登録販売者は、薬剤師に次ぐ薬のスペシャリスト。薬事法で認められた公的資格だから不況にも強い資格です。

登録販売者試験対策合格NAVI

2014年度 富山県 登録販売者試験

(第1問)
医薬品のリスク評価に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 新規に開発される医薬品のリスク評価は、国際的な標準化(ハーモナイゼーション)制定の流れのなかで実施されている。

b) 医薬品の製造販売後の調査及び試験の実施基準として 、Good Laboratory Practice (GLP) が制定されている 。

c) ヒトを対象とした臨床試験に おける効果と安全性の評価基準には、国際的にGood Clinical Practice(GCP)が制定されている。

d) 医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量との積で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。

番号abcd
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(第2問)
小児等に対する一般用医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。

b) 乳児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品であっても、乳児は医薬品の影響を受けやすく、また、状態が急変しやすく、その医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先される。

c) 小児は、大人と比べて医薬品成分の代謝・排泄に時間がかからないため、医薬品の作用が弱くなることがある。

d) 医薬品の販売に従事する専門家においては、保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるような安易な使用は避け、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう説明することが重要である。

番号abcd
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(第3問)
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 一般用医薬品は、通常、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先される。

b) 副作用の重篤化を回避するためには、医薬品を使用する人が副作用をその初期段階で認識することが重要となる。

c) 副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりでなく、直ちに明確な自覚症状として現れないこともある。

d) 登録販売者は、購入者等に対して一般用医薬品の情報提供を適切に行っていれば、副作用の状況にかかわらず、医療機関を受診するよう勧奨する必要はない。

番号abcd
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(第4問)
アレルギーに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) アレルギーは、一般的にあらゆる物質によって起こり得るものであるため、医薬品の薬理作用等とは関係なく起こる可能性がある。

b) 医薬品によるアレルギーは、内服薬だけでなく外用薬でも引き起こされることがある。

c) 医薬品によるアレルギーを起こしたことがない人でも、病気に対する抵抗力が低下している状態などの場合、医薬品によるアレルギーを生じることがある。

d) アレルギーには体質的・遺伝的な要素もあり、アレルギーを起こしやすい体質の人や、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、医薬品を使用する際に注意が必要である。

番号abcd
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(第5問)
医薬品の本質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡り、そのすべてが解明されてはいない。

b) 医薬品は期待される有益な効果(薬効)のみをもたらす。

c) 人体に対して直接使用されない医薬品は、人の健康に影響を与えない。

d) 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品であり、その有用性が認められたものである。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第6問)
複数の医薬品を併用した場合 、又は特定の食品と一緒に摂取した場合の相互作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 相互作用の結果、医薬品の作用が増強することはあるが、作用が減弱することはない。

b) 一般用医薬品は、保健機能食品や、いわゆる健康食品とは相互作用を起こさない。

c) 相互作用には、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こるものがある。

d) 相互作用を回避するには、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第7問)
医薬品の副作用の定義に関する記述のうち、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、医薬品の副作用とは、『疾病の( a )、診断、治療のため、又は( b )の機能を正常化するために、人に( c )用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応』とされている。

番号abc
検査中枢神経通常
検査中枢神経通常より多く
検査身体通常より多く
予防身体通常より多く
予防身体通常
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(第8問)
医薬品の使用上の注意等において用いられる年齢区分に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 おおよその目安として、乳児とは( a )、幼児とは( b )、小児とは( c )をいう。

番号abc
1歳未満7歳未満15歳未満
1歳未満5歳未満15歳未満
3歳未満7歳未満12歳未満
3歳未満5歳未満12歳未満
3歳未満5歳未満15歳未満
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(第9問)
小児が医薬品を使用する場合の保健衛生上のリスク等に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ(  )内には同じ字句が入る。

 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が( a )、服用した医薬品の吸収率が相対的に( b )。また、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達し( c )ため、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こし( c )。

番号abc
短く低いやすい
短く高いにくい
長く低いにくい
長く低いやすい
長く高いやすい
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(第10問)
高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 高齢者には嚥下障害がある場合があっても、内服薬を使用する際に喉に詰まらせるおそれはない。

b) 一般用医薬品の販売等に際しては、実際にその医薬品を使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供や相談対応することが重要である。

c) 一般用医薬品は、既定用量の下限で使用していれば、高齢者でも作用が強過ぎる等の問題を生じることはない。

d) 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。

番号abcd
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(第11問)
妊婦・授乳婦が医薬品を使用する上で注意すべき事項に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 一般用医薬品の成分の一部が、乳汁中に移行することはない。

b) 妊婦は、体の変調や不調を起こしやすいため、一般用医薬品を使用することにより、症状の緩和等を図ろうとする場合もあるが、一般用医薬品による対処が適当かどうかを含めて慎重に考慮されるべきである。

c) 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み(血液-胎盤関門)がある。

d) 一般用医薬品には、流産や早産を誘発するおそれがあるものはない。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第12問)
プラセボ効果に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に( a )によらない作用を生じることをプラセボ効果(偽薬効果)という。プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による( b )な結果への期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。

番号ab
薬理作用楽観的
薬理作用悲観的
生理作用楽観的
生理作用悲観的
代謝作用楽観的
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(第13問)
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品は、適切な保管・陳列がなされていれば、経時変化による品質の劣化はない。

b) 医薬品が保管・陳列される場所については、清潔性が保たれるよう留意される必要がある。

c) 医薬品に配合されている成分(有効成分及び添加物成分)には、高温や多湿、光(紫外線)によって品質の劣化(変質・変敗)を起こしやすいものが多い。

d) 医薬品は、品質の劣化(変質・変敗)が起こると、効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。

番号abcd
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(第14問)
医療機関で治療を受けている人等に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
生活習慣病等の慢性疾患を持っている場合、疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与える要因となることがある。
購入しようとする医薬品を使用することが想定される人が医療機関で治療を受けている場合には、疾患の程度やその医薬品の種類等に応じて、問題を生じるおそれがあれば使用を避けることができるよう情報提供がなされることが重要である。
医療機関での治療を受けていない場合は、特定の症状がある人が一般用医薬品を使用しても問題は生じない。
医療機関や薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することは困難なことが多く、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がある。
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(第15問)
一般用医薬品の役割に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 軽度な疾病に伴う症状の改善

b) 健康の維持・増進

c) 生活の質(QOL)の改善・向上

d) 健康状態の自己検査

番号abcd
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(第16問)
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品の販売に従事する専門家は、購入者側から医薬品の使用状況にかかる情報をできる限り引き出し、可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身をつけるべきである。

b) 一般用医薬品は、一般の生活者がその選択や使用を判断する主体であり、医薬品の販売等に従事する専門家は、生活者の自己選択に対し、静観するという姿勢で臨むことが基本となる。

c) 情報提供を受ける購入者が医薬品を使用する本人で、かつ、現に症状等がある場合には、その人の状態や様子全般から得られる情報は、状況把握につながる重要な手がかりとなる。

d) 購入者がすぐに医薬品を使用する状況にない場合には、購入者に対して、実際に使用する際に、販売時になされた情報提供の内容を思い起こしながら、改めて添付文書等に目を通すよう促す必要はない。

番号abcd
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(第17問)
サリドマイドに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) サリドマイド訴訟は、妊娠している女性が催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を使用したことにより発生した薬害に対する訴訟である。

b) 1961年11月、西ドイツ(当時)のレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、西ドイツでは製品が回収されるに至った。我が国でも、同年12月に販売停止及び回収措置がとられた。

c) サリドマイドは血液-胎盤関門を通過しないので胎児には移行しない。

d) サリドマイドによる薬害事件は、世界的に問題となったため、世界保健機関(WHO)加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第18問)
HIV訴訟に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 HIV訴訟とは、( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した( b )から製造された( c )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。

番号abc
血友病血小板アルブミン
血友病原料血漿血液凝固因子
白血病原料血漿アルブミン
白血病血小板血液凝固因子
白血病原料血漿血液凝固因子
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(第19問)
スモン訴訟に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 スモン訴訟は、( a )剤として販売されていた( b )製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。

番号ab
催眠クロロホルム
鎮痛アセトアミノフェン
鎮痛アスピリン
整腸アスピリン
整腸キノホルム
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(第20問)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
CJD訴訟とは、脳外科手術等に用いられたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
CJDは、プリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
CJDは、ウイルスの一種であるプリオンが原因とされる。
CJD訴訟を契機に生物由来製品による感染等被害救済制度が創設された。
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(第21問)
かぜの発症と諸症状、かぜ薬の働きに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) かぜとよく似た症状が現れる疾患は多数あり、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。

b) かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内からウイルスを除去するものである。

c) かぜは、生体に備わっている免疫機構によって原因となっているウイルスや細菌等が消滅すれば自然に治癒する。したがって、安静にして休養し、栄養・水分を十分に摂ることが基本である。

d) 発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合でも、他の症状を予防するため、かぜ薬(総合感冒薬)が選択されることが最適である。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第22問)
解熱鎮痛薬の成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む。)には、血液を凝固しやすくさせる作用がある。

b) イブプロフェンは、アスピリンに比べて胃腸への悪影響が少なく、抗炎症作用も示すことから、頭痛、咽頭痛、月経痛(生理痛)、腰痛等に使用されることが多い。

c) シャクヤクは、ボタン科のシャクヤクの根を基原とする生薬で、鎮痛鎮痙作用、鎮静作用を示し、内臓の痛みにも用いられる。

d) エテンザミドは、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが作用の中心である他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みの発生を抑える働きが非常に強く、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多い。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第23問)
駆虫成分とその作用、目的との関係のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 【成分】カイニン酸
 【作用】蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑え、殺虫作用を示す。

b) 【成分】パモ酸ピルビニウム
 【作用】回虫に痙攣を起こさせ、虫体を排便とともに排出する。

c) 【成分】サントニン
 【作用】回虫の自発運動を抑え、虫体を排便とともに排出する。

d) 【成分】ピペラジンリン酸塩
 【作用】アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させ、虫体を排便とともに排出する。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第24問)
かぜ薬に配合される成分とその副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 【成分】リゾチーム塩酸塩
 【副作用】間質性肺炎

b) 【成分】ブロメライン
 【副作用】出血傾向悪化

c) 【成分】カフェイン
 【副作用】メトヘモグロビン血症

d) 【成分】アスピリン
 【副作用】胃腸障害

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第25問)
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 抗コリン成分は、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンとその受容体の反応を妨げる。

b) パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされる。

c) アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して用いられる。

d) 鎮痛鎮痙作用を期待して、エンゴサクやシャクヤク等の生薬成分が用いられる場合がある。

番号abcd
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(第26問)
眠気防止薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
眠気防止薬は、一時的に精神的な集中を必要とするときに、眠気や倦怠感を除去する目的で使用されるものであり、疲労を解消したり、睡眠が不要になるというものではない。
眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして500mg、1日摂取量では1000mgが上限とされている。
かぜ薬やアレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えるために、眠気防止薬を使用するのは適切でない。
成長期にある小児の発育には睡眠が重要であり、小児用の眠気防止薬はない。
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(第27問)
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) カフェインは、脳に強い興奮状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を長期的に抑える
効果が期待できる。

b) カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質がある。

c) カフェインには心筋を興奮させる作用があり、副作用として動悸が現れることがある。

d) カフェインは、腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収を促進し、尿量の増加(利尿)をもたらす。

番号abcd
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(第28問)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
ジメンヒドリナートは、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示し、専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。
アリルイソプロピルアセチル尿素は、脳に軽い興奮状態を起こさせるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させる作用がある。
アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として配合される場合がある。
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(第29問)
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)とその成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) ゴオウ、ジャコウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。

b) 小児鎮静薬を一定期間又は一定回数服用させても症状の改善がみられない場合は、漫然と使用を継続せず医療機関を受診させるなどの対応が必要である。

c) カンゾウは、主として健胃作用を期待して配合される。

d) ジンコウは、ウシ科のサイカレイヨウ等の角を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮める作用を期待して用いられる。

番号abcd
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(第30問)
咳や痰が生じる仕組みに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 咳は、気管や気管支に何らかの異変が起きたときに、その刺激が中枢神経系に伝わり、延髄にある咳嗽中枢の働きによって引き起こされる反応である。

b) 呼吸器官に感染を起こしたときや、タバコを吸いすぎたときなどには、気道粘膜からの粘液分泌が増えるが、その粘液に気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰となる。

c) 痰が気道粘膜上に滞留すると呼吸の妨げとなるため、反射的に咳が生じて痰を排除しようとする。

d) 気道粘膜に炎症を生じると、咳が誘発されるほか、気管や気管支が収縮して喘息(息が切れて、喉がゼーゼーと鳴る状態)を生じることがある。

番号abcd
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(第31問)
第1欄の記述は、鎮咳去痰薬に配合されることがある生薬成分に関するものである。該当する成分は第2欄のどれか。

第1欄
 この成分の摂取により糖尿病の検査値に影響を生じることがあり、糖尿病が改善したと誤認されるおそれがある。このため、1日最大配合量が原生薬として1.2g以上を含有する製品では、その添付文書等において、本剤の服用により、糖尿病の検査値に影響を及ぼすことがある旨が成分及び分量に関連する注意として記載されている。

番号解答
キョウニン
ナンテンジツ
シャゼンソウ
キキョウ
セネガ
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(第32問)
口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)や、その配合成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ヨウ素系殺菌消毒成分は、口腔内に使用されてもヨウ素が体内に吸収されることはなく、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼすことはない。

b) 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。

c) ミルラは、カンラン科のミルラノキ等の植物の皮部の傷口から流出して凝固した樹脂を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用のほか、抗菌作用も期待して用いられる。

d) ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると殺菌作用が増強されるため、ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬では、そうした食品を摂取した直後の使用や混合は避けることが望ましい。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第33問)
動悸、息切れ等を生じる原因と強心薬の働きに関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 心臓は、通常、体性神経系によって無意識のうちに調整がなされている。

b) 正常な健康状態であれば、激しい運動をしたといや興奮したときであっても、動悸や息切れは現れることはない。

c) 気つけとは、心臓の働きの低下による一時的なめまい、立ちくらみ等の症状に対して、意識をはっきりさせたり、活力を回復させる効果のことである。

d) 強心薬は、心筋に作用してその収縮力を高めるとされる成分を主体として配合されている。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第34問)
腸に作用する薬に関する記述の正誤ついて、正しい組み合わせはどれか。

a) 瀉下薬の配合成分には、腸管を直接刺激するもののほか、糞便のかさや水分量を増すものもある。

b) 整腸薬の配合成分には、腸内細菌の数やバランスに影響を与えるもののほか、腸の活動を促すものもある。

c) 整腸薬、瀉下薬では、医薬部外品として製造販売されている製品もあり、それらは配合できる成分やその上限量が定められていない。

d) 止瀉薬の配合成分には、腸やその機能に直接働きかけるもののほか、腸管内の環境を整えて腸に対する悪影響を減らすことによる効果を期待するものもある。

番号abcd
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(第35問)
胃腸に作用する薬に配合される成分とその主な配合目的との関係のうち、正しいものはどれか。

番号解答
【成分】リュウタン  【配合目的】大腸を刺激して排便を促す。
【成分】オウバク  【配合目的】中和反応によって胃酸の働きを弱める。
【成分】アカメガシワ  【配合目的】胃粘膜を保護する。
【成分】ボレイ  【配合目的】細菌感染による下痢の症状を鎮める。
【成分】センナ  【配合目的】苦味により、弱った胃の働きを高める。
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(第36問)
消化器官用薬とその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性が高くなり、効果が増強される。

b) グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。

c) 駆虫薬は腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばないため、それらが成虫となった頃にあらためて使用しないと完全に駆除できない。

d) カイニン酸は、赤~赤褐色の成分で、尿や糞便が赤く着色することがある。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第37問)
強心薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。

b) 一般に、強心薬を5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因、例えば、呼吸器疾患、貧血、高血圧症、甲状腺機能の異常等のほか、精神神経系の疾患も考えられる。

c) 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、主に尿量増加(利尿)作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼とする。

d) センソは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。

番号abcd
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(第38問)
血中コレステロールと高コレステロール改善薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
血液中の低密度リポタンパク質(LDL)が多く、高密度リポタンパク質(HDL)が少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。
大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、肝臓におけるコレステロール代謝を正常化する働きがあるとされる。
リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなった場合、これは使用の中止を要する副作用であるため、直ちに使用を中止し、医療機関を受診するよう促すべきである。
高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品である。
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(第39問)
貧血用薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルであり、不足した鉄分を補充する目的で、フマル酸第一鉄等が用いられる。

b) マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。

c) 銅は、ヘモグロビンの産生過程で鉄の代謝や輸送に重要な役割を持ち、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。

d) コバルトは、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。

番号abcd
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(第40問)
循環器用薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
日本薬局方収載のコウカを煎じて服用する製品は、冷え症及び血色不良に用いられる。
ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
ヘプロニカートは、代謝されてタンニン酸が遊離し、そのタンニン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示す。
ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる。
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(第41問)
外用痔疾用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として、局所麻酔成分のアラントインが用いられる場合がある。

b) 痔に伴う痒みを和らげることを目的として、抗ヒスタミン成分のアミノ安息香酸エチルが配合されている場合がある。

c) 痔による肛門部の炎症や痒みを和らげる成分として、ステロイド性抗炎症成分のヒドロコルチゾン酢酸エステルが配合されている場合がある。

d) 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、冷感刺激を生じさせるカンフルが配合されている場合がある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第42問)
点眼薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。

b) コンタクトレンズをしたままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されていない限り行うべきでない。

c) 医師から処方された点眼薬を使用している場合には、一般用医薬品の点眼薬を使用する前に、その適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談をすべきである。

d) 点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を閉じ、その際、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内に流れ込み、効果的とされる。

番号abcd
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(第43問)
漢方処方製剤・生薬製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。

b) 肥満症又は肥胖症に用いられる漢方処方製剤については、どのような肥満症にも適するものであり、生活習慣の改善は重要ではない。

c) 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)は、構成生薬としてカンゾウを含み、赤ら顔でときにのぼせがある者のにきびに適すとされるが、胃腸の弱い人では食欲不振、胃部不快感の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

d) サイシンは、ウマノスズクサ科のウスバサイシン又はケイリンサイシンの果実を基原とする生薬である。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第44問)
第1欄は、ある漢方処方製剤に関する記述である。第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として最も適切なものは第2欄のどれか。

第1欄
 体力中等度以上で口渇があり、尿量が少なく、便秘するものの蕁麻疹、口内炎、皮膚の痒みに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

番号解答
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)
大柴胡湯(だいさいことう)
十味敗毒湯(じゅうみばいどくとう)
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(第45問)
アレルギー用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) アレルギー用薬に配合されることがあるシンイは、別名セイヨウハシリドコロとも呼ばれるナス科の草本で、その根茎や根に抗コリン作用を示すアルカロイドを豊富に含む。

b) パーキンソン病の治療のため、医師からセレギリン塩酸塩等のモノアミン酸化酵素阻害剤を処方されている人は、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬の使用を避ける必要がある。

c) アレルギー症状が現れる前から予防的に一般用医薬品のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)を使用することが推奨される。

d) 一般用医薬品のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)は、一時的な症状の緩和に用いられるものであり、長期の連用は避ける必要がある。

番号abcd
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(第46問)
鼻炎用点鼻薬の代表的な配合成分に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を( a )させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、( b )等の( c )成分が用いられる。

番号abc
拡張ケトチフェンアドレナリン作動
拡張フェニレフリン塩酸塩抗ヒスタミン
収縮ケトチフェンアドレナリン作動
収縮ケトチフェン抗ヒスタミン
収縮フェニレフリン塩酸塩アドレナリン作動
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(第47問)
点眼薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを助ける作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを抑えることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。

b) スルファメトキサゾールは、ウイルスや真菌の感染による結膜炎の症状の改善を目的として用いられる。

c) ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル等)は、末梢の微小循環を促進させることにより、結膜充血、疲れ目等の症状を改善する効果を期待して用いられる。

d) パンテノールは、自律神経系の伝達物質の産生に重要な成分であり、目の調節機能の回復を促す効果を期待して用いられる。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第48問)
痔疾用薬に配合される成分及び製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 血管収縮作用による止血効果を期待して、タンニン酸が用いられる。

b) 肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(別名アルクロキサ)が用いられる。

c) 痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、メントールが用いられる。

d) 乙字湯(おつじとう)は、体力中等度以上で大便が硬く、便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘、軽度の脱肛に適すとされている。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第49問)
泌尿器用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 日本薬局方収載のカゴソウは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。

b) 猪苓湯(ちょれいとう)は、体力に関わらず、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。

c) ウワウルシは、ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬であり、利尿作用のほかに、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。

d) 日本薬局方収載のソウハクヒは、煎薬として尿量減少に用いられる。

番号abcd
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(第50問)
毛髪用薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
脱毛は男性ホルモンの働きが過剰であることも一因されているため、女性ホルモン成分の一種であるエストラジオール安息香酸エステルが配合されている場合がある。
カシュウは、ウコギ科の生薬で、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
カルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
ヒノキチオールは、ヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
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(第51問)
外皮用薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
テープ剤やパップ剤は、患部やその周囲に汗や汚れ等が付着した状態で貼付すると、有効成分の浸透性が低下するほか、剥がれやすくもなるため十分な効果が得られない。
軟膏剤やクリーム剤を塗布したあと、手に薬剤が付着したままにしておくと、薬剤が目や口の粘膜等に触れて刺激感等を生じるおそれがあるため、手についた薬剤を十分に洗い流すべきである。
外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされている。
スプレー剤やエアゾール剤は、患部に十分な薬剤が浸透するように至近距離から噴霧し、連続して15秒以上噴霧することが望ましい。
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(第52問)
歯や口中に用いる薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 外用の歯槽膿漏薬には、歯周組織の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸二カリウムが配合されている。

b) 内服の歯槽膿漏薬には、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、血液の凝固機能を正常に保つ働きがあるビタミンE(トコフェロールコハク酸エステルカルシウム)が配合されている場合がある。

c) 外用の歯槽膿漏薬には、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、カルバゾクロムが配合されている場合がある。

d) 外用の歯痛薬には、冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して、ビタミンC(アスコルビン酸)が配合されている場合がある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第53問)
殺虫剤に含まれる成分とその分類に関する組み合わせのうち、正しいものはどれか。

番号解答
【成分】ピリプロキシフェン  【分類】有機リン系殺虫成分
【成分】プロポクスル     【分類】オキサジアゾール系殺虫成分
【成分】ジフルベンズロン  【分類】有機塩素系殺虫成分
【成分】メトキサジアゾン  【分類】カーバメイト系殺虫成分
【成分】フェノトリン     【分類】ピレスロイド系殺虫成分
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(第54問)
滋養強壮保健薬のビタミン成分に関する記述のうち、ビタミンCの作用の説明として正しいものはどれか。

番号解答
体内の脂質を酸化から守る作用(抗酸化作用)を示し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つために重要な栄養素である。
炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。
夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
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(第55問)
滋養強壮保健薬のビタミン成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
ビタミンB1主薬製剤は、チアミン塩化物塩酸塩等が主薬として配合された製剤であり、神経痛、便秘、脚気等の症状の緩和に用いられる。
ビタミンB2主薬製剤は、リボフラビン酪酸エステル等が主薬として配合された製剤であり、口角炎、口内炎、肌荒れ等の症状の緩和に用いられる。
一般用医薬品におけるビタミンB6の1日分量は4000国際単位が上限となっており、妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性及び妊娠を希望する女性では、過剰摂取に留意する必要がある。
ビタミンD主薬製剤は、コレカルシフェロール等が主薬として配合された製剤である。ビタミンDの過剰症としては高カルシウム血症が知られている。
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(第56問)
皮膚に用いる薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。


番号解答
アトピー性皮膚炎は、医師による専門的な治療を要する疾患であり、一般用医薬品の使用によって対処できる範囲を越えなているので、登録販売者は、購入者等に対して、その旨を説明し医療機関の受診を促すことが重要である。
ヒドロコルチゾンの好ましくない作用として、末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染や持続的な刺激感が現れることがある。
ウフェナマートは、湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも等による皮膚症状の緩和を目的として用いられる非ステロイド性抗炎症成分である。
温感刺激成分を主体とする貼付剤は、その効果を高めるため、貼付部位をコタツや電気毛布等の保温器具で温めるのがよい。
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(第57問)
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である『証』に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。

b) 漢方処方製剤の使用により、肝機能障害のような重篤な副作用を起こすことはない。

c) 漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものもあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤が併用された場合、作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなる恐れがある。

d) 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3カ月未満の乳児には使用しないこととされている。

番号abcd
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(第58問)
第1欄の記述は、消毒薬の殺菌消毒成分に関するものである。第1欄の記述に該当する殺菌消毒成分として正しいものは第2欄のどれか。

第1欄
 強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常、人体の消毒には用いられない。
 金属腐食性があるとともに、プラスチックやゴム製品を劣化させる。また、漂白作用があり、毛、網、ナイロン、アセテート、ポリウレタン、色・柄物等には使用を避ける必要がある。酸性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒なガスが発生するため、混ざらないように注意する必要がある。

番号解答
クレゾール石鹸液
イソプロパノール
次亜塩素酸ナトリウム
ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩
クロルヘキシジングルコン酸塩
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(第59問)
外皮用薬のヨウ素系殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
活性酸素の酸化効果により、殺菌消毒作用を示す。
有機水銀の一種であり、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。
黄色の色素で、連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。
酸化作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
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(第60問)
一般用検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 体外診断用医薬品とは、専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されるものをいう。

b) 採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがあるので、尿糖・尿タンパク検査薬による検査は、なるべく採尿後速やかになされることが望ましい。

c) 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものである。

d) 絨毛細胞が腫瘍化している場合には、妊娠していなくてもhCGが分泌され、妊娠検査薬の検査結果が陽性となることがある。

番号abcd
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(第61問)
消化酵素に関する記述ついて、正しものの組み合わせはどれか。

a) トリプシンは、半消化されたデンプンをさらに細かく消化する。

b) エレプシンは、半消化されたタンパク質をアミノ酸まで分解する。

c) リパーゼは、タンパク質を分解する。

d) アミラーゼは、デンプンを分解する。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第62問)
胃に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
ペプシノーゲンは、胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプシンとなる。
胃酸は、胃の内容物の発酵を促進する。
胃液分泌と粘液分泌のバランスが崩れると、胃液により胃の内壁が損傷を受けて胃痛等の症状を生じることがある。
胃内の滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的短く、脂質分の多い食品の場合には比較的長い。
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(第63問)
胆嚢及び肝臓に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 胆汁に含まれる胆汁酸塩は、脂質の消化を容易にし、また、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。

b) 小腸で吸収されたグリコーゲンは、血液によって肝臓に運ばれてブドウ糖として蓄えられる。

c) アルコールは、肝臓で酢酸に代謝されたのち、さらに代謝されてアセトアルデヒドとなる。

d) 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、水溶性ビタミンであるビタミンB6、B12等の貯蔵臓器でもある。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第64問)
大腸及び肛門に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
通常、糞便は直腸に滞留している。
大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。
大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生している。
肛門周囲には、静脈が細かい網目状に通っていて、それらの血管が鬱血すると痔の原因となる。
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(第65問)
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。

b) 喉頭は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。

c) 肺の内部で気管支が細かく枝分かれし、末端はブドウの房のような構造となっており、その球状の袋部分を肺胞という。

d) 肺胞とその周囲の毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。

番号abcd
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(第66問)
循環器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の右側部分(右心房、右心室)に入り、そこから全身に送り出される。

b) 消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る。

c) 血液の循環によって、体内で発生した温熱が体表、肺、四肢の末端等に分配され、全身の温度をある程度均等に保つのに役立っている。

d) 静脈は皮膚表面近くを通っている部分が多く、皮膚の上から透けて見える。

番号abcd
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(第67問)
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 腎小体では、血液中の老廃物が濾過される。

b) 腎臓には、内分泌腺としての機能はない。

c) 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。

d) 女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。

番号abcd
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(第68問)
中耳に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の(  )内には同じ字句が入る。

 外耳と( a )をつなぐ部分で、( b )、鼓室、耳小骨、( c )からなる。
 外耳道を伝わってきた音は、( b )を振動させる。鼓室の内部では、互いに連結した微細
な3つの耳小骨が( b )の振動を増幅して、( a )へ伝導する。

番号abc
耳介鼓膜蝸牛
耳介前庭蝸牛
耳介鼓膜耳管
内耳前庭耳管
内耳鼓膜耳管
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(第69問)
外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられ、また、病原菌の体内への侵入が妨げられている。

b) 皮膚の色は、表皮や真皮に沈着したメラニン色素によるものである。

c) 皮脂腺は、腺細胞が集まってできており、脂分を蓄えて死んだ腺細胞自身が分泌物(皮脂)となって毛穴から排出される。

d) 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するエクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺の二種類がある。

番号abcd
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(第70問)
筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 骨格筋は、随意筋であり、筋線維に横縞模様(横紋)がある。

b) 随意筋は、自律神経系で支配されるのに対して、不随意筋は体性神経系に支配されている。

c) 心筋は、不随意筋であるが筋線維に横縞模様がある。

d) 筋組織は、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される。

番号abcd
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(第71問)
中枢神経系に関する記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
中枢神経系は脳と脊髄から構成される。
脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%である。
脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくい。
脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。
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(第72問)
医薬品の消化管吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品の成分を取り込むのではなく、濃度が低い方から高い方へ拡散していく現象である。

b) 内服薬のほとんどは、その有効成分が結腸と直腸で吸収される。

c) 内服薬のほとんどは、その有効成分が消化管から吸収されて循環血液中に移行し、全身作用を現す。

d) 内服薬の中には、服用後の作用を持続させるため、有効成分がゆっくりと溶出するように作られているものがある。

番号abcd
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(第73問)
血液に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 赤血球は、主にリンパ節で産生される。

b) 単球は白血球の中で最も数が多く、約60%を占めている。

c) 貧血の原因としては、赤血球の産生に必要なビタミンが不足することによる場合や、ヘモグロビンの生合成に必要な鉄分が不足することによる場合などがある。

d) 古くなって柔軟性が失われた赤血球は、脾臓内の網目構造に引っかかり、脾臓の組織に存在するマクロファージによって壊される。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第74問)
カプセル剤に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の(  )内には同じ字句が入る。

 カプセルの原材料として広く用いられている( a )は、( b )などの( c )を主成分としているため、( a )に対してアレルギーを持つ人では使用を避けるなどの注意が必要である。

番号abc
ゼラチンブタタンパク質
ゼラチン小麦炭水化物
デンプンブタ炭水化物
デンプン小麦タンパク質
寒天海草炭水化物
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(第75問)
偽アルドステロン症に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体から( a )が失われることによって生じる病態であって、( b )からのアルドステロン分泌が( c )していないにもかかわらずこのような状態となることから、偽アルドステロン症と呼ばれている。

番号abc
マグネシウム副腎髄質増加
マグネシウム副腎皮質減少
カリウム副腎髄質減少
カリウム副腎皮質増加
カリウム副腎皮質減少
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(第76問)
精神神経系に現れる副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる、不眠、不安、震え(振戦)、興奮等の症状を生じることがある。

b) 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限り発症する。

c) 医薬品の副作用が原因の無菌性髄膜炎は、早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんどであるが、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されている。

d) 医薬品の副作用が原因の無菌性髄膜炎は、過去に比較的軽度の症状を経験した人であれば、再度原因医薬品を使用しても再び発症することはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第77問)
医薬品の使用により胃腸に現れる副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
消化性潰瘍は、医薬品の副作用により胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。
消化性潰瘍では、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなるなどの症状が現れる。
イレウス様症状(腸閉塞様症状)では、激しい腹痛やガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。
普段から便秘傾向のある人は、イレウス様症状の発症リスクが低いとされている。
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(第78問)
副作用として現れる喘息に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 原因となる医薬品を使用後、1~2週間程度で鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴、呼吸困難を生じる。

b) 成人になってから喘息を発症した人、季節に関係なく喘息発作が起こる人等で発症しやすいとされている。

c) 合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。軽症例は半日程度で回復するが、重症例は24時間以上持続し、窒息による意識消失から死に至る危険もある。

d) 内服薬だけでなく坐薬や外用薬でも誘発されることがある。

番号abcd
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(第79問)
感覚器系に現れる副作用に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 ( a )作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧が上昇し、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。特に( b )がある人では厳重な注意が必要である。

番号ab
抗アドレナリン白内障
抗アドレナリン緑内障
抗アドレナリン結膜炎
抗コリン白内障
抗コリン緑内障
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(第80問)
皮膚に現れる副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 接触皮膚炎は原因となる医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしているのが特徴である。

b) 光線過敏症の症状は、医薬品が触れた部分のみに現れる。

c) 医薬品を使用した後に発疹・発赤等が現れた場合は、薬疹の可能性を考慮すべきであるが、痒み等の症状に対しては、一般の生活者が自己判断で対症療法を行うべきである。

d) 接触皮膚炎の症状が現れたときは、原因と考えられる医薬品の使用を中止する。通常は1週間程度で症状は治まるが、再びその医薬品に触れると再発する。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第81問)
薬局に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 薬局は、医薬品の調剤を行う場所であり、一般用医薬品の販売を行うことはできない。

b) 薬局開設者は、自らが薬剤師でなくても、自らその薬局を実地に管理しなければならない。

c) 調剤を実施する薬局は、医療法において医療提供施設としても位置づけられている。

d) 医薬品医療機器等法第4条第1項の規定により、薬局はその所在地の都道府県知事(その所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)の許可を受けなければ、開設してはならない。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第82問)
店舗販売業に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
店舗販売業の許可は、本店が許可を受けていれば、医薬品を販売する支店は新たに許可を受ける必要はない。
店舗販売業の許可を受けた店舗では、薬剤師が従事していても調剤を行うことはできず、要指導医薬品又は一般用医薬品以外の医薬品の販売等は認められていない。
店舗販売業の許可を受けた店舗であっても、その店舗において薬剤師がいない場合には、第1類医薬品の販売又は授与を行うことができない。
店舗販売業者は、その店舗を実地に管理する者(店舗管理者)の意見を尊重しなければならない。
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(第83問)
配置販売業者に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 配置販売業の許可は、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県ごとに、その都道府県知事が与えることとされている。

b) 配置販売業者又はその配置員は、医薬品の配置販売に従事しようとするときは、その氏名、配置販売に従事しようとする区域その他厚生労働省令で定める事項を、あらかじめ、配置販売業者又はその配置員の住所地の都道府県知事に届け出なければならないこととされている。

c) 配置販売業者は、その業務に係る都道府県の区域を、自ら管理し、又は当該都道府県の区域内において配置販売に従事する配置員のうちから指定したものに管理させなければならないこととされている。

d) 配置販売業者又はその配置員は、配置しようとする区域の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならないとされている。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第84問)
医薬品医療機器等法第26条第4項に規定される都道府県知事が店舗販売業の許可を与えないことができる事項として、誤っているものはどれか。

番号解答
申請者が、医薬品医療機器等法第75条第1項の規定により許可を取り消され、取消しの日から3年を経過していないとき。
申請者が、禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった後、3年を経過していないとき。
申請者が、毒物及び劇物取締法(昭和25年法律第303号)に違反し、その違反行為があった日から3年を経過していないとき。
申請者が成年被後見人であるとき。
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(第85問)
次の記述は、医薬品医療機器等法第2条第2項の条文の一部である。( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。

『2 この法律で『医薬部外品』とは、次に掲げる物であって人体に対する作用が緩和なものをいう。
 一 次のイからハまでに掲げる目的のために使用される物(これらの使用目的のほかに、併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物を除く。)であって( a )等でないもの
  イ 吐き気その他の( b )又は口臭若しくは体臭の( c )
  ロ あせも、ただれ等の( c )
  ハ 脱毛の( c )、育毛又は除毛
 二 (略)
 三 (略)』

番号abc
医療機器倦怠感治療
機械器具倦怠感治療
医療機器不快感防止
機械器具不快感防止
機械器具不快感治療
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(第86問)
次の記述は、医薬品医療機器等法第36条の7第1項第2号の条文の一部である。(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 『第二類医薬品 その( a )等により( b )に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれがある医薬品(( c )医薬品を除く。)であつて厚生労働大臣が指定するもの』

番号abc
薬理作用身体の機能第一類
副作用日常生活第一類
副作用日常生活第三類
副作用身体の機能第一類
薬理作用日常生活第三類
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(第87問)
食品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 食品とは、食品衛生法において、医薬品以外のすべての飲食物をいう。

b) 保健機能食品とは、特定保健用食品と栄養機能食品を総称したものをいう。

c) 健康食品という言葉は、健康増進法で定義されている。

d) 特別用途食品とは、乳児、幼児、妊産婦又は病者の発育又は健康の保持若しくは回復の用に供することが適当な旨を医学的・栄養学的表現で記載し、かつ、用途を限定したもので、健康増進法に基づき、『特別の用途に適する旨の表示』の許可を受けた食品である。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第88問)
生物由来製品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品と医療機器のみが指定の対象となる。

b) 厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定する。

c) 生物由来の原材料が用いられているものであれば、現在の科学的知見において、感染症の発生リスクの蓋然性が極めて低いものであっても指定の対象となる。

d) 一般用医薬品には、生物由来製品として指定されたものはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第89問)
医薬部外品及び化粧品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬部外品を業として販売する場合には、医薬品のような販売業の許可は必要なく、一般小売店において販売できる。

b) 化粧品を業として販売する場合には、医薬品のような販売業の許可は必要なく、一般小売店において販売できる。

c) 医薬部外品を業として製造販売する場合には、製造販売業の許可は必要なく、品目ごとの承認を得る必要がある。

d) 化粧品を業として製造販売する場合には、製造販売業の許可は必要なく、あらかじめ品目ごとの届出を行うだけでよい。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第90問)
劇薬の表示に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 劇薬については、それを収める直接の容器又は被包に、( a )に( b )、( c )をもって、当該医薬品の品名及び『劇』の文字が記載されていなければならない。

番号abc
白地赤枠赤字
白地黒枠黒字
黒地白枠白字
赤地白枠白字
赤地白枠黒字
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(第91問)
薬局開設者等は、毒薬又は劇薬を一般の生活者に対して販売又は譲渡する際には、当該医薬品を譲り受ける者から、署名又は記名押印された文書の交付を受けなければならない。当該文書に記載する必要のある事項のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
品名
使用目的
譲受人の住所
譲受人の職業
譲受人の性別
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(第92問)
医薬品医療機器等法に照らし、化粧品の効能効果として表示・標榜することが認められる記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
ソフトコンタクトレンズの消毒
フケ、カユミがとれる
肌のキメを整える
口臭を防ぐ(歯みがき類)
爪を保護する
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(第93問)
医薬品医療機器等法第50条の規定に基づき、原則として一般用医薬品の直接の容器又は直接の被包に記載されていなければならない事項として、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 製造所の名称及び所在地

b) 製造年月日

c) 製造番号又は製造記号

d) 重量、容量又は個数等の内容量

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第94問)
医薬品の広告に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 複数の生薬成分が配合されている漢方処方製剤の効能効果は、それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することが適切である。

b) 医師が推薦している旨の広告は、仮に事実であったとしても原則として不適当とされている。

c) 承認前の医薬品に関しては、薬剤師であれば、その名称及び効能、効果について広告することができる。

d) 医薬品の有効性又は安全性について、それが確実であることを保証するような表現がなされた広告は、虚偽又は誇大な広告とみなされる。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第95問)
医薬品の販売方法に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 薬局開設者はその薬局において、医薬品の販売等に従事する薬剤師、登録販売者又は一般従事者であることが容易に判別できるようその薬局に勤務する者に名札をつけさせなければならない。

b) 店舗販売業者が指定第2類医薬品を販売又は授与する場合には、当該指定第2類医薬品を購入しようとする者等が、禁忌事項を確実に確認できるようにするために必要な措置を講じなければならない。

c) 配置販売業者は、医薬品の直接の容器又は直接の被包に表示された使用の期限を超過した医薬品を、正当な理由なく、販売してはならない。

d) 薬局開設者は、医薬品を競売に付すことができる。

番号abcd
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(第96問)
薬局開設者、店舗販売業者又は配置販売業者が、第2類医薬品又は第3類医薬品を販売し、授与し又は配置したときに、書面に記載し、保存するよう努めなければならない事項として、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 品名

b) 症状

c) 医薬品購入者等の年齢

d) 販売、授与、配置した日時

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第97問)
特定販売に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 特定販売とは、その薬局又は店舗におけるその薬局又は店舗以外の場所にいる者に対する一般用医薬品又は薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬であるものを除く。)の販売又は授与をいう。

b) インターネットで特定販売の広告を行う場合は、ホームページに薬局、店舗における一般用医薬品の陳列状況を示す写真を見やすく表示しなければならない。

c) 特定販売を行うに当たり、販売を行う薬局に販売品の在庫がない場合には、特定販売を行う他店から直接発送することができる。

d) 特定販売を行う場合であっても、一般用医薬品を購入しようとする者等から、対面又は電話により相談応需の希望があった場合には、薬局開設者又は店舗販売業者は、その薬局又は店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、対面又は電話により情報提供を行わせなければならない。

番号abcd
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(第98問)
一般用医薬品の販売方法等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 店舗販売業者は、許可を受けた店舗以外の出張所に、販売又は授与の目的で、一般用医薬品を貯蔵することができる。

b) 一般用医薬品を組み合わせて販売する場合は、購入者等に対して情報提供を十分に行える程度の範囲内であって、かつ、組み合わせることに合理性が認められるものでなければならない。

c) 一般用医薬品を懸賞や景品として授与することは、サンプル品(試供品)を提供するような場合を除き、原則として認められていない。

d) キャラクターグッズ等の景品類を提供して一般用医薬品を販売することは、いかなる場合であっても認められない。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第99問)
医薬品の販売方法等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 薬局開設者は、一般用医薬品のうち、濫用のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定するものを購入しようとする者が若年者である場合にあっては、当該者の氏名及び年齢を当該薬局において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に確認させなければならない。

b) 店舗販売業者は、一般用医薬品のうち、濫用のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定するものを購入しようとする者が、適正な使用のために必要と認められる数量を超えて購入しようとする場合は、その理由を当該店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に確認させなければならない。

c) 配置販売業者は、一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準に適合するもの以外の医薬品を販売等してはならない。

d) 薬局開設者又は医薬品の販売業者は、医薬品を他の物と区別して貯蔵し、又は陳列しなければならない。

番号abcd
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(第100問)
医薬品医療機器等法に基づいて行政庁が行う監視指導及び処分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 薬局の管理者又は店舗管理者若しくは区域管理者について、その者に薬事に関する法令又はこれに基づく処分に違反する行為があったとき、又はその者が管理者として不適当であると認めるときは、その薬局開設者又は医薬品の販売業者に対して、その変更を命ずることができる。

b) 配置販売業者に対して、その構造設備が基準に適合せず、又はその構造設備によって不良医薬品を生じるおそれがある場合においては、その構造設備の改善を命じ、又はその改善がなされるまでの間当該施設の全部若しくは一部の使用を禁止することができる。

c) 配置販売業の配置員が、その業務に関し、薬事に関する法令又はこれに基づく処分に違反する行為があったときは、その配置販売業者に対して、期間を定めてその配置員による配置販売の業務の停止を命ずることができるが、その配置員に対しては、業務の停止を命ずることはできない。

d) 無承認無許可医薬品、不良医薬品又は不正表示医薬品等の疑いのある物品を、試験のため必要な最小分量に限り、薬事監視員に収去させることができる。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第101問)
一般用医薬品の適正使用情報に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品医療機器等法の規定では、医薬品の添付文書及び容器若しくは包装に、『用法、用量』の記載は義務づけられていない。

b) 医薬品の添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、年に一度、定期的に改訂されなければならない。

c) 医薬品の添付文書は、通常、医薬品の外箱等を開封しないと確認することが難しいが、医薬関係者向けの出版物や製薬企業の添付文書集などが提供されている場合もあり、登録販売者はこれらを活用することで、医薬品の適切な選択、適正な使用が図られるよう、購入者等に対して情報提供を行うことができる。

d) 医薬品の添付文書における使用上の注意は、『してはいけないこと』、『相談すること』及び『その他の注意』から構成され、枠囲い、文字の色やポイントを替えるなど他の記載事項と比べて目立つように記載されている。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第102問)
長期間服用した場合に、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を発症したとの報告があるため、一般用医薬品の添付文書の『次の人は使用(服用)しないこと』の欄に、『次の診断を受けた人』として『透析療法を受けている人』と記載されている成分はどれか。

番号解答
トコフェロール酢酸エステル
次硝酸ビスマス
スクラルファート
グリチルリチン酸二カリウム
トラネキサム酸
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(第103問)
一般用医薬品の添付文書に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 重要な内容が変更された場合には、改訂年月を記載するとともに改訂された箇所を明示することとされている。

b) 一般用医薬品を使用した人が医療機関を受診する際には、その添付文書を持参し、医師や薬剤師に見せて相談することが重要である。

c) 『製品の特徴』については、医薬品を使用する人に、その製品の概要を分かりやすく説明することを目的として記載されている。

d) 病気の予防・症状の改善につながる事項(いわゆる『養生訓』)は、必須記載である。

番号abcd
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(第104問)
眠気等を起こす恐れがあるため、一般用医薬品の添付文書の『してはいけないこと』の欄に、『服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと』と記載されている成分はどれか。

番号解答
ピコスルファートナトリウム
アスコルビン酸
炭酸水素ナトリウム
フマル酸第一鉄
ジフェンヒドラミン塩酸塩
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(第105問)
一般用医薬品の添付文書における記載事項に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
『成分及び分量』には、有効成分の名称(一般的名称のあるものについては、その一般的名称。有効成分が不明なものにあっては、その本質及び製造方法の要旨。)及び分量が記載されている。
『用法及び用量』には、年齢区分、1回用量、1日の使用回数等について一般の生活者に分かりやすく、表形式で示されるなど工夫して記載されている。
医薬品の添加物は、それ自体積極的な薬効を期待して配合されるものであり、添加物として配合される成分も記載される。
『消費者相談窓口』には、製造販売元の製薬企業において購入者等からの相談に応じるための窓口担当部門の名称、電話番号、受付時間等が記載されている。
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(第106問)
医薬品副作用被害救済制度に おける給付の種類について、給付額が定額でないものはどれか。

番号解答
医療費
医療手当
障害年金
遺族年金
葬祭料
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(第107問)
企業からの副作用等の報告に関する第1欄の記述について、(  )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。

 国内で発生した副作用症例、感染症症例に関する製薬企業からの報告については、その内容、重篤性により報告期限が異なっている。副作用症例報告において、医薬品によるものと疑われる死亡事例の報告期限は(  )以内である。

番号解答
5日
10日
15日
20日
25日
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(第108問)
一般用医薬品の製品表示に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品であっても法的な表示義務がある。
保管に関する注意事項は、添付文書以外に容器や包装にも記載されている。
1回服用量中0.1mLを超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。
外箱等は記載スペースが限られることから、添加物成分の記載については、アレルギーの原因となり得ることが知られているもの等、安全対策上重要なものを記載し、『(これら以外の)添加物成分は、添付文書をご覧ください』としている場合がある。
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(第109問)
一般用医薬品の添付文書における『保管及び取扱い上の注意』に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
シロップ剤は変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内に保管されることが望ましいとされているが、家庭においては誤飲事故を避けるため、食品と区別して誰もが分かるように保管がなされることも重要である。
散剤は、湿気を帯びやすいので、必ず冷蔵庫内に保管することとされている。
医薬品を別の容器へ移し替えると、日時が経過して中身がどんな医薬品であったか分からなくなってしまうことがあり、誤用の原因となるおそれがある。
点眼薬では、複数の使用者間で使い回されると、万一、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、他の人と共用しない旨の注意事項が記載されている。
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(第110問)
緊急安全性情報に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 医薬品等について、緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に作成される。

b) 厚生労働省から医療機関や薬局等へ直接配布される。

c) A4サイズの黄色地の印刷物で、イエローレターとも呼ばれる。

d) 医療用医薬品や医家向け医療機器についての情報伝達であり、一般用医薬品に関係する緊急安全性情報が発出されたことはない。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第111問)
独立行政法人医薬品医療機器総合機構の『医薬品医療機器情報提供ホームページ』に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
医薬品等の製品回収に関する情報が掲載されている。
製造販売業者等や医療機関等から報告された、医薬品による副作用が疑われる症例情報が掲載されている。
医薬品・医療機器の安全性に関する情報が発出されたときに、『医薬品医療機器情報提供ホームページ』への掲載と同時に、その情報を電子メールで配信するサービスを行っている。
厚生労働省により毎月発行される『医薬品・医療機器等安全性情報』は掲載されていない。
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(第112問)
医薬品の副作用情報等の評価及び措置に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 収集された副作用等の情報は、その医薬品の製造販売業者等において評価・検討され、必要な安全対策が図られる。各制度により集められた副作用情報については、( a )において専門委員の意見を聴きながら調査検討が行われ、その結果に基づき、厚生労働大臣は( b )の意見を聴いて、安全対策上必要な行政措置を講じている。

番号ab
独立行政法人国民生活センター国立医薬品食品衛生研究所
独立行政法人医薬品医療機器総合機構薬事・食品衛生審議会
国立医薬品食品衛生研究所独立行政法人国民生活センター
独立行政法人医薬品医療機器総合機構国立医薬品食品衛生研究所
独立行政法人国民生活センター薬事・食品衛生審議会
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(第113問)
医薬品の安全対策に関する記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
登録販売者は、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に基づく報告を行う医薬関係者として位置づけられていない。
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、1967年3月より、約3000の薬局をモニター施設に指定して、厚生省(当時)が直接副作用報告を受ける『医薬品副作用モニター制度』としてスタートした。
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、医薬品の安全対策のより着実な実施を図ることを目的としており、世界保健機関(WHO)加盟国の一員としてわが国が対応した安全対策に係る制度の一つである。
スモン訴訟を契機として、1979年、世界保健機関(WHO)加盟国を中心に、各国自らが医薬品の副作用情報を収集、評価する体制(WHO国際医薬品モニタリング制度)が確立された。
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(第114問)
医薬品副作用被害救済制度における給付の種類について、請求の期限が定められていないものはどれか。

番号解答
医療費
障害年金
医療手当
遺族一時金
葬祭料
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(第115問)
医薬品による副作用等が疑われる場合の報告に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
医薬品安全性情報報告書の記入欄すべてに記入しなければ提出することができない。
報告様式は独立行政法人医薬品医療機器総合機構の『医薬品医療機器情報提供ホームページ』より入手できるほか、医学・薬学関係の専門誌にも掲載されている。
複数の薬剤師が医薬品の販売に携わっていた場合であっても、当該店舗において販売された医薬品の副作用等によると疑われる健康被害の情報に直接接した薬剤師1名から報告されればよい。
医薬品との因果関係が必ずしも明確でない場合であっても報告の対象となり得る。
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(第116問)
医薬品副作用被害救済制度の救済給付の請求の際に必要となる書類に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 要指導医薬品又は一般用医薬品の使用による副作用被害への救済給付の請求に当たっては、( a )、要した医療費を証明する書類(領収書等)などのほか、その医薬品を販売等した薬局開設者、医薬品の( b )の作成した( c )等が必要となる。

番号abc
患者の被害届書販売業者相談記録書
患者の被害届書製造販売業者販売証明書
患者の被害届書製造販売業者相談記録書
医師の診断書販売業者販売証明書
医師の診断書製造販売業者相談記録書
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(第117問)
医薬品PLセンターに関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の(  )内には同じ字句が入る。

 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任が( a )場合には、『医薬品PLセンター』への相談が推奨される。
 平成6年、製造物責任法(平成6年法律第85号。以下『PL法』という。)が国会において成立するに当たり、『( b )によらない迅速、公平な被害救済システムの有効性に鑑み、( b )外の( c )体制を充実強化すること』が衆参両院で附帯決議され、各業界に対して( b )によらない( c )機関の設立が求められた。これを受けて、日本製薬団体連合会において、平成7年7月のPL法の施行と同時に開設された。

番号abc
ない交渉原因究明
ある裁判紛争処理
ある交渉原因究明
ある交渉紛争処理
ない裁判紛争処理
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(第118問)
一般用医薬品の主な安全対策に関する記述について、(  )に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 解熱鎮痛成分として( a )が配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用(ショック)で、1959年から1965年までの間に計38名の死亡例が発生した。
 アンプル剤は他の剤型(錠剤、散剤等)に比べて( b )が速く、通常用量でも副作用を生じやすいことが確認されたため、1965年、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。

番号ab
アミノピリン、スルピリン吸収
アミノピリン、スルピリン代謝
アスピリン、スルピリン吸収
アスピリン、スルピリン代謝
アセトアミノフェン吸収
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(第119問)
一般用医薬品の主な安全対策に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の(  )内には同じ字句が入る。

 ( a )は、我が国においては鼻みず、鼻づまり等の症状の緩和を目的として、鼻炎用内服薬、鎮咳去痰薬、かぜ薬等に配合されていたものであったが、2003年8月までに、( a )が配合された一般用医薬品による( b )等の副作用症例が複数報告され、それらの多くが用法・用量の範囲を超えた使用又は禁忌とされている高血圧症患者の使用によるものであった。そのため、厚生労働省から関係製薬企業などに対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分として( c )等への速やかな切替えについて指示がなされた。

番号abc
塩酸フェニルプロパノールアミン腎不全プロカイン塩酸塩
塩酸フェニルプロパノールアミン脳出血プソイドエフェドリン塩酸塩
塩酸フェニルプロパノールアミン脳出血プロカイン塩酸塩
マレイン酸クロルフェニラミン脳出血プロカイン塩酸塩
マレイン酸クロルフェニラミン腎不全プソイドエフェドリン塩酸塩
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(第120問)
医薬品の適正使用のための啓発活動及び薬物乱用防止活動等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年『薬と健康の週間』として広報活動やイベント等が実施されている。

b) 薬物の長期の乱用によって、臓器障害、情緒不安定、対人関係・社会生活上の障害などにいたった事例が報告されている。

c) 薬物乱用防止を一層推進するため、毎年6月20日~7月19日までの1ヶ月間、国、自治体、関係団体等により、『ダメ。ゼッタイ。』普及運動が実施されている。

d) 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分でなく、好奇心から身近に入手できる薬物(一般用医薬品を含む。)を興味本位で乱用するおそれがあるため、医薬品の適正使用の重要性等に関して、小中学生のうちから啓発を行うことが重要である。

番号abcd
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