登録販売者は、薬剤師に次ぐ薬のスペシャリスト。薬事法で認められた公的資格だから不況にも強い資格です。

登録販売者試験対策合格NAVI

2013年度 富山県 石川県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 登録販売者試験

(第1問)
医薬品の本質に関する記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
医薬品回収の措置は、医薬品の製造販売業者の責任により行われるものであり、医薬品の販売を行う者は、回収の情報に注意を払う必要はない。
医薬品は、必要な情報が適切に伝達されることを通じて、購入者が適切に使用することにより、その役割を十分に発揮する。
薬事法では、健康被害の発生の可能性がない場合に限り、医薬品に異物等の混入、変質等があってもよい旨を定めている。
一般用医薬品は、相対的に医療用医薬品ほど作用は強くないので、保健衛生上のリスクに注意する必要はない。
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(第2問)
アレルギー(過敏反応)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
免疫機構が過敏に反応して、体の各部位に生じる炎症をアレルギー症状という。
アレルギーは、内服薬だけではなく外用薬でも引き起こされることがある。
医薬品を使用してアレルギーを起こしたことがある人は、その医薬品に対して免疫ができているため、次回から使用しても問題はない。
アレルギーには体質的・遺伝的な要素もあり、アレルギーを起こしやすい体質の人や、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、注意が必要である。
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(第3問)
医薬品による副作用への対応に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品を使用する人が副作用をその初期段階で認識することにより、副作用の種類に応じて速やかに適切に処置し、又は対応し、重篤化の回避が図られることが重要である。

b) 副作用は、直ちに明確な自覚症状として現れないこともあるので、継続して使用する場合には、購入者に対して、定期的に健診を受けるよう、医薬品の販売等に従事する専門家から促していくことも重要である。

c) 副作用の兆候が現れても、通常はその疾病が治るまで同じ一般用医薬品を継続して使用することとされている。

d) 医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等から副作用の発生の経過を十分に聴き、その状況次第では、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。

番号abcd
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(第4問)
医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 『薬はよく効けば良い』、『多く飲めば早く効く』等と短期的に考えて、定められた用量を超える量の医薬品を服用すると有害事象につながる危険性が高い。

b) 一般用医薬品に対する誤解や認識不足による不適正な使用や、それに起因する有害事象の発生の防止を図るには、医薬品の販売等に従事する専門家が、購入者等に対して、正しい情報を適切に伝えることが重要となる。

c) 症状を一時的に緩和する為に、一般用医薬品を漫然と使い続けていても、有害事象を招くおそれはない。

d) 人体に直接使用されない医薬品は、使用する人の誤解や認識不足によって使い方や判断を誤っても、有害事象につながることはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第5問)
医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品の乱用を繰り返すと、慢性的な臓器障害を生じるおそれがある。

b) 一般用医薬品には、習慣性のある成分を含んでいるものはない。

c) 一般用医薬品により薬物依存が形成されても、そこから離脱することは容易である。

d) 医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な購入者等には慎重に対処する必要がある。

番号abcd
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(第6問)
医薬品の相互作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
複数の医薬品を併用した場合、又は医薬品と特定の食品(保健機能食品や、いわゆる健康食品を含む。)を一緒に摂取した場合に、医薬品の作用が増強したり、減弱したりすることを相互作用という。
かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、アレルギー用薬では、成分や作用が重複することはない為、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用を避ける必要はない。
医療機関で治療を受けている人は、一般用医薬品を併用しても問題ないかどうかについて、治療を行っている医師又は歯科医師若しくは処方された医薬品を調剤する薬剤師に確認する必要がある。
複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多く、医薬品同士の相互作用に関して特に注意が必要となる。
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(第7問)
医薬品と食品との飲み合わせに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
医薬品と食品との相互作用は、専ら飲み薬(内服薬)の使用に際して注意を要する。
カフェインやビタミンA等のように、食品中には医薬品の成分と同じ物質が存在する場合があり、それらを含む医薬品と食品を一緒に服用すると過剰摂取となるものがある。
生薬成分が配合された医薬品は、生薬成分を含有する食品と合わせて摂取すると、効き目や副作用が増強されることがある。
酒類(アルコール)は、主として小腸で代謝されるため、医薬品の吸収や代謝に影響を与えることはない。
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(第8問)
小児等に対する一般用医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 一般に乳幼児は、様態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しい為、医薬品使用後の乳幼児の状態を保護者等がよく観察することが重要である。

b) 乳児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品であっても、乳児は医薬品の影響を受けやすく、また、状態が急変しやすく、その医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受ける事が優先される。

c) 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が低い。

d) 医薬品の販売等に従事する専門家においては、保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるような安易な使用は避け、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう説明することが重要である。

番号abcd
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(第9問)
高齢者の医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 高齢者は、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合があるので、情報提供や相談対応においては特段の配慮が必要となる。

b) 高齢者は持病(基礎疾患)を抱えていることが多いが、一般用医薬品を用法用量どおりに使用していれば、基礎疾患の症状悪化や治療の妨げになることはない。

c) 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすくなるが、規定用量の下限で使用していれば注意する必要はない。

d) 医薬品の使用上の注意等において『高齢者』という場合には、おおよその目安として65歳以上を指す。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第10問)
妊婦、妊娠していると思われる女性及び授乳婦(母乳を与える女性)の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 妊婦が医薬品を使用した場合、医薬品成分の胎児への移行は、胎盤関門によってすべて防御される。

b) 妊婦における一般用医薬品の使用については、その使用上の注意で『相談すること』とされているものが多い。

c) 授乳婦が医薬品を服用しても、医薬品成分が乳汁中に移行することはない。

d) ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。

番号abcd
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(第11問)
プラセボ効果に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 医薬品を使用した時、結果的又は偶発的に( a )によらない作用を生じることをプラセボ効果(偽薬効果)という。プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による( b )な結果への期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による( c )な変化等が関与して生じると考えられている。

番号abc
薬理作用楽観的自然発生的
薬理作用悲観的人為的
生理作用楽観的自然発生的
生理作用悲観的自然発生的
代謝作用楽観的人為的
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(第12問)
医薬品の品質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品は、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。

b) 医薬品は未開封であれば、高温や多湿、光(紫外線)によって品質の劣化(変質・変敗)を起こすおそれはない。

c) 医薬品は、適切な保管・陳列がなされない場合、医薬品の効き目が低下するおそれはあるが、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることはない。

d) 一般用医薬品は、薬局又は店舗販売業において購入された後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることも重要である。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第13問)
一般用医薬品の役割のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
重度な疾病の治療
生活の質(QOL)の改善・向上
健康状態の自己検査
健康の維持・増進
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(第14問)
一般用医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 一般用医薬品は、薬事法上『医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの』(第25条第1項)と定義されている。

b) 情報提供は、医薬品の販売促進に結びつけることのみを目的としている。

c) 一般用医薬品で対処可能な範囲は、医薬品を使用する人の年齢によって変わるものではない。

d) 一般用医薬品を、一定期間使用して症状の改善がみられない又は悪化したときには、医療機関を受診して医師の診療を受けることが望ましい。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第15問)
一般用医薬品の販売に従事する専門家の対応に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
購入者が医薬品を使用する本人で、かつ、現に症状等がある場合であっても、その人の状態や様子全般から得られる情報は、状況把握につながる重要な手がかりとはならない。
購入者が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮がなされることも重要である。
すぐに医薬品を使用する状況にない場合には、実際に使用する際に、販売時になされた情報提供の内容を思い起こしながら、改めて添付文書等に目を通すよう購入者に対して促すことが重要である。
情報提供は、説明した内容が生活者にどう理解され、その行動にどう反映されているか、などの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まるものである。
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(第16問)
サリドマイドに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) サリドマイド訴訟とは、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟をいう。

b) サリドマイド製剤は、1961年西ドイツ(当時)のレンツ博士から副作用について警告が発せられ、日本では、同年速やかに販売停止及び回収措置がとられた。

c) サリドマイドは、光学異性体のS体に血管新生を妨げる作用がある。

d) サリドマイド製剤は、一般用医薬品としても販売されていた。

番号abcd
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(第17問)
スモンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) スモン訴訟は、解熱鎮痛薬として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。

b) スモンの症状は、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。

c) スモン訴訟は、未だ和解が成立していない。

d) スモン患者に対しては、治療研究施設の整備、治療法の開発調査研究の推進、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担などが講じられている。

番号abcd
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(第18問)
HIV訴訟に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 HIV訴訟とは、( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した( b )から製造された( c )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。

番号abc
血友病血小板アルブミン
血友病原料血漿血液凝固因子
白血病原料血漿アルブミン
白血病血小板血液凝固因子
白血病原料血漿血液凝固因子
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(第19問)
HIV訴訟を契機としたHIV感染者に対する恒久対策及び医薬品の安全対策に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 献血時の問診の充実が図られた。

b) エイズ治療研究開発センターが整備された。

c) 製薬企業に対し、従来の副作用報告に加えて感染症報告が義務づけられた。

d) 緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための『緊急輸入』制度が創設された。

番号abcd
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(第20問)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
CJD訴訟とは、脳外科手術等に用いられたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
CJDは、ウイルスの一種であるプリオンが原因とされる。
CJD訴訟を契機に生物由来製品による感染等被害救済制度の創設がなされた。
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(第21問)
かぜ及びかぜ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) かぜとよく似た症状が現れる疾患は多数あり、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき又は悪化するようなときは、かぜではない可能性が高い。

b) かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなとき等に、それらの諸症状の緩和を図るものである。

c) 季節や時期などによって、かぜの原因となるウイルスの種類は異なるが、いずれも上気道の粘膜から感染し、それらの部位に急性の炎症を引き起こす。

d) かぜであるからといって必ずしもかぜ薬(総合感冒薬)が選択されるのが最適ではなく、発熱、咳など症状がはっきりしている場合には、効果的に症状の緩和を図るため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬などが選択されることが望ましい。

番号abcd
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(第22問)
漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
小柴胡湯(しょうさいことう)は、かぜのひき始めから数日たって症状が少し長引いている状態で、疲労感があり、食欲不振、吐き気がする場合に適すとされる。
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、かぜのひき始めで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛い場合に適すとされる。
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害を生じることが知られている。
葛根湯(かっこんとう)は、かぜのひき始めにおける諸症状、頭痛、肩こり、筋肉痛、手足や肩の痛みに適すとされる。
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(第23問)
次の表は、あるかぜ薬に含まれる成分の一部である。このかぜ薬に含まれる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

1日量の成分
 アセトアミノフェン
 マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)
 臭化水素酸デキストロメトルファン
 塩酸メチルエフェドリン(メチルエフェドリン塩酸塩)
 無水カフェイン


a) アセトアミノフェンは、主として中枢性の作用によって解熱・鎮痛をもたらすと考えられている。なお、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は比較的少ないとされる。

b) マレイン酸クロルフェニラミンは、鶏卵の卵白から抽出した蛋白質であるため、鶏卵アレルギーがある人では使用を避ける必要がある。

c) 臭化水素酸デキストロメトルファンは、非麻薬性鎮咳成分とも呼ばれ、延髄の咳嗽中枢に作用する。

d) 塩酸メチルエフェドリンは、抗コリン作用によって鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、かぜ薬に配合されるが、依存性がある成分であるため注意が必要である。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第24問)
解熱鎮痛成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) イブプロフェンは、体内でのプロスタグランジンの産生を抑える作用があり、消化管粘膜の防御機能を高める。

b) エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが中心であるほかの解熱鎮痛成分に比べ、痛みの伝わりを抑える働きが優位であるとされる。

c) 現在では、イソプロピルアンチピリンが一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分となっている。

d) アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む。)、サザピリンは、一般用医薬品では、小児(15歳未満)に対して使用することができる。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第25問)
以下の記述は、鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤はどれか。

 関節痛、筋肉痛に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心・嘔吐、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

番号解答
加味帰脾湯(かみきひとう)
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
薏苡仁湯(よくいにんとう)
人参湯(にんじんとう)
六君子湯(りっくんしとう)
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(第26問)
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) カフェインは、脳に強い興奮状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を長期的に抑える効果が期待できる。

b) カフェインには、反復して摂取すると習慣になりやすい性質がある。

c) 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量では500mgが上限とされている。

d) カフェインは、腎臓での水分の再吸収を促進するとともに、膀胱括約筋を収縮させる働きがあり、尿量の増加(利尿)をもたらす。

番号abcd
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(第27問)
鎮暈薬(乗り物酔い防止薬)の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
塩酸ジフェニドール(ジフェニドール塩酸塩)は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用の他、内耳への血流を改善する作用を示す。
ジメンヒドリナートは、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示し、専ら乗物酔い防止薬に配合される。
ブロムワレリル尿素は、脳に軽い興奮状態を起こさせるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させる作用がある。
アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として配合される場合がある
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(第28問)
鎮咳去痰薬に配合される成分とその作用、目的との関係のうち、正しいものはどれか。

番号解答
リン酸ジヒドロコデイン(ジヒドロコデインリン酸塩):気道の炎症を和らげる。
ジプロフィリン:痰の中の粘性蛋白質に作用し粘り気を減少させる。
塩化リゾチーム(リゾチーム塩酸塩):延髄の咳嗽中枢に作用し、咳を抑える。
ノスカピン:気道粘膜から粘液の分泌を促進させる。
塩酸トリメトキノール(トリメトキノール塩酸塩):交感神経系を刺激して気管支を拡張させる。
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(第29問)
生薬成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。

 ( a )と( b )は、去痰作用を期待して用いられる生薬成分であるが、これらの生薬成分の摂取により糖尿病の検査値に影響を生じることがあり、糖尿病が改善したと誤認されるおそれがあるため、1日最大配合量が( a )原生薬として1.2g以上、又は( b )として1g以上を含有する製品では、使用上の注意において成分及び分量に関連する注意として記載されている。

番号ab
セネガキョウニン
ナンテンジツオンジ
ナンテンジツオウバク
セネガオンジ
ナンテンジツキョウニン
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(第30問)
登録販売者の対応に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 解熱鎮痛薬は、頭痛の症状が軽いうちに服用するのが効果的ともいわれるが、症状が現れないうちに予防的に使用することは適切ではなく、解熱鎮痛薬を連用することによって、かえって頭痛が常態化することがあると説明した。

b) ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬は、ビタミンCが含まれる飲料で希釈すると殺菌作用が増強すると説明した。

c) 咳がひどく、痰に線状の血が混入している症状に対し、一般用医薬品の鎮咳去痰薬を勧めた。

d) 用時水で希釈又は溶解して使用する含嗽薬は、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られないと説明した。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第31問)
胃の薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされるが、アルミニウムを含む成分である為、透析療法を受けている人では使用を避ける必要がある。

b) 塩酸ピレンゼピン(ピレンゼピン塩酸塩)は、味覚や嗅覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的として配合される。

c) ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。これらの成分は肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状を悪化させる恐れがある。

d) リパーゼ、ジアスターゼは、胃粘膜の分泌を促す作用や胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する作用を期待して胃の薬に配合される。

番号abcd
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(第32問)
腸の薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマスは、腸粘膜の蛋白質と結合して不溶性の幕を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂)ことにより、腸粘膜を保護し、炎症を鎮める目的で配合されている場合がある。

b) タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれる蛋白質(カゼイン)から精製された成分である為、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。

c) ビサコジル、ピコスルファートナトリウムは、腸内細菌のバランスを整えることを目的として用いられる。

d) 塩化ベルベリンは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として配合される。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第33問)
以下の記述は、胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤はどれか。

 痩せ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸焼け、げっぷ、食欲不振、吐き気などを伴う人における、神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニーに適すとされる。
 まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。

番号解答
麻黄湯(まおうとう)
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
小建中湯(しょうけんちゅうとう)
安中散(あんちゅうさん)
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
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(第34問)
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 臭化ブチルスコポラミンは、消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用はあるが、胃液分泌を抑える作用はない。

b) 塩酸パパベリン(パパベリン塩酸塩)は、胃酸過多や胸焼けに対する効果を期待して用いられ、また、眼圧を上昇させる作用はないため緑内障の診断を受けた人にも使用できる。

c) オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされる。

d) ロートエキスは、副交感神経系の働きを抑えるが、消化管に限定されない為、散瞳による目のかすみや異常な眩しさ、口渇等の副作用が現れることがある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第35問)
浣腸薬に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 浣腸薬は、直腸内に適用される医薬品であるが、繰り返し使用すると直腸の感受性が( a )なり、効果が( b )なるため、連用しない事とされている。また、注入剤の浣腸薬の配合成分としては、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、( c )やソルビトールが用いられる。

番号abc
低く弱くグアイフェネシン
高く強くグリセリン
低く弱くグリセリン
高く弱くグアイフェネシン
低く強くグリセリン
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(第36問)
駆虫成分とその作用、目的との関係のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 成分:カイニン酸
 作用:蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑え、殺虫作用を示す。

b) 成分:パモ酸ピルビニウム
 作用:回虫に痙攣を起こさせ、虫体を排便と共に排出する。

c) 成分:サントニン
 作用:回虫の自発運動を抑え、虫体を排便と共に排出する。

d) 成分:リン酸ピペラジン
 作用:アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させ、虫体を排便と共に排出する。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第37問)
心臓などの器官や血液に作用する薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル又はヘリグロヒキガエルの毒腺の分泌物を集めたもので、微量で強い強心作用を示す。

b) ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、強心作用の他、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を鎮める等の作用があるとされえる。

c) ロクジョウは、シカ科のジャコウジカ又はその近縁動物の雄のジャコウ腺分泌物を乾燥したもので、強心作用の他、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。

d) シンジュは、ウグイスガイ化のアコヤガイ等の殻内肉組織中に形成される球状の塊を粉末にしたもので、鎮静作用等を期待して用いられる。

番号abcd
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(第38問)
高コレステロール改善薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
ビタミンB2(酪酸リボフラビン等)は、摂取により尿が黄色くなることがあるが、使用の中止を要する副作用等の異常ではない。
パンテチンは、高密度リポ蛋白質(HDL)の分解を促し、低密度リポ蛋白質(LDL)を増加させる効果を期待して使用される。
大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
ビタミンE(酢酸トコフェロール)は、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用される。
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(第39問)
貧血用薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルであり、不足した鉄分を補充する目的で、フマル酸第一鉄等が用いられる。

b) マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。

c) 銅は、ヘモグロビンの産生過程で鉄の代謝や輸送に重要な役割を持ち、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。

d) コバルトは、糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。

番号abcd
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(第40問)
登録販売者の対応に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する医薬品は、体質の改善又は症状の緩和を主眼としており、いずれも高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものではないことを説明した。
貧血用薬(鉄製剤)は、服用の前後30分内にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が促進されるため、服用後はそれらを摂取するよう勧めた。
下痢に発熱を伴う場合は、食中毒菌等による腸内感染症の可能性があり、また、虫垂炎や虚血性大腸炎のような重大な疾患に起因する場合もある為、安易に止瀉薬を用いて症状を一時的に鎮めるのではなく、医療機関を受診するよう勧めた。
高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品ではないことを説明した。
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(第41問)
痔及び痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に、『切れ痔』(又は『裂け痔』)と呼ばれる。

b) 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より下部の、肛門の出口側にできた痔核を外痔核と呼び、排便時にのみ、出血などの症状が現れる。

c) カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して内用痔疾用薬に配合されている場合がある。

d) 痔は、肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病であるため、痔疾用薬の使用と併せて、痔を生じた要因となっている生活習慣の改善等が図られることが重要である。

番号abcd
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(第42問)
外用痔疾用薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 塩酸ジブカイン(ジブカイン塩酸塩)は、抗ヒスタミン成分であり、痔に伴う痒みを和らげることを目的として用いられる。

b) クロタミトンは、局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して配合させられている場合がある。

c) イソプロピルメチルフェノールは、組織修復成分であり、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して用いられる。

d) 塩酸ナファゾリン(ナファゾリン塩酸塩)は、血管収縮作用による止血効果を期待して配合されていることがある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第43問)
婦人用薬に含まれる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) コウブシは、鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合されている場合がある。

b) ソウジュツは、神経の興奮・緊張を和らげる作用を期待して配合されている場合がある。

c) カノコソウは、香りによる健胃作用を期待して配合されている場合がある。

d) センキュウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。

番号abcd
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(第44問)
以下の記述は、婦人用薬として用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方はどれか。

 虚弱体質で肩がこり、疲れやすく、精神不安等の精神神経症状、ときに便秘の傾向のある女性における冷え症、虚弱体質、月経困難、更年期障害、血の道症に適すとされるが、胃腸の弱い人では悪心(吐き気)、嘔吐、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

番号解答
桂枝湯(けいしとう)
酸棗仁湯(さんそうにんとう)
白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
大柴胡湯(だいさいことう)
加味逍遥散(かみしょうようさん)
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(第45問)
アレルギー用薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) シンイは、シソ科のケイガイの花穂を用いた生薬で、発汗、解熱、鎮痛等の作用を有するとされ、鼻閉への効果を期待して用いられる。

b) トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられる。

c) マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)は、抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。

d) 塩酸プソイドエフェドリン(プソイドエフェドリン塩酸塩)は、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が弱く、不眠や神経過敏の副作用は現れない。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第46問)
アレルギー及びアレルギー用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 蕁麻疹や鼻炎等のアレルギー症状に対する医薬品の使用は、基本的に対症療法である。

b) 一般用医薬品のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)は、長期の連用は避け、5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けることが望ましい。

c) アレルギー症状が現れる前から予防的に一般用医薬品のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)を使用することは適当でない。

d) アレルギー症状を軽減するには、日常生活におけるアレルゲンの除去・回避といった根源的な対応が図られることが重要である。

番号abcd
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(第47問)
鼻に用いる薬に配合される成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
塩酸フェニレフリン(フェニレフリン塩酸塩)は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として用いられる。
クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として配合される。
局所麻酔成分であるリドカインは、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合されている場合がある。
グリチルリチン酸二カリウムは、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として用いられる。
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(第48問)
次の点眼薬に配合されている成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 酢酸トコフェロールは、視細胞が光を感受する反応に関与していることから、視力調整等の症状を改善する効果を期待して配合されている。

b) メチル硫酸ネオスチグミン(ネオスチグミンメチル硫酸塩)は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として配合されている。

c) コンドロイチン硫酸ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して、配合されている。

d) アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合されている。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第49問)
点眼薬に関する次の記述の正誤に土江、正しい組み合わせはどれか。

a) 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。

b) アドレナリン作動成分を含む点眼薬は、緑内障と診断された人では、眼圧の上昇をまねき、緑内障を悪化させたり、その治療を妨げたりするおそれがある。

c) 抗ヒスタミン成分を含む点眼薬は、鼻炎用点鼻薬と併用した場合には、眠気が現れることがあるため、乗り物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。

d) スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの可能性の症状の改善を目的として配合されており、すべての細菌に対して効果を示す。

番号abcd
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(第50問)
うおのめ(鶏眼)、たこ(胼胝)、いぼ(疣贅)に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 ( a )は、角質の芯が真皮に食い込んでいるため、圧迫されると痛みを感じるのに対し、( b )は、角質層の一部が単純に肥厚したもので芯がなく、通常、痛みを伴わない。いぼは、表皮が隆起した小型の良性の腫瘍で、( c )性のいぼと老人性のいぼに大別される。
 いぼに用いる製品は、( d )認められている。

番号abcd
うおのめたこウイルス医薬品としてのみ
うおのめたこ細菌医薬品としてのみ
うおのめたこ細菌医薬品又は医薬部外品として
たこうおのめ細菌医薬品としてのみ
たこうおのめウイルス医薬品又は医薬部外品として
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(第51問)
歯痛・歯槽膿漏薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 歯痛薬は、歯の齲蝕(虫歯)による歯痛を応急的に鎮め、歯の齲蝕を修復する医薬品である。

b) 歯槽膿漏薬は、歯肉炎、歯槽膿漏の諸症状(歯肉からの出血や膿、歯肉の腫れ、むずがゆさ、口臭、口腔内の粘り等)の緩和を目的とする医薬品である。

c) 歯痛薬には、齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えることを目的として、クレオソート等の殺菌消毒成分が用いられるが、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。

d) 内服で用いる歯槽膿漏薬は、同じ又は同種の成分が配合されたかぜ薬が併用された場合でも、副作用が現れやすくおそれはない。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第52問)
口内炎及び口内炎用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 口内炎は、口腔粘膜に生じる炎症で、口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。

b) 口内炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解するが、一度に複数箇所に発生して食事に著しい支障を来すほどの状態であれば、医療機関を受診することが望ましい。

c) 塩化セチルピリジニウム(セチルピリジニウム塩化物)は、口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待して用いられる。

d) 一般用医薬品の副作用として口内炎が現れることがある。

番号abcd
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(第53問)
一般用医薬品の禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
コーヒーや炭酸飲料などの口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは使用を避ける必要がある。
1年以上継続して使用する必要がある。
喫煙を完全に止めたうえで使用する必要がある。
妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける必要がある。
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(第54問)
滋養強壮保健薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) グロクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合される。

b) アスパラギン酸ナトリウムは、髪や爪、肌等に存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。

c) ガンマ-オリザノールは、生体内に存在する有機酸の一種であり、その働きは必ずしも明らかにされていないが、胃液分泌を促す、胃の運動を高める、胃壁の循環血流を増す等の作用があるとされ、胃の働きの低下や食欲不振の改善を期待して用いられる。

d) ニンジンは、神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進などの作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高めるとされる。

番号abcd
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(第55問)
以下の記述は、滋養強壮保健薬に配合される成分に関するものである。次の記述に該当する成分として最も適するのはどれか。

 腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素であり、製剤は骨歯の発育不良、くる病の予防等に用いられる。

番号解答
ビタミンA
ビタミンB1
ビタミンB6
ビタミンB12
ビタミンD
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(第56問)
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 陰陽五行説は、人体の臓器を五臓六腑に分け、それぞれの臓器が相互に作用し合って生体のバランスを取っている、という考え方に基づいて処方を選択する考え方である。

b) 虚証とは、体内の臓器を働かせるエネルギーの貯蔵量が少ない体質(虚弱体質(体力の衰えている人、体の弱い人))をいい、実証とは、そうしたエネルギーの貯蔵量が多い体質(比較的体力がある状態)という。

c) 一般用医薬品として販売される漢方処方製剤は作用が穏やかなので、重篤な副作用が起きることはない。

d) 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。

番号abcd
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(第57問)
殺虫剤に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 ( a )は、有機リン系殺虫成分であり、殺虫作用は、( b )と不可逆的に結合してその働きを阻害することによる。
 誤って飲み込んでしまった場合には、神経の異常な興奮が起こり、( c )、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。これらの症状が見られたときは、直ちに医師の診断を受ける必要がある。

番号abc
ジクロボスコリンエステラーゼ縮瞳
プロポクスルコリンエステラーゼ縮瞳
プロポクスルアドレナリン散瞳
ダイアジノンアドレナリン縮瞳
ダイアジノンコリンエステラーゼ散瞳
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(第58問)
殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 塩素系殺菌消毒成分は、酸性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒なガスを発生する為、混ざらないように注意する必要がある。

b) イソプロパノールは、ウイルスに対する不活性効果がエタノールよりも高い。

c) ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が強く、プールの殺菌・消毒に用いることができない。

d) 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、原液を水で希釈して用いられるが、刺激性が強い為、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第59問)
衛生害虫に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
蚊(アカイエカ、シナハマダラカ等)は、吸血によって皮膚に発疹や痒みを引き起こすほか、日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱等の重篤な病気を媒介する。
燻蒸処理によりゴキブリの駆除を行う場合、ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しない殻で覆われているため、殺虫効果を示さない。
ヒョウダニ類やケナガコナダニはネズミを宿主として移動し生息場所を広げていく。吸血による刺咬のため激しい痒みを生じる。また、発疹熱などのリケッチア、ペストなどを媒介する。
トコジラミは、シラミの一種でなくカメムシ目に属する昆虫で、ナンキンムシとも呼ばれる。刺されると激しい痒痛を生じ、アレルギー反応による全身の発熱、睡眠不足、神経性の消化不良を起こすことがある。
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(第60問)
一般用検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 体外診断用医薬品とは、専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されるものをいう。

b) 採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがあるので、なるべく採尿後速やかに検査がなされることが望ましい。

c) 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものである。

d) 子宮外妊娠や胞状奇胎などを生じている場合には、妊娠しているにもかかわらず検査結果が陰性となることがある。

番号abcd
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(第61問)
消化器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 消化管は食道から始まり、肛門まで続く管である。

b) 消化液に含まれる消化酵素の作用によって飲食物を分解することを科学的消化という。

c) 唾液腺は消化腺ではない。

d) 口腔における咀嚼や、消化管の運動などによって消化管の内容物を細かくして消化液と混和し、消化を容易にすることを機械的消化という。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第62問)
胃に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 胃は上腹部にある中空の臓器で、中身が空の状態では扁平に縮んでいる。

b) 胃内壁の粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲンなどを分泌している。

c) 胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌され胃自体を保護しているため、胃液分泌と粘液分泌のバランスが崩れても、胃液により胃の内壁が損傷を受けることはない。

d) 食道から送られてきた内容物は、胃の運動によって胃液と混和され、かゆ状となって小腸に送り出されるまで数時間、胃内に滞留する。

番号abcd
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(第63問)
胆嚢に関する記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
胆嚢は、肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。
胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸)はビタミンCなどの水溶性ビタミンの吸収を助ける役割もある。
腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、再吸収されることなく糞便中に排出される。
胆汁には、古くなった赤血球や過剰のコレステロール等の再吸収を助ける役割もある。
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(第64問)
鼻腔に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 鼻腔の内壁には( a )が多く分布し、( b )を分泌する。( b )は、鼻から吸った空気に湿り気を与えたり、粘膜を保護する為、常に少しずつ分泌されている。( b )には( c )が含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。かぜやアレルギーのときなどには、防御反応として大量に( b )が分泌されるようになる。

番号abc
粘液分泌腺唾液リパーゼ
粘液分泌腺鼻汁リゾチーム
唾液腺唾液リパーゼ
唾液腺唾液リゾチーム
粘液分泌腺鼻汁リパーゼ
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(第65問)
循環器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 心臓の内部は上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれている。心房で血液を集めて心室に送り、心室から血液を拍出する。

b) 心臓から拍出された血液を送る血管を静脈、心臓へ戻る血液を送る血管を動脈という。

c) 脾臓は、体内で最も大きい臓器であり、横隔膜の直下に位置する。

d) リンパ管は互いに合流して次第に太くなり、最終的に鎖骨の下にある静脈につながるが、途中にリンパ節と呼ばれる結節がある。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第66問)
腎臓に関する記述について、( )の中に入れるべき正しい字句はどれか。なお、( )内には、どちらも同じ字句が入る。

 腎臓に入る動脈は細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった糸球体を形成する。糸球体の外側を袋状の( )が包み込んでおり、これを腎小体という。( )から1本の尿細管が伸びて、腎小体と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位(ネフロン)を構成している。

番号解答
副腎皮質
ボウマン嚢
副腎髄質
膀胱
前立腺
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(第67問)
目に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
水晶体の前には虹彩があり、瞳孔を散大・縮小させて眼球内に入る光の量を調節している。
上下の眼瞼の縁にはまつげがあり、ゴミや埃等の異物をはじいて目に入らないようにするとともに、物が触れると反射的に目を閉じる触毛としての機能がある。
涙腺は涙液を分泌するが、涙液は起きている間は分泌されない。
結膜は、眼瞼の裏側と眼球前方の強膜(白目の部分)と結ぶように覆って組織を保護している。
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(第68問)
鼻に関する記述の正誤について、正し組み合わせはどれか。

a) 鼻は、嗅覚情報の受容器官で、空気中を漂う物質を鼻腔内に吸い込み、その科学的刺激を感じとる。

b) においに対する感覚は非常に鋭敏で、順応を起こしにくく、長時間同じにおいを嗅いでも、そのにおいを感じ続けることができる。

c) 鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎といい、鼻汁過多や鼻閉(鼻づまり)などの症状を生じる。

d) 副鼻腔は、鼻腔と異なり、線毛はなく、粘液を分泌する細胞も存在しない。

番号abcd
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(第69問)
骨格系に関する記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
骨は、頭部や内臓を支える身体の支柱としての機能の他、骨格内に臓器を収め、保護する機能もある。
成長が止まると、骨では骨吸収と骨形成が行われなくなる。
骨の関節面は強靭な硬い層に覆われている。
骨は、カルシウムやリン等の無機質を蓄えることができない。
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(第70問)
次の記述は、脳に関するものである。( )の中に入れるべき字句はどれか。

 脳内には多くの血管が通っているが、脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、血液中から脳の組織へ移行できる物質の種類は限られている。これを( )という。

番号解答
神経細胞
呼吸中枢
脊髄反射
免疫反応
血液脳関門
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(第71問)
医薬品の作用に関する記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
内服薬には、有効成分が消化管で吸収された後、循環血液中に入って薬効をもたらす全身作用のものしかなく、局所作用を目的にしているものはない。
外用薬には、適用部位に対する局所的な効果を目的にしているものしかない。
局所作用を目的としている医薬品によって全身性の副作用を生じることはない。
一般用医薬品には、今のところ、全身作用を目的とした点鼻薬はない。
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(第72問)
医薬品の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品の成分を取り込むのではなく、濃い方から薄い方へ拡散していくことによって消化管にしみ込んでいく現象である。

b) 消化管吸収において、医薬品の有効成分の吸収は、主として大腸でなされる。

c) 直腸からは有効成分は吸収されづらいため、内服の場合よりも全身作用が遅く現れる。

d) 皮膚吸収において、有効成分が皮膚から浸透して作用し、浸透する量は皮膚の状態、傷の有無や程度によって影響を受けない。

番号abcd
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(第73問)
薬の排泄に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。

 循環血液中に移行した医薬品成分は、未変化体又はその代謝物が( a )で濾過され、大部分は尿中に排泄される。そのため、( a )の機能が低下した状態にある人では、正常の人よりも医薬品の成分が循環血液中に存在する時間が( b )、副作用を( c )なる。

番号abc
腎臓遅延し生じやすく
肝臓短縮され生じにくく
腎臓短縮され生じやすく
肝臓遅延し生じやすく
腎臓遅延し生じにくく
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(第74問)
医薬品の剤型ごとの違い、適切な使用方法に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 錠剤(内服)は、胃、腸等で崩壊して、有効成分が溶け出して薬効をもたらす剤型である。

b) 錠剤のように大きく固形状に固めずに、粉末状としたものを散剤、粒状としたものを顆粒剤という。

c) 内服液剤は固形製剤に比べ、飲み込みやすいが、消化管からの吸収は遅くなる。

d) 外用局所に用いる剤型として、適用部位を水から遮断する場合等にはクリーム剤を用い、水で洗い流しやすくする場合等では軟膏剤を用いなければならない。

番号abcd
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(第75問)
次の記述は、医薬品の副作用に関するものである。次の記述に該当するものはどれか。

 全身が広範囲わたって赤くなり、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められ、かつ、高熱(38℃以上)、口唇の発赤・びらん、目の充血等の症状を伴う病態で、同症について最初に報告をした医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれる。

番号解答
ショック(アナフィラキシー)
肝機能障害
偽アルドステロン症
皮膚粘膜眼症候群
中毒性表皮壊死症
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(第76問)
精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品の作用によって中枢神経系が刺激され、物事に集中できない、落ち着きがなくなる、不眠、不安、震え(振戦)、興奮等の症状を生じることがある。

b) 精神神経障害は、医薬品の多量服用や長期連用、適用外の乳幼児への使用等の不適正な使用がなされた場合に限られ、通常の使用においては発生しない。

c) 無菌性髄膜炎は、早期に原因となった医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、比較的予後は良好であることがほとんどであるが、重篤な中枢神経系の後遺症が残った事例も報告されている。

d) 無菌性髄膜炎は、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人には発症しない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第77問)
胃腸症状に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査を受けた時に発見されることもある。
消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜が障害され、組織が損傷した状態であり、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状を生じる。
イレウス様症状は、普段から便秘傾向のある人は発症リスクが低いとされている。
医薬品の消化器に対する影響によって、吐き気・嘔吐、食欲不振、腹痛などを生じることがある。
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(第78問)
呼吸機能に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 喘息は、内服薬によって引き起こされ、外用薬で誘発されることはない。

b) 合併症の有無にかかわらず、喘息の症状は、原因となった医薬品の成分が体内から消失しても寛解しない。

c) 間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎等の症状と区別が難しい。

d) 間質性肺炎の症状は、一般的に医薬品の使用から1~2時間程度の間に起こり、必ず発熱を伴う。

番号abcd
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(第79問)
医薬品の使用により生じる排尿困難に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 ( a )に働いて、( b )を抑制する作用がある成分が配合された医薬品の使用によって、膀胱の排尿筋の収縮が( c )され、排尿時に尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感等の症状を生じる。

番号abc
自律神経系副交感神経系促進
自律神経系交感神経系促進
自律神経系副交感神経系抑制
体性神経系交感神経系抑制
体性神経系副交感神経系促進
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(第80問)
皮膚に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
外用薬の使用により、強い痒みを伴う発疹・発赤、腫れ、刺激感、水疱・ただれ等の激しい炎症症状(接触皮膚炎)が起きることがある。
接触皮膚炎は、原因となった医薬品との接触がなくなれば、通常は1週間程度で症状は治まる。
貼付剤の使用による光線過敏症の症状は、貼付剤を剥がした後でも現れることがあるが、医薬品が触れた部分に限られる。
薬疹は、皮膚以外に、目の充血や唇・口腔粘膜の異常が見られることがある。
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(第81問)
日本薬局方に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 日本薬局方は医薬品の性状及び品質の適正を図るために定められている。

b) 日本薬局方に収められている物は、薬事法において、医薬品と規定されている。

c) 日本薬局方は厚生労働大臣の意見を聴いて定められる。

d) 日本薬局方に収載されている一般用医薬品はない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第82問)
薬局に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 調剤を実施する薬局は、医療提供施設としても位置付けられている。

b) 薬局は、厚生労働大臣の許可を受けなければ、開設してはならない。

c) 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院又は診療所を除き、薬局の名称を付してはならない。

d) 薬局において、登録販売者による一般用医薬品の購入者等への情報提供及び相談対応は全く認められていない。

番号abcd
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(第83問)
店舗販売業に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 店舗販売業者は、一般用医薬品以外の医薬品も販売することができる。

b) 店舗販売業者は、第2類医薬品又は第3類医薬品については、薬剤師又は登録販売者に販売又は授与させなければならない。

c) 店舗販売業者においては、特定の購入者の求めに応じて、医薬品を開封して分割販売することができる。

d) 店舗販売業においては、薬剤師が従事している店舗では調剤を行うことができる。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第84問)
配置販売業に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
配置販売業の許可は、一般用医薬品を配置により販売又は授与する業務について、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県ごとに、その都道府県知事が与えることとされている。
配置販売業者又はその配置員は、その住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。
配置販売業者は、一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準に適合するものについては、医薬品を開封して分割販売することができる。
店舗販売業者が一般用医薬品を配置により販売等をしようとする場合には、別途、配置販売業の許可を受ける必要がある。
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(第85問)
薬事法第36条の3第1項第2号で規定される第2類医薬品の定義について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 その( a )等により( b )に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれがある医薬品(( c )医薬品を除く。)であって厚生労働大臣が指定するもの

番号abc
薬理作用身体の機能第1類
副作用日常生活第1類
副作用日常生活第3類
副作用身体の機能第1類
薬理作用日常生活第3類
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(第86問)
薬事法第2条第2項第1号で規定される医薬部外品の定義について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 次のイからハまでに掲げる目的のために使用される物(これらの使用目的の他に、あわせて前項第2号又は第3号に規定する目的のために使用される物を除く。)であって機械器具等でないもの
 イ ( a )その他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止
 ロ ( b )、ただれ等の防止
 ハ 脱毛の防止、育毛又は除毛

番号ab
胃もたれかゆみ
胃もたれかぶれ
吐き気かゆみ
吐き気あせも
めまいあせも
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(第87問)
保健機能食品等に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 乳児、幼児、妊産婦、高齢者又は病者の発育又は健康の保持若しくは回復の用に供することが適当な旨を医学的・栄養学的表現で記載し、かつ、用途を限定したもので、( a )第26条の規定に基づき、『特別の用途に適する旨の表示』の許可を受けた食品を( b )という。

番号ab
健康増進法栄養機能食品
食品衛生法栄養機能食品
健康増進法特別用途食品
食品衛生法特別用途食品
食品安全基本法特別用途食品
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(第88問)
次の医薬部外品の分類のうち、かつては医薬品であったが、平成16年に医薬部外品へ移行されたものとして、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ビタミン含有保健薬

b) 殺鼠剤

c) 整腸薬

d) 浴用剤

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第89問)
医薬部外品に関する記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
医薬部外品を業として製造販売する場合には、製造販売業の許可が必要であり、通常、品目ごとに承認を得る必要がある。
薬局の開設又は医薬品の販売業の許可を受けた者でなければ、業として、医薬部外品を販売してはならない。
医薬部外品には、化粧品としての使用目的を有する製品は一切ない。
効能・効果が類似したものに限り、医薬品と医薬部外品とを区別して陳列する必要はない。
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(第90問)
化粧品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 化粧品は、『人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つ』の範囲内においてのみ効能効果を表示することが認められている。

b) 化粧品の成分本質(原材料)については、原則として医薬品の成分を配合してはならない事とされており、配合が認められる場合であっても、添加物として使用されるなど、薬理作用が期待できない量以下に制限されている。

c) 化粧品を業として製造販売する場合には、製造販売業の許可が必要であり、通常、品目ごとに承認を得る必要はない。

d) 化粧品を販売する際は、薬局の開設又は医薬品の販売業の許可を受けている場合を除き、化粧品の販売業の許可が必要である。

番号abcd
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(第91問)
医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 用量に関しては、医療用医薬品では、医師又は歯科医師が医学的見地から患者の状態を診て適宜増減することが認められている場合が多いが、一般用医薬品では、年齢に応じて服用量が定められているなど、それを使用する一般の生活者による判断の余地は少ない。

b) 人体に直接使用されない検査薬において、血液を検体とするものも、一般用医薬品として認められている。

c) 注射等の侵襲性の高い使用方法も、一般用医薬品の用法として用いられている。

d) 一般用医薬品の効能効果の表現については、通常、診断疾患名ではなく、一般の生活者が判断できる症状で示されている。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第92問)
毒薬又は劇薬に関する記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
業務上毒薬又は劇薬を取り扱う者は、それらをその他の物と区別して貯蔵、陳列しなければならず、特に毒薬を貯蔵、陳列する場所については、かぎを施さなければならない。
毒薬については、それを収める直接の容器又は被包に、白地に黒枠をとって、当該医薬品の品名及び『毒』の文字が黒字で記載されていなければならない。
毒薬及び劇薬を、14歳未満の者に交付することは禁止されている。
毒薬及び劇薬を一般の生活者に対して販売又は授与する際は、当該医薬品を譲り受ける者から、品名、数量、使用目的、譲渡年月日、譲受人の氏名、住所及び職業が記入され、署名又は記名押印された書類の交付を受けなければならない。
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(第93問)
薬事法第2条第9項に規定される生物由来製品に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内にはどちらも同じ字句が入る。

 生物由来製品は、製品の使用による( a )の発生リスクに着目して指定されており、生物由来の原材料が用いられているものであっても、現在の科学的知見において、( a )の発生リスクの蓋然性が極めて低いものについては、指定の対象とならない。
 一般用医薬品において、生物由来の原材料が用いられているものは( b )。現在のところ、生物由来製品として指定された一般用医薬品は( c )。

番号abc
感染症少なくないない
感染症少なくないある
感染症ないない
先天異常少なくないある
先天異常ないない
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(第94問)
一般用医薬品のリスク区分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 一般用医薬品の外箱等には、当該医薬品が分類されたリスク区分ごとに定められた事項を記載することが義務付けられている。

b) 薬局開設者又は店舗販売業者は、一般用医薬品を陳列する場合には、第1類医薬品、第2類医薬品又は第3類医薬品の区分ごとに陳列しなければならない。

c) 配置販売業者は、一般用医薬品を陳列する場合には、第1類医薬品、第2類医薬品又は第3類医薬品の区分ごとに陳列する必要はない。

d) 第3類医薬品に分類されている医薬品は、第1類医薬品又は第2類医薬品に分類が変更されることはない。

番号abcd
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(第95問)
一般用医薬品のリスク区分に応じた情報提供に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 薬局において第1類医薬品を販売する際は、薬剤師が書面を用いて、その適正な使用のために必要な情報を提供しなければならない。ただし、購入者から説明を要しない旨の意思表明があった場合はこの限りではない。

b) 配置販売業において第1類医薬品を配置する際は、薬剤師又は登録販売者が書面を用いて、その適正な使用のために必要な情報を提供しなければならない。ただし、購入者から説明を要しない旨の意思表明があった場合はこの限りではない。

c) 第2類医薬品を購入した者から、当該医薬品に係る相談があった場合は、薬剤師又は登録販売者がその適正な使用のために必要な情報を提供しなければならない。

d) 第3類医薬品を購入した者から、当該医薬品に係る相談があった場合は、薬剤師又は登録販売者がその適正な使用のために必要な情報を提供することは望ましいものの、特に法律上の規定は設けられていない。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第96問)
薬事法第50条の規定により、一般用医薬品の直接の容器又は直接の被包に記載しなければならない事項の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 製造業者の氏名又は名称及び住所

b) 製造年月日

c) 日本薬局方に収載されている医薬品以外の医薬品における有効成分の名称及びその分量

d) 重量、容量又は個数等の内容量

番号abcd
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(第97問)
薬事法第56条において販売が禁止されている医薬品の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 病原微生物により汚染されている医薬品

b) 習慣性があるものとして、厚生労働大臣が指定する医薬品

c) 一部が変敗した物質から成っている医薬品

d) 毒性が強いものとして、厚生労働大臣が指定する医薬品

番号abcd
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(第98問)
医薬品等適正広告基準に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
医薬関係者、医療機関等が公認、推薦等している旨の広告については、一般の生活者の当該医薬品に対する認識に与える影響が大きいことにかんがみて、仮に事実であったとしても、原則として不適当とされている。
医薬品の使用前・使用後を示した図面・写真を掲げることは、その効能効果の保証表現となる。
医薬品の効能効果又は安全性について、最大級の表現又はこれに類する表現を行うことは不適当とされている。
チラシ、パンフレット等において、医薬品と、食品、化粧品等の医薬品ではない製品を同一紙面に掲載することは、禁止されている。
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(第99問)
一般用医薬品の販売又は授与に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 複数の医薬品を組み合わせて販売する際は、効能効果が重複したものを選択することが適当である。

b) 医薬品を懸賞や景品として授与することは、サンプル品を提供するような場合を除き、原則として認められていない。

c) 配置販売業において、医薬品を先用後利によらず現金売りを行うことは配置による販売行為に当たらず、薬事法第37条第1項の規定に違反するものとして取締りの対象となる。

d) キャラクターグッズ等の景品類を提供して販売することは、不当景品類及び不当表示防止法の限度内であっても、一切認められない。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第100問)
行政庁の監視指導及び処分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
都道府県知事は、必要と認めるときは、店舗販売業者に報告をさせることができる。
都道府県知事は、薬事監視員に、不良医薬品の疑いのある物品を試験のため必要な最小分量に限り、収去させることができる。
行政庁の監視指導に対して、薬局開設者が虚偽の報告をした場合、50万円以下の罰金に処せられることがある。
厚生労働大臣は、医薬品を業務上取り扱う者に対し、不正表示医薬品、不良医薬品、無承認無許可医薬品について廃棄を命じることはできない。
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(第101問)
次の医薬品成分と、一般用医薬品の添付文書における使用上の注意に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
インドメタシンを主な成分とする外用鎮痛消炎薬は、喘息発作を誘発するおそれがあるため、『ぜんそくを起こしたことがある人』は使用しないこととされている。
ポピドンヨードを主な成分とする含嗽薬は、ショック(アナフィラキシー)、アナフィラキシー様症状等の重篤な副作用を生じる危険性が高まるため、『本剤によるアレルギー症状を起こしたことがある人』は使用しないこととされている。
塩酸ジフェンヒドラミン(ジフェンヒドラミン塩酸塩)を主な成分とする内服薬は、乳児に昏睡を起こすおそれがあるため、『授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること』とされている。
アミノ安息香酸エチルを主な成分とする医薬品は、ライ症候群の発症との関連性があるため、『透析療法を受けている人』は使用しないこととされている。
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(第102問)
一般用医薬品の適正使用情報に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 薬事法の規定では、医薬品の添付文書及び容器若しくは包装に、『用法、用量』の記載は義務づけられていない。

b) 医薬品の添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、年に一度、定期的に改訂されなければならない。

c) 医薬品の添付文書は、通常、医薬品の箱を開封しないと確認することが難しいが、医薬関係者向けの出版物や製薬企業の添付文書集などが提供されている場合もあり、登録販売者はこれらを活用することで、医薬品の適切な選択、適正な使用が図られるよう、購入者等に対して情報提供を行うことができる。

d) 医薬品の添付文書における使用上の注意である『してはいけないこと』、『相談すること』及び『その他の注意』は、枠囲い又はゴシック体にするなど他の記載事項と比べて目立つように記載されている。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第103問)
塩酸プソイドエフェドリン(プソイドエフェドリン塩酸塩)を主な成分とする一般用医薬品の添付文書における、『次の人は使用(服用)しないこと』の項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 尿の貯留・尿閉を生じるおそれがあるため、『前立腺肥大による排尿困難』の症状がある人は、使用(服用)しないこと。

b) 除脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため、『心臓病』の診断を受けた人は、使用(服用)しないこと。

c) 血圧を上昇させ、高血圧を悪化させるおそれがある為、『高血圧』の診断を受けた人は、使用(服用)しないこと。

d) 胃液の分泌が亢進し、胃潰瘍の症状を悪化させるおそれがあるため、『胃潰瘍』の診断を受けた人は、使用(服用)しないこと。

番号abcd
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(第104問)
一般用医薬品の製品表示に関する記述について、( )の中に入れるべき正しい字句はどれか。

 使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後( )を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品において法的な表示義務はないが、流通管理等の便宜上、外箱等に記載されるのが通常となっている。

番号解答
1年
2年
3年
4年
5年
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(第105問)
一般用医薬品の添付文書における使用上の注意『相談すること』に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 摂取した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られているが、『してはいけないこと』の項で『授乳中人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること』として記載するほどではない場合に、『授乳中の人』と記載されている。

b) 『次の診断を受けた人』として、現に医師の治療を受けているか否かによらず、その医薬品が使用されると状態の悪化や副作用等を招きやすい基礎疾患等が示されている。

c) 他の医薬品でアレルギーの既往歴がある人でも、その医薬品を使用してアレルギー症状を起こしたことがなければ、アレルギー性の副作用を生じるリスクは低く、『相談すること』には当たらない。

d) 一般用検査薬では、検査結果が陰性であっても何らかの症状がある場合は、再検査するか又は医師に相談する旨等が記載されている。

番号abcd
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(第106問)
独立行政法人医薬品医療機器総合機構の医薬品医療機器情報提供ホームページに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
添付文書情報、医薬品・医療機器等安全性情報のほか、緊急安全性情報や『使用上の注意』の改訂情報等が掲載されている。
企業や医療機関等から報告された、医薬品による副作用が疑われる症例情報が掲載されている。
医薬品・医療機器の安全性に関する情報が発出されたときに、本ホームページへの掲載と同時に、その情報を電子メールで配信するサービスを行っている。
医療関係者のみがアクセスできるようになっており、一般の医薬品購入者はホームページに掲載されている情報を閲覧することはできない。
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(第107問)
次の成分のうち、その成分を主成分とする一般用医薬品の添付文書の『してはいけないこと』の欄に、『服用後、乗物または機械類の運転層素をしないこと』として記載されているものはどれか。

番号解答
臭化水素酸スコポラミン
ヒマシ油
アルジオキサ
スクラルファート
ビサコジル
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(第108問)
医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) シロップ剤については、取り出した時の室温との急な温度差で変質するおそれがあるため、開封後は冷蔵庫内での保管をしてはならない。

b) 医薬品を旅行や勤め先等へ携行するために別の容器へ移し替えると、日時が経過して中身がどんな医薬品であったか分からなくなってしまうことがあり、誤用の原因となるおそれがある。

c) 家庭における誤飲事故等を避けるため、医薬品は食品と区別して保管されることが重要である。

d) 眼科用薬は、長期保存すると変質する可能性があるため、開封後においては家族間で共用し、できる限り早めに使い切ることが重要である。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第109問)
医薬品の情報提供に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して科学的な根拠に基づいた正確なアドバイスを与え、セルフメディケーションを適切に支援することが期待されている。

b) 登録販売者は、医薬品の適正な使用を確保する為、製造販売業者から提供される情報の活用に努めなければならない。

c) 情報通信技術の発展・普及に伴って、一般の生活者でも容易に医薬品情報を入手することが可能な為、登録販売者から購入者等への医薬品情報の提供は必要ない。

d) 登録販売者は、購入した医薬品を使い終わるまで、必要なときに、いつでも取り出して読むことができるよう添付文書を大切に保存することの必要性について、購入者等に説明することが重要である。

番号abcd
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(第110問)
薬事法第77条の4の2第2項に規定される、医薬関係者(登録販売者を含む。)による医薬品の副作用等の報告先として、正しいものはどれか。

番号解答
製造販売業者
独立行政法人医薬品医療機器総合機構理事長
都道府県知事
店舗を管轄する保健所の長
厚生労働大臣
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(第111問)
薬事法第77条の4の2第2項に規定される、医薬品等による副作用等が疑われる場合の報告に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品や医療機器によるものと疑われる健康被害を報告対象としているが、医薬部外品又は化粧品による健康被害についても自発的な情報協力が要請されている。

b) 登録販売者による医薬品の副作用報告は、定められた期間内までに行われなければならない。

c) 医薬品の副作用等の報告は、医薬品との因果関係が明確な場合のみ求められている。

d) 報告者に対しては、安全性情報受領確認書が交付される。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第112問)
新一般用医薬品に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( b )内には同じ字句が入る。

 医療用医薬品において使用されていた有効成分を、一般用医薬品において初めて配合したものを( a )という。
 既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合された一般用医薬品を( b )という。
 ( b )には、10年を超えない範囲で厚生労働大臣が承認時に定める一定期間、承認後の使用成績等を製造販売元の製薬企業が集積し、厚生労働省へ提出する制度である( c )が適用される。

番号abc
スイッチOTCダイレクトOTC再審査制度
ダイレクトOTCスイッチOTC再評価制度
スイッチOTCダイレクトOTC再報告制度
ダイレクトOTCスイッチOTC再審査制度
スイッチOTCダイレクトOTC再評価制度
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(第113問)
医薬品の副作用情報などの評価および措置に関する記述について、( )に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 収集された副作用等の情報は、その医薬品の製造販売を行っている企業において評価・検討され、必要な安全対策が図られる。各制度により集められた副作用情報については、( a )において、( b )の意見を聴きながら調査検討が行われ、その結果に基づき、厚生労働大臣は、( c )の意見を聴いて、安全対策上必要な行政措置を講じている。

番号abc
独立行政法人医薬品医療機器総合機構製造販売業者厚生科学審議会
厚生労働省専門委員厚生科学審議会
独立行政法人医薬品医療機器総合機構専門委員薬事・食品衛生審議会
厚生労働省専門委員薬事・食品衛生審議会
厚生労働省製造販売業者薬事・食品衛生審議会
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(第114問)
次の記述について、( )の中に入れるべき字句はどれか。

 国内で発生した副作用症例、感染症症例に関する、製薬企業からの報告については、その内容、重篤性により報告期限が異なっている。副作用症例報告において、医薬品によるものと疑われる死亡事例の報告期限は( )以内である。

番号解答
5日
10日
15日
20日
25日
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(第115問)
次の漢方処方製剤のうち、インターフェロン製剤との併用例において間質性肺炎が報告され、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布が指示されたものはどれか。

番号解答
麻黄湯(まおうとう)
葛根湯(かっこんとう)
小柴胡湯(しょうさいことう)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
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(第116問)
医薬品副作用被害救済制度に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医療費や医療手当などの各種給付の請求は、請求する者の住所地の都道府県知事に対して行う。

b) 医療費の給付は、副作用の原因となった医薬品を製造販売した製薬企業が直接行う。

c) 医学的薬学的判断を要する事項について薬事・食品衛生審議会の諮問・答申を経て、厚生労働大臣が判定した結果に基づいて、医療費などの給付が行われる。

d) 救済給付業務に必要なすべての費用は、製薬企業から年度ごとに納付される拠出金で賄われている。

番号abcd
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(第117問)
医薬品副作用被害救済制度に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品を適正に使用して生じた健康被害であれば、医療機関での治療を要さずに寛解したような軽度のものについても給付対象となる。

b) 無承認無許可医薬品(いわゆる健康食品として販売されたもののほか、個人輸入により入手された医薬品を含む)の使用による健康被害は救済制度の対象となる。

c) 一般用医薬品の殺虫剤・殺鼠剤による健康被害は救済制度の対象とならない。

d) 一般用医薬品の使用による副作用被害への救済給付の請求にあたっては、医師の診断書等のほか、その医薬品を販売等した薬局開設者、医薬品の販売業者の作成した販売証明書等が必要となる。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第118問)
一般用医薬品に関する主な安全対策に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( a )内には同じ字句が入る。

 ( a )は、我が国においては鼻水、鼻づまり等の症状の緩和を目的として、鼻炎用内服薬、鎮咳去痰薬、かぜ薬等に配合されていたものであったが、2003年8月までに、( a )が配合された一般用医薬品による( b )等の副作用症例が複数報告され、それらの多くが用法・用量の範囲を超えた使用又は禁忌とされている高血圧症患者の使用によるものであった。そのため、厚生労働省より関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供のてぅってい等を行うとともに、代替成分として( c )等への速やかな切替えについて指示がなされた。

番号abc
塩酸フェニルプロパノールアミン腎不全塩酸プロカイン
塩酸フェニルプロパノールアミン脳出血塩酸プソイドエフェドリン
塩酸フェニルプロパノールアミン脳出血塩酸プロカイン
マレイン酸クロルフェニラミン脳出血塩酸プロカイン
マレイン酸クロルフェニラミン腎不全塩酸プソイドエフェドリン
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(第119問)
医薬品副作用被害救済制度による被害者の救済給付の種類のうち、請求期限が定められていないものはどれか。

番号解答
医療費
医療手当
遺族一時金
遺族年金
障害年金
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(第120問)
医薬品の適正使用の為の啓発活動及び薬物乱用防止活動に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年『薬と健康の週間』として広報活動やイベント等が実施されている。

b) 薬物の長期の乱用によって、臓器障害、情緒不安定、対人関係・社会生活上の障害等にいたった事例が報告されている。

c) 薬物乱用防止を一層推進する為、毎年10月17日~23日の1週間、国、自治体、関係団体等により、『ダメ。ゼッタイ。』普及運動が実施されている。

d) 青少年では、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分でなく、好奇心から身近に入手できる薬物(一般用医薬品を含む。)を興味本位で乱用することがあるため、医薬品の適正使用の重要性等に関して、小中学生のうちから啓発を行うことが重要である。

番号abcd
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