先される。
b) 服用後30分にビタミンCを含む飲食物を摂取すると、ビタミンCと反応して鉄の吸収が悪くなることがある。
c) 服用後、便が黒くなることがある。
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(第18問)
次の歯痛薬(外用)及び歯槽膿漏薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) カンフルは、冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して用いられる。
b) カルバゾクロムは、齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として用いられる。
c) フェノールは、齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えることを目的として用いられる。
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(第19問)
次の痔及び痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 痔核は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿が生じた状態をいう。
b) 裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態をいう。
c) 一般用医薬品の痔疾用薬では、肛門部又は直腸内に適用する外用薬のみが認められている。
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(第20問)
次の外用痔疾用薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(別名アルクロキサ)は、組織修復成分であり、痔による肛門部の創傷の治癒を促す目的で用いられる。
b) 塩酸クロルヘキシジン(クロルヘキシジン塩酸塩)は、アドレナリン作動成分であり、血管収縮作用による止血効果を目的として用いられる。
c) 塩酸ジブカイン(ジブカイン塩酸塩)は、局所麻酔成分であり、痔に伴う痛み・痒みを和らげる目的で用いられる。
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(第21問)
次の婦人薬として用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬にダイオウを含む為、授乳婦や妊婦又は妊娠していると思われる女性の使用に関して留意する必要があるものはどれか。
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(第22問)
次のアレルギー用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 内服のアレルギー用薬と外用のアレルギー用薬は、配合成分に同じ成分が重複することがあるが、投与経路が違うので、併用しても特に問題はない。
b) 一般用医薬品のアレルギー用薬は、アレルギー症状の継続的な緩和に用いられるものであるため、長期にわたり連続して使用する必要がある。
c) 皮膚感染症の場合、一般用医薬品のアレルギー用薬によって一時的な痒み等の緩和を図ることは適当ではなく、皮膚感染症そのものに対する対処を優先する必要がある。
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(第23問)
次の鼻炎用内服薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じる。
b) マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)は、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげる目的で用いられる。
c) ベラドンナ総アルカロイドは、抗コリン作用により、鼻汁分泌を抑える目的で用いられる。
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(第24問)
次の鼻炎用点鼻薬に用いられる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 塩酸ナファゾリン(ナファゾリン塩酸塩)は、局所麻酔成分であり、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑える目的で用いられる。
b) リドカインは、ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状の緩和をする目的で用いられる。
c) 塩化ベンザルコニウム(ベンザルコニウム塩化物)は、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する目的で用いられる。
d) クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による鼻アレルギー症状を緩和する目的で用いられる。
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(第25問)
次の眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。
b) アレルギー用点眼薬は、抗菌成分が配合され、結膜炎(はやり目)ものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎(まぶたのただれ)等に用いられる。
c) 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の改善を目的としたものはない。
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(第26問)
次の眼科用薬に用いられる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) ホウ酸は、洗眼薬として用時水に溶解し、結膜嚢の洗浄・消毒に用いられる。
b) コンドロイチン硫酸ナトリウムは、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。
c) イプシロン-アミノカプロン酸は、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する目的で用いられる。
d) スルファメトキサゾールは、眼粘膜の蛋白質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する目的で用いられる。
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(第27問)
次の外皮用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 外皮用薬は、使用する際に適用する皮膚表面に汚れや皮脂が多く付着していると有効成分の浸透性が低下する為、患部を清浄にしてから使用することが重要である。
b) 外皮用薬を入浴後に使用すると、表皮の角質層が柔らかくなることから、有効成分が浸透しにくくなる。
c) エアゾール剤は、同じ部位に5秒以上連続して噴霧することが望ましい。
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(第28問)
次は、外皮用薬に用いられる傷口等の殺菌消毒成分に関する記述である。( )内に入る字句として、正しい組み合わせはどれか。
陽性界面活性成分である( a )は、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジタ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスには効果がない。石鹸との混合によって殺菌消毒効果が低下するので、石鹸で洗浄した後に使用する場合には、石鹸を十分に洗い流す必要がある。
( b )は、黄色の色素で、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌等の化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。比較的刺激性が低く、創傷患部にしみにくい。
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(第29問)
次のにきび治療薬及び角質軟化薬に用いられる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) スルファジアジンは、細菌のDNA合成を阻害することによる抗菌作用を目的として用いられる。
b) サリチル酸は、角質成分を溶解することによる角質軟化作用を目的として用いられる。
c) 尿素は、細菌の蛋白質合成を阻害することによる抗菌作用を目的として用いられる。
d) グリセリンは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることによる角質軟化作用を目的として用いられる。
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(第30問)
次のステロイド性抗炎症成分を有効成分とする外皮用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) みずむし、たむし等又は化膿している患部については、症状を悪化させるおそれがあり、使用を避ける。
b) 末梢組織(患部局所)におけるプロスタグランジンの産生を促進することにより、特に、痒みや発赤等の皮膚症状を抑えることを目的として用いられる。
c) 体の一部分に生じた湿疹などの一時的な皮膚症状の緩和を目的とするものであり、広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を対象とするものではない。
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(第31問)
次の外皮用薬に用いられる非ステロイド性抗炎症成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) インドメタシンは、殺菌作用を有するため、皮膚感染症による痛みや腫れに対しても用いられる。
b) ブフェキサマクは、湿疹、皮膚炎、かぶれ、日焼け、あせも等による皮膚症状の緩和を目的として用いられる。
c) ピロキシカムは、光線過敏症の副作用を生じることがある。
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(第32問)
次のみずむし・たむし等の要因と基礎的なケアに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 皮膚糸状菌(白癬菌)は、スリッパやタオルなどを介して、他の保菌者やペットから感染することはない。
b) 爪に発生する白癬菌は、抗真菌成分が配合された一般用医薬品の適用範囲となっていない。
c) 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、液剤よりも軟膏又はクリームが適すとされる。
d) 湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合は、抗真菌成分が配合された医薬品を使用することが適当である。
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(第33問)
次のみずむし・たむし用薬に用いる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 塩酸アモルフィン(アモルフィン塩酸塩)は、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える目的で用いられる。
b) ウンデシレン酸は、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑える目的で用いられる。
c) 硝酸ミコナゾール(ミコナゾール硝酸塩)は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える目的で用いられる。
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(第34問)
次のニコチンを有効成分とする禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) ニコチンを有効成分とする禁煙補助剤は、大量に使用することにより禁煙達成が早まる。
b) ニコチンを有効成分とする禁煙補助剤は、6ヶ月以上継続的に使用することが推奨されている。
c) ニコチンを有効成分とする禁煙補助剤は、炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品の摂取直後に使用すると、ニコチンの吸収が低下する。
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(第35問)
次の滋養強壮保健薬に用いられる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) ガンマ-オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分でビタミンEと組み合わせて配合される場合がある。
b) 沈降炭酸カルシウムは、虚弱体質、腺病質における骨歯の発育促進、妊娠・授乳期の骨歯の脆弱予防の目的で用いられる。
c) ヘスペリジンは、軟骨組織の主成分の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する目的で用いられる。
d) グルクロノラクトンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける目的で用いられる。
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(第36問)
次の記述の( )内に当てはまる漢方処方製剤はどれか。
( )は、色白で疲れやすく、汗をかきやすい傾向のある人における、肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水太り)、関節痛、むくみの症状に適すとされる。
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(第37問)
次の生薬の素材(基原)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) キョウニンは、ミカン科のキハダの樹皮を用いた生薬である。
b) センキュウは、カヤツリグサ科のハマスゲの根茎を用いた生薬である。
c) カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を用いた生薬である。
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(第38問)
次の消毒薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) イソプロパノールは、粘膜刺激があるため、粘膜面や目の周り、傷がある部分への使用は避ける。
b) ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルは、金属腐食性があり、プラスチックやゴム製品を劣化させる。
c) クレゾール石鹸液は、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。
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(第39問)
次の衛生害虫に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 蚊(アカイエカ、シナハマダラカ等)には、日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱等の重篤な病気を媒介するものがある。
b) トコジラミは、ヒトに寄生するシラミの一種である。
c) ノミは、宿主を厳密に選択しないため、ペット等に寄生しているノミによる被害がしばしば発生している。
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(第40問)
次は、カーバメイト系殺虫成分に関する記述である。( )内に入る字句として正しい組み合わせはどれか。
カーバメイト系殺虫成分である( a )は、有機リン系殺虫成分と同様に( b )の阻害によって殺虫作用を示すが、( b )との結合は有機リン系殺虫成分と異なり、( c )である。
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