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登録販売者試験対策合格NAVI

2012年度 埼玉県 千葉県 神奈川県 登録販売者試験
午後 3章 主な医薬品とその作用

(第1問)
次のかぜ薬の配合成分とその目的とする作用のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 成分:臭化水素酸デキストロメトルファン
 作用:痰の切れを良くする

b) 成分:ヨウ化イソプロパミド
 作用:鼻汁分泌を抑える

c) 成分:ノスカピン
 作用:鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげる

d) 成分:ナンテンジツ
 作用:咳を抑える

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( c , d )
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(第2問)
次のかぜ薬(総合感冒薬)に含まれる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) アセトアミノフェンは、抗炎症作用を期待して配合されている。

b) リン酸ジヒドロコデイン(ジヒドロコデインリン酸塩)は、依存性がある成分である。

c) 塩酸ジフェニルピラリン(ジフェニルピラリン塩酸塩)の副作用として、口渇が現れることがある。

d) グアイフェネシンは、器官・気管支を拡げる成分として配合される。

番号abcd
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(第3問)
アスピリンに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 非ピリン系解熱鎮痛成分である。

b) イブプロフェンに比べて胃腸障害が起こりにくい。

c) 一般用医薬品では、小児(15歳未満)用製剤に対しても配合されている。

d) 腹痛を含む痙攣性の内臓痛に対して効果が期待できる。

番号abcd
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(第4問)
サリチル酸系解熱鎮痛成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) エテンザミド、アセトアミノフェン、イブプロフェンは、サリチル酸系解熱鎮痛成分である。

b) 月経が起こる過程にプロスタグランジンが関与しているため、月経痛(生理痛)に対して鎮痛効果を有する。

c) アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの組み合わせは、それぞれの頭文字から『ACE処方』と呼ばれる。

番号abc
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(第5問)
眠気を促す薬とその成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ブロムワレリル尿素は、少量でも眠気を催しやすく、重大な事故につながるおそれがある。

b) 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的な不眠症状の緩和に用いられるものであり、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)に用いられるものではない。

c) ブロムワレリル尿素を含む催眠鎮静薬は、妊婦の睡眠障害に適している。

d) 塩酸ジフェンヒドラミン(ジフェンヒドラミン塩酸塩)は、アルコールの摂取により効き目や副作用が増強されるおそれがある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第6問)
カフェインに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 カフェインは、脳に軽い( a )状態を引き起こす作用を示す。
 妊娠中にカフェインを摂取した場合、吸収されて循環血液中に移行したカフェインの一部は、胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られており、胎児の心拍数を( b )させる可能性がある。また、摂取されたカフェインの一部は乳汁中にも移行するが、乳児では肝臓が未発達で、摂取されたカフェインが代謝されるのにより多くの時間を要すため、母乳を与える女性が大量のカフェインを摂取したり、適用した場合には、乳児の体内にカフェインの蓄積を生じ、( c )、( d )等を引き起こす可能性がある。

番号abcd
興奮増加頻脈不眠
抑制増加頻脈催眠
興奮減少除脈不眠
興奮増加除脈不眠
抑制減少除脈催眠
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(第7問)
鎮暈薬(乗り物酔い防止薬)とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 塩酸ジフェニドール(ジフェニドール塩酸塩)は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。

b) 臭化水素酸スコポラミン(スコポラミン臭化水素酸塩)は、中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させる作用を示す。

c) 脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として、ジプロフィリンなどのキサンチン系成分が配合されることがある。

d) 塩酸メクリジン(メクリジン塩酸塩)は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが速く、持続時間が短い。

番号abcd
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(第8問)
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)やそれに配合される生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) レイヨウカクは、緊張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。

b) ゴオウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。小児鎮静薬のほか、強心薬にも配合されている場合がある。

c) 小建中湯(しょうけんちゅうとう)は、構成生薬としてマオウが含まれ、体質虚弱で疲労しやすく、血色がすぐれない人における、腹痛、動悸、手足のほてり、冷え、頻尿及び多尿などのいずれがを伴う、小児虚弱体質、小児夜尿症等に適すとされる。

番号abc
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(第9問)
鎮咳去痰薬に用いられる生薬成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) シャゼンソウは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を用いた生薬で、去痰作用を期待して用いられる。

b) セキサンは、バラ科のアンズの種子を用いた生薬で、セキサンのエキスは、別名を白色濃厚セキサノールとも呼ばれる。

c) ゴミシは、マツブサ科のチョウセンゴミシの果実を用いた生薬で、鎮咳作用を期待して用いられる。

d) セネガは、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を用いた生薬で、この生薬成分の摂取により糖尿病の検査値に影響を生じることがあり、糖尿病が改善したと誤認されるおそれがある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( a , d )
( b , d )
( c , d )
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(第10問)
鎮咳去痰薬に用いられる成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) クレゾールスルホン酸カリウムは、口腔内及び咽頭部において局所的に殺菌消毒することを目的として用いられる。

b) 塩酸メトキシフェナミン(メトキシフェナミン塩酸塩)は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させ、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。

c) 塩酸トリメトキノール(トリメトキノール塩酸塩)は、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑えることを目的として用いられる。

d) 塩酸エチルシステイン(エチルシステイン塩酸塩)は、痰の中の粘性蛋白質に作用してその粘りけを減少させることにより、痰の切れを良くする。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( a , d )
( b , d )
( c , d )
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(第11問)
次の成分のうち、炎症を和らげる成分(抗炎症成分)として口腔咽喉薬に配合されるものとして、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 塩化リゾチーム(リゾチーム塩酸塩)

b) 塩酸クロルヘキシジン(クロルヘキシジン塩酸塩)

c) グリセリン

d) トラネキサム酸

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
( c , d )
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(第12問)
次の胃の薬に用いられる配合成分とその目的とする作用のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 成分:ジアスターゼ
 作用:胃酸分泌抑制

b) 成分:アルジオキサ
 作用:胃粘膜保護・修復

c) 成分:銅クロロフィリンナトリウム
 作用:制酸

d) 成分:ジメチルポリシロキサン
 作用:消泡

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
( c , d )
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(第13問)
胃の薬に配合される成分やその副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ロートエキスは、消化を助ける効果を期待して用いられるほか、肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人ではかえって症状を悪化させるおそれがある。

b) スクラルファートはアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では、使用を避ける必要がある。

c) テプレノンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。

d) 銅クロロフィリンカリウムは、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることがある。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
( c , d )
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(第14問)
胃腸薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) マルツエキスは瀉下薬としては比較的作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられる。

b) 次硝酸ビスマス等のビスマスを含む成分は収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用を持つとされる。

c) タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、牛乳に含まれるカゼインから精製された成分である為、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。

d) カルメロースナトリウム等の膨潤性瀉下成分が配合された瀉下薬は、その効果を高めるため、使用と併せて水分摂取を控えることが重要である。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( a , d )
( b , d )
( c , d )
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(第15問)
腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 麻子仁丸(ましにんがん)は、便秘に適すとされ、胃腸が弱く下痢しやすい人にも適すとされる。

b) 大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)は、便秘に適すとされ、胃腸が弱く下痢をしやすい人では、不向きとされる。

c) 大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)は、比較的体力があり、下腹部痛があって、便秘がちな人における、月経不順、便秘、痔核等に適すとされる。

d) 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)は、腹部に膨満感のある人における、しぶり腹、腹痛に適すとされる。

番号abcd
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(第16問)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 塩酸パパベリンは、臭化メチルベナクチジウム等の抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないが、眼圧を上昇させる作用を示すことが知られている。

b) 臭化ブチルスコポラミンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。

c) オキセサゼインには、局所麻酔作用のほか、胃液分泌の亢進作用もあるとされている。

番号abc
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(第17問)
浣腸薬とその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせははどれか。

a) グリセリンが配合された浣腸薬は、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるとの報告がある。

b) ソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。

c) 炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤は、まれに重篤な副作用としてショックを生じることがある。

番号abc
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(第18問)
強心薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) インヨウカクは、フタバガキ科のリュウノウジュの樹幹の空隙に析出する精油の結晶を用いた生薬で、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。

b) センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル又はヘリグロヒキガエルの毒腺の分泌物を集めた生薬で、微量で強い強心作用を示す。

c) ロクジョウは、シカ科のシベリアジカ、マンシュウアカジカ等の雄の幼角を用いた生薬で、強心作用の他、強壮、血行促進等の作用があるとされる。

番号abc
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(第19問)
高コレステロール改善薬とその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 高コレステロール改善薬は、血中コレステロール以上の改善、血中コレステロール以上に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用される医薬品である。

b) 酢酸トコフェロールは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。

c) リボフラビンは、過酸化脂質と結合し、その代謝を促す作用を期待して配合されているが、その摂取によって尿が黄色くなった場合は、ただちに使用を中止する必要がある。

d) 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第20問)
一般用医薬品の貧血用薬(鉄製剤)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 主な副作用として、悪心(吐き気)、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢等の胃腸障害が知られている。

b) 服用後、便が黒くなることがある。

c) 服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶・コーヒー等)を摂取すると、鉄の吸収が悪くなることがある。

番号abc
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(第21問)
循環器用薬に配合される成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ルチンは、別名コエンザイムQ10とも呼ばれ、末梢の血行を促し、鬱血を除く作用がある。

b) ヘプロニカートは、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。

c) ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって、血液循環の改善効果を示す。

d) イノシトールヘキサニコチネートは、代謝されてニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示す。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
( c , d )
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(第22問)
痔及び痔疾用薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 痔は、肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病である。

b) 痔瘻は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたものである。

c) 塩酸ジブカイン(ジブカイン塩酸塩)が配合された坐剤では、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。

d) 乙字湯(おつじとう)、芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)にはいずれも構成生薬としてカイカが含まれている。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第23問)
次の生薬成分のうち、泌尿器用薬に尿量増加(利尿)作用を期待して配合されるものはどれか。

番号解答
カノコソウ
ジリュウ
キョウニン
カゴソウ
ゴオウ
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(第24問)
女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる次の漢方処方製剤のうち、カンゾウを含有するものとして、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

b) 温清飲(うんせいいん)

c) 温経湯(うんけいとう)

d) 加味逍遥散(かみしょうようさん)

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
( c , d )
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(第25問)
アレルギーに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお同じ記号の( )内には同じ字句が入る。

 アレルゲンが体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した( a )によって( b )が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質である( c )等の物質が遊離する。
 ( b )から遊離した( c )は周囲の器官や組織の表面に分布する受容体と反応することで、( d )、血管透過性亢進等の作用を示す。

番号abcd
抗体肥満細胞ヒスタミン血管拡張
抗体貪食細胞アセチルコリン血管拡張
抗原肥満細胞ヒスタミン血管収縮
抗体肥満細胞アセチルコリン血管収縮
抗原貪食細胞アセチルコリン血管収縮
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(第26問)
アレルギー用薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) サリチル酸ジフェンヒドラミンは、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合は授乳を避ける必要がある。

b) ベラドンナ総アルカロイドは、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されている場合がある。

c) 塩酸プソイドエフェドリンは、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が強く、副作用として眠気が促されることがある。

d) ビタミンB6、ビタミンB5、ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持・回復に重要なビタミンを補給することを目的として、配合されている場合がある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( a , d )
( b , d )
( c , d )
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(第27問)
鼻に用いる薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 塩化ベンゼトニウム(ベンゼトニウム塩化物)は、殺菌消毒成分として配合されており、結核菌やウイルスに効果がある。

b) クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対して有効である。

c) リドカインは、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、配合されている場合がある。

d) 塩酸フェニレフリン(フェニレフリン塩酸塩)は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として用いられる。

番号abcd
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(第28問)
点鼻薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 人工涙液は、目の疲れや痒み、結膜充血等の症状を抑える成分が配合されているものである。

b) 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものがある。

c) 点眼薬は、結膜嚢(結膜で覆われた眼瞼(まぶた)の内側と眼球の間の空間)に適用するものであるため、通常、無菌的に製造される。

d) 1回使い切りタイプとして防腐剤を含まない点眼薬では、ソフトコンタクトレンズ装着時にも使用できるものがある。

番号abcd
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(第29問)
点眼薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) アドレナリン作動成分である硝酸ナファゾリン(ナファゾリン硝酸塩)は、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として配合されている。

b) 塩化リゾチーム(リゾチーム塩酸塩)は、点眼薬の配合成分として使用された場合、ショック(アナフィラキシー)のような全身性の重大な副作用を生じることはない。

c) スルファメトキサゾールナトリウムは、細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎やものもらい、眼瞼炎等の化膿性の症状の改善を目的として用いられる。

d) ホウ酸は、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合されている。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( a , d )
( b , d )
( c , d )
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(第30問)
殺菌消毒薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) ヨウ素系殺菌消毒成分はヨウ素による酸化作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示すが、ヨウ素に対するアレルギーの既往歴のある人の使用は避ける必要がある。

b) 塩化ベンザルコニウム(ベンザルコニウム塩化物)は石鹸との混合によって殺菌消毒効果が低下するので、石鹸で洗浄した後に使用する場合には、石鹸を十分に洗い流す必要がある。

c) アクリノールは黄色の色素で、衣類等に付着すると着色して脱色しにくいが、比較的刺激性が低く、真菌、結核菌、ウイルスに効果があるため広く使われる。

d) オキシドール(過酸化水素水)は、一般細菌類に対する殺菌消毒作用を示すほか、真菌、ウイルスに対しても効果がある。

番号abcd
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(第31問)
外皮用薬やその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 短期間の使用であっても、患部が広範囲に渡っている人では、ステロイド性抗炎症成分を含有する医薬品が患部全体に使用されると、ステロイド性抗炎症成分の吸収量が相対的に多くなるため、適用部位を限る等、過度の使用を避けることが望ましい。

b) 非ステロイド性抗炎症成分は、プロスタグランジンの産生を促す作用により、痒み、腫れ、痛み等を抑える。

c) 塩化カルプロニウム(カルプロニウム塩化物)は、末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。

d) サルファ剤、硫酸フラジオマイシン(フラジオマイシン硫酸塩)は、抗菌作用を示し、長く連用しても連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌は耐性を獲得するおそれはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第32問)
歯痛・歯槽膿漏薬やその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 歯槽膿漏薬は、歯肉炎、歯槽膿漏の諸症状の緩和を目的とする医薬品で、患部局所に適用する外用薬の他、内服で用いる歯槽膿漏薬もある。

b) ヒノキチオールやチョウジ油は、殺菌消毒作用を期待して歯槽膿漏薬に配合されている場合があるが、抗炎症作用はない。

c) アミノ安息香酸エチルやグリチルリチン酸二カリウムは、齲蝕によって露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として用いられる。

番号abc
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(第33問)
口内炎用薬やその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) シコンは組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。

b) アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合されている場合がある。

c) 患部からの細菌感染を防止することを目的として塩化セチルピリジニウム(セチルピリジニウム塩化物)が配合されている場合がある。

d) 茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)は、口内炎の内服薬としても使用されるが、構成生薬としてダイオウを含む為、胃腸が弱く下痢をしやすい人には不向きとされる。

番号abcd
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(第34問)
ニコチンを有効成分とする禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 禁煙補助剤を使用しているときもニコチン離脱症状を感じるようであれば、禁煙補助剤の口腔内でのニコチンが放出量が少ないことが考えられるため、その場合は1度に2個以上使用してもよい。

b) 重い狭心症や不整脈と診断された人は、循環器系に重大な悪影響を及ぼすおそれがあるため、禁煙補助剤の使用を避ける必要がある。

c) 禁煙補助剤は、ニコチン離脱症状を軽減しながら徐々にその使用量を減らしていくことが必要なので、使用期間は6ヶ月を超えて比較的長期に渡って使用されることとなる。

d) 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは禁煙補助剤の使用を避けるべきである。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( c , d )
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(第35問)
ビタミン主薬製剤の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ビタミンAは、体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素であり、血流を改善させる作用がある。

b) ビタミンB2は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。

c) ビタミンB6は、蛋白質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。

d) ビタミンB12は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
( c , d )
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(第36問)
滋養強壮保健薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素であり、筋肉の収縮、血液凝固、神経機能にも関与する。

b) アスパラギン酸ナトリウムは、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促すなどの働きを期待して用いられる。

c) アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働き、また、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助ける働きがあるとされる。

d) ガンマ-オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、同様の作用を有するビタミンEと組み合わせるとその作用が増強される為、組み合わせた配合は望ましくない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( c , d )
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(第37問)
次の記述にあてはまる漢方処方製剤はどれか。

 腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人における、高血圧の随伴症状(動悸、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘の症状に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。また、小児に対する適用はない。また、本剤を使用するときには、他の瀉下薬との併用は避けることとされて
いる。

番号解答
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
大柴胡湯(だいさいことう)
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
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(第38問)
消毒薬の誤用・事故等による中毒への対処に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 誤って飲み込んだ場合は、一般的な家庭における応急処置として、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、手元に何もないときはまず水を飲ませる。いずれにしても中毒物質の消化管からの吸収を遅らせ、粘膜を保護するために誤飲してから数分以内に行う。

b) 原末や濃厚液を誤って飲み込んだ場合には、自己判断で安易に吐き出させることは避ける。

c) 酸やアルカリが目に入った場合は、酸やアルカリで、アルカリを酸で中和するといった処置が望ましい。

番号abc
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(第39問)
殺虫剤の配合成分に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 ジクロボスは、代表的な( a )系殺虫成分であり、殺虫作用はアセチルコリンを分解する酵素(コリンエステラーゼ)と( b )に結合してその働きを阻害することによる。誤って飲み込んでしまった場合には、神経の異常な興奮が起こり、( c )、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。

番号abc
カーバメイト可逆的散瞳
有機リン可逆的縮瞳
有機リン不可逆的縮瞳
カーバメイト不可逆的散瞳
有機リン不可逆的散瞳
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(第40問)
尿糖・尿蛋白検査薬の検査結果に影響を与える要因に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 採尿に用いる容器は、糖分や蛋白質が付着している容器に尿を採取すると正確な検査結果が得られないので、清浄な容器が使用される必要がある。

b) 採尿のタイミングは、尿糖・尿蛋白同時検査の場合、食後(1~2時間)の尿を検体とするが、尿糖が検出された場合には、早朝尿(起床直後の尿)について改めて検査して判断する必要がある。

c) 検査薬を、長い間尿に浸していると検出成分が溶け出してしまい、正確な検査結果が得られなくなることがある。

番号abc
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