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登録販売者試験対策合格NAVI

2013年度 富山県 登録販売者試験
午前 3章 主な医薬品とその作用

(第1問)
かぜ薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くことで、かぜの諸症状の緩和を図るものである。
かぜ薬に配合されるブロメラインは、蛋白質分解酵素で、体内で産生される炎症物質(起炎性ポプペプチド)を分解する作用を示す。
かぜ薬に配合される鎮咳成分であるノスカピンについては、依存性があることに留意する必要がある。
かぜの時に消耗しやすいビタミンCの補給を目的として、リボフラビンが配合されている場合がある。
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(第2問)
痛みや発熱が起こる仕組み、解熱鎮痛薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
痛みや発熱は、体内で産生されるプロスタグランジンの働きによって生じる。
解熱鎮痛成分(生薬成分を除く。)による胃腸障害を低減させることを目的として、ケイ酸アルミニウム等の制酸成分が配合されている場合がある。
腹痛を含む痙攣性の内臓痛に対しても、一部の漢方処方製剤を除き、解熱鎮痛薬の効果が期待できる。
化学合成された解熱鎮痛成分に共通して、まれに重篤な副作用として喘息を生じることがある。
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(第3問)
かぜの症状の緩和に用いられる次の漢方処方製剤のうち、構成生薬としてカンゾウを含まないものはどれか。

番号解答
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
香蘇散(こうそさん)
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
小柴胡湯(しょうさいことう)
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(第4問)
次のかぜ薬に配合される医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) アセトアミノフェンは、炎症による喉の腫れを和らげることを目的として配合されている。

b) リン酸ジヒドロコデイン(ジヒドロコデインリン酸塩)は、依存性がある成分である。

c) グアイフェネシンは、気管・気管支を拡げる成分として配合されている。

d) 塩酸ジフェニルピラリン(ジフェニルピラリン塩酸塩)の副作用として、口渇が現れることがある。

番号abcd
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(第5問)
サリチル酸系解熱鎮痛成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) エテンザミド、アセトアミノフェン、イブプロフェンは、サリチル酸系解熱鎮痛成分である。

b) ライ症候群の発生との関連性が示唆されていることから、アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む。)は、一般用医薬品では、小児に対してはいかなる場合も使用しないこととなっている。

c) エテンザミドは他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多く、アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの組み合わせは、それぞれの頭文字から『ACE処方』と呼ばれる。

d) アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害が起こりにくい。

番号abcd
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(第6問)
眠気を促す薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) アリルイソプロピルアセチル尿素は、少量でも眠気を催しやすいため、配合された医薬品を使用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。

b) 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的な不眠症状の緩和に用いられるものであり、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)に用いられるものではない。

c) ブロムワレリル尿素を配合する催眠鎮静薬は、妊婦の睡眠障害に適している。

d) 生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、複数の鎮静薬の併用や、長期連用は避ける必要がある。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第7問)
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) カフェインには、反復して摂取すると習慣になりやすい性質があることが知られている。

b) カフェインは、お茶などの食品として日常的に摂取するものであるため、カフェインを含有する眠気防止薬を長期間服用してもよいとされている。

c) 妊娠中にカフェインを含有する医薬品を使用すると、胎児の心拍数が減少する為、注意が必要である。

d) カフェインは、腎臓での水分の再吸収を抑制するとともに、膀胱括約筋を弛緩させる働きがあり、尿量の増加をもたらす。

番号abcd
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(第8問)
鎮暈薬(乗り物酔い防止薬)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
塩酸ジフェニドール(ジフェニドール塩酸塩)は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
臭化水素酸スコポラミン(スコポラミン臭化水素酸塩)は、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として配合される。
カフェインは脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として配合されるが、乗物酔いに伴う頭痛を和らげる作用も期待される。
乗物酔い防止薬に3歳未満の乳幼児向けの製品はない。
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(第9問)
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品である。

b) 鎮静作用の他、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。

c) 古くから伝統的に用いられているため、作用が穏やかで小さな子供に使っても副作用がない。

d) 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。

番号abcd
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(第10問)
咳や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
咳は気管や気管支に何らかの異変が起こった時に、その刺激が末梢神経系に伝わり引き起こされる反応である。
ジプロフィリン等のキサンチン系成分は、平滑筋に直接作用して気管支を拡張させるが、アドレナリン作動成分とは異なり、心筋刺激作用は示さない。
リン酸コデイン(コデインリン酸塩)は、胃腸の運動を亢進させる作用を示し、副作用として下痢が現れることがある。
中枢性の鎮咳作用を示す生薬成分として、ハンゲが配合されている場合がある。
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(第11問)
鎮咳去痰薬に配合される次の生薬成分のうち、アドレナリン作動成分と同様の作用を示すものはどれか。

番号解答
セキサン
マオウ
シャゼンソウ
キキョウ
セネガ
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(第12問)
含嗽薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 含嗽薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるが、薬液を吐き出すため、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血液中に入ることはない。

b) 用時水で希釈又は溶解して使用するものが多い。

c) 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。

d) グルコン酸クロルヘキシジン(クロルヘキシジングルコン酸塩)が配合された含嗽薬は、口腔内に傷やひどいただれのある人では、強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。

番号abcd
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(第13問)
次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 胃粘膜保護・修復成分である( a )は、体内で代謝されて( b )を生じることから、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられるため、使用する前にその適否について、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされることが望ましい。

番号ab
スクラルファートアルミニウム
スクラルファートグリチルリチン酸
塩酸セトラキサートトラネキサム酸
塩酸セトラキサートグリチルリチン酸
アズレンスルホン酸ナトリウムトラネキサム酸
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(第14問)
腸の薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 塩酸ロペラミド(ロペラミド塩酸塩)は、中枢神経系を抑制する作用もあり、副作用としてめまいや眠気が現れることがあるため、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。

b) タンニン酸アルブミンは、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける必要がある。

c) センナ、センノシドについては、吸収された成分の一部が乳汁中に移行して、乳児に下痢を生じるおそれがあり、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要があるが、ヒマシ油については、使用期間中に授乳しても問題はない。

d) 硫酸ナトリウムについては、血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させる恐れがある。

番号abcd
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(第15問)
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 塩酸パパベリン(パパベリン塩酸塩)は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされ、胃液の分泌を抑える作用を示す。

b) ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。

c) オキセサゼインには、胃液分泌を抑える作用はない。

d) アミノ安息香酸エチルは、乳幼児ではメトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第16問)
浣腸薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) グリセリンが配合された浣腸薬は、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるとの報告がある。

b) ソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。

c) 炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤は、まれに重篤な副作用としてショックを生じることがある。

d) 浣腸薬は一般に、直腸の急激な働きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けることが望ましい。

番号abcd
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(第17問)
強心薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) ゴオウは、ウシ科のサイガレイヨウの若い角を用いた生薬で、緊張や興奮を鎮める作用を有する。

b) 一般用医薬品では、センソの一日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められており、それに従って服用すれば悪心(吐き気)等の副作用は起こらない。

c) センソが配合された丸剤、錠剤は、口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされている。

d) リュウノウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ等の殻内肉組織中に形成される球状の塊を粉末にしたもので、鎮静作用等を期待して配合される。

番号abcd
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(第18問)
血中コレステロールと高コレステロール改善成分の働きに関する記述のうち、正しいものはどれか。

番号解答
血漿中のリポ蛋白質のバランスの乱れは、激しい腹痛や嘔吐などの症状を伴う為、生活習慣病を生じる前に自分で気付いて医療機関の受診がなされることが多い。
生体に不可欠な物質であるコレステロールの産生は、主として脾臓で行われる。
血液中の低密度リポ蛋白質(LDL)が多く、高密度リポ蛋白質(HDL)が少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。
高コレステロール改善薬は、末梢組織へのコレステロールの吸収を促したり、腎臓での代謝を促す等により、血中コレステロール異常の改善を促すとされる成分が主体として配合される。
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(第19問)
貧血用薬(鉄製剤)の配合成分と配合目的との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 配合成分:硫酸銅
 配合目的:骨髄での造血機能を高める

b) 配合成分:アスコルビン酸
 配合目的:消化管内で鉄が吸収されやすい状態(ヘム鉄)に保つ

c) 配合成分:硫酸コバルト
 配合目的:補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける

d) 配合成分:葉酸
 配合目的:赤血球の形成に働く

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第20問)
次の記述は循環器用薬の成分に関するものである。該当する成分はどれか。

 肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされ、軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し超えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。

番号解答
コウカ
ユビデカレノン
ヘプロニカート
イノシトールヘキサニコチネート
ルチン
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(第21問)
痔の薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
痔による肛門部の炎症や痒みを和らげる成分として、酢酸ヒドロコルチゾンが配合されている坐剤及び注入軟膏は、長期連用を避ける必要がある。
外用痔疾用薬の坐剤及び注入軟膏は、成分の一部が直腸粘膜から吸収されるが、循環血流中に移行することはない。
内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的なものである。
痔の原因となる生活習慣の改善を図るとともに、一定期間、痔疾用薬を使用してもなお、排便時の出血等の症状が続く場合には、早期に医療機関を受診して専門医の診療を受けることが望ましい。
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(第22問)
婦人用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) エストラジオールは、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける必要がある。

b) 鎮静、鎮痛の他、女性の滞っている月経を促す作用を期待して、モクツウが配合されている場合がある。

c) 鎮痛・鎮痙作用を期待して、シャクヤク、ボタンピが配合されている場合がある。

d) 疲労時に消耗しがちなビタミンの補給を目的として配合されるシアノコバラミンの摂取により黄色くなることがある。

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第23問)
次の記述に該当する漢方処方製剤で、正しいものはどれか。

 虚弱体質で肩がこり、疲れやすく、精神不安等の精神神経症状、ときに便秘の傾向のある女性における冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症に適すとされるが、胃腸の弱い人では悪心(吐き気)、嘔吐、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。

番号解答
十味敗毒湯(じゅうみばいどくとう)
当帰飲子(とうきいんし)
加味逍遥散(かみしょうようさん)
葛根湯加川芎辛夷(かっこうんとうかせんきゅうしんい)
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
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(第24問)
アレルギーに関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。

 アレルゲンが体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した( a )によって( b )が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質である( c )等の物質が遊離する。
 ( b )から遊離した( c )は周囲の器官や組織の表面に分布する受容体と反応することで、( d )等の作用を示す。

番号abcd
抗体肥満細胞ヒスタミン血管透過性亢進
抗体貪食細胞アセチルコリン血管透過性亢進
抗原肥満細胞ヒスタミン血管透過性抑制
抗体肥満細胞アセチルコリン血管透過性抑制
抗原貪食細胞アセチルコリン血管透過性抑制
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(第25問)
次の記述はアレルギー用薬に配合される成分に関するものである。( )の中に入れるべき字句で正しいものはどれか。

 ( )は、ナス科の草本で、その根茎や根に、副交感神経系の働きを抑える作用を示すアルカロイドを豊富に含む。

番号解答
ベラドンナ
ケイガイ
ジンコウ
シンイ
サイシン
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(第26問)
次の点鼻薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 塩酸ナファゾリン(ナファゾリン塩酸塩)は、過度の使用により、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい成分である。

b) 塩化ベンゼトニウム(ベンゼトニウム塩化物)は、細菌による二次感染を防止することを目的に配合される殺菌消毒成分であり、全てのウイルスに対して効果がある。

c) マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)は、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和することを目的として配合される。

d) グリチルリチン酸二カリウムは、鼻粘膜の過敏性や痛み痒みを抑えることを目的とした局所麻酔成分である。

番号解答
( a , c )
( b , c )
( b , d )
( a , d )
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(第27問)
点眼薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。

b) アドレナリン作動成分を含む点眼薬は、緑内障と診断された人では、眼圧の上昇をまねき、緑内障を悪化させたり、その治療を妨げたりするおそれがある。

c) 眼粘膜の蛋白質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して硫酸亜鉛が配合されている場合がある。

d) スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として配合されており、ウイルスや真菌の感染に対しても効果がある。

番号abcd
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(第28問)
一般的な創傷への対応に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
出血している時は、創傷部に清潔なガーゼやハンカチ等を当てて圧迫し、止血する。
軽度の火傷(熱傷)の場合は、できるだけ早く、水道水などで熱傷部を冷やすことが重要であり、痛みを感じなくなるまで(15~30分間)冷やすことで、症状の悪化を防ぐことができる。
創傷面に浸出してきた液の中に表皮再生の元になる細胞を活性化させる成分が含まれているため、創傷面を乾燥させない方が早く治癒する場合もある。
創傷部に殺菌消毒薬を繰り返し適用し、化膿の原因となる皮膚常在菌を殺菌することで、状態を改善させる。
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(第29問)
次の医薬品成分は、ある点眼薬に配合されている成分である。この医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

 メチル硫酸ネオスチグミン(ネオスチグミンメチル硫酸塩)
 タウリン
 アスパラギン酸カリウム
 塩酸テトラヒドロゾリン(テトラヒドロゾリン塩酸塩)
 マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)
 イプシロン-アミノカプロン酸

a) メチル硫酸ネオスチグミンは、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として配合されている。

b) 塩酸テトラヒドロゾリンは、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として配合されている。

c) イピシロン-アミノカプロン酸は、炎症物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して配合されている。

d) 本剤を5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合は、漫然と使用を継続することなく専門家に相談がなされることが望ましい。

番号abcd
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(第30問)
毛髪用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
塩化カルプロニウム(カルプロニウム塩化物)は、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して配合される。
ヒノキチオールは、女性ホルモン成分の一種であり、脱毛抑制効果を期待して配合される。
カシュウは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して配合される。
チクセツニンジンは、血行促進、抗炎症などの作用を期待して配合される。
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(第31問)
外皮用薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) イブプロフェンピコノールは、吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、吹き出物(面皰)の拡張を抑える目的で配合される。

b) 白色ワセリンは、角質成分を溶解することによる角質軟化作用を目的として配合される。

c) 硫酸フラジオマイシン(フラジオマイシン硫酸塩)は、細菌の蛋白質合成を阻害することによる抗菌作用を目的として配合される。

d) サリチル酸は、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることによる抗真菌作用を目的として配合される。

番号abcd
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(第32問)
歯槽膿漏薬の配合成分とその作用との関係のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 成分:銅クロロフィリンナトリウム
 作用:歯周組織の出血を抑える

b) 成分:チモール
 作用:歯周組織の炎症を和らげる

c) 成分:アラントイン
 作用:歯周組織の修復を促す

d) 成分:塩化セチルピリジニウム(セチルピリジニウム塩化物)
 作用:歯肉溝での細菌の繁殖を抑える

番号解答
( a , b )
( a , c )
( b , d )
( c , d )
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(第33問)
ニコチンを有効成分とする禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 禁煙は長い期間をかけないと成功しない為、6ヶ月を超える長期の使用が推奨されている。

b) 噛むことにより口腔内でニコチンが放出され、口腔粘膜から吸収されて循環血液中に移行する。

c) アドレナリン作動成分を配合する医薬品との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。

d) コーヒーや炭酸飲料などを摂取した後、しばらくは使用を避けることとされている。

番号abcd
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(第34問)
ビタミンAに関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。

 ビタミンA主薬製剤は、酢酸( a )、パルミチン酸( a )、ビタミンA油、肝油等が配合された製剤で、目の乾燥感、夜盲症(とり目)の症状緩和に用いられる。
 一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量は( b )が上限となっているが、妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間に、ビタミンAを1日( c )以上摂取した妊婦から生まれた新生児において先天異常の割合が上昇したとの報告がある。そのため、妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性及び妊娠を希望する女性では、過剰摂取を避ける必要がある。

番号abc
トコフェロール4000国際単位10000国際単位
トコフェロール1000国際単位40000国際単位
レチノール4000国際単位40000国際単位
レチノール4000国際単位10000国際単位
レチノール1000国際単位10000国際単位
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(第35問)
次の表は、ある滋養強壮保健薬(ビタミン主薬製剤)に配合されている成分である。この滋養強壮保健薬における効能効果の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

 フルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)
 塩酸ピリドキシン
 シアノコバラミン
 コンドロイチン硫酸ナトリウム

a) 筋肉痛・関節痛(腰痛、肩こり、五十肩等)の緩和

b) しもやけの緩和

c) 目のかゆみの緩和

d) 眼精疲労の緩和


番号abcd
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(第36問)
漢方に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

番号解答
漢方薬は、使用する人の体質や症状その他の状態に適した処方を既成の処方の中から選択して用いられる。
中医学は、日本において発展してきた漢方医学と基は同じであるが、中国において発展してきたものであり、漢方医学とは考え方が異なっている。
患者の証(体質及び症状)は、漢方の考え方として重要なもののひとつである。
漢方処方製剤は、すべて作用が穏やかで副作用が少ない為、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合は、生後3ヶ月未満の乳児にも使用することができる。
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(第37問)
次の記述に該当する漢方処方製剤はどれか。

 腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人における、高血圧の随伴症状(動悸、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘の症状に適すとされるが、体の虚弱な人(大量の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。また、小児に対する適用はない。また、本剤を使用する時には、他の瀉下薬との併用は避けることとされている。

番号解答
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
大柴胡湯(だいさいことう)
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
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(第38問)
消毒薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) クレゾール石鹸液は、ウイルスに対する不活性効果はエタノールより強い。

b) イソプロパノールは、微生物の蛋白質を変性させ、結核菌を含む一般細菌類や真菌類に対する殺菌消毒作用を示す。

c) トリクロルイソシアヌル酸は、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられる。

d) サラシ粉は、皮膚刺激性がないので、手指・皮膚の消毒に用いられる。

番号abcd
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(第39問)
消毒薬の誤用・事故等による中毒への対処に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 誤って飲み込んだ場合は、一般的な家庭における応急措置として、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、手元に何もないときはまず水を飲ませる。いずれにしても中毒物質の消化管からの吸収を遅らせ、粘膜を保護する為に誤飲してから数分以内に行う。

b) 酸やアルカリが目に入った場合は、酸をアルカリで、アルカリを酸で中和するといった処置が望ましい。

c) 原末や濃厚液を誤って飲み込んだ場合には、自己判断で安易に吐き出させることは避ける。

d) 誤って吸入し、意識がない場合は、新鮮な空気の所へ運び出し、人工呼吸などをする。

番号abcd
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(第40問)
一般用検査薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 一般用検査薬は、検体中の対象物質を特異的に検出するように設計されているため、擬陰性になることはあっても、擬陽性になることはない。

b) 尿検査時における採尿は、出始めの尿では、尿道や外陰部等に付着した細菌や分泌物が混入することがあるため、中間尿を採取することが望ましい。

c) 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものである。

d) 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日直前での検査が推奨されている。

番号解答
( a , b )
( b , c )
( c , d )
( a , d )
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