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登録販売者試験対策合格NAVI

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午前 2章 人体の働きと医薬品

(第1問)
人体の構造と働きに関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 全身に広く分布するエクリン汗腺を支配する交感神経線維の末端では、ノルアドレナリンが神経伝達物質として放出される。

b) 細胞と細胞の間に存在するカルシウム化合物、粘液物質、膠原線維等の物質を細胞間質という。

c) 器官が互いに連絡して協働し、全体として一つの機能を持つ場合、それらを器官系という。

d) 胸骨の骨髄では、造血が行われない。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第2問)
消化器系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア

a) 歯冠のエナメル質の下に象牙質と呼ばれる硬い骨状の組織があり、神経や血管が通る歯髄を取り囲んでいる。

b) 小腸のうち十二指腸に続く部分の、概ね上部40%が空腸、残り約60%が回腸であるが、明確な境目はない。

c) 消化液に含まれる消化酵素の作用によって飲食物を分解することを、機械的消化という。

d) 肝臓は、消化管のひとつである。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第3問)
呼吸器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 鼻腔の内壁から分泌される鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。

b) 肺胞の壁は非常に薄くできていて、周囲を毛細血管が網のように取り囲んでおり、肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。

c) 扁桃は分泌腺であり、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。

d) 鼻腔から気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道といい、そのうち、咽頭・喉頭までの部分を上気道、気管から気管支、肺までの部分を下気道という。

番号abcd
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(第4問)
循環器系に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。

番号解答
消化管で吸収された物質は、血流に乗って全身を循環した後、肝臓を通って代謝や解毒を受ける仕組みとなっている。
脂質異常症や動脈硬化症に伴う血行障害は、血液自体の粘稠性と直接関係する。
脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった白血球を濾し取って処理することである。
リンパ系には、心臓のようにポンプの働きをする器官がなく、リンパ液の流れは主に骨格筋の収縮によるものである。
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(第5問)
泌尿器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 腎臓は、横隔膜の下、背骨の左右両側に位置する一対の空豆状の臓器で、内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっている。

b) 尿細管では、原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。

c) 副腎皮質では、アルドステロンなどの副腎皮質ホルモンが産生・分泌される。

d) 男性は、膀胱の真下に尿管を取り囲むように前立腺があり、加齢とともに前立腺が肥大し、尿管を圧迫して排尿困難を生じることがある。

番号abcd
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(第6問)
目に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 目が感じる可視光線は、電磁波の一種である。

b) 強膜が充血したときは、眼瞼の裏側は赤くならず、強膜自体が乳白色であるため、白目の部分がピンク味を帯びる。

c) 水晶体の後ろには虹彩があり、瞳孔を散大・縮小させて眼球内に入る光の量を調節している。

d) 涙液は起きている間は絶えず分泌されており、目尻の内側にある小さな孔(涙点)から涙道に流れこんでいる。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第7問)
鼻に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。

番号解答
副鼻腔中にある鼻中隔の前部は、毛細血管が豊富に分布していることに加えて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい。
鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎といい、鼻汁過多や鼻閉(鼻づまり)などの症状を生じる。
鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔という。
副鼻腔に入った埃等の粒子は、粘液に捉えられて線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。
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(第8問)
耳に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 内耳にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、埃等が混じって耳垢(耳あか)となる。

b) 蝸牛は渦巻き形をした器官で、内部はリンパ液で満たされ、耳小骨から伝わる振動がリンパ液を震わせ、その振動が聴細胞の小突起(感覚毛)を揺らして、聴神経が刺激される。

c) 小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。

d) 中耳にある鼓室は、鼻管という管で鼻腔や咽頭と通じている。

番号abcd
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(第9問)
外皮系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 皮膚の色は、表皮や真皮に沈着したメラニン色素によるものである。

b) 表皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。

c) 毛球の下端のへこんでいる部分を毛乳頭といい、毛乳頭には毛細血管が入り込んで、取り巻く毛母細胞に栄養分を運んでいる。

d) 体温調節のための発汗は、全身に分布するアポクリン腺から生じる。

番号abcd
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(第10問)
筋組織に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

 ( a )は、不随意筋であるが筋線維には横縞模様があり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。( b )は、筋線維に横縞模様がなく、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。
 ( c )は、収縮力が強く、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋であるが、疲労しやすく、長時間の動作は難しい。

番号abc
平滑筋心筋骨格筋
平滑筋骨格筋心筋
心筋平滑筋骨格筋
心筋骨格筋平滑筋
骨格筋心筋平滑筋
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(第11問)
以下の効果器の反応のうち、交感神経系が活発になったときの反応の組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 腸の運動低下

b) 肝臓のグリコーゲン分解

c) 目の瞳孔収縮

d) 心臓の心拍数減少

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第12問)
薬の働く仕組みに関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。

番号解答
一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品の成分を取り込む現象である。
咽頭の粘膜に適用する含嗽薬(うがい薬)等の場合は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることは少ない。
有効成分と血漿タンパク質との複合体は、腎臓で濾過されないため、有効成分が長く循環血液中に留まることとなり、作用が持続する原因となる。
循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用するが、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。
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(第13問)
薬の剤型とその特徴の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 【剤型】外用液剤
 【特徴】有効成分を霧状にする等して局所に吹き付ける剤型である。手指等では塗りにくい部位や、広範囲に適用する場合に適している。

b) 【剤型】経口液剤
 【特徴】有効成分の血中濃度が上昇しやすいため、習慣性や依存性がある成分が配合されているものの場合、本来の目的と異なる不適正な使用がなされることがある。

c) 【剤型】チュアブル錠
 【特徴】口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤型であり、水なしでも服用できる。

d) 【剤型】クリーム剤
 【特徴】有効成分が適用部位に止まりやすいという特徴がある。一般的には、適用する部位の状態に応じて、適用部位を水から遮断したい場合に用いることが多い。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第14問)
ショック(アナフィラキシー)等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) ショック(アナフィラキシー)は、一般に、顔や上半身の紅潮・熱感などの症状が現れるが、致命的な転帰をたどるおそれはない。

b) ショック(アナフィラキシー)は、発症後の進行が非常に速やかな(通常、2時間以内に急変する。)ことが特徴である。

c) アナフィラキシー様症状は、ショック(アナフィラキシー)と類似の症状が現れ、その対応はショックと同様である。

d) ショック(アナフィラキシー)という呼称は、初めて使用した医薬品で起きる場合等を含み、その原因がアレルギーかどうかはっきりしない場合に用いられる。

番号abcd
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(第15問)
皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。

番号解答
皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。
中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる。
両眼に現れる急性結膜炎(結膜が炎症を起こし、充血、目やに、流涙、痒み、腫れ等を生じる病態)は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日~1日程度先行して生じることが知られているので、そのような症状が現れたときは、皮膚粘膜眼症候群又は中毒性表皮壊死融解症の前兆である可能性を疑うことが重要である。
皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、いづれも原因医薬品の使用開始後1ヶ月以上経ってから発症することがほとんどである。
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(第16問)
医薬品による肝機能障害及び偽アルドステロン症に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的な肝毒性が原因で起きる中毒性のものに限定される。

b) 医薬品により生じる肝機能障害により、ビリルビンが尿中に排出されず、尿の色が薄くなることもある。

c) 偽アルドステロン症とは、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる病態である。

d) 偽アルドステロン症は、小柄な人や高齢者で生じやすく、原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もある。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第17問)
精神神経系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)等が生じることがある。

b) 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症するリスクが高い。

c) 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限られ、通常の用法・用量では発生しない。

d) 無菌性髄膜炎は、多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁等の症状が現れる。

番号abcd
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(第18問)
消化器系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 医薬品の副作用による消化性潰瘍は、胃痛、空腹時のみぞおちの痛み等のはっきりとした自覚症状を常に生じる。

b) 腸管自体は閉塞していなくても、医薬品の作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられると、激しい腹痛やガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。

c) 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、異物の注入による不快感、排便直後の立ちくらみなどがある。

d) 小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、イレウス様症状の発症のリスクが高い。

番号abcd
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(第19問)
泌尿器系に現れる副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 医薬品の使用が原因となって腎障害を生じることがあり、尿量の減少、むくみ(浮腫)、倦怠感、発疹、吐きけ・嘔吐、発熱、尿が濁る・赤みを帯びる(血尿)等の症状が現れたときは、原因と考えられる医薬品の使用を中止して、速やかに医師の診療を受ける必要がある。

b) 交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい等の症状を生じ、これが進行すると、尿意があるのに尿が全く出なくなったり(尿閉)、下腹部が膨満して激しい痛みを感じるようになる。

c) 医薬品の使用が原因となって生じることがある排尿困難は、前立腺肥大等の基礎疾患がある場合に現れ、女性においては報告されていない。

d) 膀胱炎様症状として、尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等がある。

番号解答
( a , b )
( a , d )
( b , c )
( c , d )
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(第20問)
医薬品の副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

a) 医薬品によっては、瞳の縮小(縮瞳)による異常な眩しさや目のかすみ等の副作用が現れることがある。

b) 以前、薬疹を経験したことがある人が、再度同種の医薬品を使用した場合でも、原因となる医薬品の使用を中止すれば、症状は次第に寛解するため、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症等のより重篤なアレルギー反応を生じるおそれはない。

c) 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品では、眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐きけ・嘔吐等の症状が現れることもあり、高眼圧を長時間放置すると、視神経が損傷して不可逆的な視覚障害(視野欠損や失明)に至るおそれがある。

d) 接触性皮膚炎は、原因となる医薬品が接触してから発症するまでの時間は様々であるが、その医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしているのが特徴である。

番号abcd
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