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登録販売者試験対策合格NAVI

2013年度 富山県 石川県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 登録販売者試験
午前 3章 主な医薬品とその作用

(第1問)
かぜ及びかぜ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) かぜとよく似た症状が現れる疾患は多数あり、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき又は悪化するようなときは、かぜではない可能性が高い。

b) かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなとき等に、それらの諸症状の緩和を図るものである。

c) 季節や時期などによって、かぜの原因となるウイルスの種類は異なるが、いずれも上気道の粘膜から感染し、それらの部位に急性の炎症を引き起こす。

d) かぜであるからといって必ずしもかぜ薬(総合感冒薬)が選択されるのが最適ではなく、発熱、咳など症状がはっきりしている場合には、効果的に症状の緩和を図るため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬などが選択されることが望ましい。

番号abcd
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(第2問)
漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
小柴胡湯(しょうさいことう)は、かぜのひき始めから数日たって症状が少し長引いている状態で、疲労感があり、食欲不振、吐き気がする場合に適すとされる。
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、かぜのひき始めで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛い場合に適すとされる。
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害を生じることが知られている。
葛根湯(かっこんとう)は、かぜのひき始めにおける諸症状、頭痛、肩こり、筋肉痛、手足や肩の痛みに適すとされる。
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(第3問)
次の表は、あるかぜ薬に含まれる成分の一部である。このかぜ薬に含まれる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

1日量の成分
 アセトアミノフェン
 マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)
 臭化水素酸デキストロメトルファン
 塩酸メチルエフェドリン(メチルエフェドリン塩酸塩)
 無水カフェイン


a) アセトアミノフェンは、主として中枢性の作用によって解熱・鎮痛をもたらすと考えられている。なお、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は比較的少ないとされる。

b) マレイン酸クロルフェニラミンは、鶏卵の卵白から抽出した蛋白質であるため、鶏卵アレルギーがある人では使用を避ける必要がある。

c) 臭化水素酸デキストロメトルファンは、非麻薬性鎮咳成分とも呼ばれ、延髄の咳嗽中枢に作用する。

d) 塩酸メチルエフェドリンは、抗コリン作用によって鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、かぜ薬に配合されるが、依存性がある成分であるため注意が必要である。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第4問)
解熱鎮痛成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) イブプロフェンは、体内でのプロスタグランジンの産生を抑える作用があり、消化管粘膜の防御機能を高める。

b) エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが中心であるほかの解熱鎮痛成分に比べ、痛みの伝わりを抑える働きが優位であるとされる。

c) 現在では、イソプロピルアンチピリンが一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分となっている。

d) アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む。)、サザピリンは、一般用医薬品では、小児(15歳未満)に対して使用することができる。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第5問)
以下の記述は、鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤はどれか。

 関節痛、筋肉痛に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心・嘔吐、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

番号解答
加味帰脾湯(かみきひとう)
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
薏苡仁湯(よくいにんとう)
人参湯(にんじんとう)
六君子湯(りっくんしとう)
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(第6問)
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) カフェインは、脳に強い興奮状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を長期的に抑える効果が期待できる。

b) カフェインには、反復して摂取すると習慣になりやすい性質がある。

c) 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量では500mgが上限とされている。

d) カフェインは、腎臓での水分の再吸収を促進するとともに、膀胱括約筋を収縮させる働きがあり、尿量の増加(利尿)をもたらす。

番号abcd
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(第7問)
鎮暈薬(乗り物酔い防止薬)の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
塩酸ジフェニドール(ジフェニドール塩酸塩)は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用の他、内耳への血流を改善する作用を示す。
ジメンヒドリナートは、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示し、専ら乗物酔い防止薬に配合される。
ブロムワレリル尿素は、脳に軽い興奮状態を起こさせるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させる作用がある。
アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として配合される場合がある
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(第8問)
鎮咳去痰薬に配合される成分とその作用、目的との関係のうち、正しいものはどれか。

番号解答
リン酸ジヒドロコデイン(ジヒドロコデインリン酸塩):気道の炎症を和らげる。
ジプロフィリン:痰の中の粘性蛋白質に作用し粘り気を減少させる。
塩化リゾチーム(リゾチーム塩酸塩):延髄の咳嗽中枢に作用し、咳を抑える。
ノスカピン:気道粘膜から粘液の分泌を促進させる。
塩酸トリメトキノール(トリメトキノール塩酸塩):交感神経系を刺激して気管支を拡張させる。
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(第9問)
生薬成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。

 ( a )と( b )は、去痰作用を期待して用いられる生薬成分であるが、これらの生薬成分の摂取により糖尿病の検査値に影響を生じることがあり、糖尿病が改善したと誤認されるおそれがあるため、1日最大配合量が( a )原生薬として1.2g以上、又は( b )として1g以上を含有する製品では、使用上の注意において成分及び分量に関連する注意として記載されている。

番号ab
セネガキョウニン
ナンテンジツオンジ
ナンテンジツオウバク
セネガオンジ
ナンテンジツキョウニン
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(第10問)
登録販売者の対応に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 解熱鎮痛薬は、頭痛の症状が軽いうちに服用するのが効果的ともいわれるが、症状が現れないうちに予防的に使用することは適切ではなく、解熱鎮痛薬を連用することによって、かえって頭痛が常態化することがあると説明した。

b) ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬は、ビタミンCが含まれる飲料で希釈すると殺菌作用が増強すると説明した。

c) 咳がひどく、痰に線状の血が混入している症状に対し、一般用医薬品の鎮咳去痰薬を勧めた。

d) 用時水で希釈又は溶解して使用する含嗽薬は、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られないと説明した。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第11問)
胃の薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされるが、アルミニウムを含む成分である為、透析療法を受けている人では使用を避ける必要がある。

b) 塩酸ピレンゼピン(ピレンゼピン塩酸塩)は、味覚や嗅覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的として配合される。

c) ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。これらの成分は肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状を悪化させる恐れがある。

d) リパーゼ、ジアスターゼは、胃粘膜の分泌を促す作用や胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する作用を期待して胃の薬に配合される。

番号abcd
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(第12問)
腸の薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマスは、腸粘膜の蛋白質と結合して不溶性の幕を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂)ことにより、腸粘膜を保護し、炎症を鎮める目的で配合されている場合がある。

b) タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれる蛋白質(カゼイン)から精製された成分である為、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。

c) ビサコジル、ピコスルファートナトリウムは、腸内細菌のバランスを整えることを目的として用いられる。

d) 塩化ベルベリンは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として配合される。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第13問)
以下の記述は、胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤はどれか。

 痩せ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸焼け、げっぷ、食欲不振、吐き気などを伴う人における、神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニーに適すとされる。
 まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。

番号解答
麻黄湯(まおうとう)
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
小建中湯(しょうけんちゅうとう)
安中散(あんちゅうさん)
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
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(第14問)
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 臭化ブチルスコポラミンは、消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用はあるが、胃液分泌を抑える作用はない。

b) 塩酸パパベリン(パパベリン塩酸塩)は、胃酸過多や胸焼けに対する効果を期待して用いられ、また、眼圧を上昇させる作用はないため緑内障の診断を受けた人にも使用できる。

c) オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされる。

d) ロートエキスは、副交感神経系の働きを抑えるが、消化管に限定されない為、散瞳による目のかすみや異常な眩しさ、口渇等の副作用が現れることがある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第15問)
浣腸薬に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 浣腸薬は、直腸内に適用される医薬品であるが、繰り返し使用すると直腸の感受性が( a )なり、効果が( b )なるため、連用しない事とされている。また、注入剤の浣腸薬の配合成分としては、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、( c )やソルビトールが用いられる。

番号abc
低く弱くグアイフェネシン
高く強くグリセリン
低く弱くグリセリン
高く弱くグアイフェネシン
低く強くグリセリン
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(第16問)
駆虫成分とその作用、目的との関係のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 成分:カイニン酸
 作用:蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑え、殺虫作用を示す。

b) 成分:パモ酸ピルビニウム
 作用:回虫に痙攣を起こさせ、虫体を排便と共に排出する。

c) 成分:サントニン
 作用:回虫の自発運動を抑え、虫体を排便と共に排出する。

d) 成分:リン酸ピペラジン
 作用:アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させ、虫体を排便と共に排出する。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第17問)
心臓などの器官や血液に作用する薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル又はヘリグロヒキガエルの毒腺の分泌物を集めたもので、微量で強い強心作用を示す。

b) ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、強心作用の他、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を鎮める等の作用があるとされえる。

c) ロクジョウは、シカ科のジャコウジカ又はその近縁動物の雄のジャコウ腺分泌物を乾燥したもので、強心作用の他、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。

d) シンジュは、ウグイスガイ化のアコヤガイ等の殻内肉組織中に形成される球状の塊を粉末にしたもので、鎮静作用等を期待して用いられる。

番号abcd
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(第18問)
高コレステロール改善薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
ビタミンB2(酪酸リボフラビン等)は、摂取により尿が黄色くなることがあるが、使用の中止を要する副作用等の異常ではない。
パンテチンは、高密度リポ蛋白質(HDL)の分解を促し、低密度リポ蛋白質(LDL)を増加させる効果を期待して使用される。
大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
ビタミンE(酢酸トコフェロール)は、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用される。
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(第19問)
貧血用薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルであり、不足した鉄分を補充する目的で、フマル酸第一鉄等が用いられる。

b) マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。

c) 銅は、ヘモグロビンの産生過程で鉄の代謝や輸送に重要な役割を持ち、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。

d) コバルトは、糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。

番号abcd
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(第20問)
登録販売者の対応に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する医薬品は、体質の改善又は症状の緩和を主眼としており、いずれも高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものではないことを説明した。
貧血用薬(鉄製剤)は、服用の前後30分内にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が促進されるため、服用後はそれらを摂取するよう勧めた。
下痢に発熱を伴う場合は、食中毒菌等による腸内感染症の可能性があり、また、虫垂炎や虚血性大腸炎のような重大な疾患に起因する場合もある為、安易に止瀉薬を用いて症状を一時的に鎮めるのではなく、医療機関を受診するよう勧めた。
高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品ではないことを説明した。
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(第21問)
痔及び痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に、『切れ痔』(又は『裂け痔』)と呼ばれる。

b) 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より下部の、肛門の出口側にできた痔核を外痔核と呼び、排便時にのみ、出血などの症状が現れる。

c) カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して内用痔疾用薬に配合されている場合がある。

d) 痔は、肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病であるため、痔疾用薬の使用と併せて、痔を生じた要因となっている生活習慣の改善等が図られることが重要である。

番号abcd
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(第22問)
外用痔疾用薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 塩酸ジブカイン(ジブカイン塩酸塩)は、抗ヒスタミン成分であり、痔に伴う痒みを和らげることを目的として用いられる。

b) クロタミトンは、局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して配合させられている場合がある。

c) イソプロピルメチルフェノールは、組織修復成分であり、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して用いられる。

d) 塩酸ナファゾリン(ナファゾリン塩酸塩)は、血管収縮作用による止血効果を期待して配合されていることがある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第23問)
婦人用薬に含まれる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) コウブシは、鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合されている場合がある。

b) ソウジュツは、神経の興奮・緊張を和らげる作用を期待して配合されている場合がある。

c) カノコソウは、香りによる健胃作用を期待して配合されている場合がある。

d) センキュウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。

番号abcd
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(第24問)
以下の記述は、婦人用薬として用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方はどれか。

 虚弱体質で肩がこり、疲れやすく、精神不安等の精神神経症状、ときに便秘の傾向のある女性における冷え症、虚弱体質、月経困難、更年期障害、血の道症に適すとされるが、胃腸の弱い人では悪心(吐き気)、嘔吐、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

番号解答
桂枝湯(けいしとう)
酸棗仁湯(さんそうにんとう)
白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
大柴胡湯(だいさいことう)
加味逍遥散(かみしょうようさん)
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(第25問)
アレルギー用薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) シンイは、シソ科のケイガイの花穂を用いた生薬で、発汗、解熱、鎮痛等の作用を有するとされ、鼻閉への効果を期待して用いられる。

b) トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられる。

c) マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)は、抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。

d) 塩酸プソイドエフェドリン(プソイドエフェドリン塩酸塩)は、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が弱く、不眠や神経過敏の副作用は現れない。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第26問)
アレルギー及びアレルギー用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 蕁麻疹や鼻炎等のアレルギー症状に対する医薬品の使用は、基本的に対症療法である。

b) 一般用医薬品のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)は、長期の連用は避け、5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けることが望ましい。

c) アレルギー症状が現れる前から予防的に一般用医薬品のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)を使用することは適当でない。

d) アレルギー症状を軽減するには、日常生活におけるアレルゲンの除去・回避といった根源的な対応が図られることが重要である。

番号abcd
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(第27問)
鼻に用いる薬に配合される成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
塩酸フェニレフリン(フェニレフリン塩酸塩)は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として用いられる。
クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として配合される。
局所麻酔成分であるリドカインは、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合されている場合がある。
グリチルリチン酸二カリウムは、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として用いられる。
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(第28問)
次の点眼薬に配合されている成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 酢酸トコフェロールは、視細胞が光を感受する反応に関与していることから、視力調整等の症状を改善する効果を期待して配合されている。

b) メチル硫酸ネオスチグミン(ネオスチグミンメチル硫酸塩)は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として配合されている。

c) コンドロイチン硫酸ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して、配合されている。

d) アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合されている。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第29問)
点眼薬に関する次の記述の正誤に土江、正しい組み合わせはどれか。

a) 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。

b) アドレナリン作動成分を含む点眼薬は、緑内障と診断された人では、眼圧の上昇をまねき、緑内障を悪化させたり、その治療を妨げたりするおそれがある。

c) 抗ヒスタミン成分を含む点眼薬は、鼻炎用点鼻薬と併用した場合には、眠気が現れることがあるため、乗り物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。

d) スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの可能性の症状の改善を目的として配合されており、すべての細菌に対して効果を示す。

番号abcd
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(第30問)
うおのめ(鶏眼)、たこ(胼胝)、いぼ(疣贅)に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 ( a )は、角質の芯が真皮に食い込んでいるため、圧迫されると痛みを感じるのに対し、( b )は、角質層の一部が単純に肥厚したもので芯がなく、通常、痛みを伴わない。いぼは、表皮が隆起した小型の良性の腫瘍で、( c )性のいぼと老人性のいぼに大別される。
 いぼに用いる製品は、( d )認められている。

番号abcd
うおのめたこウイルス医薬品としてのみ
うおのめたこ細菌医薬品としてのみ
うおのめたこ細菌医薬品又は医薬部外品として
たこうおのめ細菌医薬品としてのみ
たこうおのめウイルス医薬品又は医薬部外品として
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(第31問)
歯痛・歯槽膿漏薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 歯痛薬は、歯の齲蝕(虫歯)による歯痛を応急的に鎮め、歯の齲蝕を修復する医薬品である。

b) 歯槽膿漏薬は、歯肉炎、歯槽膿漏の諸症状(歯肉からの出血や膿、歯肉の腫れ、むずがゆさ、口臭、口腔内の粘り等)の緩和を目的とする医薬品である。

c) 歯痛薬には、齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えることを目的として、クレオソート等の殺菌消毒成分が用いられるが、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。

d) 内服で用いる歯槽膿漏薬は、同じ又は同種の成分が配合されたかぜ薬が併用された場合でも、副作用が現れやすくおそれはない。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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(第32問)
口内炎及び口内炎用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 口内炎は、口腔粘膜に生じる炎症で、口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。

b) 口内炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解するが、一度に複数箇所に発生して食事に著しい支障を来すほどの状態であれば、医療機関を受診することが望ましい。

c) 塩化セチルピリジニウム(セチルピリジニウム塩化物)は、口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待して用いられる。

d) 一般用医薬品の副作用として口内炎が現れることがある。

番号abcd
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(第33問)
一般用医薬品の禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
コーヒーや炭酸飲料などの口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは使用を避ける必要がある。
1年以上継続して使用する必要がある。
喫煙を完全に止めたうえで使用する必要がある。
妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける必要がある。
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(第34問)
滋養強壮保健薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) グロクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合される。

b) アスパラギン酸ナトリウムは、髪や爪、肌等に存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。

c) ガンマ-オリザノールは、生体内に存在する有機酸の一種であり、その働きは必ずしも明らかにされていないが、胃液分泌を促す、胃の運動を高める、胃壁の循環血流を増す等の作用があるとされ、胃の働きの低下や食欲不振の改善を期待して用いられる。

d) ニンジンは、神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進などの作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高めるとされる。

番号abcd
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(第35問)
以下の記述は、滋養強壮保健薬に配合される成分に関するものである。次の記述に該当する成分として最も適するのはどれか。

 腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素であり、製剤は骨歯の発育不良、くる病の予防等に用いられる。

番号解答
ビタミンA
ビタミンB1
ビタミンB6
ビタミンB12
ビタミンD
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(第36問)
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 陰陽五行説は、人体の臓器を五臓六腑に分け、それぞれの臓器が相互に作用し合って生体のバランスを取っている、という考え方に基づいて処方を選択する考え方である。

b) 虚証とは、体内の臓器を働かせるエネルギーの貯蔵量が少ない体質(虚弱体質(体力の衰えている人、体の弱い人))をいい、実証とは、そうしたエネルギーの貯蔵量が多い体質(比較的体力がある状態)という。

c) 一般用医薬品として販売される漢方処方製剤は作用が穏やかなので、重篤な副作用が起きることはない。

d) 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。

番号abcd
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(第37問)
殺虫剤に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 ( a )は、有機リン系殺虫成分であり、殺虫作用は、( b )と不可逆的に結合してその働きを阻害することによる。
 誤って飲み込んでしまった場合には、神経の異常な興奮が起こり、( c )、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。これらの症状が見られたときは、直ちに医師の診断を受ける必要がある。

番号abc
ジクロボスコリンエステラーゼ縮瞳
プロポクスルコリンエステラーゼ縮瞳
プロポクスルアドレナリン散瞳
ダイアジノンアドレナリン縮瞳
ダイアジノンコリンエステラーゼ散瞳
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(第38問)
殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 塩素系殺菌消毒成分は、酸性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒なガスを発生する為、混ざらないように注意する必要がある。

b) イソプロパノールは、ウイルスに対する不活性効果がエタノールよりも高い。

c) ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が強く、プールの殺菌・消毒に用いることができない。

d) 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、原液を水で希釈して用いられるが、刺激性が強い為、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第39問)
衛生害虫に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
蚊(アカイエカ、シナハマダラカ等)は、吸血によって皮膚に発疹や痒みを引き起こすほか、日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱等の重篤な病気を媒介する。
燻蒸処理によりゴキブリの駆除を行う場合、ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しない殻で覆われているため、殺虫効果を示さない。
ヒョウダニ類やケナガコナダニはネズミを宿主として移動し生息場所を広げていく。吸血による刺咬のため激しい痒みを生じる。また、発疹熱などのリケッチア、ペストなどを媒介する。
トコジラミは、シラミの一種でなくカメムシ目に属する昆虫で、ナンキンムシとも呼ばれる。刺されると激しい痒痛を生じ、アレルギー反応による全身の発熱、睡眠不足、神経性の消化不良を起こすことがある。
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(第40問)
一般用検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 体外診断用医薬品とは、専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されるものをいう。

b) 採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがあるので、なるべく採尿後速やかに検査がなされることが望ましい。

c) 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものである。

d) 子宮外妊娠や胞状奇胎などを生じている場合には、妊娠しているにもかかわらず検査結果が陰性となることがある。

番号abcd
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