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登録販売者試験対策合格NAVI

2016年度 茨城県 栃木県 群馬県 新潟県 山梨県 長野県 登録販売者試験
午前 2章 人体の働きと医薬品

(第1問)
消化器系に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 消化管には、口腔、咽頭、食道、胆嚢が含まれる。

b) 消化管には、胃、小腸、大腸、肛門が含まれる。

c) 消化腺には、唾液腺、腎臓が含まれる。

d) 消化腺には、肝臓、膵臓が含まれる。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , c )
( b , d )
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(第2問)
食道に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 食道は、喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く、直径1~2 cm の管状の器官である。

b) 食道には消化液の分泌腺がある。

c) 嚥下された飲食物は、主に重力によって胃に落下して送り込まれる。

d) 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が逆流しないように防いでいる。

番号abcd
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(第3問)
歯に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 歯は、歯周組織によって、上下の顎の骨に固定されている。

b) 歯槽骨の中に埋没している歯の部分を歯根、歯頚を境に口腔に露出する部分を歯冠という。

c) 歯冠の表面は象牙質で覆われ、体で最も硬い部分となっている。

d) 歯冠の象牙質の下には石灰質と呼ばれる硬い骨状の組織があり、神経や血管が通る歯髄を取り囲んでいる。

番号abcd
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(第4問)
小腸に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、回腸、盲腸の3部分に分かれる。

b) 十二指腸は、胃から連なる約25 cm のC字型に彎曲した部分である。

c) 十二指腸には、膵臓からの膵管と胆嚢からの胆管の開口部があり、それぞれ膵液と胆汁を腸管内に送り込んでいる。

d) 十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、膵液中のぺプシノーゲンがぺプシンになる。

番号abcd
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(第5問)
呼吸器系に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 呼吸を行うための器官系で、鼻腔、( a )、喉頭、気管、気管支、( b )からなる。
 鼻腔から気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道という。呼吸器は、様々な異物、病原物質の侵入経路となるため、幾つもの( c )が備わっている。

番号abc
口腔横隔膜代謝機能
咽頭横隔膜防御機構
咽頭防御機構
口腔代謝機能
咽頭横隔膜代謝機能
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(第6問)
赤血球に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 赤血球は、中央部が突出した円盤状の細胞で、血液全体の約60%を占める。

b) 赤血球は、赤い血色素であるヘモグロビンを含む。

c) ヘモグロビンは鉄分と結合したタンパク質で、酸素量の多いところで酸素分子と結合し、酸素が少なく二酸化炭素の多いところで酸素分子を放出する性質がある。

d) 赤血球はリンパ節で産生されるが、赤血球の数が少なすぎたり、赤血球中のヘモグロビン量が欠乏すると、血液は酸素を十分に供給できず、貧血症状が現れる。

番号abcd
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(第7問)
目に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a) 眼球の外側は、正面前方付近(黒目の部分)のみ強膜という透明で比較的丈夫な結合組織が覆っている。

b) 角膜と水晶体の間は、組織液(房水)で満たされ、角膜に一定の圧(眼圧)を生じさせている。

c) 水晶体の前には虹彩があり、瞳孔を散大・縮小させることによって遠近の焦点調節が行われている。

d) 角膜や水晶体には血管が通っており、房水を介さずに栄養分や酸素が供給される。

e) 紫外線を含む光に長時間曝されると、角膜の上皮に損傷を生じることがある。

番号解答
( a , c )
( a , d )
( b , d )
( b , e )
( c , e )
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(第8問)
鼻に関する次の記述について、誤っているものはどれか。

番号解答
においに対する感覚は非常に鋭敏であるが順応を起こしやすく、長時間同じにおいを嗅いでいると次第にそのにおいを感じなくなる。
鼻中隔の前部は、毛細血管が少ないことに加えて粘膜が厚いため、傷つきにくく鼻出血を起こしにくい。
食品からの嗅覚情報は、舌が受容した味覚情報と脳において統合され、風味として認識される。
鼻腔と副鼻腔を連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。
鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎といい、鼻汁過多や鼻閉(鼻づまり)などの症状を生じる。
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(第9問)
耳に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 外耳道を伝わってきた音は、鼓膜を振動させる。鼓室の内部では、互いに連結した3つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、内耳へ伝導する。

b) 鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。

c) 耳介は軟骨組織が皮膚で覆われたもので、外耳道の軟骨部に連なっている。軟骨部には耳毛が生えていて、空気中の埃等が入り込むのを防いでいる。

d) 蝸牛は渦巻き形をした器官で、内部は硝子体という透明のゼリー状組織で満たされている。

番号abcd
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(第10問)
外皮系に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 身体を覆う皮膚と、汗腺、皮脂腺、乳腺等の皮膚腺、爪や毛等の角質を総称して外皮系という。

b) 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するアポクリン腺(体臭腺)と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。

c) 真皮は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。

番号abc
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(第11問)
筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 筋組織は、筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からなり、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される。

b) 骨格筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる。

c) 意識的にコントロールできる筋組織を随意筋といい、骨格筋と平滑筋は随意筋である。

d) 随意筋は自律神経系で支配されるのに対し、不随意筋は体性神経系に支配されている。

番号abcd
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(第12問)
中枢神経系に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。

b) 脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を血液脳関門という。

c) 脳において、酸素の消費量は全身の約20%と多いが、ブドウ糖の消費量は全身の約5%と少ない。

番号abc
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(第13問)
自律神経系の働きに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 自律神経系は交感神経系と副交感神経系からなる。概ね、交感神経系が( a )に対応した態勢をとるように働き、副交感神経は( b )となるように働く。交感神経の節後繊維の末端から神経伝達物質の( c )が放出され、副交感神経の節後繊維の末端から神経伝達物質の( d )が放出される。ただし、汗腺を支配する交感神経繊維の末端では、例外的に( d )が伝達物質として放出される。

番号abcd
緊張状態安息状態アセチルコリンノルアドレナリン
安息状態緊張状態ノルアドレナリンアセチルコリン
緊張状態安息状態セロトニンドパミン
安息状態緊張状態ドパミンセロトニン
緊張状態安息状態ノルアドレナリンアセチルコリン
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(第14問)
薬の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 内服薬の有効成分は主に小腸で吸収される。消化管からの吸収は一般に濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。

b) 禁煙補助剤のニコチン(咀嚼剤)は主に食道から有効成分を吸収し全身作用を現す。

c) 咽頭の粘膜に適用する含嗽薬(うがい薬)等は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、アレルギー性副作用が生じることは無い。

d) 坐剤は、肛門から挿入すると直腸内で溶け、有効成分が容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。

番号abcd
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(第15問)
薬の代謝と排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 薬の有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、腎臓から尿中へ、肝臓から胆汁中へ、又は肺から呼気中へ排出される。

b) 薬の有効成分の多くは血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、その結合は速やかかつ可逆的である。

c) 腎機能が低下した人では、正常な人と比べて有効成分の尿中への排泄が促進され医薬品の効き目が十分に現れず、副作用も生じにくい。

d) 小腸などの消化管粘膜や腎臓には薬の代謝活性がない。

番号abcd
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(第16問)
医薬品の剤形と使用方法に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 顆粒剤は粒の表面がコーティングされているものもあるので、噛み砕かずに水などで食道に流し込む。

b) 軟膏剤、クリーム剤、外用液剤、貼付剤、スプレー剤は、有効成分が同じであれば患部の状態に関わらず、いずれの剤形を選択しても問題はない。

c) 経口液剤は有効成分の血中濃度が上昇しやすいため、習慣性や依存性がある成分が配合されているものは、本来の目的と異なる不適正な使用に注意する必要がある。

番号abc
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(第17問)
呼吸機能に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 間質性肺炎は、気管支又は肺胞が炎症を生じたものである。

b) 喘息は、内服薬のほか、坐薬や外用薬でも誘発されることがある。

c) 間質性肺炎は、悪化すると肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)に移行することがある。

d) 喘息は、原因となる医薬品を使用して短時間(1時間以内)で、鼻水・鼻づまりが起こり、続いて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じる。

番号abcd
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(第18問)
重篤な皮膚粘膜障害に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 ( a )の症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の( b )とみられ、いずれも一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。

番号ab
中毒性表皮壊死融解症進展型
光線過敏症原型
光線過敏症進展型
中毒性表皮壊死融解症原型
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(第19問)
医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) 医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、不眠、不安、震え(振戦)、興奮、眠気、うつ等の精神神経症状を生じることがある。

b) 眠気を催すことが知られている医薬品を使用した後は、乗物や危険な機械類の運転操作に従事しないよう十分注意することが必要である。

c) 医薬品の副作用が原因である場合の無菌性髄膜炎は、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。

d) 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)等が生じることがある。

番号abcd
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(第20問)
ショック(アナフィラキシー)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a) ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する遅効性のアレルギー反応の一種である。

b) ショック(アナフィラキシー)は、一旦発症すると、病態は急速に悪化することが多く、適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、致命的な転帰をたどることがある。

c) ショック(アナフィラキシー)を発症した患者は、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要がある。

番号abc
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