2013年度 北海道 青森県 岩手県 宮城県 山形県 秋田県 福島県 登録販売者試験
午後 2章 人体の働きと医薬品
(第1問)
次の小腸に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、( a )の3部分に分かれる。また、栄養分の吸収に重要な器官であるため、内壁の表面積を( b )する構造を持つ。
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(第2問)
胆嚢、肝臓に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 胆嚢は、膵臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。
b) 胆汁に含まれるビリルビン(胆汁色素)は、赤血球中のヘモグロビンが分解されて生じた老廃物である。
c) 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。
d) 飲酒後のアルコールは、胃や小腸で吸収され、肝臓へ運ばれてアセトアルデヒドに代謝されたのち、さらに代謝されて尿酸となる。
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(第3問)
心臓、血管系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 心臓の内部は上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれている。
b) 心室で血液を集めて心房に送り、心房から血液を拍出する。
c) 心臓から拍出された血液を送る血管を静脈、心臓へ戻る血液を送る血管を動脈という。
d) 四肢を通る静脈では、一定の間隔をおいて内腔に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達して血液の逆流を防いでいる。
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(第4問)
次のアルブミンに関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
アルブミンは、血液の( a )を保持する(( b )が血管から組織中に漏れ出るのを防ぐ)働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受け( c )する。
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(第5問)
腎臓に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
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(第6問)
目、鼻に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 角膜や水晶体には毛細血管が豊富に分布しており、血液によって栄養分や酸素が供給される。
b) 視細胞が光を感じる反応にはビタミンDが不可欠であるため、ビタミンDが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
c) 涙液は、リゾチーム、免疫グロブリン等を含み、角膜や結膜を感染から防御する働きをもつ。
d) 副鼻腔は、線毛を有し粘液を分泌する細胞でできた粘膜で覆われている。
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(第7問)
外皮系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 角質細胞の細胞膜は、セラミド(リン脂質の一種)でできている。
b) メラニン色素は、皮下組織の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
c) 真皮は、繊維芽細胞とその細胞で産生された線維性の蛋白質(コラーゲン、フィブリン、エラスチン等)からなる結合組織の層で、皮膚の弾力と強さを与えている。
d) 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するアポクリン腺(体臭腺)と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。
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(第8問)
骨格系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(吸収)と修復(形成)が行われている。
b) 骨組織を構成する無機質は、主に炭酸ナトリウムとリン酸ナトリウムである。
c) 無機質は骨に硬さを与え、有機質(蛋白質及び多糖体)は骨の強靭さを保つ。
d) 骨の関節面は、弾力性に富む柔らかな軟骨層(関節軟骨)に覆われている。
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(第9問)
筋組織に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 骨格筋は、収縮力が強い随意筋で、疲労しやすい。
b) 平滑筋は、筋繊維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる。
c) 平滑筋は、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布し、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。
d) 心筋は、強い収縮力を兼ね備えた随意筋である。
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(第10問)
脳や神経系に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
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(第11問)
呼吸器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。
b) 喉頭は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
c) 気管支は、肺の内部で細かく枝分かれし、末端はブドウの房のような構造となっており、その球状の袋部分を肺胞という。
d) 肺胞とその周囲の毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。
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(第12問)
内服薬の消化管吸収に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 全身作用を目的とする錠剤、カプセル剤等の固形剤では、消化管で吸収される前に、錠剤等が崩壊して有効成分が溶け出さなければならない。
b) 消化管での吸収速度は、消化管の内容物や他の医薬品の作用による影響を受けにくい。
c) 吸収は、主として胃でなされる。
d) 全身作用を目的としない内服薬であっても、消化管内を通過する間に結果的に吸収され、副作用を生じることがある。
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(第13問)
薬の代謝及び排泄に関する以下の記述の記載の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 消化管から吸収された医薬品成分は、門脈を経由して膵臓で代謝を受け循環血液中に移行する。
b) 循環血液中に移行した医薬品成分は、主として肝細胞内の酵素系の働きで代謝を受ける。
c) 肝臓の機能が低下した状態にある人では、正常な人に比べ、循環血液中に医薬品の成分がより多く到達することとなり、効き目が強すぎたり、副作用を生じやすくなる。
d) 腎臓の機能が低下した状態にある人では、正常の人よりも医薬品成分が循環血液中に存在する時間が短くなる。
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(第14問)
薬の体内での働きに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 医薬品は、摂取された後、その有効成分の血中濃度が上昇し、ある閾値(最小有効濃度)を超えたときに生体の反応として薬効がもたらされる。
b) ビタミンやミネラルなど体内成分を補給する医薬品には、受容体を介さずに全身作用をもたらすものもある。
c) 一度に多量の医薬品を摂取し、血中濃度を高くしても、ある濃度以上で薬効は頭打ちになり、むしろ有害な作用(毒性)が現れやすくなる。
d) 全身作用を目的とする医薬品の多くは、有効成分の血中濃度が一定の範囲内となるよう、医薬品の使用量や使用間隔が定められている。
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(第15問)
医薬品の剤型ごとの違い、使用方法に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
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(第16問)
医薬品の使用により生じる肝機能障害に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a) 医薬品の成分又はその代謝物の肝毒性による中毒性のものであり、特定の体質で現れるアレルギー性のものはない。
b) 自覚症状を必ず伴う。
c) 主な症状としては、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、皮膚の掻痒感、吐き気等を生じる。
d) 過剰なビリルビンが尿中に排出され、尿の色が濃くなることがある。
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(第17問)
副作用として現れる中毒性表皮壊死症(TEN)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 広範囲の皮膚が赤くなり、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められ、かつ、高熱(38℃以上)、口唇の発赤・びらん、目の充血等の症状を伴う重篤な皮膚疾患である。
b) 副作用の症状が持続したり、急激に悪化するような場合には、医薬品の使用を中止して、直ちに皮膚科の専門医の診療を受ける必要がある。
c) 目の異変は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時に、又は半日~1日程度先に現れ、両目に急性結膜炎が起こることが知られており、そのような症状が現れたときは、TENの前兆の可能性がある。
d) 原因と考えられる医薬品の服用後、直ちに発症することが多く、1ヶ月以上経ってから発症することはない。
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(第18問)
副作用として現れる偽アルドステロン症に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 体内にナトリウムと水が貯留し、体からカリウムが失われたことに伴う症状である。
b) 副腎皮質からのアルドステロン分泌が増えているため症状が生じる。
c) 小柄な人や高齢者において生じやすいとされる。
d) 主な症状の一つとして、手足の脱力が見られる。
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(第19問)
副作用として現れる喘息に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 原因となる医薬品を使用して1~2週間程度で、鼻水・鼻づまりが起こり、続いて咳、喘鳴、呼吸困難を生じて、それらが次第に悪化する。
b) 成人になってから喘息を発症した人、、季節に関係なく喘息発作が起こる人等で発症しやすいとされている。
c) 合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の成分が体内から消失すれば症状は寛解し、軽症の場合では半日程度であるが、重症では24時間以上続き、意識消失や呼吸停止等の危険性もある。
d) 内服薬だけでなく坐剤や外用薬でも誘発されることがある。
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(第20問)
副作用として現れる精神神経系症状等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a) 医薬品の作用によって中枢神経系が刺激され、物事に集中できない、落ち着きがなくなる、不眠、不安、震え(振戦)、興奮等の症状を生じることがある。
b) 精神神経障害の発症は、医薬品の多量服用や長期連用、適用外の乳幼児への使用等の不適正な使用がなされた場合に限られる。
c) 髄液に細菌・真菌が検出されない髄膜炎を無菌性髄膜炎といい、ウイルスが原因で起きる場合が多いが、医薬品の副作用として生じることもある。
d) 医薬品の副作用として生じる無菌性髄膜炎は、急性に発症するが、中枢神経系の重篤な後遺症が残ることはない。
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