2013年度 富山県 登録販売者試験
午後 2章 人体の働きと医薬品
(第1問)
口腔に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 歯は、歯周組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質)によって上下の顎の骨に固定されている。
b) 歯冠の表面は象牙質で覆われ、象牙質の下にはエナメル質と呼ばれる硬い骨状の組織があり、神経や血管が通る歯髄を取り囲んでいる。
c) 唾液は、リゾチーム等の殺菌・抗菌物質を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用もある。
d) 口腔内は、唾液によってpHが強いアルカリ性に保たれ、酸による歯の齲蝕を防いでいる。
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(第2問)
胃に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されている。
b) 胃の内容物の滞留時間は、脂質分の多い食品の場合には比較的短く、炭水化物主体の食品の場合には比較的長い。
c) 胃粘膜の表面には、無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲンなどを分泌している。
d) 蛋白質がペプシノーゲンによって半消化された状態をペプシンという。
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(第3問)
肝臓に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 胆嚢で産生された胆汁を濃縮して貯蔵する臓器である。
b) ヘモグロビンが分解して生じたビリルビン(胆汁色素)は、肝臓で代謝される。
c) 必須アミノ酸を生合成することができる。
d) ビタミンAやD等の脂溶性ビタミンのみならず、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンも貯蔵する臓器である。
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(第4問)
大腸に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第5問)
呼吸器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 鼻腔の内壁には、粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。
b) 咽頭は、喉頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、軟骨の突起した部分がいわゆる『のどぼとけ』である。
c) 肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。
d) 喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管支という。
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(第6問)
循環器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 肺でのガス交換が行われた血液は、右心房に入り、右心室から全身に送り出される。
b) 心臓が収縮したときの血圧を最小血圧という。
c) 四肢を通る静脈では、一定の間隔をおいて内腔に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達して、血液の逆流を防いでいる。
d) リンパ系には心臓のようなポンプの働きをする器官がなく、リンパ液の流れは主に骨格筋の収縮によるものであり、流速は血流に比べて緩やかである。
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(第7問)
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 尿は、血液が濾過されて作られるため、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しない。
b) 腎臓は、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する。
c) 膀胱の出口にある排尿筋が緩むと、同時に膀胱壁の膀胱括約筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。
d) 腎臓に入る動脈は細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった糸球体を形成し、糸球体の外側を袋状のネフロンが包み込んでおり、これをボウマン嚢と呼ぶ。
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(第8問)
耳に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 中耳は、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、蝸牛からなる。
b) 前庭の水平・垂直方向の加速度を感知する部分を半規管という。
c) 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。
d) 乗物酔い(動揺病)は乗物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
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(第9問)
外皮系に関する記述のうち、正しいものはどれか。
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(第10問)
筋組織に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 筋組織は、筋細胞(筋繊維)とそれらをつなぐ結合組織からなり、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される。
b) 心筋は、随意筋であり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。
c) 不随意筋は、体性神経系に支配されている。
d) 消化管壁、血管壁には、平滑筋が分布している。
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(第11問)
中枢神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 中枢神経系は、脳と脊髄で構成されており、脳と脊髄は延髄でつながっている。
b) 脊髄は、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。
c) 脳において、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多い。
d) 血液中から脳の組織へ移行できる物質の種類は多く、脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が低い。
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(第12問)
医薬品の消化管吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 一般に、消化管からの吸収は、医薬品の成分の濃い方から薄い方へ拡散していくことによって消化管にしみ込んでいく現象である。
b) 消化管での吸収速度は、消化管の内容物や他の医薬品の作用による影響を受けやすい。
c) 錠剤、カプセル剤等の固形剤では、多くの場合、有効成分は胃で溶出せず、腸で溶出する。
d) 医薬品の成分によっては消化管の粘膜に障害を起こすものもあるため、食事と服用の時期の関係について、各医薬品の用法に定められている。
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(第13問)
薬の代謝に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
消化管で吸収された医薬品の成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行する。その血液は門脈を経由して( a )に入るので、吸収された成分は、循環血流に乗って全身へ巡る前に( a )を通過する際に酵素の働きにより代謝を受けることになる。そのため、循環血液中に到達する医薬品の成分の量は、消化管で吸収された量よりも( b )なる。
( a )の機能が低下した状態にある人では、正常な人に比べて、循環血液中に到達する医薬品成分がより( c )なることとなり、副作用を( d )なる。
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(第14問)
錠剤及びカプセル剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) カプセルの原材料として広く用いられるゼラチンはブタなどの蛋白質である。
b) チュアブル錠は口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤型であるが、水なしで服用することはできない。
c) 口腔内崩壊錠は、口の中で唾液によって比較的速やかに溶ける為、水なしで服用することもできる。
d) トローチは、薬効が素早く発現するように、口の中で噛み砕いて使用することが適切である。
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(第15問)
偽アルドステロン症に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
体内に( a )と水が貯留し、体から( b )が失われたことに伴う症状であって、( c )からアルドステロン分泌が増えていないにもかかわらず生じることから、偽アルドステロン症と呼ばれている。
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(第16問)
精神神経系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 医薬品の作用によって中枢神経系が刺激され、物事に集中できない、落ち着きがなくなる、不眠、不安、震え(振戦)、興奮等の症状を生じることがある。
b) 精神神経障害は、医薬品の多量服用や長期連用、適用外の乳幼児への使用等の不適正な使用がなされた場合に限り発生する。
c) 無菌性髄膜炎は、早期に原因となった医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、比較的予後は良好であることがほとんどであるが、重篤な中枢神経系の後遺症が残った事例も報告されている。
d) 無菌性髄膜炎は、医薬品の使用により、過去に比較的軽度の症状を発症した人であれば、原因となった医薬品の再度の使用により再び発症することはない。
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(第17問)
胃腸に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第18問)
心臓や血圧に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 循環器系に悪影響を生じるおそれが特に大きい医薬品においては、高血圧や心臓病等の診断を受けた人は使用しないこととされている。
b) 心臓や血圧に現れる副作用が重篤化すると失神(意識消失)を起こすこともあり、その場合、生死に関わる危険な不整脈を起こしている可能性がある。
c) 副作用で現れる鬱血性心不全は代謝機能の低下によって発症するリスクが高まるとされている。
d) 循環器系に悪影響を生じるおそれが特に大きい医薬品においては、適正に使用されれば動悸(心悸亢進)や一過性の血圧上昇、顔のほてりを生じることはない。(白本 p.60 手引き p.49)
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(第19問)
目に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第20問)
皮膚に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 医薬品を使用した後に発疹・発赤等の症状が現れた場合には、まず薬疹の可能性が考慮されるべきである。
b) 光線過敏症は、医薬品が触れた部分の皮膚にのみ生じ、正常な皮膚との境目がはっきりしているのが特徴である。
c) 薬疹は、皮膚以外に目の充血や唇・口腔粘膜の異常がみられることがある。
d) 接触皮膚炎は、いわゆる『肌に合わない』という状態であり、アレルギー性と刺激性とに大別される。
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